事例紹介(山北)

公開日 2009年03月19日

更新日 2014年03月16日

「山北みかん」を支える樹園地農道網整備 − 一般農道整備(樹園地農道網) 香南市「山北」、「山北南部」地区 −




山北(やまきた)地区 事業概要 

【受益面積】 225ha (樹園地175ha、水田38ha、普通畑12ha)
【事業工期】 昭和53年度から平成3年度
【総事業費】 891百万円
【事業内容】 農道:6,956m 全幅員:4.0mから4.5m 
※「山北」「山北2期」「山北南部」「山北南部2期」の4地区合計を記載

   


一般農道で整備した約7kmの樹園地農道網が『山北みかん』を支えています。 

 香南市香我美町の山北地区は、古くから傾斜地を利用した温州みかんの栽培が盛んな地域でしたが、樹園地内の農道幅員が狭く、果樹や生産資材の搬入搬出に支障を来たしていました。
 このため、樹園地内の幹線道路を拡幅する合理的な農道網を形成する「山北」及び「山北南部」地区の一般農道整備事業が計画されました。
 本農道網の整備に伴って農産物等等の輸送が効率化や生産性の向上が図られ、みかんの栽培面積は飛躍的に増加しました。その後平成3年の「輸入オレンジの自由化」で一次激減しましたが、近年は『山北みかん』のブランド化により再び栽培面積が増加しています。地域で生産されるみかんは、全て本農道を通じて地区内のJA共選場に集められ、全国に向けて出荷されています。


 


事業効果

  • 山北みかんの栽培面積は近年増加しています。
     
     
     本県の温州みかんの栽培面積は減少の一途をたどっていますが、そのなかで山北地区は農道網の整備に伴って栽培面積が増加していました。
     その後、平成3年の輸入オレンジの自由化で激減していましたが、近年は「山北みかん」のブランド化により再び増加しています。
     またハウス面積も、県全体では減少しているなか、山北地区ではこの5年間で現状を維持しています。


  •   
    山北みかん栽培面積(農林業センサス:旧山北村)

    ハウス
    面積(ha)

    みかん栽培
    栽培
    面積(ha)
    農家数(戸) 一戸当り
    栽培面積(ha)
    昭和60年 16 91 156 0.58
    平成2年 19 154 287 0.54
    平成7年 27 65 102 0.64
    平成12年 23 72 98 0.73
    平成17年 23 88 96 0.92

    高知県・(旧)香我美町みかん栽培面積対比

    高知県
    面積(ha)

    旧香我美町
    面積(ha)  同割合(%)

    昭和53年(1期開始)

    2,130 340 16.0
    昭和61年(1期完了) 1,020 326 32.0
    平成8年 540 239 44.3
    平成16年 407 205 50.4

     

          

 


       

  • 山北みかんは本農道網で集められます。 
     山北地区で栽培されるみかんは、全て地区内にある「JA共選場」に本農道網を通じて集められ、全国に向けて出荷されています。
     

 JA土佐香美みかん共選場のH18取扱量=3,380t

   


  • 農道を利用した地域振興も行っています。
     
     
    毎年11月には、起伏に富んだ樹園地の農道を利用したマラソン大会が開催され、地域の交流の場となっています。
    参加賞は「山北みかん食べ放題」です。
     
        


この記事に関するお問い合わせ

高知県 農業振興部 農業基盤課

所在地: 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号(西庁舎3階)
電話: 総務担当 088-821-4561
管理担当 088-821-4556
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