公開日 2023年01月30日
1 県民の皆様へ
(1)県内における発生状況
・令和4年9月16日以降、これまでに県内で野生イノシシ7頭の豚熱感染が確認されています。
・高知県における感染確認状況
【令和4年度】
区分 | 発見場所 | 個体情報 | 病性判定日 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1例目 | 捕獲 | 香美市香北町 | 雄 成獣 | 9月16日 | プレスリリース[PDF:1MB] |
2例目 | 捕獲 | 香美市土佐山田町 | 雌 幼獣 | 11月2日 | |
3例目 | 死亡 | 香美市香北町 | 雌 成獣 | 11月8日 | |
4例目 | 捕獲 | 香南市香我美町 | 雌 成獣 | 12月5日 | |
5例目 | 死亡 | 安芸市畑山 | 雄 成獣 | 1月17日 | |
6例目 | 死亡 | 安芸市畑山 | 雄 成獣 | 1月17日 | |
7例目 | 捕獲 | 香美市土佐山田町 | 雌 幼獣 | 1月26日 |
(2)国内における発生状況
■豚及びイノシシ飼養施設における発生
・平成30年9月9日、岐阜県岐阜市の養豚農場において、国内では26年ぶりに本病の発生が確認されました。
・令和5年1月26日時点で、18都県85事例(宮城県、山形県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、奈良県、和歌山県、沖縄県)が発生し、約35.5万頭が殺処分されています。
・各県における初発生日
【平成30年】
9月9日 岐阜県
【平成31年・令和元年】
2月6日 愛知県、7月24日 三重県、7月29日 福井県、9月13日 埼玉県、9月14日 長野県、11月16日 山梨県
【令和2年】
1月8日 沖縄県、9月26日 群馬県、12月25日 山形県
【令和3年】
1月26日 和歌山県、3月31日 奈良県、4月17日 栃木県、7月8日 神奈川県、10月6日 滋賀県、12月25日 宮城県
【令和4年】
4月13日 茨城県、11月19日 東京都
■野生イノシシにおける発生
・平成30年9月13日、岐阜県で野生イノシシでの感染が確認されて以降、野生イノシシでの感染確認検査において陽性頭数が増加し、発生地域も拡大しています。
・令和5年1月26日時点、33都府県(岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、島根県、広島県、山口県、徳島県、香川県、高知県)で感染が確認されています。
詳しくは「農林水産省ホームページ(CSFについて)」
(3)国内におけるワクチン接種状況
・豚熱に関する特定家畜伝染病防疫指針に基づき、農林水産省が予防的ワクチン接種推奨地域を指定します。
・令和5年1月26日時点、野生イノシシで感染が確認された都府県など39都府県が接種推奨地域に指定され、養豚場等の豚等に対し、豚熱ワクチンを接種しています。
青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、沖縄県
(4)国外における発生状況
・韓国において、平成28年6月及び9月に養豚場で本病の発生が確認されました。また、令和5年1月には、アフリカ豚熱の続発が確認されています。
・ロシア、中国において、平成30年に本病の発生が確認されました。
■外国に行かれる場合に注意していただきたいこと
・農林水産省は、動物検疫所での水際対策を徹底しています。
・地方空港を含め出国エリアや航空機内等における旅客への注意喚起のためのアナウンスを実施しています。
【具体的なアナウンスの内容(抜粋)】
◆発生国からの肉製品の持ち込みは禁止されていること
◆海外では、家畜を飼っている農場などへの立入は極力避けていただきたいこと
◆帰国時には、靴底消毒を受けていただきたいこと
◆やむを得ず海外で農場など畜産関連の施設に立ち寄ったり、ゴルフシューズなど土の付いた靴などを持っている人は、動物検疫所のカウンターに寄っていただきたいこと
詳しくは「農林水産省ホームページ(海外から日本の農場に来る方への情報)」へ
詳しくは「動物検疫所ホームページ(家畜の伝染性疾病の侵入を防止するために ~海外へ旅行される方へのお願い~)」へ
2 現在の高知県の取組(令和4年度)
■畜産農家等への情報提供、注意喚起
文書通知
番号 | 文書日付 | 通知内容 |
1 | 令和4年4月14日 | 「豚熱経口ワクチンの野外散布実施に係る指針」及び「CSF野生イノシシ経口ワクチン散布 空中散布の準備と実施の手引き」の改訂について |
2 | 令和4年4月14日 | 野生イノシシの豚熱検査における野外株とワクチン株の鑑別について |
3 | 令和4年4月16日 | 豚熱及びアフリカ豚熱に感染し、又は感染したおそれのある野生イノシシの死体等の処理等について |
4 | 令和4年4月21日 | 青森県・北海道における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認及び茨城県における豚熱の患畜の確認に伴う防疫対策の徹底について |
5 | 令和4年4月25日 | 知事認定獣医師の認定について |
6 | 令和4年4月26日 | 豚熱ウイルス感染拡大防止に係る捕獲・狩猟時の注意点について |
7 | 令和4年4月27日 | ゴールデンウィークにおける豚熱、アフリカ豚熱、口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザ等の防疫対策の徹底について |
8 | 令和4年5月18日 | 自衛隊の災害派遣に関する実態調査の結果(家畜伝染病への対応に関して)に基づく勧告について |
9 | 令和4年5月20日 | 岩手県における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認に伴う飼養衛生管理の徹底について |
10 | 令和4年7月5日 | 高知県豚熱感染拡大防止対策協議会(仮称)設立総会の開催について |
11 | 令和4年7月20日 | 高知県豚熱感染拡大防止対策協議会の設立について |
12 | 令和4年7月21日 | 夏期休暇期間中におけるアフリカ豚熱、口蹄疫、豚熱等の防疫対策の徹底について |
13 | 令和4年7月27日 | 徳島県における豚熱の感染確認(死亡野生イノシシ)について |
14 | 令和4年7月27日 | 豚熱経口ワクチン導入全国協議会への入会について |
15 | 令和4年8月5日 | 第17回拡大豚熱疫学調査チームの提言を踏まえた飼養衛生管理基準等の指導の徹底等について |
16 | 令和4年8月15日 | 家畜の死体の埋却に供する土地に係る農地転用許可制度の運用について |
17 | 令和4年9月5日 | 豚熱経口ワクチンの散布について |
18 | 令和4年9月12日 | 子豚への豚熱ワクチン接種適齢期や免疫付与状況確認調査について |
19 | 令和4年9月21日 | 県内の野性いのししにおける豚熱感染の確認に伴う豚等飼養農場に対する飼養衛生管理基準の遵守徹底について |
20 | 令和4年9月22日 | 県内の野性いのししにおける豚熱感染の確認に伴う令和4年度家畜伝染病防疫体制強化事業について |
21 | 令和4年10月5日 | 飼養衛生管理基準遵守指導の手引きの改訂について |
22 | 令和4年10月11日 | 家畜の飼養に係る衛生管理の状況等に関する各種様式について |
23 | 令和4年10月18日 | 豚熱ワクチンに係る免疫付与状況確認検査に伴う国との追加接種協議の取扱いについて |
24 | 令和4年11月4日 | 県内の野生いのししにおける豚熱感染確認(2例目)に伴う豚等飼養農場に対する飼養衛生管理基準の遵守徹底について |
25 | 令和4年12月9日 | 農林水産省鳥インフルエンザ・豚熱・アフリカ豚熱合同防疫対策本部における農林水産大臣発言を踏まえた防疫対策の徹底について |
26 | 令和4年12月23日 | 年末年始等に向けたアフリカ豚熱・豚熱・口蹄疫・高病原性鳥インフルエンザ等に関する防疫対策の徹底について |
■高知県の対応(平時)
■発生予防対策
①情報提供、注意喚起
・農業ネット等により生産者や関係者への発生状況の速やかな情報提供
・農場出入口や農場に出入りする車両や人の消毒の徹底など、飼養衛生管理基準の遵守によるウイルスの侵入防止対策の徹底
・豚に異常が認められた場合の県への早期届出の徹底
②農場立入検査
・県内の全養豚場(16戸)に対して立入検査を実施(異状なし)
・食肉センター(2か所)における車両消毒など交差汚染防止対策の徹底
③防護柵の設置
・県内の全養豚農場(16戸)で設置完了(令和元年度)
④高知龍馬空港における靴底消毒など
(国内線)
・靴底消毒マットを常設しています。
(国際チャーター便)
・高知龍馬空港には国際定期便の就航はありませんが、これまでに高知と台湾を結ぶチャーター便の就航がありました。
・農林水産省動物検疫所では、高知龍馬空港に海外からの臨時便などが到着した際には、乗客が通る場所に、靴底消毒用のマットを敷いています。
・海外から肉製品を持ってきてしまった方、海外で家畜関連施設に立ち入った方、土の着いた衣服や靴などを持っている方は動物検疫カウンターに申し出てください。
高知龍馬空港における靴底消毒風景など[PDFファイル/1.04MB]
⑤豚熱予防的ワクチンの接種
・令和3年8月6日に本県が豚熱のワクチン接種推奨地域に設定されたことを受けて、令和3年10月1日から豚熱予防的ワクチン接種を開始しました。令和3年11月9日までに、県内全戸の養豚場等で20,038頭の豚等に対して豚熱ワクチンの初回接種を実施しました。その後は、毎月、約4,000頭の新たに生まれてきた子豚に対し接種するなど、県内における全飼育豚を対象に接種を継続しています。
豚熱ワクチンの接種について[PDF:577KB]
⑥野生イノシシ対策
・平成30年9月以降、県内で発見された死亡した野生イノシシを対象に豚熱検査を実施しています。
・令和3年度から、一般社団法人高知県猟友会の協力のもと、捕獲した野生イノシシについても豚熱検査を実施しています。検査結果については次の項をご参照ください。
・令和4年9月から豚熱経口ワクチンの散布を実施しています。
⑦農場におけるネズミ対策
・令和4年6月2日、公益社団法人日本ペストコントロール協会から講師を招き、県内の養鶏農家、養豚農家、及び畜産関係者を対象に、農場におけるネズミ対策についてオンライン講習を実施しました。
・令和4年11月14日、公益社団法人日本ペストコントロール協会が農場におけるネズミ対策について現地調査を実施し、生産者に助言を実施しました。他農場についても順次対応中です。
■県内における死亡した豚や野生イノシシの豚熱検査実施状況(平成30年9月14日から令和5年1月26日までの累計)
H30 | H31 | R2 | R3 | R4 (うち陽性数) |
合計 (うち陽性数) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
豚 | 36 | 23 | 48 | 10 | 3 (0) |
120 (0) |
死亡野生イノシシ | 4 | 2 | 0 | 4 | 7 (3) |
17 (3) |
捕獲野生イノシシ | 0 | 0 | 0 | 43 | 274 (4) |
317 (4) |
R4年度捕獲野生イノシシにおける豚熱・アフリカ豚熱検査一覧[PDF:340KB]
■発生県に対する防疫措置の支援(平成30年12月3日以降)
・家畜防疫員のべ25名派遣(栃木県、埼玉県、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、沖縄県)
3 畜産農家の皆様へ
■国内での豚熱の発生への対応について
・畜産農家(特に、豚及びイノシシの所有者)の皆様におかれましては、農場出入口での消毒の実施等の飼養衛生管理基準の遵守徹底により、農場への豚熱ウイルスの侵入防止に万全を期していただくようお願いします。
・飼養衛生管理基準点検シールを農場従業員等の目に付く場所に貼り、毎日点検を実施していただくようお願いします。
■外国に行かれる場合に注意していただきたいこと
・豚熱等が発生している国々を訪問した際には、家畜を飼育している農場などへの立ち入りは極力避けるようにしてください。
・肉製品等を日本に絶対持ち帰らないでください。
・また、やむを得ず農場などの畜産関連施設へ立ち入ったり、家畜に接触した場合には、病原体が人や物に付着しているおそれがありますので、帰国時に動物検疫所のカウンターにお立ち寄りください。
■飼養衛生管理の徹底(清掃、消毒、部外者の立入制限など)をお願いします。
詳しくは、飼養衛生管理基準に関するパンフレット(畜種別)をご覧ください。
飼養衛生管理基準(豚、いのしし)(令和3年9月)[PDF:238KB]
・家畜の健康観察を毎日行い、異常の早期発見・早期通報に努めてください。
・家畜の管理者以外の者の農場敷地内への出入りを原則禁止してください。やむを得ず農場内に入場させる際には、海外渡航歴や他の農場への訪問履歴を確認した上で、問題がない場合にのみ許可してください。
・農場の敷地および畜舎の消毒を徹底してください。消石灰の散布などは有効です。
・敷地や畜舎に入退場する人、車については、出入りの記録を徹底することや、その際に消毒(靴底、タイヤ、足元マットなど)を徹底してください。消石灰の踏込槽や塩素系薬剤の噴霧などは有効です。
・生肉を含み、又は含む可能性がある飼料を給与する場合は、加熱処理(攪拌しながら摂氏90度以上で60分間以上又はこれと同等以上の効果を有する方法等)が適切に行われたものを用いるようにしましょう。また、加熱後の飼料が加熱前の原材料等により交差汚染しないよう必要な措置等を講じましょう。
・死亡家畜の処理までの間、野生動物に荒らされないようシートをかぶせたりするなど適切に保管するようにしましょう。また、保管場所への野生動物の侵入を防止するための措置を講じましょう。
・畜舎の飼料保管場所、給餌施設及び給水設備に野生動物の排せつ物等が混入しないよう必要な措置を講じましょう。
■飼養する家畜の異常に気がついたら、すぐに産業動物獣医師または最寄りの家畜保健衛生所に連絡しましょう。
・家畜の状態をよく観察してください。
・飼養する家畜の異常に気がついたら、すぐに産業動物獣医師または最寄りの家畜保健衛生所に連絡しましょう。
・特定症状が認められた場合には、直ちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡しましょう。
豚熱及びアフリカ豚熱に関する特定症状について[PDF:428KB]
4 家畜保健衛生所連絡先
家畜保健衛生所名 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
中央家畜保健衛生所 | 土佐市高岡町乙3229 | 088-852-7730 |
田野支所 | 安芸郡田野町903-8 | 0887-38-2543 |
香長支所 | 香美市土佐山田町加茂777 | 0887-52-3069 |
嶺北支所 | 土佐郡土佐町田井1370-7 | 0887-82-0054 |
西部家畜保健衛生所 | 四万十市具同相の沢5208 | 0880-37-2148 |
高南支所 | 高岡郡四万十町榊山町2-12 | 0880-22-1124 |
檮原支所 | 高岡郡梼原町檮原1629 | 0889-65-0392 |
5 過去の高知県の取組
【高知県の取組(令和3年度)】
【高知県の取組(令和2年度)】
【高知県の取組(平成31年度/令和元年度)】
【高知県の取組(平成30年度)】
連絡先
住所: | 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号 |
電話: | 総務担当 088-821-4551 |
生産振興担当 088-821-4810 | |
衛生環境担当 088-821-4553 | |
食肉センター整備準備室 088-821-4565 | |
ファックス: | 088-821-4578 |
メール: | 160901@ken.pref.kochi.lg.jp |
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