4.今後の施策展開にあたって 2)-(2)

公開日 2009年03月18日

更新日 2014年03月16日


(2)予防保全を通じた基幹的農業水利施設の延命化

  ア.農業用水の確保(頭首工、用水路)
  イ.排水機能の維持(排水機場)


 本県の農業を支えてきた基幹的農業水利施設の多くが築造後40年近くを経て老朽化が進行し、持続的な本県農業の発展にとって、大きな不安材料となりつつあります。このため、これら施設の長寿命化を図り、既存ストックを有効活用していくことが重要です。
 今後は、これら施設の機能診断を実施して予防保全計画を作成し、適切な保全管理による施設の長寿命化を図るとともに、計画的な更新整備により機能を維持していくことに重点的に取り組みます。に努めていきます。

 

ア.農業用水の確保(頭首工、用水路)

 本県には、おおむね200ha以上のかんがい面積に供給する基幹的農業用水路が115kmあり、そのうち平成23年度までに、建築から40年以上を経過するものが62kmあります。これらの用水路では亀裂の発達やコンクリート表面の劣化により通水能力の低下を招いています。
 また、基幹的な取水堰(転倒堰等)は、油圧系統の故障等により一旦機能障害に陥れば、広い受益地に大きな影響を及ぼしますので、最優先に取り組まなければならない事項です。
このため、これら施設の機能診断と予防保全計画の作成により、計画的に更新整備を実施していきます。 

.排水機能の維持(排水機場)

 本県には、湛水防除事業や排水対策特別事業等により設置した排水機場が44カ所ありますが、その多くが新設から30年以上を経過し老朽化が進行しています。特にエンジン関係では交換部品が入手難になりつつあることや、操作盤の故障が相次ぐなど、今後10年以内に相当数の排水機場で何らかの補修や更新が必要になってくるものと思われます。
これらの排水機場は、高知市をはじめ市街地の周辺にその多くがあり、動作不能になれば農地の浸水被害や地域住民の生命・財産に大きな被害を及ぼすことになりますので、最優先に取り組んでいくことが必要です。
 しかしながら、宅地化の進行に伴い受益農地が減少していますので、農業農村整備で実施可能か否かの見極めを行うとともに、機能診断を実施して予防保全計画の作成と計画的な更新整備に取り組んでいきます。
 


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