第2回全国障害者スポーツ大会「よさこいピック高知」共同記者会見

公開日 2007年12月07日

更新日 2014年03月16日

第2回全国障害者スポーツ大会「よさこいピック高知」共同記者会見

平成14年11月11日(月曜日)18時00分から(春野総合運動公園 陸上競技場 1階)

<出席者>
    高知県知事 橋本 大二郎
    高知県健康福祉部長 松岡 寿子
    静岡県知事 石川 嘉延
    静岡県国体局・障害者スポーツ大会局長  北村 正平

(橋本高知県知事のコメント)
  皆さま方のおかげを持ちまして、3日間のよさこいピックの予定も滞り無く終了することができました。開会式から競技までの日程は、大変よいお天気にも恵まれましたし、比較的暖かい日でございましたので、選手にとっても満足のいく競技ができたのではないかと思っております。

 また、閉会式も行進の前に、ちょっと雨がぱらついて心配しましたが、奇跡的に式の途中またコンサートが終わるまで、全く雨も降らずに大変いい形で全ての日程を終わることができたと思っております。

 この全国障害者スポーツ大会は、去年から知的障害者の大会と身体障害者の大会が統合されて、2度目の大会でございますので、高知から少しでも新しい流れをという思いで、いくつかの試みをいたしました。

 一つは開会式。何でも簡素化が良いわけではありませんが、障害者の皆さんは長い間待たされて、行進をするということが大変な負担になるということを、私もいくつかの県に出かけて体験をいたしましたので、式典そのものの、例えばご挨拶を減らすという形で簡略化しましたし、また行進にご参加いただく選手の数を減らしてそういう意味での、負担をなくすということに心がけました。

 中には、行進に参加できなくて残念という声も無いではありませんけれど、全般的に知的・身体双方の障害者の方々にとって、負担が軽くてよい開会式であった、という評価をいただいたのではないかと思っております。

 また、選手、スポーツという面だけではなくて、様々な面にも障害者の皆さんにもご参加いただきました。作業所施設での記念品づくりについてもそうですし、また開会式の集団演技、盲・ろう・養護学校の皆さん方の鼓隊・楽隊などなどでございます。こうしたことも、今後の高知県の福祉施策の中にもいきていく、一つの流れができてきたのではないかと思っております。

 また、競技の面では、高知県の参加選手が多かったということもございますが、金銀銅160個のメダルを獲得したということで、東京・大阪に次いで3位ということですから、国体以上の成績ということになりました。またこうした大会を開くことをきっかけにして3年間強化というと、ちょっと語弊があるかも知れませんが、スポーツのすそ野を広げるということに力を入れてまいりました。

 その結果、従来は高知市・春野町が中心でございましたけれども、幡多地区にもそういうことに関心を持って取り組んでくださる指導者の方々が育ってまいりましたし、また東のほうでも田野町の社会福祉協議会などそうしたことに関心を持ってくださる組織が出てまいりましたので、今後知的・身体障害者スポーツがのびていく素地ができたのではないかと思っております。

 また、この大会はなんと言ってもボランティアの方々が、もう一つの主役でございました。県民運動ボランティアの皆さん、また、要約筆記や手話などの専門ボランティアの皆さん、そして障害者の皆さま方のお世話をしていくよさこいパートナーの方々多くの方に参加をしていただきました。

 それぞれの方がお世話をするだけではなくて、障害者の皆さんからいろんなことを多分学ばれたのではないかと思いますし、それが今後本県でいろんな福祉の仕事をしていく、またボランティアの皆さんに活動していただく大きな礎になったのではないか、またぜひそうしていきたい、と思いました。

 一方、トラブルとか問題点とか無かったわけではありません。大きなことはございませんでしたけれど、様々、課題というか反省点として残るものもございました。例えて言えば、高知駅から春野への移動手段としての、シャトルバスの直通バスの情報が十分伝わってなかったのではないか、そのため一旦駐車場に行ってそこで乗り継ぎに苦労されたとうい例もございました。

 こういうことは、今後本県でいろんな会を開いていくことの反省材料にもなりますし、また静岡県はじめこのあとこうした大会を開催される皆さま方にも、本県の反省点としてお知らせしていければということを思っております。いずれにしろ、厚生労働省また障害者スポーツ団体の皆さん各競技団体の皆さん多くの方々のご支援で、この大会が無事成功のうちに終えることができました。

 あらためてかかわってくださった全ての皆さん方に心から感謝を申し上げたいと思いますし、それと同時に、1回2回と積み重ねてまいりました全国障害者スポーツ大会、来年の静岡県で開催されるわかふじ大会第3回ということになります。また新しい一歩進んだ試みがなされるのではないかと期待いたしますし、わかふじ大会のご成功を心からお祈りして、私からのコメントとさせていただきます。
 

(石川静岡県知事のコメント)
  まずは、よさこいピック高知のご成功を心からお祝いをしたいと思います。この成功には橋本大二郎高知県知事を始め、高知県の県民の皆さま方が大変心温まる気持ちで支え、もり立てたそのような様子がわずかな視察でありますが、随所に感じることができました。

 いただきました資料にも、選手団を上回るボランティアの皆さんが参加されたということを知りまして、数字のうえでもそのようなことが裏書きされているということを知りまして、大変感激もしたし、またびっくりもしたわけでございます。

 障害者スポーツ大会ということで始まったこの大会も、わずか第2回目にしてこのような素晴らしい運営結果が出たのも、高知の皆さま方の御奮闘のたまものと、来年の第3回目の静岡はよさこいピック高知のよい点を十分見極め、また反省点もいろいろ伺って、よりよい大会に向けて準備を一層進めていきたいと考えているところでございます。

 静岡は、ユニバーサルデザインを県政の柱に据えておりまして、本当にそれが県政の柱として定着しているかあるいは行きつつあるのか、それを検証する良い機会になろうかと思います。

 そういうことを念頭に置きながら、第3回目の大会頑張ってまいりたいと思っておりますので、先輩県、高知県の橋本知事にはこれからもいろいろご協力いただきたいし、高知県の皆さま方にもアドバイスをいただきながら、第3回の大会成功に向けて頑張っていきたいと思っております。

(質疑応答)
  なし


Topへ