「海上アスレチック BEACH HOPPING」の取り組み

公開日 2020年05月27日

令和元年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

東洋町の取り組み(安芸ブロック)

 

<東洋町マリンレジャーの概要>

01安芸地域本部(東洋町)

 東洋町は豊かな自然環境や地域資源を活かしたサーフィンやSUPなどのマリンスポーツが盛んです。特に年間8万人もの観光客を集める生見サーフィンビーチは、全国屈指のサーフスポットとして知られています。また、県内有数の天然砂の白浜海水浴場には、岸から沖合に約50メートル浅瀬が続き、子どもから大人まで安全に楽しめる県内屈指の美しいビーチが広がっています。
 しかしながら、かつては砂浜が見えないほどの海水浴客が訪れていた白浜海水浴場も、周辺地域の人口減少やレジャーの多様化などにより、ここ数年間の入込客数は5~6千人台にとどまっています。
 こうした現状を打破するため、東洋町では、平成28年度にサーファーアンケート調査、平成29年度に観光動向調査が行われました。その結果、サーファーが満足できる施設の整備や、若者向けの観光体験プログラムの造成が求められていることが明らかになりました。

<アスレチックプロジェクト始動>
 東洋町観光振興協会(以下、「協会」。)は、平成23年に発足した任意団体で、ダイビングショップ経営者や、建設業者、農業者、プロサーファー、民宿経営者など、様々な職種や年齢の方々が活動しています。
 平成30年に入り、協会では観光動向調査の結果などを踏まえ、他の海水浴場との差別化を図り、「わざわざ行きたくなる海水浴場」を目指して、新しい海のアクティビティとして全国各地で人気を集めている海上アスレチックの導入の検討を始めました。まず、県内外5箇所の先進地視察を行った結果、県外の先進地ではいずれも高い集客率を誇っており、また周辺の店舗や駐車場では利用が増えるなど、地域への経済効果がとても大きいことが分かりました。
 次いで、東洋町に働きかけ、平成31年2月に始まる高知県「リョーマの休日~自然&体験キャンペーン~」に乗じた高知県観光拠点等整備事業の活用により実現に向けて、いよいよ動き出しました。
 事業は、東洋町がアスレチック遊具等の備品を購入し、協会が実施主体となるもので、先の視察地の一つの兵庫県「たけの観光協会」にアドバイザーとして指導を仰ぐ形で実施されました。
 平成31年4月、関係団体や白浜地区の住民など地域の多くの方々の協力を得て、試験的に白浜海水浴場にアスレチック遊具を浮かべたところ、東洋町住民の注目の的となり、地元小中学生からは、「早く遊びた~い!」といった声が多く寄せられました。
 5月からは、7月のオープンに向けて部会を立ち上げ、運営体制を整えるとともに、広報活動等の協議を重ねてきました。

02安芸地域本部(東洋町)
(配布チラシ)
03安芸地域本部(東洋町)
 
04安芸地域本部(東洋町)
(セーフティルールは英語版も
作成し貼り出しました)
 オープンに先駆け、7月4日には地元保育園、小学校、中学校の児童・生徒を無料招待し、アスレチック体験をしてもらうと同時に、スタッフは実際の運営の流れや監視の確認等、オープンに向けたシミュレーションを行いました。さらにメディアにも取材してもらい、報道をしていただきました。

 

05安芸地域本部(東洋町)
 
06安芸地域本部(東洋町)
 

<BEACH HOPPING OPEN!>
 7月13日、オープンセレモニーを行い、いざ営業開始です。高さ最大4メートル、広さ35メートル四方の遊具では、子どもも大人も大はしゃぎで、トランポリンで跳んだり跳ねたり、滑り台から海へドボンと滑り落ちたりと、大賑わいとなりました。白浜海水浴場にはビーチパラソルの花が咲き、子どもたちの声が浜中にひびきわたり、かつての活気ある夏となりました。また、小学生未満の子ども向け遊具も好評で、県外からの家族連れも多く来場いただきました。
 事前に協議やシミュレーションを行った甲斐もあり、安全に楽しんでいただくための注意喚起、来場者への入場から入れ替えまでの案内、万全の監視体制を敷き、スムーズな運営を行うことができました。また、割引チケットの発行や、観光検索サイトへの登録などの誘客の強化も行い、一日に370人以上集客する日もありました。

 反面、太平洋に面した外海で、かつ堤防のない白浜海水浴場は、風と波の影響を直接受けるため、台風7~10号の影響による休業で見込んでいた売上高と来場客数には残念ながら届きませんでした。また、令和2年度に向けての課題として、大型遊具の撤去・設置時間の短縮、効果的な広報活動などの課題も残っています。

07安芸地域本部(東洋町)
 
08安芸地域本部(東洋町)
 

<今後の展望>
 任意団体であった協会は、アスレチック事業を始めるにあたって自立的な組織となるべく7月に法人化し、一般社団法人東洋町観光振興協会となりました。現在は令和2年度に向け、アスレチック事業の売上げで独立採算がとれるよう、アスレチック部会も早々に開始するとともに、たくさんの方々に来場し、安全に楽しんでいただけるよう知恵を絞っています。
 また、令和2年度から線路と道路を走るDMV(デュアル・モード・ビークル)の運行が高知県と徳島県にまたがる阿佐海岸鉄道において始まります。こういった機会も捉えて、稼げる協会を目指し、体験プログラムの開発や磨き上げを進めるとともに、高知県の東の玄関口として近隣市町村に観光客を誘導できるよう、今後も頑張っていきます。

 

<地域支援企画員の活動内容>
 地域アクションプラン「東洋町における体験型・滞在型観光の推進」の取り組みの一環でアスレチック事業に関わるとともに、協会が自立した活動を継続して実施できるよう、町と連携しながら支援を行っています。
 具体的には、県の補助事業や支援策などの情報提供、関係機関との調整のほか、協会の理事会や部会に出席してのアイデア出しなどです。さらに細かくいえば、先進地視察の調整や備品の選定、地域に還元する手法の検討、スタッフ募集や広報活動、プレオープンやオープニングセレモニーの調整等を行いました。時にはスタッフとして準備・運営を手伝い、水温の低い時期にウェットスーツを着て海に入り、砂浜を何往復もしながら遊具を運んだり、お客様の誘導をしたりするなど、この東洋町でしかできない貴重な経験をたくさんさせていただきました。

 

<地域とのつながり>
 今回の取り組みでは、東洋町ならではの地域力が発揮されたことが印象に残っています。地元漁師やサーファーを中心としたスタッフらで準備・運営を行うなか、漁師の皆さんはロープの編み方だけでなく、碇の入れ方や漁船の出動など、漁師の持つ技術力を発揮されていましたし、サーファーの皆さんは優れた体幹としなやかで機敏な動きでスタッフとしてなくてはならない存在感を発揮されていました。さらには、普段は交流の少ない地元住民の皆さんが、このアスレチック事業を通して交流し、活動できたことは地域の結びつきの強化につながったと感じています。
 アイデアを「かたち」にするには、様々な方々の協力を得なくては成し遂げられません。地域支援企画員として、人と人をつなげ、さらに地域が元気になるよう努めてまいります。

 

【この記事に関するお問い合わせ】
 東洋町地域支援企画員 電話:0887-29-3111

 

この記事に関するお問い合わせ

高知県 産業振興推進部 産業政策課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整担当 088-823-9333
成長戦略担当 088-823-9049
地域産業担当 088-823-9334
ファックス: 088-823-9255
メール: 120801@ken.pref.kochi.lg.jp
Topへ