令和2年4月5日 新型コロナウイルス感染症に関する県・高知市合同記者会見

公開日 2020年06月02日

(司会)

 ただ今から、新型コロナウイルス感染症に関する高知県・高知市合同記者会見を開催いたします。まず、知事から新型コロナウイルス感染症患者等に関する情報を提供させていただきます。

 

(知事)

 本日、高知県内で合わせて7例の新しい感染事例が確認されましたので、本日ご報告させていただきたいと思います。

 手順としては、まず私の方から7例のうち1例が県所管の福祉保健所管内ですので、私の方からその事例のご説明を差し上げまして、残り6例は高知市内での事案になっておりますので、それについて、岡﨑市長の方からご説明をいただき、最後に私の方で県としての受け止めなり、県民の皆さんへのお願いなりを改めて申し述べさせていただければというふうに考えております。

 それでは、資料をご覧いただきたいと思います。恐縮ですが、まず右肩に県内第28例目と書いております、県の方の資料をご覧いただければというふうに思います。27例目が順番としては先に確認をされておりますけれど、これは高知市内ということで、後ほど岡﨑市長の方からご説明をいただきます。

 28例目ですけれども、23例目、先般ご報告をしました宿毛市の老人介護施設のぎんなん荘の職員の濃厚接触者の方であります。濃厚接触の中身は、この23例目の方と同じ法事の会合に参加をされたということです。40歳代の女性、居住地は幡多福祉保健所管内、職業は無職ということです。症状・経過ですが、3月25日に症状が出現をしているようでして、3月30日に医療機関を受診されたということです。

 昨日、検査の結果、陽性が確認されまして、感染症指定医療機関に入院をしたということです。行動歴につきまして、海外とか県外への渡航歴は発症前2週間はなかったということです。家族構成は同居の家族がお2人。この方の濃厚接触者については、現在調査中というところです。

 それから、かねてご報告しております、今まで報告をいたしました患者さんの現在の状況ですが、大体、軽症、変化なしという方が多いわけでありますが、13例目の方が重症、19例目の方が中等、26例目の方が重症といったような状況です。

 裏面の方には、PCRの検査情報、健康相談の状況などを掲げているところです。また、本日も後ほど、事務ベースでの補足説明も含めて設定をさせていただきたいと思いますので、ご不明の点は、また後ほど質疑をお願いできればと思います。

 それでは、岡﨑市長お願いします。

 

(市長)

 それでは、高知市の保健所管内で、本日6名の方の感染が確認されましたので、順次ご報告を申し上げたいと思います。

 まず、27例目ですけれども、先にそれぞれ感染の確認をしておりました、いわゆるカラオケのグループの方でして、60歳代の女性。無職の方です。この方々は、3月の21日に13例目、16例目、18例目、21例目とともにカラオケを一緒にされた仲間の方でして、多分、カラオケのグループでいうと、この方で大体特定ができておりますので、この27例目が21日の感染でいうと、そのグループの中では最後になるのかなというふうに思いますが、この方が感染が確認されまして、本日、医療センターに入院ということになりました。なお、27例目の方は独居でして、濃厚接触者につきましては、現在、確認中です。

 また、今から説明します29例目から32例目までは、それぞれ同一のご親族の方でして、昨日発表しました第26例目、70歳代の農業の方の、いわゆる同居もしくは別居のご親族の方が、今から説明します29例目から32例目までの方です。

 29例目ですけれども、昨日発表しました26例目の奥さまの方でして、70歳代の女性で職業につきましては、食品販売業ということです。渡航歴はありませんが、ご主人と同じような症状が出まして入院ということになりました。

 30例目。これが26例目のお孫さんになりますが、同居のご親族で20歳代の女性で看護師さんです。この方、家族構成が26例目、29例目と同居の4人ということになっておりまして、本日、確認をされましたので、本日入院ということになりました。

 次の31例目ですが、同じくご親族の方ですが同居ではございません。別に暮らしておられます26例目の娘さんということになります。50歳代の女性で、食品販売業と、濃厚接触者ということでPCR検査を行いましたら陽性ということが確認をされましたので、本日15時に入院ということになりました。同居親族はお2人ということでして、いわゆる濃厚接触者につきましては、現在調査中です。

 そして、同じくご親族の32例目ですけれども、26例目の方からいいますとお孫さんになりますが、専門学校の学生さんで女性です。同居が31例目と同じで、同居の家族はお2人ということです。濃厚接触者につきましては、現在調査中ということです。

 そして、33例目は全然別件になりますけれども、33例目の方は、高知市内の居酒屋に勤務をされておられます30歳代の女性ということで、最近よく言われます、いろんな物の匂いが分からないという症状等がありまして、PCR検査の結果、陽性ということが確認されましたので、本日入院ということになりました。行動歴は海外の渡航歴等はありません。濃厚接触者につきましては、現在調査中です。

 なお、症状等につきましては、保健所の所長の方からご説明申し上げますが、本日6人の高知市内で感染の拡大が確認をされましたので、市民の皆さま方には、マスクの着用をできるだけしていただきますことと、手洗いの徹底をお願いしたいと思います。また、さまざまな部分で、やはり風評被害ということが耳にされますので、市民の皆さま方には冷静なご判断で、的確なさまざまな予防措置を取っていただくように、私の方からは、その点、くれぐれもお願いを申し上げたいと思います。

 

(司会)

 それでは、ここで知事から県民の皆さまにメッセージがございます。

 

(知事)

 それでは、改めまして県民の皆さまにお伝えをしたい点について、お話をさせていただきます。

 本日、新たに7名の感染者の方が確認をされました。今まで、大体1日に2件ないし3件というのが上限というペースでしたので、7名という数字は、段違いに多い数字であるということは事実です。大変厳しい状況ではあると考えておりますけれども、ただ、この中身をよく見ていただきますと、7名のうち6名の方は、今まで感染が判明した方々の、いわゆる濃厚接触者ということでして、いわゆる感染経路が特定をできているという方々です。

 感染経路が特定できてない方は、先ほど市長からご報告ありました33例目の方お1人ということです。一昨日も申し上げましたとおり、今後の爆発的な感染につながるかどうかという意味では、この感染経路が特定できない方の数字の動きというものに、私自身注目をしてまいっておりますので、その意味では、本日の7人のうち、経路が特定できない方は1人に留まっているという状況であるということは、留意をいただければと思います。

 そういった点を考えますと、現時点では、直ちにこれが爆発的な感染拡大に結びつくというような状況ではないというふうに受け止めています。ただ、いずれここ2、3日ですね、先行きをよく見ないといけない。本日、お話がありました26例目の方に関しまして、ご親族が4名の方が濃厚接触者ということで安全確認されておりますが、こうした事例が突発的なイレギュラーなものであれば、明日以降、もう少しこの感染者の数というものは落ち着いてくる可能性もあると思いますし、そういうことになるのか、また本日の7名というようなペースが続く、さらに増えるということになるのか。向こう数日の行方をよく見極める必要があるというふうに思います。

 ただ、いずれにいたしましても、県民の皆さまに改めまして感染の拡大防止に関して、改めてになりますがお願いしたい点が大きく二つございます。

 1点目は、一昨日に申し上げました、当面12日までの間の夜間におきます、いわゆる3密と言われるような場所への外出をお控えをいただきたいということ。併せて、感染が拡大しております大都市圏への往来をお控えいただきたいという意味での、一種の行動自粛のお願いですが、このお願いは、本日の発表によりまして、より強くお願いをする必要があることすれ、決して薄れておりませんので、引き続きお願いをしたいということです。

 大きな2点目は、ただ今岡﨑市長からもありましたけれども、かねてからお願いをしております基本的な感染拡大防止の取り組みの徹底を、改めてお願いをしたいということです。ご家族の中で、あるいはご親族の中で今回のように4人もの感染者が、濃厚接触者で出ているということでもございます。手洗い、咳エチケット、マスクの着用、そういったような感染予防の取り組みを引き続き徹底をしていただきたいということです。また、本日の28例目の事例では、法事に出席をされて感染をされたことが疑われております。

 先般の国の専門家会議におきましても、高知県のように感染者が確認をされた地域におきましては、概ね50人以上のような会議、イベント等は開催を自粛をしていただきたいという内容の報告が出されているところです。この専門家会議の所見を改めて県民の皆さんにも周知をさせていただきたいということもございますし、やむを得ず、そうした会議、あるいはイベント、50人以下の規模でもする際には、例えばマスクの着用といった感染防止の取り組みを、ぜひしっかりと、いろいろな形で県民の皆さんには、事業者の皆さんにもしていただいているというふうに思いますけれども、さらに確認、徹底をお願いできればというふうに考える次第です。

 県といたしましては、こうした感染の拡大を受けまして、私自身、今後の医療提供体制の強化に関しまして、これまでも取り組んできておりますけれども、改めて、もし仮に本日のようなペースで感染拡大が進むということになりますと、医療提供体制の確保ということが、今まで以上に重要な局面になってまいります。その意味で、重症者と軽症者の受入機関の役割分担といったことも含めまして、この体制の強化、整備について、改めて本日県庁内の関係の部署に指示をしたところです。

 引き続き厳しい環境ですが、県民の皆さまには、何とかこの爆発的感染というような事象が起こらないように、また事態が1日も早く終息をいたしますように、感染防止の取り組みになお一層のご協力をお願いいたしまして、私からのお話とさせていただきます。どうかよろしくお願い申し上げます。

 

(司会)

 それでは、各社からの質疑に移ります。質問をされる方は挙手の上、社名とお名前を発言してから質問をお願いします。

 

(高知新聞)

 知事にお伺いしたいんですが、カラオケと、あと家族の関係ですけれども、一応5人以上感染ということになればクラスターという扱いになろうかと思いますが、クラスターに当たるかどうかの認識を含めて教えてください。

 

(知事)

 恐らく、そういう認定は、最終的には国の専門家会議なりクラスター班なりがされるということだと思いますが、一般的な定義としては5人というところで区切るというふうに聞いておりますので、カラオケの事例はそういう形になるということだと思います。

 家族の方に関しては、どの程度を一般的にクラスターという分類が行われているかどうか、私も分かりませんので、何ともこの場ではお答えしようがないと思っております。

 

(記者)

 クラスターが発生したこともそうですし、知事がおっしゃったように1日7人という最多の数が感染確認されました。今後、より強い行動の自粛であったり、呼びかけをするお考えなのか。あと、するとすれば、そのタイミングはどのタイミングなのかを教えてください。

 

(知事)

 これは、ただ今申し上げましたように、今回7人という感染者数は大変厳しい数字ではありますけども、いわゆる一時的なものと捉えられるのかどうかですね、これは向こう、恐らく2、3日の状況を見極めなければ、なかなか判断がつきにくいと思っております。向こう2、3日の状況をまずは見極めまして、必要であれば、さらに強いお願いをせざるを得ない場面も視野には入れているところではありますが、いずれにしても、現時点では予断を持って申し上げる段階ではないと考えております。

 

(記者)

 医療体制の話が先ほど出ましたが、現在の入院者を見ると、高知市が17人に、1人調整中ということなので、16プラス1ということで、幡多も4人ということで、恐らく高知市は、これまで言われていた医療センターの数、病床数であれば足りない状況になっていると思います。今後の医療体制の確保、先ほど少し話が出ましたが、どんなふうに進めていかれるのか、あと、協力医療機関の現在の状況も含めて教えてください。

 

(知事)

 患者さんの受け入れに関しましても協力医療機関の数を含めたところでの、想定しているキャパシティは32床というとこですので、現状、直ちに足りないということではないということだと思いますが、これもまさしく今後、数日の動向によっては、逼迫することも想定せざるを得ないこともあり得ると思います。

 従いまして、医療機関に関しましては、特に医療センターを中心に、さらなる重症者の受け入れを中心として体制の強化に向けての準備、検討をお願いをしていますが、改めて、この点はお願いをしていくということもありますし、加えて国の方の新たな方針としては、軽症の方、あるいは無症状の方は、ホテルなどの宿泊施設ですとか、ご自宅での療養というのも選択肢として、一種の役割分担、医療機関は、重症者に特化をしていただくというような方向性も示されているところですので、具体的な着手は今からになりますが、まさしく本日、そうした軽症者の方を受け入れる際に、例えば宿泊施設を借り上げて入っていただくというようなことも視野に入れて、必要な準備に着手をするように本日指示をさせていただいたところです。

 

(記者)

 今日感染が確認された方を見ると、症状がありながら、病院を受診をされていないという方が散見されるように思うのですが、今後、そういう方に対して呼びかけをどうされていくのか。また、とはいえ一方で全員PCR検査をされているわけではないと思いますので、濃厚接触じゃない方への対応というのはどんなふうに考えられていますか。

 

(知事)

 事実関係については、後ほど事務方の方から補足すべき点があれば補足をさせますけれども、基本的にお願いしてまいりましたのは、いきなり医療機関を受診しましても受け入れの準備ができていないといいますか、防疫態勢といいますか、防御態勢ができてないところにいきなり行かれますと、そこからかえって感染拡大をしてしまうという恐れもありますので、まずは、相談センターにご相談をいただいて、スクリーニングを経た上で、いわゆる接触者外来に行っていただくという形を想定をしてきているということですけども、今回の諸ケースについて、具体的にどうだったかということに関しては、少し事務的に補足できるところがあれば補足をお願いしたいと思います。

 

(記者)

 患者の方、例えば県内33例目の方であれ、25日に発熱があった後、症状があったようですけど、30日までは勤務をされていたりというようにありますし、呼びかけの仕方を変えられた方がいい面もあるのではないかと思いますが、例えば早めに相談をしてほしいとか、そういう呼びかけをされるお考えというのはあるんでしょうか。

 

(知事)

 改めて一般的にこうした発熱の症状が出るという場合は、これはごく一般的な、いわば全国的なお願いとして、無理に仕事に出かけたり、学校等へ出かけたりということはなくて、できるだけ自宅で静養してくださいというお願いをしておりますので、改めて事例は、分析をさせまして、そういった形での呼びかけを、さらに県・市でも徹底する必要があると考えましたら、それは徹底をしてまいりたいと考えております。

 

(NHK)

 先週の金曜日にも、夜間の外出を控えてくださいなどと呼びかけていらっしゃって、今までも、手洗い、咳エチケットとかっていうのは呼びかけられてきたとは思うんですが、今日の呼びかけと金曜日の呼びかけで、明確にどう違うのか、改めて県民にメッセージを教えていただけますか。

 

(知事)

 基本は今まで申し上げていたことを改めて徹底をお願いしたいという趣旨です。ただ、本日、実質的に新たにより踏み込んでということで申しますと、基本的な感染予防の取り組みの中で、特に50人以上の規模のようなイベント、会議等は国の専門家会議でも差し控えるように推奨がされていますし、仮に、その規模に至らないような会合であっても、これはむしろ会議ですとかイベントを主催される方々に向けて、マスクの着用ですとか、消毒ですとか、そういった基本的な感染予防の取り組みを徹底をお願いしたいという点を明示的に申し上げたというのが、具体的な違いだと考えていただければと思います。

 

(NHK)

 金曜日にお願いされていたものと、お願いの度合いが違うと、そういうふうに解釈してもいいですか。

 

(知事)

 はい。それは冒頭申し上げましたように、これだけで今後を占うのは、まだ早計だと思いますが、1日に7名という今までない規模での感染者確認ということですので、より強い気持ちでお願いをしているということです。

 

(NHK) 

 厚労省と今後、相談になるかと思うんですけど、今の状況で「感染確認地域」というのが変わらない理解でいらっしゃいますか。

 

(知事)

 私はそう考えております。

 

(朝日新聞)

 知事、市長のお2人にお伺いしたいんですが、感染者がかなり増えてきましたが、学校再開についてのお考えに変わりはないでしょうか。

 

(知事)

 はい。これは現時点で、先ほどちょうどお答えをしたように、全国的な3区分の中で、真ん中の感染確認区域に高知県があるという認識が今日の時点で変わっているわけではありませんので、一昨日申し上げたとおり、4月7日の再開に向けて、準備を進めるということを原則的な考え方にするということについて、現時点で変わりはないということです。

 

(市長)

 市町村の義務教育の設置者でありますので、私どもは4月7日からの新入学の予定ということで準備を進めております。入学するにあたっては、感染予防を徹底してまいりたいと思っていますし、子どもさんにはマスクの着用もお願いしたいと思っておりますので、ご家庭でマスクがなかなか手に入らないという状況もありますので、学校でもマスクがない場合には、そのマスクの一定の配布といいますか、配布も予定をするように今準備をしているところです。

 

(朝日新聞)

 県の方なんですけれども、学校再開にあたって、例えば机の距離を一定程度離せであったりとか、必ずマスクをするであったりとか、そういった指針というのは示されてないかと思いますが、今後、示されるご予定はありませんか。

 

(知事)

 学校の現場の方にどういった形でガイドラインを示しているのかというのは、私も直ちに思い浮かびませんけれども、当然のことながら、感染防止の、感染予防の取り組みは徹底をした上で、再開をしていくというふうに理解をしておりますので、もし具体的なガイドラインなり指示、推奨内容というのが足りないということであれば、それはさらに徹底してまいりたいと思います。私の方で今、具体的にどういう形でガイドラインを出しているのかというのは承知してないので、この点ご容赦いただけませんでしょうか。

 

(市長)

 高知市として、例えば、外へ出て入ってくるときの消毒の徹底とか、そういうことも徹底をしたいと思いまして、例えば学校現場でそれが不足している場合とかいうことになりますと、教育委員会の中では手配しますけれども、教育委員会の中でまだ数が足らないということになれば、例えば高知市の防災対策部とか、ああいうところにストックがありますので、いわゆる災害対策用の避難所のための、いわゆる消毒液とかそういうものがありますので、高知市の他の組織からバックアップして、教育現場へ回すと。例えばそういう工夫の中で、対応していきたいと思っています。

 

(高知新聞)

 若者への呼びかけといいますか、今回、県内で発症している中で、10代、20代という若い方の感染がありました。全国的にも感染した場合のリスクが高いと言われる高齢の方々は、マスクをしたり自衛措置であるとか、感染予防の行動というのはかなり取られているとは思うんですが、若い方々のそういった、自覚的な、自主的な予防、もしくは感染をさせない措置ということについて、もし知事から何か呼びかけがあれば、一言お願いしたいと思います。

 

(知事)

 本日判明をした、感染の確認をされた事例の中で、具体的にこういうことがあったということでは必ずしもありませんけれども、今お話ありましたように全国的な傾向として、指摘をされておりますのが、特に若い方の意識の問題として、高齢者とか持病のある方は重症化をしやすいんだけれども、若い方は比較的そういう傾向が少ないというようなことを背景に、行動の変容という点について必ずしも十分でない。また、元々行動力が高いのが若い方の特色ですので、海外で感染が拡大をしている中でも、海外に行かれて、そのまま謝恩会とか懇親会に参加をされて、結果的にそれが感染拡大にかなり結びついている例があるのは事実ですので、そういった事例を他山の石というふうに受け止めていただき、ぜひ若い方々にも感染予防ということに関して、しっかりと意識をお持ちいただいて、努力いただきたいと、この場をお借りして申し上げたい。

 

(高知新聞)

 知事は先ほど、現在の状況が直ちに爆発的な感染に結びつくような状況ではないというふうにおっしゃいましたが、居酒屋勤務の方とか法事に参加されての感染の例などについては、症状出現前の感染が考えられると思うんですけれども、こういう状況が直ちに爆発的な感染に結びつかないと考える、その根拠を改めてもう一度お願いします。

 

(知事)

 この爆発的感染に結びついていくかどうかという点で、1番私自身注目しておりますのは、毎日ご報告をしておる感染事例の中で、感染経路が追えない、特定できないようなケースがどういう推移をたどっているかというところです。一昨日は2件ご報告させていただきましたが、その2件とも今までの濃厚接触者でなくて、いわば新たな感染と考えざるを得ない、いわゆる感染経路不明のケースであったというようなことがございました。そういったことも踏まえて、一昨日、より強いお願いをということで、夜間の外出の自粛のお願いをしたということがございます。

 今回、そういう意味で分析をしますと、7名の感染者、多くの方の感染者が確認されたのは事実でありますが、うち6名の方は今までの確認された感染者の方の関連で、濃厚接触者としてつながりが追えるということですので、つながりが追えないのはお1人、この方々に関して言いますと、やはり市中にウイルスがかなり広がっていて、その結果、こういう感染につながっているんじゃないかというふうに推測をするというメカニズムが働きますが、そういう方は今回お1人ということですし、これについては、過去の今までの流れを見ましても、均せば概ね1日1人程度のペースで判明されてきているということですから、そちらの側面を見ますと、これが直ちに爆発的拡大ということに直結するというわけではないという判断をしているということです。

 もう少し、あと2、3日様子を見ていった上で、判断する必要があるのではないかと考えている次第です。

 

(高知さんさんテレビ)

 知事と市長にお伺いしたいんですけれども、先ほど、専門家会議の三つの区分で、現在あくまで「感染確認地域」であって、「感染拡大警戒地域」ではないというご判断だろうと思いますが、拡大地域というのは、要は1週間で新規の感染者とか、経路不明な感染者が前の1週間から大幅に増加した場合とか、医療の提供体制が切迫しているということが定義でありますが、実際、おっしゃるように感染経路不明なのは、今回1人でしたが、感染者の数は、個人的な感想としては大幅に増えている印象があるんですけれども、今後、区分を拡大警戒地域にするかどうかという点で、感染経路不明というのは分かるんですが、新規の感染者の数が、逆に何人ぐらいだったら、判断しなきゃいけないとお考えになっているんでしょうか。

 

(知事) 

 具体的な数字で何人というのは、正直難しいと思います。最後に具体的に判断・判定をしていくという段になれば、これは国の方の見解や意見もお聞きした上で、慎重にかつ総合的に判断しなければならないと思いますけれども、今おっしゃった全体的な感染者も大きな要素の一つだと思いますが、それと併せて感染経路不明な方々、こういった方々が恐らく加速度的に増えていく傾向が見られるかどうかというのがポイントではないかと思います。その意味で、2、3人から7人と全体の感染者数が増えましたが、このまま右肩上がりでいくということなのか、7人前後の数字で落ち着くということなのか、むしろ、7人は突出した数字で、また明日以降、2、3人ペースに戻っていくのか。それが今の時点では断言をする材料がありませんので、そうしたものを見た上で、最終的には国の方の見解も聞きながら判断していくということが適当ではないかと考えております。

 

(市長)

 中内整形外科の方が第1例発症から、高知県・高知市が濃厚接触者の追跡は、非常に連携が取れて機能していると思います。濃厚接触者の中でPCR検査をできるだけ受けていただきながら、陽性・陰性の判定をしてますので、その意味で、それぞれの感染ルートとかできるだけの封じ込め、ここはきっちりと県市連携のもとで機能してると思いますので、やはりそのことを徹底していくということが、非常に重要だという認識を持っています。

 

(記者)

 知事に1点お伺いしたいんですが、現在33人ということで、人口比でいうと県別でみたときにかなり大きな人数になっていると思います。もちろん調査をしてきたから、調査で把握できているからという側面もあるかとは思いますが、高知県が多い要因というのは、どんなふうに捉えられてますか。

 

(知事)

 これは正直に申し上げて、現時点ではなかなかその要因を、これだと言って申し上げるようなものが、なかなかないのが正直なところではありますが、ただ先ほど、まさしくお話もいただきましたように、一つには、今回第1例が発生以降、先ほど岡﨑市長からもお話いただきましたが、濃厚接触者の方々、国の指針では症状が見られた方をPCR検査の対象にしていくということではありましたが、私自身からの指示としては、症状がない方でも、ご本人の同意が得られる限りはPCR検査の対象にして、しっかりと追跡をしていくという方針で臨むようにということを申し上げてきました。その結果、ある意味で本日の4人の方、あるいはお1人の方もそうですが、こうしたPCR検査を積極的に、できるだけ踏み込んで範囲を広げて行ってきた結果として、感染確認が増えてきているという側面は、当然あると思います。 

 それ以外に関していうと、一般論になりますが、人の行き来によって生じてくるのが、この感染ないしは飛沫感染という形で、まさしく3密のように、より密接な状況で大きな声で会話をすると感染しやすいというようなことですから、そういったことが、何らか県民の皆さんの行動が全国的なものと比べて、ある意味、違っていたということはあり得るのかもしれませんが、そこをただ定量的にしっかりと分析できるような段階には、現在ないということでご理解いただきたいと思います。

 

(記者)

 今のお話に関連するんですが、積極的に調査をしてきたということで、先ほど市長から、ある程度、封じ込めが機能しているんだという発言もありましたが、知事も認識としては同じでしょうか。

 

(知事)

 はい、私もそう思っております。

 

(読売新聞)

 マスクの着用の徹底はもちろん必要ですが、市中見渡すと、結構してない人が多いような感じがします。多分マスクが入手できないという問題が結構あるんじゃないかと思うんですが、県がどうこうできるわけではないとは思うんですが、改めて、マスクが入手できない現状ということについて、どう思っているのかというのを。

 

(知事)

 この点に関しましては、我々としても、補正予算などもお願いして、特に医療機関ですとか福祉施設ですとか、そういったところに関しては、マスクを調達して、あるいは政府の方からも拠出を受けて配布をするという努力はしてきておりますが、お話ありましたように一般の方々に向けての、ということに関していいますと、増産は政府の方から要請はされているとは思いますが、なかなかドラッグストアの店頭では品薄状態が続いているという状況が、今お話のようなことにつながっているかなというふうに思います。

 これは何分、全国的な、あるいは国際的な供給体制の話になりますので、我々としてできることは限りがあるということかもしれませんが、政府におきましても布マスクを全世帯に配布をするというような取り組みも、いろんな反論があるとは承知しておりますが、行われるということですので、そういった政府を挙げての努力によりまして、少しでもそういった状況が改善をするように、私としても期待をしているところです。

 

(市長)

 今の件に関連してですけども、全国市長会からもですね、マスクの供給体制をという要望をしてますが、やはり一つ構造的な問題がご承知のとおりありまして、いわゆる箱で例えば30枚入り、50枚入りの一定安価な安いマスクというのは、生産がほとんど中国ですので、例えば中国の工場にはあるけれども、そっから荷役の問題で出てこないとか、いろんな構造的な問題があるので、それはいろんな方々が今指摘をしているとおり、やっぱりそういうものの構造的なものをきちっと確保するようにということを、これからきちっとやったほうがいいんではないかということを含めて、全国市長会の方からも、そういうふうな意見を述べているところです。

 

 

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