平成25年度 「対話と実行行脚」 第7回 田野町

公開日 2020年01月20日

「対話と実行行脚」 第7回 田野町訪問実績

日時:平成25年8月22日(木曜日)

視察地

  1. 田野屋塩二郎製塩ハウス・田野町完全天日塩製塩体験施設 
  2. 田野海岸・池谷川・奈半利川河口付近の視察 
  3. なかよし交流館
  4. 田野町自主防災組織連絡協議会
  5. 田野病院
  6. 田野駅屋
  7. 四国部品(株)加工場
  8. 四国部品(株)中芸事業所
  9. 大野倶楽部

 

視察の様子

 

 

1.田野屋塩二郎製塩ハウス・田野町完全天日塩製塩体験施設

「田野屋塩二郎」代表の佐藤さんは、東京都出身で現在、田野町に移住し、田野町の海水を太陽の熱で結晶化させた完全天日塩「塩二郎」づくりに取り組んでいます。この「塩二郎」は料亭等のプロの料理人にも人気で、味(甘苦)や粒の大きさ(ミリ単位)など細かい注文が入るそうです。この塩を生かそうと町が建設した製塩体験施設の本格オープンを9月に控え、地域おこし協力隊の4人も加わり準備が進んでいました。「塩づくりを応援してくれた田野町に恩返しをしたい。」という佐藤さんの言葉が心に響きました。

2.田野海岸・池谷川・奈半利川河口付近の視察

田野海岸の堤防や池谷川、奈半利川河口付近を視察したあと、県漁協田野町支所の地区委員長から、奈半利川上流からの土砂の流入や波浪による田野航路の埋塞の問題、漁業者を取り巻く状況についての説明がありました。
この市場や港で生計を立てているのが約30世帯。
「高齢化も進んでいるが、田野に港があれば皆が生活していける。この港を守っていきたい。」との切実な声をお聞きしました。

3.なかよし交流館

子どもから高齢者までが集い、活動する場としてH15年に設立された「なかよし交流館」は、今、県が進めている地域福祉の拠点づくり「あったかふれあいセンター事業」の原点ともなった所。現在は、NPO法人Slow Ageが指定管理者となり、介護予防や障害者等の相談支援、乳幼児の一時預かり、デイサービスなど住民のニーズに合った生活支援に取り組み、住民にとってかけがえのない場所となっています。当日は、15名の方が“いきいき百歳体操”を行っている様子を見学させていただきました。

4.田野町自主防災組織連絡協議会

町内の自主防災組織(12地区)の代表者で組織する協議会の方々と意見交換。昨年12月の南海トラフ地震による被害想定で現状のまま対策を講じなかった場合の死者・負傷者数の約55%が津波によるものとされており、メンバーの方からは、「災害時に少しでも被害を少なくしたい。」と、その対策として、町内を流れる池谷川と丈々川の浚渫工事や奈半利川河口のへの水門設置の必要性について、写真等の資料で詳しく説明していただきました。

5.田野病院

災害支援病院(県立安芸病院)の救護病院として位置付けられている田野病院にお伺いしました。意見交換では、災害時の医療機能をどう確保し、展開するか、また、道路の問題や人材(医師・看護師)不足の問題などの課題が出されました。こちらでは、今年度、災害時の医療救護活動に必要な医療機能を維持するための設備整備等を行うとのことです。医療機関の防災力を高めることが住民の命、また従事する職員の命を守ることにもつながっていくと改めて感じました。

6.田野駅屋

道の駅「田野駅屋」の店内には、地元の野菜や加工品、寿司やお惣菜などが並び、たくさんのお客さんで賑わっていました。軽食コーナーの土佐ジロー卵を使用したすりみ丼やラーメンも人気とのこと。「情報発信コーナー」は、H23年3月のリニューアルオープンの際に、専属のスタッフ設置などの機能を充実させ、観光客の方に中芸地域の観光情報などを発信しています。今後も中芸地域の拠点として、更なる発展を期待しています。

7.四国部品(株)加工場

田野駅屋に隣接した四国部品(株)加工場では、町内産の純米吟醸の酒粕を使ったういろうやパウンドケーキなどを製造しています。異業種の取組として話題となって2年。8月販売開始のショウガの加工品「爪の垢」もユニークな商品です。商品力を高めるためのアピールやリピーターを増やす方法など、まだまだ課題はあるとおっしゃっていました。
この日も連日の猛暑日。いただいた「塩姫シャーベット」は、格別でした。

8.四国部品(株)中芸事業所

現在は、四国部品(株)中芸事業所として、介護サービス事業と食品事業を展開しています。意見交換では、現在の取組状況や今後の展開についてお聞きしました。
昨年の12月に閉鎖した自動車部品の製造工場跡地には、介護施設を増設予定とのこと。介護事業の拡大を含め、工場閉鎖で退職された方々の雇用の場として、一人でも復帰してもらえるよう新事業の展開をしていきたいとのお話しがありました。 

9.大野倶楽部

大野台地の振興と住民の「むつみ」を大切にしようと、H18年2月に設立された「大野倶楽部」。大野台地の魅力・特色を生かした体験型観光と地域の加工品づくりなどに取り組んでいます。小学校などの課外授業や民泊の受け入れ、町内外のイベントへの出店、大野盆踊り(田野町保護・無形民俗文化財)の開催など幅広い活動が、交流人口の増加や地区住民の団結力にもつながっていると感じました。当日は、女性部による地域の食材を使ったお料理をいただきました。

 

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