部署紹介
薬剤科
私たち薬剤科は、薬剤師18名とアシスタント2名が所属し、5つの病棟で病棟薬剤業務、外来治療室での抗がん剤の調整や副作用の確認、入退院支援センターなど、薬がかかわる多くの場所で働いています。
また、医療安全、感染対策、栄養サポートチーム、DMAT(災害派遣医療チーム)などチーム医療に参画し、薬剤師として職能を発揮しています。安心安全な薬物療法を行うために、あらゆるシーンでみなさんとともに、お薬による治療をサポートしていきます。
病棟薬剤業務
5つの病棟に薬剤師が常駐しており、入院された患者さんが普段服用しているお薬(持参薬)やアレルギー歴を電子カルテに報告し、医師の持参薬の続行指示と処方を容易にしています。新たなお薬が開始されると、患者さんのところへ訪問し、お薬の効果、副作用、使用方法などの説明を行っています。患者さんにあった薬物治療が行えているか確認しています。
抗がん剤の管理と調製
抗がん剤は誤って服用や注射をすると危険です。内服薬、注射薬ともにスケジュール管理し、用量や間隔、検査値などの確認を行っています。抗がん剤の注射薬は安全キャビネットの中で調製しています。抗がん剤の注射を受ける外来患者さんには診察前に薬剤師が副作用の有無などを問診し、結果を電子カルテに入力して医師に情報提供しています。必要な時には処方、検査あるいは他科受診の提案を行って医師の負担軽減と治療の向上につなげています。
入院支援
手術や検査などで入院される前に、お薬のことについてお話を伺います。お薬によっては、数日前からお休みしたりする必要もございますので、お薬手帳の持参、面談などご協力をお願いします。
チーム医療、委員会
栄養サポートチーム(NST)、院内感染対策チーム(ICT)、緩和ケアチーム、認知症支援チーム、褥瘡対策委員会、医療安全室などの一員として参加し、処方提案や職員研修などを行っています。災害派遣医療チーム(DMAT)にも参画し、有事の際にはチームの一員として活動しています。
処方調剤
外来の患者さんには院外処方せんを発行し、かかりつけの薬局でお薬を調剤していただいています。院内では主に入院患者さんのお薬を調剤しています。服用間違い防止を目的に、服用時点ごとに一包化を行い、分包それぞれにお名前、用法、服用日、薬品名の印字を行っています。入院された患者さんが普段服用しているお薬(持参薬)を引き続き服用する場合も、原則一包化を行っています。調剤されるお薬は、用法や用量以外にも、電子カルテを見て、重複や飲み合わせ、アレルギーの確認を行っています。
注射薬調剤
入院患者さんごとに1回分ずつ取り揃え、1日分を病棟へ払い出しています。注射薬の配合変化(混ぜると結晶が出たり、効果が弱まったりする)や用量・速度・経路、注射薬によっては検査値の確認を行っています。また、特定の注射薬の血液中の濃度を見て、最適な用量の提案を行っています。
医薬品の情報管理
お薬に関する情報は日々変わっており、それら収集した情報を「薬剤科ニュース」などにまとめて、院内の各部署に伝達しています。
院内で発生した副作用を収集し、医薬品医療機器総合機構に報告しています。服薬指導などで副作用を回避した事例も収集し、日本病院薬剤師会に報告しています。
薬薬連携
かかりつけ薬局によるがん患者さんの服薬指導をより適正に行っていただくため、抗がん剤の治療内容やスケジュール、副作用症状、検査値などを自己チェックノート(当院作成)に記載し情報提供しています。 また、患者さんの同意が得られれば、「はたまるねっと」を用いて、かかりつけ薬局へ情報提供しています。
抗がん剤以外でも、地域の保険薬局とともに患者さんに合った薬の飲み方など、一緒に考えて行きたいと思っています。
・・・・・私たちからのメッセージ・・・・・
お薬手帳は、使用しているお薬の名前・飲み方、アレルギー歴、副作用歴などが記入できる手帳です。医療機関へ受診される時や入院される時にはお薬手帳の提出をよろしくお願いします。外出先での急な体調の変化や万一の災害発生時などにも役立ちますので、日頃から携帯することをおすすめします。
お薬のことは、何でもお気軽に声をかけてください。私たちはこれからも皆さんとともに地域に根ざした、安心していただける病院、薬剤科を目指して歩みたいと思います。
新人教育プログラム
PDFの閲覧にはAdobe社の無償のソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」が必要です。下記のAdobe Acrobat Readerダウンロードページから入手してください。
Adobe Acrobat Readerダウンロード