令和4年8月16日知事メッセージ(第50回高知県新型コロナウイルス感染症対策本部会議)

公開日 2022年08月16日

県民の皆さまへのメッセージ
本日、県の感染症の対応ステージを「特別対策(紫)」に引き上げることとしました。5段階のうち、最も厳しい段階への引き上げとなります。併せて、オミクロン株に対応した新しい国の枠組みである「BA.5対策強化宣言」を高知県として発出することとしました。この期間は、本日から8月31 日までとします。県内の感染状況については、8月に入り新規感染者数は1,000 人を超える日が続出しています。こうした感染急拡大を受けて、病床の占有率も上昇しており、特に重症者用の病床占有率は、一時50%になりました。さらに、中等症の患者さんも増えており、医療機関の負担は確実に増しているところです。特に医療現場においては、医療従事者の方々の感染や、医療機関でのクラスターの発生が続出している状況を受け、「県の対応の目安表」の病床占有率の数字以上に、入院治療の確保が厳しい状況になっています。こうした中、医療従事者の皆さまには、日々、献身的に医療活動に従事していただいており、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。また、医療現場だけでなく、新規感染者の急増により、発熱外来も混雑し、電話が鳴りやまない状態が続いています。さらに、この暑さで熱中症の対応にも迫られており、救急医療の窓口も大変ひっ迫しています。こうした医療を優先するために、一般的な診療は制限せざるを得ない医療機関も少なからず出てきている状況です。これ以上に感染が拡大すると、医療機能が十分に果たせない危機的な状況になることが懸念されます。したがって、県民の皆さまには、これ以上、医療提供体制のひっ迫を招くことがないよう、ご協力をお願いします。発熱外来については、症状があっても若い方などで重症化リスクが低い方については、発熱外来を受診するのではなく、無料配布された検査キットにより、ご自身で検査する方法を活用していただくようお願いします。さらに、こうした検査で陽性となった方については、近日中にオンラインで医師による診断を行う体制を整えますので、積極的に活用い
ただき、発熱外来の混雑回避にご協力いただくようお願いします。コロナの患者さんに加えて、夏の暑い時期になりますので、熱中症で救急を受診をされる方も多くなっています。窓口には軽症の方もかなり来ており、救急患者の受入れが困難となって、救急の要請をお断りしないといけない現場もかなり出てきているとお聞きしています。そのため、救急車や救急外来の利用は、真に緊急を要するような場合に限るようお願いします。重篤な方々がしっかりと救急医療にアクセスできるよう、ご協力をお願いします。また、県民の皆さまの中には、「救急車を呼んだ方がいいのか」、「病院へ受診に行った方がいいのか」、迷われる場合も多々あると思います。こうした場合に対応できるよう、8月1日から、高知家の救急医療電話「#7119」の相談窓口を開設しています。この窓口に相談いただくと、医療の専門家からアドバイスをいただけることになっていますので、「#7119」の活用をお願いします。高齢者の方々を中心に、中等症以上で入院治療が必要な方が急激に増加しています。したがって、高齢の方々や基礎疾患を有する方々、こうした重症化リスクの高い方々は、ご自身の命と健康を守るという観点から、不要不急の外出は極力控えていただくようお願いします。周りの方々にも重症化リスクの高い方をぜひ守っていただきたいと考えますので、普段会ってない高齢者の方や基礎疾患をお持ちの方と接することは極力控えていただきたいと思いますし、必要な場合には、事前に陰性確認を行った上で、こうした方々とお会いになるよう、ぜひ慎重な行動をお願いします。また、外出される際には、基本的な感染防止対策の徹底はもとより、極力ご家族や普段行動を共にしている方と、少人数で行動していただき、感染拡大のリスクをできるだけ抑えていくご努力をお願いします。一方で、例えば、会食、旅行、イベントといった社会経済活動について必要なものはしっかり行い、両立を図っていくこともお願いしています。そのための鍵になるのは、ワクチン接種になりますので、ワクチン接種がまだの方は、3回目、4回目の接種をぜひ早くお願いします。そしてもう一つは、検査の活用です。特に、人数が多い会食を予定をされる場合や、旅行を予定している場合には、ぜひ、無料検査を活用して陰性を確認した上で、安心して会食や旅行、イベントに参加いいただき、社会経済活動と感染拡大防止の両立を図っていくことについて、県民の皆さまに改めてご協力をお願いします。こうした観点から、お盆期間中に臨時で設置したJR高知駅前の検査センターについては、8月末まで、無料で利用できる期間を延長しますので、この検査センターもぜひ活用いただきたいと思います。事業者の方々については、従業員の方々の在宅勤務(テレワーク)を推進をしていただくことと、従業員の方が少しでも体調が悪い場合には、休暇を取得できるような環境確保に、これまで以上に努めていただくようお願いします。また、医療機関の負担を増やさないように、感染者や濃厚接触者となった従業員の休暇の取得や勤務の再開に際して、医療機関が出す証明書の提出を求めないよう、ぜひご協力をお願いします。高知県といたしましても、新型コロナウイルス感染症の1日も早い収束に向けて、全力で取り組んでまいります。県民の皆さまには、どうかお一人お一人の感染防止対策を今まで以上に徹底していただき、社会経済活動との両立について、ワクチンや検査の活用によって、しっかり実行いただきますよう、重ねてお願いいたしまして、私からのメッセージとさせていただきます。よろしくご協力をお願いいたします。令和4年8月16日高知県新型コロナウイルス感染症対策本部長知事濵田省司

 

高知県BA5対策強化宣言

期間令和4年8月16日から8月31日まで
本県の感染状況は、8月に入ってから1,000人を超える新規感染者が確認され、重症化リスクの高い高齢者の新規感染者も100人を超える日が続くなど、極めて高い水準で推移しています。こうした高齢者等の感染増加に伴い、中等症以上の入院患者が増加し、今後も病床占有率は高止まりが懸念されることに加え、医療従事者の感染や濃厚接触によるマンパワー不足、医療機関でのクラスター頻発により、保健・医療体制は非常に厳しい状況が続いています。これ以上に感染が拡大すると、医療機能が十分に果たせない危機的な状況になることが懸念されるため、国の新たな枠組みである「高知県BA.5対策強化宣言」を8月末まで行うこととし、県民の皆さまには、保健・医療体制のひっ迫回避などに向けた追加のお願いをさせていただくこととしました。一日も早い収束に向けて、県民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
1県民の皆さまへのお願い
(1)保健・医療体制のひっ迫回避に向けたお願い<発熱外来がひっ迫しています。>
発熱等の症状がある方のうち、重症化リスクが低く症状の軽い方は、発熱外来の受診に代えて、県が行う抗原定性検査キットの配布事業と、自己検査後のオンラインによる確定診断を積極的に活用してください。※オンラインの確定診断の運用開始時期は調整中
<救急外来もひっ迫しています。>
救急車や救急外来の利用は、真に緊急を要する場合に限るようお願いします。
救急車を呼ぶか、病院を受診するか迷う場合には、高知家の救急医療電話 「#7119」を活用してください。
(2)感染拡大防止に向けたお願い
ご自身の命と健康を守るため、高齢者や基礎疾患のある方は、不要不急の外出を極力控えるようお願いします。
普段会っていない高齢者や基礎疾患のある方と接することは、極力控えていただく、又は事前に陰性確認を行ったうえで接するなど、重症化リスクの高い方を感染から守るため、慎重な行動をお願いします。
外出の際には、基本的な感染防止対策を徹底しつつ、極力家族や普段行動を共にしている方と少人数で行動してください。
「JR高知駅の臨時検査センター」の設置を8月末まで延長しますので、感染不安のある方、高齢者等と接する方や多人数での会食の際など、感染防止の必要性が高い場合には、積極的に利用してください。
2 事業者の皆さまへのお願い
在宅勤務(テレワーク)等を推進するとともに、従業員の体調管理を徹底し、少しでも体調が悪い場合には休暇を取得できる環境確保に努めてください。
感染や濃厚接触者となった従業員の職場復帰に当たっては、医療機関等の証明書を求めないようお願いします。

 

県内の感染状況を踏まえた対応方針、県民・事業者の皆さまへのお願い
「感染症対応の目安」におけるステージ:特別対策(紫)(令和4年8月16日時点)
8月16日からのお願い(8月31日まで)

〇県民の皆さまへ
(1)不織布マスクの正しい着用(別紙「屋外・屋内でのマスク着用について」、「子どものマスク着用について」を参照)、3密の回避、十分な換気対策、こまめな手指消毒をはじめとした基本的な感染防止対策を徹底してください(特に重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方、ワクチン未接種の方)。
(2)ワクチンの3回目接種により、発症や重症化を防ぐ効果が回復するとされています。メーカーにこだわることなく、できるだけ早期に3回目のワクチン接種をお願いします。現在、県内では3回目の接種率が低い若い世代を中心とした感染が続いています。若い世代の方々は積極的に3回目のワクチン接種をお願いします。感染時の重症化予防を目的としたワクチンの4回目接種について、対象となる60歳以上の方や18歳以上で基礎疾患を有する方等は、速やかなワクチン接種をお願いします。
(3)家庭内では、部屋の換気、共有部分の消毒、タオルや食器の共用を避けるなど、感染防止対策の徹底をお願いします。特に重症化リスクの高い方々と同居している家庭では、家庭内においても会話の際などには、マスクの着用をお願いします。
(4)感染した際の自宅療養に備え、災害時と同様に、普段から食料や生活必需品などの備蓄をお願いします。
(5)接触確認アプリ「COCOA」をインストールしましょう。
(6)感染者やその家族、医療従事者等に対し、誹謗中傷や差別的な行為を行わないようにしてください。
(7)発熱、喉の痛みなどの症状のある方は、検査協力医療機関での受診をお願いします(行政検査として無料)。また、無症状でもご不安のある方は、県が設置する検査会場や薬局等で無料検査を受けることができます。
〇事業者の皆さまへ
(1)業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策(特に、従業員のマスク着用)を徹底していただくようお願いします。
(2)室内の十分な換気、こまめな手指消毒、共有部分の消毒など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。
(3)在宅勤務(テレワーク)や時差出勤等、人との接触機会を低減する取組を推進していただくようお願いします。
(4)医療機関や高齢者施設においては、感染防止対策の徹底・レベルアップをお願いします。
1会食について
(1)会食時においても、不織布マスクの正しい着用、3密の回避、十分な換気対策、こまめな手指消毒をはじめとした基本的な感染防止対策を徹底してください。
(2)可能な範囲で規模を縮小し、可能な範囲で時間を短縮いただくようお願いします。
(3)会話が主となる時間帯には、できる限りマスクの着用を励行するなど、飛沫感染の防止に努めてください。
(4)多人数での会食など、感染防止の必要性が高い場合には、参加者全員について、「3回目のワクチン接種歴の確認」又は「抗原定性検査(※)による陰性確認」をした上で、実施することを推奨します。※県内にお住まいの方は、県が設置する検査会場等で無料の検査を受けることができます。(8月31日までは、高知駅南口に「高知県抗原定性検査センター」を開設しています)
(5)飲食店を利用する際は、できる限り「高知家あんしん会食推進の店」の認証店を利用していただくようお願いします。
(6)特に、飲酒の場などでの「献杯・返杯」や「大声での会話」、「マスクを外してのカラオケ」など、感染リスクの高い行動は、控えるようお願いします。
2 外出・移動について
(1)外出の際には、基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。
(2)混雑した場所、換気の悪い場所や感染対策が十分でない施設など感染リスクが高い場所への外出は極力控えてください。
(3)施設に入所している高齢者への面会は、極力控えてください。
(4)重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方と接する機会がある場合など、感染防止の必要性が高い場合には、事前に「ワクチンの3回目接種」又は「抗原定性検査等による陰性確認(※)」することを推奨します。
※県内にお住まいの方は、県が設置する検査会場等で無料の検査を受けることができます。(8月31日までは、高知駅南口に「高知県抗原定性検査センター」を開設しています)
(5)発熱などの症状がある方や体調の悪い方は、他県との往来を控えてください。
(6)他県へ移動する際は、会食時の対応を含め移動先の都道府県知事が出している要請(※)に沿って行動してください。※例えば、沖縄県は旅行等の来訪者に対して、「ワクチンの3回目接種」又は「抗原定性検査等による陰性確認」を呼びかけています。
3 イベント等について
開催にあたっては、以下の点に注意したうえで、業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策を徹底してください。
(1)参加人数が5,000人超かつ収容率50%超のイベント開催については、県へイベント開催の2週間前までに「感染防止安全計画」を提出してください。「感染防止安全計画」を策定し、県による確認を受けたイベントは、人数上限は収容定員までかつ収容率の上限を100%とします。※「大声なし」が前提(2)(1)以外のイベントの人数上限は、5,000人又は収容定員50%以内のいずれか大きい方とします。
収容率は、「大声なし」のイベント等は100%、「大声あり(注)」のイベント等は50%とします。※収容率と人数上限でどちらか小さいほうを限度(両方の条件を満たす必要)感染防止策等を記載した「チェックリスト」を作成してホームページ等で公表し、イベント終了日から1年間保管してください(県への提出は不要です)。(注)大声を「観客等が通常よりも大きな声量で、反復・継続的に声を発すること」と定義し、これを積極的に推奨する又は必要な対策を十分に施さないイベントは「大声あり」に該当するものとします。
4 高齢者が入院・入所している施設について
(1)利用者及び従事者に対するワクチン追加接種を速やかに実施してください。
(2)マスク着用、送迎時の窓開け、発熱した従事者の休暇等、「介護現場における感染対策の手引き」に基づく対応を徹底してください。
(3)従事者からの感染を防ぐため、従事者の方は、日頃から基本的な感染防止対策を徹底するとともに、体調管理に留意してください。
(4)面会者からの感染を防ぐため、対面による面会は極力控え、オンラインによる面会の実施も含めて対応を検討してください。
(5)通所施設においては、動線の分離など、感染対策を更に徹底してください。
5 乳幼児施設について
(1)できるだけ少人数のグループに分割するなど、感染を広げない保育を実践してください。
(2)保護者が参加する行事の延期等を含めて、十分な感染対策が取れない場合は、大人数での行事は控えるようお願いします。
(3)発熱等の症状がある児童の登園は控えていただくよう徹底してください。
(4)発熱等の症状がある職員の休暇取得の徹底や、職員に対する早期のワクチンの追加接種等を行ってください。
6 学校・部活動について
(1)咳や咽頭痛、発熱等の症状が少しでも現れた場合には、速やかに医療機関を受診してください。
(2)熱中症のリスクが高いことが想定される登下校時や運動部活動等においては、マスクの着用は必要ありません。ただし、マスクを外す際は、周囲の者と十分な距離を取る・換気を徹底するなど感染症対策を講じてください。
(3)特に、次の感染対策の徹底をお願いいたします。
・食事の場面では黙食を徹底し、食事の後に会話をする際にはマスクを着用してください。
・更衣室での会話を控えるようお願いします。
県立学校の部活動について
(1)活動時間は、平日は2時間程度、週休日等は3時間程度とします。なお、週休日の活動は土日のどちらかとします。
ただし、2週間以内に上位大会への出場が決まっている部活動については、校長が認めた場合、平日は3時間程度、週休日等は4時間程度とします。
(2)県外校との練習試合等は、控えてください。
なお、県内校との練習試合等は、校内の感染状況を考慮したうえで、校長の判断により認めますが、宿泊を伴う活動は控えるようにしてください。

この記事に関するお問い合わせ

高知県 危機管理部 危機管理・防災課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 危機管理担当 088-823-9311
防災担当 088-823-9320
情報担当 088-823-9339
総務担当 088-823-9018
※夜間・休日における危機事象や災害の発生など緊急の連絡については、
高知県庁の代表電話(088-823-1111)へご連絡ください。
ファックス: 088-823-9253
メール: 010101@ken.pref.kochi.lg.jp
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