公開日 2024年08月05日
更新日 2024年08月06日
気候変動への対策は、地球温暖化の原因の1つである温室効果ガスの排出を抑える「緩和」と、影響にあらかじめ備えて被害を少なくする「適応」の両方が大切です。
熱中症対策も、気候変動への適応策の1つです。
近年の地球温暖化の影響により、熱中症のリスクが高まっています。熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、周囲にも気を配り、自分と自分の周りの人の命を守りましょう!!
[参考] 熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。 |
(出典)国立研究開発法人国立環境研究所気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)
熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラート
環境省では、平成18年度から、「環境省熱中症予防情報サイト」において、熱中症の発症危険度を示す暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)の予測値・実況値の発信を行っています。
令和6年度からは、改正気候変動適応法(令和5年4月成立、令和6年4月全面施行)に基づき、従来の熱中症警戒アラート(熱中症警戒情報)に加えて、より深刻な健康被害が発生しうる場合に備えて創設された熱中症特別警戒アラート(熱中症特別警戒情報)の運用が開始されました。
令和6年度の運用期間:令和6年4月24日(水)から令和6年10月23日(水)
→熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラートの発表状況(環境省熱中省予防情報サイト)
熱中症警戒アラートとは
熱中症の危険性に対する「気づき」を促すものとして、府県予報区等内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する場合に発表されます。
- 熱中症警戒アラートが発表された地域においては、気温が著しく高くなることにより熱中症による人の健康に係る被害が生ずるおそれがあるので、他人事と考えず、暑さから、自分の身を守りましょう!!
- まずは、室内等のエアコン等により涼しい環境にて過ごしましょう。
- その上で、こまめな休憩や水分補給・塩分補給をしましょう。
- 高齢者、乳幼児等の方は熱中症にかかりやすいので特に注意し、周囲の方も声がけをしましょう。
- 皆で、身近な場所での暑さ指数(WBGT)を確認し、涼しい環境以外では、運動等を中止しましょう(皆で熱中症対策を積極的に取りやすい環境づくりをしましょう。)!!
<発表時の暑さ指数のイメージ>
熱中症特別警戒アラートとは
都道府県内の全ての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合等に発表されます。都道府県の枠を超えて暑い状況等が想定されますので、近隣の都道府県においても注意が必要な可能性があります。
- 広域的に過去に例のない危険な暑さ等となり、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがあります!!
- 自分の身を守るだけでなく、危険な暑さから自分と自分の周りの人の命を守ってください!!
- 具体的には、全ての方が自ら涼しい環境で過ごすとともに、高齢者、乳幼児等の熱中症にかかりやすい方の周りの方は、熱中症にかかりやすい方が室内等のエアコン等により涼しい環境で過ごせているか確認してください。
- また、校長や経営者、イベント主催者等の管理者は、全ての人が熱中症対策を徹底できているか確認し、徹底できていない場合は、運動、外出、イベント等の中止、延期、変更(リモートワークへの変更を含む。)等を判断してください。
- 今まで普段心掛けていただいている熱中症予防行動と同様の対応では不十分な可能性がありますので、今一度気を引き締めていただいた上で、準備や対応が必要です。
<発表時の暑さ指数のイメージ>
暑さ指数について
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。 暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
(出典)環境省熱中症予防情報サイト
クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)について
クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)とは、暑さをしのげる場の確保として、市町村長が、冷房設備を有する等の要件を満たすことから指定した施設(公民館、図書館、ショッピングセンター等)です。熱中症特別警戒アラート発表期間中などに一般に開放されます。
なお、クーリングシェルターの指定を行っている場合は、市町村のホームページ等で公表されていますので、場所や開放時間等の詳細についてはお住まいの市町村のホームページ等でご確認ください。
→クーリングシェルター・リンク集(環境省熱中症予防情報サイト)
熱中症の応急処置(予防しても、熱中症になった場合・疑った場合の対応)
なお、気温が広域的に過去に例のない危険な暑さ等となり、熱中症救急搬送者数の大量発生を招き、医療の提供に支障が生じる可能性があります。医療機関への受診が難しい場合においては、重症化等の予防に、服を緩めることや、皮膚を濡らしてうちわや扇風機で扇ぐこと、氷やアイスパックなどで冷やすことも対策として考えられます。
普及啓発資料
<厚生労働省>熱中症予防のための情報・資料サイト 普及啓発用資材(リーフレット等)
関連リンク
<国立研究開発法人国立環境研究所>気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号 |
電話: | 企画調整担当 088-821-4538 |
温暖化対策担当 088-821-4841 | |
ファックス: | 088-821-4530 |
メール: | 030901@ken.pref.kochi.lg.jp |
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