令和3年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

公開日 2022年03月22日

 

南国市ものづくりサポートセンターを核とした中心市街地の活性化(南国市/物部川ブロック)

1 南国市ものづくりサポートセンター

 南国市は、農業用機械や金属製品等の製造業が集積する県内有数の「ものづくり」が盛んな地域であり、「南国市ものづくりサポートセンター(愛称:海洋堂SpaceFactoryなんこく)」は、南国市の「ものづくり、ひとづくり、まちづくり」の拠点施設として市が整備し、令和3年3月21日に開館しました。
 1階にはフィギュアやジオラマの展示のほか、世界的フィギュアメーカー(株)海洋堂の国内初となる製造拠点として(株)海洋堂高知が「ものづくりファクトリー」に入居し、ソフトビニール製フィギュア(ソフビフィギュア)を製造しています。また、同ファクトリーには職人の手元が映るカメラやモニターが整備されており、来館者は世界屈指の造形技術を持つ企業の生産工程を無料で見学でき、「本物の持つ魅力」を感じることのできる施設となっています。
 2階には体験工房、ものづくり工房、展示室、ミュージアムショップ等があります。ここでは、ジオラマ教室やフィギュアの色付け体験の提供や、猟銃製造の(株)ミロク製作所やカシオ計算機を創業した樫尾家など南国市ゆかりの企業・人物の業績といった「ものづくりのまち南国」を知ってもらうための展示があります。また、県内のものづくり作家の製品や海洋堂のフィギュア等を購入することもできます。
 3階はプロを目指す作家の育成も念頭に置き、3Dプリンターなど最新機器を導入したレンタル工房や研修室を構えています。
 今年度の入館者数は令和4年1月末時点で6万人を超え、目標の年間3万3,000人を大きく上回っており、県内外からたくさんの方が来場し、南国市のものづくりの魅力を体感しています。

01_ものサポ_外観   02_ものサポ_1階展示
03_ものサポ_2階体験工房   04_ものサポ_2階展示

 

2 中心市街地の活性化

 南国市では、これまでも後免町を中心とする中心市街地の活性化に取り組んでおり、ハガキでごめんなさい全国コンクールや地産地消ごめんの軽トラ市の開催などの取り組みが行われていました。
 そのような中、南国市ものづくりサポートセンターの整備を契機に地域のにぎわいを創出するため、令和元年11月に中心市街地事業者、商工会、観光協会、行政機関等で構成される「南国市中心市街地振興協議会」が設立され、中心市街地の事業者や関係機関等が参加したワーキンググループで、活性化に向けた具体的な取り組みのアイデア出しが始まりました。
 このワーキングでの検討内容を踏まえ、令和2年9月に「南国市中心市街地振興計画」及び同計画を具体的に実践するための行動計画が策定され、同協議会を中心に事業者・地域住民・関係機関・行政機関が取り組みを進めているところです。

<地産地消ごめんの軽トラ市>     <ごめんteteマルシェ>

06_中心市街地イベント_軽トラ市  05_中心市街地イベント_teteマルシェ

 

3 地域支援企画員としての関わり

 南国市ものづくりサポートセンターを核とした中心市街地の活性化の取り組みは、物部川地域アクションプランに位置付けており、南国市中心市街地振興計画の行動計画が着実に実行されるよう支援しています。
 具体的には、チャレンジショップの開設(令和4年6月予定)に向けた高知県商店街等振興計画推進事業費補助金の活用支援、他のチャレンジショップのヒアリングの同席、関係者による協議への参画をしています。
 また、中心市街地活性化を目的とするイベント「地産地消ごめんの軽トラ市」や「ごめんteteマルシェ」では実行委員会に参画し、南国市ものづくりサポートセンターとの連携により一層の誘客促進・周遊促進が図られるよう関係者と協議をしています。
 南国市ものづくりサポートセンターができたことにより、コロナ禍にも関わらずたくさんの方が南国市を訪れているこのチャンスを生かし、中心市街地ににぎわいが生まれていくよう今後も市や関係機関と連携し、地域に寄り添って支援をしていきたいと思います。  
 

この記事に関するお問い合わせ

 南国市地域支援企画員 電話:088-864-6320

 

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高知県 産業振興推進部 産業政策課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整担当 088-823-9333
成長戦略担当 088-823-9049
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ファックス: 088-823-9255
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