高知女子大学卒業式での知事挨拶

公開日 2007年12月06日

更新日 2014年03月16日

高知女子大学卒業式での知事挨拶

平成14年3月20日(水曜日)女子大永久国寺キャンパス

 卒業生の皆さん、また終始の学位を授与された皆さん、誠におめでとうございます。
また、御家族の皆様にとりましても、お喜びはひとしおだと思います。皆様方は、それぞれの思い、また夢を持ってこの大学の門をくぐられたものと思われます。今日はまた、それぞれいっぱいの思い出を胸に新しい旅立ちの日を迎えられました。
 この間皆様方は20世紀から21世紀へと大きな時代の節目も経験されました。そのことは皆様方にとっても学生生活ひとつの思い出になると思いますし、また将来、といっても何年後か何十年後かわかりませんが、子供さんやお孫さんに、お母さんはね、おばあちゃんはね、高知女子大学で・・というようなお話をする日がきっとくることだと思います。

 この21世紀は、環境の世紀だとか人権の世紀だとかいろんなキャッチフレーズが掲げられますが、何といっても女子大がもっともっと活躍をする時代であることは間違いありません。この1年ほどを振り返ってみましても、スポーツの世界では、マラソンの高橋さんの世界新記録の樹立だとか、冬季オリンピックのモーグルの里谷さんの活躍などがありました。

 また、外交や国際舞台では、あのアフガンの支援会議で緒方貞子さんという皆様方の年代からみればお婆ちゃんの年代の女性の大活躍もありました。また、同じ外交とか国際という分野では、あの鈴木宗男さんと大バトルを繰り広げた田中真紀子さんの活躍も忘れてはいけませんけれども、この高知県でも去年県政史上初めて女性の副知事さんが誕生しました。

 などといいますと、何か自分たちとは縁遠い話だなと思われるかもしれませんが、女性の活躍は決して皆さん方にとって縁遠いものばかりではありません。といいますのも、僕は一昨年の四月から毎週日曜日のお昼放送されているラジオの番組のパーソナリティというかインタビュー役、聞き役をしていますが、そのゲストにも何人か高知女子大学の学生さんに参加をしてもらいました。

 その一つはエスコーターズという帯屋町など街の中心街で、街のお手伝いをしているグループの方々でした。実は先週の日曜日、僕も始めてエスコーターズの皆さんと一緒に帯屋町でごみを拾ったり、ビラを配ったりしましたが、その後の月曜日からの県議会では、花粉症が悪化をして大変ひどい目にあいました。それはともかくとして、こうした取り組みは今、全国から注目をされる活動になってきています。

 また去年の夏、よさこいのシーズンの時には、日韓の学生の合同チームを作ろうという国際交流の取り組みがこの女子大の学生さんを中心に繰り広げられました。この時には教科書の問題だとか小泉総理の靖国参拝の問題などがあって、日韓関係がギクシャクした時でしたから、どうなるのかなと心配をしましたけれども、大成功のうちに終わりましたし、このよさこいを中心にした日本と韓国の絆は、さらにさらに強くなってきているように思います。

 といいましても、今あげました例はほんの一例にすぎません。この他にも幅広い分野で皆さん方はいろんな活躍をされ、また経験をされたと思います。

 経験ということでいえば、この高知女子大そのものが50年、半世紀の経験、伝統を持っていますので、この間、医療や福祉の分野はもちろんのこと県庁でいえは部長、といったように各組織のリーダーになる人たち、またIT関連など新しいビジネスの分野など様々な世界に多くの人材を排出しています。皆さん方もこうした高知女子大学で学んだことにぜひ自信と誇りを持って、これからの人生いろんな方面に、やりたいことにどんどん挑戦をしていただきたいと思います。

 最後になりますけれども、御参列をいただいた御来賓の方々、また保護者の方々に寄せていただきました本大学への御支援、御協力に心から感謝をいたしますとともに、卒業生、終了生の今後ますますの御活躍と御多幸を心からお祈りをして私からの御挨拶といたします。

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