公開日 2025年06月25日
特定疾病「レッドマウス病」の発生
令和7年6月20日、滋賀県内の養鱒場のイワナ稚魚において、国内で2例目となるレッドマウス病の発生が確認されました。
本疾病は、持続的養殖生産確保法で定める特定疾病であり、発生が確認された際には、同法に基づき、同一施設内の魚の焼却処分と施設の塩素消毒等の蔓延防止措置を行う必要があります。
つきましては、レッドマウス病の侵入と感染を予防するため、衛生的な環境でのさけ・ますの生産及び種苗生産において適切に卵消毒を行うなどの衛生管理措置の徹底をお願いいたします。
どんな環境で発生しやすいのか?
レッドマウス病は、13℃以上(ただし、多くは18℃前後)で発生することが知られていることから、水温が13度を上回る時期には、魚の状態を特に注意してください。
病気の特徴は?
レッドマウス病は、1950年代にアメリカ合衆国のニジマスで初めて確認された、口周辺の発赤を伴う細菌感染症です。 近年では多くの国々で発生するようになり、ニジマス以外のサケ科魚類やその他の魚種でも被害が確認されています。
日本では、平成27年に石川県のシロザケで初めて確認され、その後発生はありませんでしたが、令和7年6月20日に、滋賀県の養殖イワナで国内2例目の発生が確認されました。
原因となる病原体
Yersinia ruckeri (腸内細菌科エルシニア属、グラム陰性の短桿菌)
感染する魚種等
・ほとんど全てのサケ科魚類に感染し、ニジマスが最も感受性が高い
・コイは、発症しないものの保菌することが知られる
・人に感染することはない
症状
・緩慢な遊泳、口吻部、口腔内、下顎及び鰭基部の赤変(皮下出血)、腸後部の出血等
死亡率
・急性型:30~70%
・緩慢型:10%程度
養殖魚の異常な死亡があった場合は?
直ちに高知県内水面漁業センターの魚病診断担当者に検査を依頼するとともに、検査結果が出るまでの間は、養殖場外への魚の移動を自粛してください。
「高知県内水面漁業センター」
〒782-0016 香美市土佐山田町山田687番4号
電話:0887-52-4231 ファックス:0887-52-4224
担当:髙村・林
添付ファイル
防疫措置の徹底に関するお願い
防疫措置の徹底に関する周知[PDF:110KB]
パンフレット「知っていますか?水産防疫の対象疾病」(公益社団法人 日本水産資源保護協会)
水産防疫の対象疾病[PDF:3.02MB]
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号(西庁舎6階) | ||
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