１ インフルエンザの流行期入りについて
　高知県感染症発生動向調査の令和５年第36週（９月4日～10日）の報告において、定点医療機関からの報告数が137件（定点医療機関あたり3.11）とインフルエンザの流行開始の指標とされている1.00を超え、県内が流行期に入りました。
　県内の流行期入りは、2022/2023シーズンに続き２シーズン連続です。
　
２ インフルエンザ集団発生事例について
　中央東福祉保健所管内の乳幼児施設において、園児・職員117名のうち、10名がインフルエンザと診断されたことから、９月５日に当該施設より中央東福祉保健所にインフルエンザによる集団発生の報告がありました。
　中央東福祉保健所から、当該施設へ状況を確認したところ全員がインフルエンザA型と診断され、発症者の中に重症者はいないとのことです。

３ 予防対策と注意事項
【かからないために】
　 ①こまめに手洗いやうがいをしましょう。
 　②でかけるときは、なるべく人ごみを避けましょう。
 　③十分な栄養と休養をとりましょう。
【人にうつさないようにするために】　
　 ①インフルエンザは、インフルエンザにかかった人の咳、くしゃみ等の飛沫により感染するため、咳やくしゃみが出るときはマスクをするなどの「咳エチケット」を守りましょう。
　 ②人ごみへの外出を控え、無理をして学校や職場にいかないようにしましょう。
【医療機関を受診する時の注意点】
 　①事前に電話をして、受診時間や受診に際しての注意事項を確認しましょう。
 　②受診する際には、必ずマスクを着用しましょう。

４全国及び高知県内の発生状況
①全国の発生状況
　定点医療機関あたりの報告数は、令和４年第51週 （12月19日～25日）に流行期入りして以降、令和５年第６週 （２月６日～12日）に定点あたり12.94のピークとなり、その後減少に転じましたが、令和５年第34週までの間インフルエンザの流行の目安とされている1.00を下回ることなく感染が続いています。


②県内の発生状況
　　定点医療機関あたりの報告数は、令和5年第１週（１月２日～８日）に流行期入り、令和５年第５週（１月30日～２月５日）に定点あたり11.78のピークとなり、以降、令和５年第28週（７月10日～16日）までの間、インフルエンザの流行の目安とされている1.00以上でした。令和５年第33週（８月14日～20日）より再度増加に転じ、新シーズンの始まりである第36週（９月4日～10日）に1.00を超え流行期入りしました。
　なお、令和５年第36週における県内定点医療機関からのインフルエンザウイルスの検出状況はA型が99.1％、B型が0.9％となっており、A型の割合が高くなっています。
　
※定点医療機関とは
　インフルエンザの患者数を把握するため、全国で約5,000の医療機関、県内では44医療機関を選定し、毎週患者数の報告をいただいています。
※県内のインフルエンザに対する基準値
　流行の目安：1.0、注意報値：10.0、警報値：30.0

（４）その他
   厚生労働省ホームページ
  　 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html
 　国立感染症研究所感染症情報センターホームページ
  　 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/flu.html
　 インフルエンザ/新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況
　　https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2023051100091.html