太平洋くろまぐろは、資源量の減少が懸念されており、中西部太平洋まぐろ類委員会（WCPFC)での決定に基づき、関係各国が資源管理に取り組んでいます。
　我が国でも、平成30年から国が漁獲可能量（漁獲できる数量の上限）を定めるTAC制度により資源管理を行っており、本県では国から配分された漁獲可能量から留保分を差し引いた知事管理漁獲可能量について、漁業法第16条第１項の規定により大型魚（30キログラム以上）及び小型魚（30キログラム未満）ごと、漁船漁業及び定置漁業ごとの四半期別漁獲枠を設定することで数量管理を行っています。
　くろまぐろの小型魚（30キログラム未満）の漁船漁業、大型魚（30キログラム以上）の漁船漁業及び大型魚の定置漁業について、採捕量が知事管理区分の期間別の漁獲可能量を超えていたため、令和６年３月31日まで採捕停止命令を発動していました。
　しかし、今回、県内での漁業間の融通及び他県からの国を介した譲受により、くろまぐろ小型魚及び大型魚の知事管理区分の期間別漁獲可能量が変更となり、採捕禁止期間を令和６年３月12日までに変更し、令和６年３月13日から採捕の停止命令を解除します。

○令和５年度知事管理区分の期間別（１月から３月まで）の漁獲可能量
・小型魚の漁船漁業：　18,743キログラム　（変更前　28,561キログラム）
・小型魚の定置漁業：　17,182キログラム　（変更前　 6,725キログラム）
・大型魚の漁船漁業：　  4,049キログラム　（変更前　 2,242キログラム）
・大型魚の定置漁業：　     486キログラム　（変更前　        0キログラム）

○令和６年１月から３月までの採捕数量（令和６年２月29日時点）
・小型魚の漁船漁業：　7,932キログラム　（残り漁獲可能量　10,811キログラム）
・小型魚の定置漁業：　7,255キログラム　（残り漁獲可能量  　9,928キログラム）
・大型魚の漁船漁業：　2,206キログラム　（残り漁獲可能量　  1,843キログラム）
・大型魚の定置漁業：　        0キログラム   （残り漁獲可能量　    486キログラム）

○参考（漁業管理課HP）
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2024030700479/
○備考
本年度から漁業種類ごとに漁獲可能量を設定して管理しております。