『大月町で ~ ☆アニメーションの夢を見る女性☆ との出会い!~』

公開日 2020年03月26日

令和元年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

大月町の取り組み(幡多ブロック)

 

01幡多地域本部(大月町)【間﨑真由子さんの作品】

<☆夢見る女性☆>
 『私の夢は、大月町に学校(芸術を学べる所)をつくることです!』
 この夢の持ち主は、「あにめのいろは」という会の間﨑真由子さん。6年ほど前(平成25年ごろ)に、千葉県から大月町に移住してきた方です。
 「あにめのいろは」とは、アニメーションをはじめとする視覚・映像表現とその技術を用いて人々の交わりを生みだし、地域の振興と芸術文化の発展に寄与することを目的とした会で、間﨑さんはこの会の代表をしています。
 間﨑さんにとって夢は、見るだけでなく叶えていくものだと思います。
 大月町に来てこれまで、デンマークのアニメーション教育機関や海外アーティスト・クリエイターと協働で、アニメーションを用いた教育の普及啓発ワークショップ、滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)の実施、また、町内の学校とも連携し、総合的な学習時間を使って地域学習のまとめにアニメーションを取り入れ、子どもたちが持っている創造力の発現に取り組むなど、アニメーションを手段とする教育と国際交流の活動を続けています。


 
02幡多地域本部(大月町)

 

<出会い!>
 間﨑さんとの出会いのきっかけは、令和元年5月に大月町で実施された知事との「対話と実行行脚」です。この出会いは私に、“夢”は人生の活力であることを思い出させてくれるものとなりました。いただいたご要望は、新たな取り組みに関する県のPR支援です。それが令和元年8月に大月町の龍ヶ迫地区で開催された滞在型のドローイング(素描)講座 『ドローイング・キャンプ(TALENT BLOSSOM)』です。この講座は大月町をはじめ、町内の各種団体、デンマーク大使館、高知県教育委員会、報道機関などの後援を受けて開催しました。

 

<そして応援!>

03幡多地域本部(大月町)【ドローイング・キャンプ中の様子】

 ドローイング・キャンプのPRについて、県が持つ媒体を使った情報発信に向けた支援をスタートしました。
 プログラムや行程、参加費用に関することなど具体的な企画内容になっていなかったことから、まずは間﨑さんと一緒に、キャンプ中のスケジュールを詳細にし、参加にかかる費用の内訳や算定、申し込み方法や支払い方法、宿泊場所の設備や食事に関すること等々、発信する情報を参加者目線で明確にしていきました。
 また旅行業者さんにもご協力いただき、安心して参加していただける態勢を整えるなど支援を行いました。

04幡多地域本部(大月町)【ドローイング・キャンプ参加者とスタッフの集合写真】

 情報発信では、県まんが王国土佐推進課との連携により、Facebookの活用やまんが甲子園関係者への周知、また、県広報広聴課はツイッターでの発信、県産業創造課はクリエイターが集まる場での周知、高知新聞社にも取材と新聞掲載にご協力をいただきました。
 国内及び海外から17名の参加をいただき、大月町龍ヶ迫地区にある廃校施設「自遊学校」で開催。2019年世界のアニメーション学校第9位に選ばれた「アニメーションワークショップ(デンマーク)」の講師のもと、素描(ドローイング)の基本技術を学びや、解剖学の理解から人体を描くことで、本物の表現力と創造力を育んでいただきました。
 宿泊は木造の旧校舎(自遊学校)。夜は電灯を使わずランプの灯りで過ごし、食事は共同作業。キャンプ期間中は町内の方もスタッフとして関わってくださり、円滑な運営ができました。4日間の合宿最終日、修了証書を受け取った時の参加者の表情は、満足感と充実感に満ちあふれていました。
 ドローイング・キャンプの成功を感じた瞬間でもありました。

 

<今後の活動!そして夢へ向かって!>
 これまでの「あにめのいろは」と教育機関との連携は、子どもたちにとって芸術に触れる機会となり、また、外国人との交流によって英語に興味を持ち、好きになり、英語に対してオープンになるきっかけともなっています。地域学習のまとめにアニメーションを取り入れて制作した「大月の宝物」はYoutubeでも配信され、子どもたちの地元への愛情や誇り、そして自信を持つ架け橋となっています。
 今後も、アニメーション教育普及啓発のワークショップの実施やクリエイター養成講座の実施、また、教育機関と連携して、子どもたちが持っている創造力の発現に取り組むなど、これまでの活動の継続とドローイング・キャンプの成功を再び目指すとともに、高知県内の高校生を対象とした滞在型の講座も計画しています。
 また、各種の芸術制作を行う人物に、大月町で一定期間滞在して制作を行ってもらう事業(アーティスト・イン・レジデンス)や、世界のクリエイターが集まってプロジェクトを開発するためのフィールドとして大月町を使ってもらう計画を進めており、様々な芸術分野で日本と海外の作家が交流し協働できる可能性を育むことによる国際文化交流を目指しています。
 さらに、旧来の教育システム・教育方針を変える新しい形の「ネットの高校」として全国に12,000人の生徒を持つ学校法人N高等学校と連携し、ドローイング・キャンプをN高等学校のカリキュラム(体験プログラム)の一つにする計画を進めています。
 大月町としても、教育機関との連携は小中学校において他にはない独自性の発揮が期待でき、国際文化交流やN高等学校との連携は新しい人の流れと未利用施設の利活用と併せた地域の拠点づくり、観光振興や移住促進に繋がる取り組みとして期待しています。
 地域支援企画員として、大月町とも連携しながら、「あにめのいろは」の活動を推進するための事業計画づくりや講座等の開催及びPRの支援を継続するとともに、活動の拠点づくりに向けた取り組みを、未利用施設の利活用などの行政施策とも関連・融合を図り、行政としてよりサポートができる環境を整えた形で支援していきたいと思っています。

 

【この記事に関するお問い合わせ】
 大月町地域支援企画員 電話:0880-62-4117

 

この記事に関するお問い合わせ

高知県 産業振興推進部 産業政策課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整担当 088-823-9333
成長戦略担当 088-823-9049
地域産業担当 088-823-9334
ファックス: 088-823-9255
メール: 120801@ken.pref.kochi.lg.jp
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