公開日 2023年06月20日
うみがめは、今・・・
日本の砂浜に上陸しているうみがめは、レッドデータブックの絶滅危惧種に指定され、近い将来、絶滅のおそれがあるとされています。
その原因としては、産卵回数の減少や、自然環境の悪化などが考えられます。
うみがめの産卵はとってもデリケート
北太平洋に生息しているアカウミガメは、すべて日本の砂浜で産卵しており、高知県もその中の重要な産卵地です。
母親のウミガメは、5月から8月頃に砂浜へ上陸し、産卵場所を探しますが、とても神経質です。海岸がごみや漂流物で汚れていたり、周囲が明るかったり、騒がしかったりすると上陸しません。上陸しても産卵せずに帰ってしまうことも度々あります。
また、産卵しても、卵が孵化するまでは、台風で流されたり、野犬等に掘り返されて食べられてしまうこともあります。
たとえ卵が無事に孵化しても、全部が無事に海に帰ることができるわけではありません。
私たちにできることは何か考えてみませんか
こうした高知県内の砂浜に上陸するうみがめの保護とうみがめの生息環境を守るため、平成16年3月高知県うみがめ保護条例をつくりました。
ホントにうみがめを守るためには、みんなの協力が必要なのです。
【うみがめ保護条例の主な内容】
【うみがめ保護条例の主な内容】 | |
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1 | 県内の海岸に上陸したうみがめの捕獲、殺傷や産卵されたうみがめの卵の採取、損傷は原則的に禁止されます。 |
2 | 学術研究や繁殖目的で、例外的にうみがめやその卵の捕獲、採取等をしようとするときは知事の許可が必要です。 |
3 | 知事はうみがめの産卵地等を保護区に指定することができます。 |
4 | 指定された保護区への車の乗り入れ等については知事の許可が必要になります。 |
5 | 捕獲等の禁止規定違反等には罰則が適用されます。 |
うみがめ保護条例により高知県の海岸に上陸したうみがめの捕獲等や生育地保護区内の一定の行為については許可申請が必要です。
【うみがめやその卵の捕獲等の申請】 |
高知県内の海岸に上陸したウミガメやウミガメが産み落とした卵(以下「うみがめ」)の捕獲等については、知事への許可申請が必要です。 |
【生育地等保護区に係る申請・届出】 |
生育地等保護区に指定された区域内において、工作物の増改築や車の乗り入れ等の一定行為については、知事への申請や届出が必要です。 |
【関係条例】 |
【うみがめ生育地保護区について】
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海岸でうみがめの産卵を確認したら・・・
海岸でうみがめの産卵を確認したときは、自然共生課又は最寄りの土木事務所にご連絡ください。
看板の設置や必要に応じて立入禁止処置等の対応を行います。
自然共生課 TEL:088-821-4554
海岸でうみがめの死骸を発見したら・・・
うみがめの死骸を発見したら、最寄りの土木事務所及び日本ウミガメ協議会室戸基地に連絡してください。
日本ウミガメ協議会は、うみがめの保護に取り組んでいる団体で、うみがめに関する情報(発見した日時、場所、タグの装着の有無(タグがあればタグ番号)を収集しています。
何が原因で死んでしまったのかわかりませんので、死骸の取り扱いには注意してください。
高知県の取り組みについて
高知県内の海岸におけるうみがめの上陸回数等について調査しています。 → 調査結果
情報交換会(平成27年度、平成28年度、平成29年度、 平成30年度)も開催しておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
この記事に関するお問い合わせ
所在地: | 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号 |
電話: | 四万十川・清流担当 088-821-4863 |
牧野植物園整備担当 088-821-4868 | |
共生社会担当 088-821-4554 | |
自然保護・公園担当 088-821-4842 | |
ファックス: | 088-821-4530 |
メール: | 030701@ken.pref.kochi.lg.jp |
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