公開日 2007年12月06日
更新日 2014年03月16日
知事の定例記者会見(副知事の人選について)
平成13年8月20日
(記者)
副知事の人事が決まったそうなんですが、どういったお考えから選びになったのか、どういう活躍に期待されているのかお聞かせ願えますか。
(知事) 現在空席になっております副知事の後任として、今葉山村の村長を務めておられます吉良史子さんにお願いしたいと思っておりましたが、このほど吉良さん本人のご了解をいただきましたので、来月9月の定例の県議会に人事案件としてお諮りをしたいと思っております。
吉良さんに副知事をお願いしては、とこう思いました理由はいくつかございますが、ひとつは高知県でも女性の副知事を考える時期に来ているのではないかということを思いました。また、今回は一連の不祥事を受けて県庁の出直し、県政改革ということが大きな課題になるわけでございますが、その出発のときにあたりましては、やはり県庁育ちではなく別の視点からものの見える、また見られる方が必要ではないかと思いました。
が、それと同時に県内に様々な課題を抱えておりますので高知県の事情ということも知っておられ、また、行政の仕組みということにも理解のある方が必要ではないか、こういうような条件のもとで考えてまいりましたが、そのようなことを踏まえますと吉良史子さんをおいていないと思いまして、吉良さんにこれまでずっと副知事就任をお願いをしてまいりました。
吉良さんはご承知のとおり葉山村の役場に入られて収入役から村長という要職を努めておられるわけでございますが、県庁の職員に聞きましても若い頃から非常に経理といいますか数字に明るい方であったということを聞きますし、また村の方々、また、仕事でおつき合いをした皆さん方にお伺いしても非常にきちんきちんと仕事をこなしていかれる、ということまた、さらには公平公正な判断のできる方だというふうに聞いておりますし、私自身もお付き合いをする中でそのように感じております。
あわせて100年クラブという、100年後の高知県を見通して何をしていくべきかという委員会をつくってご議論をいただいてますが、その委員にもおはいりをいただいて、幅広い視点での意見交換もしてくださっておりますので、様々な面で現在高知県の抱えている課題に対応していくにはもっともふさわしい人材ではないかと、また私の補佐役としてそばで仕事をしてくださる方としても最も適切・的確な方ではないかと思いました。
(記者)
今日の高知新聞さんの夕刊をごらんになったか存じませんが、その中に吉良村長さん以外にも東京の民間会社の方に打診されてて何らかの形で副知事二人制にするのか、特別職の別の形については未定だけれどもそういう方法があるというようなことが出ているがその辺は。
(知事)
吉良さんに最初にお話しをした時、ご本人からはとても私にはというお断りがございまして、その後また、吉良さんとお話しをする機会が何回かあったわけでございますが、その中でご自分として出来る範囲とやはり心配な範囲があるというお申し出というか、お話しもございました。そもそも自分も考えていたんですが、その吉良さんのご心配なども、起用する中で、やはりまた、別の視点で県の仕事、私の仕事を補佐をし、一定のリーダーシップをもって取り組んでくださる方が必要ではないかということを思いました。
例えば深層水のことなども他県との競争が厳しくなる中で、次の一歩をどうしていくかというような課題だとか、また、高知工科大学を中心にした新しいビジネス産業興しにどう具体的に取り組むかとか様々大きな課題がございますが、たぶん吉良さんとしてはそういうような分野はご自分としては、これまで経験をしたことがないしというご不安も感じられたのではないかと思っています。
そのような意味合いから企業のご出身で行政に関心を持ってくださる方に、ぜひお手伝いをいただきたいなということを思っておりまして、関東に在住の方でございますけれども、そうした自分のこの人ならと思う方にお声をかけているのは事実でございます。
ただ、もしご了解を得られたときも、二人副知事制にするのか、それともまた別の何かお名前、役割というものを作ってお願いをするのか、そこはまだこれからの課題でございます。
(記者)
まだ、ご了解を得られていないということですよね。
(知事)
ご本人は非常に前向きなお気持ちを語っていだだいておりますが、もちろんご家族のこととか、また会社に今は所属をしておられますので当該企業とのこととか、まだございますので、そいう意味で最終的に話が固まっているというわけではございません。
(記者)
今の段階でどこの会社でどなかたかというのは教えていただけない。
(知事)
それは、人のことでございますし、人っていうのは人事ことでございますし、またそのご家族や会社との関係もあろうかと思いますので、この場でこうやって公の場で申しあげるのは控えさせていただきます。
(記者) 吉良さんの同意議案ですけど21日の開催日に分離して可決議決をお願いするということになるんでしょうか。
(知事)
はい、開会日にご提案をしたいと思っております。まだ最終的に詰めた訳ではございませんけれども、今はそう思っております。