「学力向上」と「生徒指導上の諸問題の解決」に向けて

　西部教育事務所は、学校や地域に一番身近な高知県教育委員会の出先機関のひとつです。６市町村教育委員会の公立小学校４２校と中学校２１校及び県立中村中学校を所管しています。所管している地域は、「幡多」と総称されており、古くから「幡多はひとつ」という合い言葉のもと、学校・地域・行政が一体となって、「幡多の人づくり・学校づくり・教育風土づくり」に努めて参りました。しかしながら、ここ幡多の地でも、人口の減少、厳しい社会・経済状況は深刻です。それ故に、学校教育・社会教育にこれまで以上に大きな期待が寄せられていることを、ヒシヒシと実感しております。
　このような中、高知県教育委員会では、平成２４年３月に、「高知県教育振興基本計画　重点プラン」を策定し取り組みを進めて参りました。その結果、西部教育事務所管内の学力については、H１９年度からの全国学力学習状況調査において、小学校では全国平均を上回っていますが、中学校では全国平均を下回っており、非常に厳しい結果となっています。一方、いじめ・暴力行為、不登校など、生徒指導上の諸問題では、改善傾向にあり、確実な成果を挙げています。しかしながら予断は許されません。
　このような現状を踏まえ、西部教育事務所では、県の施策をより実効性のあるものとし、「学力向上」（特に活用の力と中学校の学力向上）を、徹底して追求して参ります。
　職員一同、各方面からの期待に応え、管内の教育の質の向上に努めて参りますので、本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

平成２５年 ４月１日
西部教育事務所長　
　宮 﨑 由 紀 子