県職労のストライキに参加した職員への知事メッセージ

公開日 2007年12月07日

県職労のストライキに参加した職員への知事メッセージ

 職員の皆さんへ

 
 今年も残り少なくなって、何かと気ぜわしい時期になりました。
 職員の皆さんも、予算編成などお忙しい毎日と思います。 

 そんな中、わざわざメールをしましたのは、11月27日に県職労が実施しましたストライキに対して、改めて、僕の思いをお伝えしておきたいと思ったからです。
 職員の皆さんも、この機会にもう一度考えてみて下さい。

 県職労の今回のストライキは、人事委員会の勧告にもとづく給与引き下げをうけて期末手当でその分の減額調整をすることに反対するものでした。

 いまさら言うまでもありませんが、人事委員会の勧告は、民間企業の給与の実態をもとに、役所と民間との間の給与の較差を解消することを目的にしています。

 この制度にもとづいて、これまでのプラスの改定の場合には、4月に遡って給与の改定を行ってきました、にもかかわらず、マイナスの改定の場合には何らの調整もするなと主張してストライキをすることに、県民の皆さんの理解が得られると思いますか?

 特に、現在の経済状況を考えた時、今回の県職労の主張が県民の皆さんにどう映るかを考えてみましたか? 長引く不況の下で、中小企業の多い本県の民間企業は、大変厳しい経営状況にありますし、農林漁業を取り巻く状況も同じです。
 このように、多くの県民の皆さんが生活のやりくりに、そして働く場の確保に苦労されている中で、県職労の言うような手前勝手な言い分でストライキが行われたことに、震えにも似た強い憤りを感じました。
  今一度、自分たちの給与が県民の皆さんの税金で賄われていることに、思いを至すべきだと思います。

 皆さんは、公務員としての良心はもちろん、現在の経済状況や雇用の状況に対しても、十分な理解をお持ちのはずです。
 だとすれば、今回のストライキに参加した職員の皆さんは、ストライキに参加する際に、このことを自分自身でどのように考え、どのように判断されたのでしょうか。
 僕は、残念でなりません。 
 
 「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますが、僕は知事になって10年あまりの間、皆さん方と一家意識をもてる仲間になろうと思って仕事をしてきました。
 しかし、様々な出来ごとを経験する中で、県民の皆さんは、旧態依然たるお役所意識の抜けきらない県庁と同化する知事ではなく、そうした公務員と徹底して闘っていく知事を求めているのだと感じるようになりました。
 特に今回のストライキをまのあたりにして、今こそ、なれあいをすてた毅然とした態度が求められていると確信をしています。
 こうしたことから、今回のストライキに対しては、前例にとらわれず、厳しい処分で臨むことを県民の皆さんにお約束しました。

 明日支給される勤勉手当については、参加者の確認など事務的な処理が間に合わなかったため減額または支給をしないという措置をとることができませんでしたが、ストライキに参加した職員とそうでない職員が、同じく勤勉と名の付く手当を支給されることを、県民の皆さんがどう受け止められるのかを皆さん方にも真剣に考えてもらいたいと思います。

 ただ、ストライキに参加はしたけれど、そのことにわだかまりを感じている職員や深く反省をしている職員もきっといることと思います。
 そのような心ある職員は、勤勉手当を自主的に返還するくらいの、自己改革の意識と見識を持ってもらいたいと思います。
 こうした職員が一人でも多く現れることによって、県民の皆さんの中には、県庁を改めて見直して下さる方もいらっしゃるのではないかと思います。

 ストライキに参加した職員の、心からの反省と良識ある対応を望みます。
 

     平成14年12月9日

                高知県知事 橋本 大二郎


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