カワウの生態と被害対策について

公開日 2024年01月31日

生態や特徴

 カワウは内湾を中心とした沿岸部から、内陸の河川や湖沼などに局地的に分布し、集団で生活をしています。
大きさは体長約80cm、翼長約30cm、体重約2kgで、体、首、くちばしとも長く、全体が黒色です。

 カワウは魚食性の鳥で、巧みに潜水して魚などを捕食し、1羽につき1日あたり500gのエサを食べると推定されています。そして、エサになる魚を求めて集団で季節的移動をすることが知られています。

 カワウの大きな特徴として、群れで行動することがあげられますが、特に夜は多くのカワウがねぐらに集まって休息・睡眠します。
また、繁殖にあたっても多数の個体が集まってコロニーを形成し、おもに樹上に小枝や枯れ木を使って営巣し、秋から初夏の長期にわたり繁殖します。
なお、カワウのねぐらやコロニーの特に多い地域としては、関東地方、愛知県や三重県、琵琶湖などが知られています。

河川に飛来したカワウの群れ 

被害状況

 鮎など、エサとなる魚への水産被害のほか、集団で生活するため、大規模なねぐらやコロニーでは糞による樹木の枯死など、深刻な林業被害も発生しています。

 

被害対策

 カワウの被害対策については、現在のところ効果的な対策が確立されているとはいえません。ここでは一般の鳥害等で考えられる対策などを取り上げてみました。みなさまの中で、ユニークな被害対策をご存じの方がおいでましたら、ぜひ教えてください。

 
1.河川などエサ場からの追い払いなど・・・・。

  • 案山子や目玉風船、音による追い払いなどは慣れにより効果が劣るという報告もありますが、人の存在を知らしめる意味では一時的とはいえ効果があります。手をこまねいているよりは何らかのアクションを起こしてみましょう。
  • ロケット花火による威嚇で追い払う方法もあります。ほとんどのカワウは逃げ去るそうです。ただし、花火が終わると再び飛来するそうですから、こまめに対応する必要があります。(なお、花火の使用については事故に注意することはもちろん、音の大きなものは、警察や周辺住民に事前に説明して了承を得ておきましょう。)
  • テグスを張ると効果があるといわれます。なお、対策の必要な期間が終わったらテグスは必ず回収しましょう。
  • カワウがいちばん嫌がるのは「人」だといわれています。とにかくカワウがやってくる場所に出て行っては人海戦術で追い払います。ただし、この場合は、カワウが捕食活動をする時間帯(特に早朝)を狙います。また、花火や案山子などとも併用し、できるだけ労力を減らすような工夫も必要です。

 
2.銃器による追い払いについて・・・・。

 
銃器による捕獲や追い払いは、高い効果が期待できます。何度か続けるとより効果が増します。また、空気銃による捕獲は群れの拡散を最小限に抑えることができるので、捕獲効率がよいことから琵琶湖などで実施されています。なお、カワウは平成19年4月から狩猟鳥獣に指定されましたが、狩猟期間以外の銃器による捕獲には有害鳥獣捕獲の許可が必要です。有害鳥獣の捕獲については最寄りの市町村にご相談ください。

 
3.その他の対策について・・・・。

  • ウグイやオイカワなどについては、水中に土管などを沈めて魚に隠れ場所を提供する方法もありますが、広範な被害地では手間や費用がかかります。また、河川への建造物設置は河川管理者の許可が必要です。通常、水中への設置は増水時の流路確保などに影響が大きいことから、簡単には許可されないようです。
  • ねぐらやコロニーからの追い出しについては、ねぐらとなる林を伐採するなど、思い切った対策をとったという事例も聞きますが、実際には銃器などによる追い払いが現実的でしょう。
  • アメゴなどの放流時の被害については、放流方法を検討して、分散放流を行っているところもあります。


 

 

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