平成25年度 「対話と実行行脚」 第6回 越知町

公開日 2013年08月26日

更新日 2014年03月16日

「対話と実行行脚」 第6回 越知町訪問実績

日時:平成25年8月19日(月曜日)

視察地

  1. あったかふれあいセンター「ふれあい おちあい」
  2. 越知町観光協会/観光物産館おち駅
  3. 野老山地区住民との交流
  4. 移住促進住宅
  5. 桐見川地区住民との意見交換
  6. 高知ファイティングドッグス
  7. 岡林農園
  8. 黒瀬キャンプ場

視察の様子

1.あったかふれいセンター「ふれあい おちあい」

 あったかふれあいセンター「ふれあい おちあい」にお伺いし、“観光おち大使”の淀家萬月さんの寄席を拝見しました。この寄席は、町の「笑いで元気な町づくり事業」の一環として開催されており、今回こちらでの開催はこの日が初めてだったそうですが、20名を超える住民の方が集まり、会場は大盛り上がり! 一気に笑いに包まれました。
 また、こちらでは“きたえん坊将軍”と名づけた介護予防体操を、30分や90分の時間をかけてじっくりと開催されていることや、隣室には子どもが集う“おもちゃ図書館”を設け、高齢者と子どもの世代を交えたふれあいを大切にされていることなど、さまざまな工夫がなされていて、とても勉強になりました。この日も「おばあちゃんと一緒に来た」という男の子が楽しそうに過ごしている姿が印象的でした。

2.越知町観光協会/観光物産館おち駅

 観光協会の方々との意見交換では、越知町が平成23年度から力を入れているカヌーやラフティングの体験型観光についてお話を伺いました。初年度の利用者数214人に対し、今年はすでに428人(7月末現在)の実績をあげているそうです。これは、広報活動の充実やツアーガイドの育成、インターネット予約システムの導入等の課題に、力を合わせて取り組んだ努力が実を結んだものと思われます
 
ツアーガイドのひとり、地域おこし協力隊の金原さんは、ドラマ「遅咲きのひまわり」を見たのがきっかけで、脱サラをして越知町に来たとのこと。「町に宿泊施設がほしい」という利用者からの声や、「送迎の車が足りない」、「まだまだ広報活動を」といった現場の声を聞かせていただきました。仁淀川は、今、県内でも注目のスポット。さまざまな声を形にして、今以上に盛り上げていっていただきたいと思います。

3.野老山地区住民との交流        

 野老山地区では、廃校となった小学校に地元住民が集い、ペタンクや歌、計算といった授業を行う「おとなの学校」を開校しています。昨年度、校庭に手造りのピザ窯が完成し、住民の人気を集めているということで、ピザ作りを体験させていただきました。イタドリやワラビなどの山菜を始めとした具だくさんのピザは、本当においしかったです。さらに、流しそうめんのおもてなしもあり、童心に戻って楽しませていただきました。
 昼食をとりながらの住民の方々との交流でしたが、みなさんが本当に仲良く生き生きと生活をされていて、このような集いの場所の大切さを改めて実感しました。今後、自慢のピザを通して、さらに交流人口を増やし、学校に元気な声を運んでほしいと思います。

4.移住促進住宅

 越知町では、移住相談支援員が空き家調査を行ったり、町が持ち主から家を借りて改修を施し「移住促進住宅」を構えたりと、移住促進にも力を入れています。
 現在、この移住促進住宅で暮らすのが、地域おこし協力隊の柳谷さん。大阪から家族3人で来られたとのことで、高知での生活の様子を聞かせていただきました。「実際にこの家を見て、生活環境で高知を選んだ」、「小さい子どもがいるので、幼稚園が近くにあるところがよかった」など、移住促進に関するヒントをいただきました。また、この住宅の大家さんからも、「子どもや若い人が増えて嬉しい」といった現場の声を聞かせていただきました。“高知家”の一員としての柳谷さんの今後の活躍、そして越知町の移住促進事業の今後の展開が楽しみです。

5.桐見川地区住民との意見交換

 桐見川の西浦・潰野・下の谷の3地区では、旧暦7月7日頃、飾り付けをしたしめ縄を谷に渡す七夕祭りを継承しています。この日向かった西浦集落では、ちょうど先週、そのお祭りが開かれたばかり。運よくその七夕飾りを眺めることができました。風が吹くと、飾りの五色の幣がさらさらとゆれて心奪われる光景が広がり、今後もこの伝統を絶やさずに引き継いでほしいと強く思いました。
 住民の方々との意見交換の場では、その七夕の様子を映像で詳しく紹介していただいたり、「植林の影響で山の保水力が弱くなっていて心配」という声や、交通事情や鳥獣被害といった中山間集落が抱える問題について、率直な意見も聞かせていただきました。

6.高知ファイティングドッグス

 高知ファイティングドッグスの練習の視察では、私も選手相手にキャッチボールをしたり、バッティング練習にも参加をさせていただきましたが、110kmのストレートに苦戦…。最後にはセンター方向へヒットの当たりが出て、とても気分がよかったです。
 また、この球団は、野球だけでなく、地域のさまざまな活動に参加されていることも魅力のひとつ。球団職員のトレーナーが、本日最初に訪問した「ふれあい おちあい」や小学校に出向き、正しいトレーニング法などを教えているそうです。越知町は教育や福祉にとても頼もしい取組をされていることを、こちらでも再び感じることができました。

7.岡林農園

 文旦やユズを中心に加工品製造、販売を行う岡林農園。国内外を問わず積極的に商談会に参加し販路の拡大を図っているほか、若い社員の雇用に積極的に取り組み、人材育成にも力をいれている企業です。
 今回、20代を中心とした若手社員との意見交換の場に参加をさせていただきました。何よりも嬉しかったのが、シンガポールの商談会に参加したという社員の「田舎の小さな企業でも、グローバルな仕事ができることに誇りを感じている」という声。実際に、ユズは海外で高評価を受けており、私も夢を膨らませています。ぜひ県の進める地域アクションプランにも参加し、この高知から全国、世界を相手にビジネスを展開していただきたいです。

8.黒瀬キャンプ場

 カヌー、ラフティングの体験ツアーと同様、利用者数を伸ばしているのが、この黒瀬キャンプ場。目の前が仁淀川というロケーション、1棟(3から6人用)1泊3,000円という良心的な金額設定、そして、バーベキューのデリバリーや良心市での炭の販売といった工夫で、全国にファンを増やしています。ログハウスの中も見させていただきましたが、とてもキレイに管理されており、自然と向き合う時間を十分に楽しんでいただける場所だと感じました。
 今、この観光で盛り上がりを見せている越知町。体験ツアーとキャンプ場の相乗効果など、さらなる飛躍も期待できます。さまざまな工夫、発想を生かして、水質日本一の“清流 仁淀川”をさらに全国へと発信してほしいと思います。


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