公開日 2007年12月06日
更新日 2014年03月16日
平成13年5月県議会臨時会知事提案説明(一連の融資問題に関連して)
平成13年5月30日
お許しをいただきまして、提案いたしました議案の説明に先立ちまして一言申し上げます。
まず、このたびの県議会議員土佐清水市選挙区の補欠選挙で、めでたく当選の栄誉に輝かれました森祥一議員に対しまして、心からお喜びを申し上げます。
議員におかれましては、これまでに培ってこられました、豊かな経験と知識、さらには地域の振興にかける熱い情熱をもって、県勢の発展のために格別のご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
さて、今回の臨時会は、今月15日に、地方自治法第101条第1項の規定に基づきまして、所定の数の県議会議員の皆様方から、「特定の協業組合に対する融資問題等調査特別委員会における不出頭に対する告発の件」及び「特定の協業組合に対する融資問題等調査特別委員会調査報告の件」を付議するために、招集をするよう請求がございましたことに伴いまして、本日、招集をさせていただきました。
まず、一連の融資問題に対します県議会の調査特別委員会の、1年2ヶ月にも及びます、真相究明に向けました真摯なお取り組みに対しまして、心から敬意を表させていただきます。
この件に関しましては、今月10日に、県の元幹部職員や現職の職員が、背任の疑いで逮捕されるという事態に至りました。このように、県民の皆様の県政への信頼を大きく損なうような事態を招きましたことを、県議会並びに県民の皆様方に、改めて深くお詫び申し上げます。
この件は、まだ捜査の途中でございますので、今後さらに捜査が進みます中で、新たな事実関係も明らかにされるかと思いますが、これまでに分かっておりますことの中から反省点を見つけて、二度とこうしたことを起こさないための手だてを考えていくことが務めだと思います。
併せまして、県民の皆様方に、こうした考え方をお伝えをしました上で、それらをどう受け止められるかを伺いますことが必要だと考えましたので、今月19日から、県内の六つのブロックで県民の皆様への説明会を開いてまいりました。
その中では、厳しいご意見もいただきましたが、逆に励ましの言葉も数多くいただきました。また、これまでの県政の中のどこに問題があったのか、それをどう改めていくのか、その道筋を明らかにするのも、責任の一つではないかとのご指摘もいただきました。
こうした声を受けまして、来月6月は、予定しておりました公務を、できる限りキャンセルをいたしまして、今回の事件のルーツとも言えますような過去の出来事から、改めて検証し直すことによりまして、県政に宿っておりました問題点を明らかにしていきたいと思います。
また、こうしたことを通じまして、できることから県政改革の具体策を、県民の皆様にお示しできればと考えております。
併せまして、後程、これまでの調査特別委員会での調査結果のご報告をいただくことになっておりますので、その内容や、これまでに受け止めました県民の皆様の思い、さらには、県議会としてのお考えもお聞きをいたしました上で、私自身の身の処し方を明らかにしてまいりたいと考えております。
それでは、今回、提案いたしました議案をご説明いたします。
これらは、いずれも急を要しましたため、地方自治法第179条の規定によりまして専決処分を行ったものでございます。
報第1号及び第2号は、平成12年度の一般会計補正予算に関しますもので、老人福祉施設等の整備への助成に要する経費を追加いたしましたほか、県債や地方交付税等の額の確定などに伴いまして所要の補正を行ったものでございます。
報第3号は、平成13年度の一般会計補正予算に関しますもので、先般の県議会議員補欠選挙の執行に要します経費の追加を行ったものでございます。
報第4号は、地方税法等の一部を改正する法律が3月30日に公布されたことなどに伴いまして、法人県民税や法人事業税、さらには不動産取得税などに関しまして、県税条例の改正を行ったものでございます。
何とぞご審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。