高知県の野良猫対策について その2 (高知県の動物愛護の取り組みについて その2)

公開日 2019年07月01日

ミルクボランティア制度

 高知県において、猫の収容数に占める殺処分数の割合(猫の殺処分率)が高くなっている理由については、令和元年5月10日に当ホームページに「高知県の野良猫対策について」として掲載しました。

本県では、原則として負傷等によりやむを得ず保護しなければならない猫以外の成猫の引取り・収容を拒否しており、結果として、収容される猫はそのほとんどが授乳期の猫となっています。しかし、授乳期の猫を小動物管理センターで飼養するには困難性(数時間毎の授乳、排泄の促し等)を伴うことから、他県と同様に動物福祉の観点から殺処分せざるを得ない状況になってしまうのが、収容数に占める殺処分数で算出される殺処分率が高くなっている大きな要因です。

本県としましては、授乳期の猫を殺処分せずに譲渡に繋げることによって殺処分率の改善を図るため、平成30年度に飼養が困難な授乳期の猫を世話していただくミルクボランティア制度を導入しました。

 

ミルクボランティアの拡充に向けて

制度を導入したものの、残念ながら現時点での登録者は1人というのが実態であり、この登録者を増やすため、これまで、説明会の開催をはじめ、新聞広告や県ホームページ、広報紙での広報、また日頃から保護活動を行っている方や関心のある方への個別の声かけも行いながら粘り強く取り組んできています。

今年度からは、さらに量販店での募集チラシの配布等も行いながら、引き続き協力していただける方を増やす努力を重ねていくこととしております。

 

 

小動物管理センターへの獣医師の配置について

獣医師確保の困難性

まず、本県では保健・衛生部門や畜産部門に配置する行政獣医師の確保に大変苦労しており、ポストによっては他職種への振り替えを行うなどしながら、何とかやりくりしているのが現状です。

 

センターの体制の見直し(嘱託獣医師からかかりつけ獣医師の配置へ)

 そうした中、県内2カ所(高知市、四万十市)にある小動物管理センターは、平成18年度から運営を民間事業者に委託しており、その委託契約の中で、当初から平成23年度契約分までは、譲渡動物の健康チェックや負傷犬・猫の体調管理などを目的に獣医師を嘱託等により配置することを義務づけておりました。しかし、センターに診療施設がなく、負傷収容された動物は民間動物病院に連れて行って治療してもらう必要があるなど、結果的に、センターに獣医師を常駐又は待機しておかなければならない事例がなく必要性が乏しかったことに加えて、契約獣医師からも辞退の申し出がありました。そこで、平成24年度契約分からは、嘱託獣医師ではなくかかりつけ獣医師を設けることとし、必要に応じて通院又は往診により治療を受けられる体制に切り替えました。

 

定期健診の実施

一方、近年、動物愛護思想の高まりを受けて、本県も「殺処分ゼロを目指す」という方針のもと、できるだけ譲渡に繋げられるようセンターの収容限界まで飼養していることから、収容された動物の収容期間が30日を超えるケースが珍しくなく、長期化しています。

狂犬病予防法では、犬を管理するに至った日から30日以内に予防接種を受けさせることが義務づけられているため、県内で動物病院を開業している複数の獣医師に依頼し、ほぼ月1回のペースで予防接種をしてもらうようにしたところですが、予防接種にセンターに来ていただいた際、併せて動物福祉の観点から収容動物の検診により健康状態の確認もしてもらうようにしました。

 

民間獣医師との連携による不幸な命を増やさないための取組

また、本県では、平成26年度から都道府県としては初めて野良猫や飼い猫の不妊手術に対する助成を開始しましたが、これは猫の不妊手術をしようとされる方に県が事前にクーポン券を発行し、県内の民間の動物病院で行われた手術に要した費用の一部(野良猫1万円、飼い猫6千円)を負担するものです。

 

 

このように、センターに県獣医師は配置していないものの、県内獣医師との連携によって収容動物の健康管理や不幸な命を生まないための対策に努めています。

動物愛護行政、特に野良猫対策については、県民の皆様との協働がなければできない取組であり、今後ともご理解のうえ、ご協力を賜りますようお願いいたします。

 

連絡先

高知県 健康政策部 食品・衛生課
住所: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号(本庁舎4階)
電話: 食品保健担当 088-823-9672
動物・水道担当 088-823-9673
生活衛生担当 088-823-9671
ファックス: 088-823-9264
メール: 131901@ken.pref.kochi.lg.jp