INAP概要(宣言文書)

公開日 2013年03月27日

更新日 2014年03月30日

5 INAP宣言文書

 日本国高知県橋本大二郎知事の招待により、スリランカ国港湾開発・復興・再建省のM.H.M.アシュラフ大臣率いる代表団は、1998年3月26日に開港した高知新港の開港記念式典に参加した。
 この高知新港開港の機会に、コロンボ港と高知港との間で姉妹港の提携がなされた。
 同時に、高知港は、インドネシア国タンジュンペラ港、フィリピン国スービック湾港及び中華人民共和国青島港のそれぞれと姉妹港・友好港の提携を行った。
 これらの提携を受け、アシュラフ大臣は、世界の平和を確立するという目的で人々が集まることは、港が果たすことの出来る新しい役割であるという橋本知事が示した概念及び姉妹港のお互いの関心事項について討論、協議をするため、姉妹港が定期的に会合を持つことを提案した。
 この提案が受け入れられ、第1回の国際シンポジウムをスリランカ港湾庁の主催でスリランカ国コロンボ市において開催することを決定した。 そして、「姉妹港を通じた世界平和」をテーマとする国際シンポジウムが1998年11月17日、18日、19日にスリランカ港湾庁の支援により開催された。
 シンポジウムの開会式には、主賓としてスリランカ国アシュラフ大臣が、また、名誉賓客として橋本大二郎高知県知事が出席した。
 シンポジウムに先立ち、コロンボ港はインドネシア国タンジュンペラ港及びフィリピン国スービック湾港とそれぞれ姉妹港提携の署名を行った。
 本日、1998年11月19日、インドネシア国タンジュンペラ港、フィリピン国スービック湾港、アメリカ国ニューオリンズ港、日本国高知港及びスリランカ国コロンボ港のシンポジウム参加姉妹港は、相互の利益を生む関係と調整の機会を発展させるため、「友好提携港国際ネットワーク
(INAP)」の名のもとに組織を設立することを満場一致で決定した。

 シンポジウムの最後に「友好提携港国際ネットワーク」は、満場一致で次の共同宣言を採択した。

1 友好提携港国際ネットワークは、専門知識、ノウハウ及びマーケティング、計画、技術、
  技能及び港の開発全般、並びに経済、文化的便益を含む友好提携港の相互利益に関する
  ことがらについて、協議、協力及び情報交換を行うことにより、このネットワークを
  それぞれの港の利益に寄与するものとするよう努める。

2 友好提携港国際ネットワークは、資源とサービスの効果的な循環及び配分、並びに相互利益を
  基本として、上記の友好提携港の活動を推進することにより、互いに有益な地域間のつながりを
  構築するよう努める。

3 友好提携港国際ネットワークは、人類の英知、精神的な面での発展及び文化的な成長を増進する
  よう努める。

4 友好提携港国際ネットワークは、共通の倫理と信仰の価値を改めて認識するよう努める。

5 友好提携港国際ネットワークは、現代文明が環境面で引き起こした生態上の影響を最小限に
  抑えるため、環境に対する自覚の醸成に特別の役割を果たし、恐れと不安のない、真に平和で
  調和のとれた地球の建設を確実なものとするであろう。

・インドネシア タンジュンペラ港支局 支局長 Abdullah Umar
・フィリピン スービック湾都市開発庁 副長官代行 Capt.Victor L. Mamom
・スリランカ港湾庁 総裁 Adomiral Mohan Samarasekera
・アメリカ ルイジアナ州立大学港湾・水路研究所 教授 Dr.Jay Jayawardena
・スリランカ政府 港湾開発復興大臣 HON.M.H.M.ASHRAFF pc.,mp.
・高知県 知事 橋 本 大二郎
・高知県港湾空港局 局長 宍戸 達行

1998年11月19日


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