平成25年度 「対話と実行行脚」 第9回 馬路村

公開日 2020年01月20日

「対話と実行行脚」 第9回 馬路村訪問実績

日時:平成25年10月17日から18日(木、金曜日)

視察地

  1. 馬路村ふるさとセンター「まかいちょって家」
  2. デイサービスセンター
  3. 馬路保育所
  4. 馬路診療所
  5. 馬路村ひよこクラブとの意見交換会
  6. あったかふれあいセンター
  7. エコアス馬路村
  8. 県木「魚梁瀬杉」視察
  9. 森林鉄道
  10. 魚梁瀬地区住民との意見交換会
  11. 近自然工法施工箇所視察
  12. 馬路村農協柚子の森加工場視察

 

視察の様子

 

 

1.馬路村ふるさとセンター「まかいちょって家」

店内には、ぽん酢や化粧品などの柚子製品をはじめ、杉の間伐材を利用した商品、魚梁瀬杉の工芸品が並んでいます。また、村の情報発信の拠点として観光案内だけでなく、全国で3箇所目となる森の声(鳥のさえずりや虫の音、川のせせらぎなど豊かな自然が奏でる音)も有料でライブ中継し、森を身近に感じられる方法の一つとして紹介していただきました。

2.デイサービスセンター

村内唯一の介護事業所として、利用者に住み慣れた地域で暮らしてもらうための介護事業を展開。診療所や保育所も近くにあり医療・保健・福祉・介護が1箇所に集中しているといった利点を生かし、関係機関が連携するなど、サービスの充実に取り組んでいるとのことです。利用者の方のお話をお伺いしたり、また101歳の利用者の方に謡を披露していただきました。                      

3.馬路保育所

馬路診療所や社会福祉協議会に隣接する馬路保育所に突撃訪問させていただきました。お伺いした時には、就学前までの子どもたち十数名が運動会に向けて障害物競争の練習をしており、子どもたちの元気な姿を見ることができました。異年齢の子どもたちが一緒に遊び、生活することで受ける刺激も子どもたちの成長には必要で、馬路村の子どもたちにとって貴重な経験になっていると思いました。

4.馬路診療所

医師1名で馬路と魚梁瀬の診療所2箇所を運営。                                         田野病院や安芸病院と連携を取って診療にあたっているとのこと。院長先生は、1日に30から40名の患者さんの診療のかたわら、ドクターヘリにも搭乗し、フライトドクターとしてご活躍されているそうです。                                      診療所の建物は来年建替えを予定しているとのことです。

5.馬路村ひよこクラブとの意見交換会

妊婦さんや保育所入所前までの親子の集いの場として、子育てコーディネーターが中心となって週1回、仲間づくりや情報交換の場づくりを行っています。当日は、馬路地区だけでなく魚梁瀬地区からも参加されており、世代間交流の場が少なくなっているので、今後も地区との交流を行い、地域で子どもを見守っていけるような活動をしていきたいとのお話をお聞きしました。

6.あったかふれあいセンター

子どもの見守りや高齢者の介護予防をはじめ、認知症や防犯等の学習会などの取組、さらに、新しい取組として男性や日中参加できない方に向けて「夜のあったか」を行っているそうです。訪問した時は、ちょうど昼食が終わり、3時の百歳体操までの間のコーヒータイム。地域住民へのさらなる周知と男性高齢者の参加や活躍の場をどのように考えていくかなど、参加者とともに知恵を出し合っていきたいとのお話をお聞きしました。

7.エコアス馬路村

エコアス馬路村の工場に伺い、杉の間伐材を使用したうちわや木目の美しいかばん、トレイなどを作る機械の説明や作業を見学させていただきました。今やブランド品として定着しているバック「モナッカ」は、材を0.5mmの厚さにスライスしたものを重ね合わせて作っているそうです。型を切り抜いた残りの部分は燃料に使われ、他にも利用方法を検討しているとのこと。間伐材を利用した自然循環型商品を作り、さらにその過程で出た木端まで無駄にしないというエコの精神そのものでした。

8.県木「魚梁瀬杉」

日本三大杉美林の一つに数えられ、県木である「魚梁瀬杉」が自然のまま残されている千本山へ登りました。登山口から展望台まで約1時間。「橋の大杉」から「親子杉」、「根上り杉」、「鉢巻落とし」と、樹齢200から300年の天然の巨大な杉を目の当たりにし、その大きさ、天に向かって真っすぐに林立する姿に感動。差し込む木漏れ日とひんやりとした空気に包まれた空間は、まさにパワースポット。癒されました。

9.森林鉄道(丸山公園)

H3年に森林鉄道王国・魚梁瀬を記念して「丸山公園」に森林鉄道が復元されたそうです。当日は、運転士さんから森林鉄道の歴史や当時の様子をお聞きすることができました。 また、実際に運転もさせていただき貴重な体験をすることができました。森林鉄道は、小説「県庁おもてなし課」やテレビ番組などで取り上げられたことなどもあり、全国各地から観光客が訪れているそうです。

10.魚梁瀬地区住民との意見交換

魚梁瀬小中学校の体育館にお伺いし、魚梁瀬地区の住民の方々と意見交換を行いました。小中学校長やPTA会長の方からは、「H10年からスタートした山村留学制度も現在では減少しており、生徒の確保が課題」とのお話の一方で、今年、地元で生活したいと帰って来た若い世代の方からは、「ここは働き口が少なく、地区外へ出てしまうとなかなか戻るのが難しいけれど、自分達で地元に飲食店を開きたい。」とのお話も聞くことができ、若い力で地域を盛り上げていただきたいと心から思いました。

11.近自然工法施工箇所(安田川) 

土砂が川へ流入し渕が埋まった安田川を再生しようと、近自然工法による水制工を設置したのがH19年。設置の翌夏には、安田川の失われていた瀬や渕が復活しアユが増えるなど、成果が出始めています。当日は施工前の川の流れと現在の川の流れの変化などについて説明をしていただきました。水制工の設置により改善してきた川では、アユ釣りを楽しむ人はもちろん、子ども達も川遊びを楽しんでいるとのことでした。

12.馬路村農協ゆずの森加工場

H18年に完成した「ゆずの森加工場」は、まさに森の中の工場。魚梁瀬杉をふんだんに使った建物がより引き立っていました。ロビーには、組合長の言われる「原点は『ぽん酢しょうゆ・ゆずの村』」から始まり、化粧品まで約50種類の製品が展示されており、その豊富なラインナップに馬路村農協の商品開発力と技術力の高さを改めて感じました。全国から注文が入る受注センターは、活気にあふれており、今後の商品展開にも期待が広がります。

 

この記事に関するお問い合わせ

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