「よさこい高知国体」秋季大会閉会式後共同記者会見

公開日 2007年12月07日

「よさこい高知国体」秋季大会閉会式後共同記者会見

平成14年10月31日17時00分から(三翠園ホテル 1階 「桜」の間)

(司会)
 定刻になりましたので、ただいまから、共同記者会見を始めさせていただきます。本日の司会を務めさせていただきます、高知県国体局の一宮と申します。よろしくお願いいたします。

 始めに、本日の出席者を紹介いたします。
  橋本大二郎(はしもと だいじろう)高知県知事でございます。
 松尾徹人高知市長は所用のため遅れておりますので、到着次第ご紹介させていただきます。
 中澤秀夫(なかざわ ひでお)高知県選手団長でございます。
  清岡信光(きよおか のぶみつ)高知県選手団総監督でございます。
  西野秋美(にしの あきみ)高知県国体局長でございます。
  山中博通(やまなか ひろみち)高知市国体推進局長でございます。
  次期開催県、静岡県・石川嘉延(いしかわ よしのぶ)知事でございます。
  山口嘉一(やまぐち よしかず)静岡県選手団総監督でございます。
  北村正平(きたむら しょうへい)静岡県国体局長でございます。

 それでは、始めに、橋本高知県知事よりコメントを申し上げます。

(橋本高知県知事)
 夏から秋にかけまして行われました一連のよさこい高知国体も本日無事終了することができました。

 振り返ってみますと、平成3年2月の県議会で誘致の決議をしまして以来11年間の準備期間があったわけですけれども、これらの準備にあたってくださった皆さん方、そして何よりもこの大会を盛り上げてくれた高知県の選手団、また各県からおみえになった選手、監督、役員の皆さん、さらにそうした皆様方を8千8百人規模の民泊で迎え入れるまたボランティアなどで支えてくださった多くの県民の皆さま方、そしてそうゆうような動きを全国に情報発信してくださったマスコミの方々など、関係をされた多くの方々に心から感謝を申し上げたいと思います。

 今月26日の秋の大会の開会式、午前中ご存じのように雲が広がり、時折雨が降るという天候でございましたので、何とか開会式にはせめて雨が上がって欲しいものたなと思っておりました。そうしたところ、天皇皇后両陛下が牧野の植物園でお休みになっていた開会式を直前に迎えた頃、急に空が晴れ上がって、秋の日差しがさしてきました。

 植物園にお着きになって門から管理棟の方に傘をさして歩いてこられた両陛下が、お帰りには秋の日差しを浴びながら同じ道を戻って行かれるのを見て、とてもうれしく思いましたし、またその時、この大会の成功ということを確信をいたしました。

 その午後行われました開会式は2万6千人規模の開会式でございましたけれども、式典も また式典前の演技も天皇皇后両陛下をはじめ、多くの方々からご評価をいただいたものでございまして、私も大変素晴らしい式典ができたのではないかと思いました。

 今回のこの「よさこい高知国体」に多くの方々がいろんな形で参加をしていただきましたが、この式典前の演技等に御参加をいただいたお子さんから84歳のお年寄りまでの県民の皆さん方にとっても、かけがえのない経験でしたし、また、とても良い思い出になったのではないかと思います。

 また、私どもの高知の国体では、宿泊と輸送ということが大きな課題になりました。そういうことも含めて簡素化ということをこころがけ、また要望もしてまいりましたけれども、そうした思いを受け入れていただいて、秋の大会の競技5つを夏の大会にまわしていただく、また陸上競技を先行して分離開催をするという試みをいたしました。

 夏の大会に関しては日本体育協会もその充実をお考えだったということですので、それに向けての一歩が踏み出せたのではないかと思っていますし、また来年以降もサッカー競技は夏の大会に残るということでございます。このことは、つまりサッカー用の球技場とラクビー用の球技場をそれぞれ一つで供用できるということになりますので、今後開催を予定される各県が準備をされるときの施設整備という面で大きな負担の軽減にもつながる一歩ではなかったかと思っております。

 また、陸上競技に関しては、まだ総括は早いかと思いますけれども、その時おみえになった陸連のしかるべき関係者の方も、選手の声を聞くと、宿泊にもゆとりがあってコンディション調整も非常にしやすかったというご評価をいただきました。またこういうやり方も有るんだなということをあらためて感じたという言葉もいただきました。

 先ほど簡素化ということを申し上げましたが施設整備にあたりましても従来のように中央の基準で決めたことをそのままあてはめるのではなくて、地方地方の実情にあった物づくり、また、整備ということを求めてまいりました。このことは日本体育協会は十分理解をされ、また認識をしていただいたことと思いますけれども、まだ一部の中央の競技団体の中には、そうした御理解が十分できていない団体もあるのではないかということを感じました。

 言うまでもございませんが、政治経済だけではなく、スポーツももう今や構造改革が求められている時ですし、特にその中では地方の実情に合わしたスポーツの大会の開催という、中央と地方が上下ではなくて、それこそ対等主従の関係で大会を開催をしていくという、地方分権の考え方もスポーツの世界に必要ではないかということを感じております。

 こうしたことから、各競技団体の皆さん方にもこれからは是非実情というものを考えながら、一緒に開催をしていくという気持ちを大切にしていただきたいなということを思いました。また、競技でございますけれども、おかげさまで夏の大会、陸上、そして秋の大会通じて、大変良い天気に恵まれました。

 一部自転車競技でけがをされた方がいたのが、大変残念なことでございましたけれども、それを除きますと大きなトラブルもなく、全ての日程競技を滞り無く済ますことができました。こうした中、本県の選手団では少年女子の「なぎなた」でございますとか、少年男女の剣道等々優勝した競技もございますし、また多くの種目、種別で入賞を果たすことができました。

 総合成績は1498.5点ということで10位でございました。入賞することはできませんでした。けれども、私はそれぞれの選手が力を出し切った、本当に素晴らしい結果だったと思っています。各県の人口も違うわけですから、人口割りにしてみれば、1位の東京、埼玉などよりも、県民一人あたりの得点はもちろん高くなるわけですし、また秋の大会27競技だけをみますと、4位に入っておりますので、私は本当に存分に力を出し切った画期的な成績であったと思っています。

 また、天皇杯をとらなかったというか、とれなかったというか、そのことにつきましても県の内外の皆さん方から励ましのメールを、私にも40通以上いただきましたし、また多くの県民の皆さん方も自然体で身の丈にあった大会だったとご評価をいただいたと思っております。

 ただ、今回の成果を一過性に終わらしてはいけませんので、今回の競技力の向上が、その実戦で示せたそういう成果を今後少しでも地域のスポーツとして、また生涯スポーツとして根ざさしていく、また、それを基に各競技の基盤を強めていくということも、これからの務めではないかと思っています。

 以上、申し上げましたように、今回の国体を振り返ってみますと、私は大変良い国体が開催できたとということを思っておりますし、また、県民の皆さん方も、やればできるなという自信をもっていただけたのではないかと思います。特に、今回先ほど言いましたように、多くの方々がボランティアに参加をしていただきましたし、また民泊という形で各県の選手を受け入れてくださいました。

 そうしたことが、各会場では民泊で泊まった県の選手団を応援をする、各集落ごとに応援団ができるという、良い雰囲気ができたのではないかと思いますし、また、ボランティアに参加をされたお年寄りを含む地域の方々が、地域の力というものをあらためて感じた、そのことは、これからの地域づくりにも大きな財産になっていくのではないかと思います。これまでの皆様方のご協力に心から感謝を申し上げますとともに、来年の静岡大会のご成功ということを心からお祈りをして、私のコメントとさしていただきます。
 

(司会)
 続きまして、中澤 高知県選手団長からコメントを申し上げます。

(中澤高知県選手団長)
 本日をもって、第57回国民体育大会全競技無事終了したわけでございます。冬、夏を含めまして、選手団を代表して、コメントを申し上げたいと思います。

  本県の選手団が天皇杯の獲得ということを目標に強化に努めてまいりました。ただ、先ほど知事の方からもお話有りましたように、残念ながらその目標を達成することはできませんでした。しかし、夏季、秋季大会通じまして、冬季も含めまして、総合成績としては10位ということです。

 ただ、夏、秋については、地元開催ということで県民の方々の熱い応援を力に選手はよく頑張ってくれたと思います。過去、10位という成績は高知県にとりましては過去最高の順位でございます。冬、夏、秋を通じまして、活躍してくれました選手の皆さんに団を代表して健闘を讃えたいと思います。

 よさこい高知国体を開催するということで、これまで競技団体を中心にしまして、スポーツ関係者等々のお力も得ながら、競技力の向上に努めてまいったわけでございます。結果として10位というのは、その成果というものが着実に実っておるというふうに思っております。

 競技毎で言いますと、剣道、レスリング、空手道、そして夏のゴルフというふうに、競技毎の総合優勝したのは4競技ございます。それらが着実に力を付けてきた成果だと受け止めております。これまで各競技団体の指導者、役員、そして選手の皆さん方が地道な努力を積み重ねてこられましたことに対して、団長として、敬意と感謝を申し上げたいと思います。

 そして、このよさこい高知国体に向けて取り組んできました貴重な体験、積み上げてきた経験、こういうものを選手諸君については、次の目標に向かってチャレンジをしていただきたいと思いますし、監督・コーチの皆さん方には、これまで指導されきたことをこれからも選手の育成に力として活かしていっていただきたいと思っております。

 国体後につきましても、選手諸君の新たな目標に対するチャレンジ、あるいは指導者のこれまでの経験を更に活かして、選手の育成に努めていただく、そのことが高知県の競技力向上に結びつくと、そのことを県の体育協会としても是非継続をしていきたいと思いますし、さらにこれからは県民の生涯スポーツとして、特に、高知県は高齢県でございます。

 高齢者の健康保持を目的とした生涯スポーツ、その点にも目を向けて、国体で県民の盛り上がった気持ちを生涯スポーツの振興に向けて、どうこれから取り組んでいくか、そのことも力を注いでいきたいと思っております。

 最後になりますけれど、本日無事終了いたしましたけれども、よさこい高知国体を多くの県民の方々に盛り上げていただいたし、競技団体の方々にもいろいろお力をいただきました。そのことに感謝申し上げますとともに、報道関係者の皆さん方も、それぞれ報道を通じて国体を盛り上げたいただきましたことに心から感謝を申し上げまして、選手団を代表したコメントとさせていただきます。
 

(司会)
  続きまして、石川 静岡県知事から、コメントを頂戴します。

(石川静岡県知事)
 このたびのよさこい高知国体、高知県の地域の事情、また、その個性を生かした素晴らしい大会となって、私は大成功だった高く評価いたしたいと思います。来年は静岡県で2回目の国体の開催ということになります。

 現在、県下74市町村全てのところが何らかの形で競技若しくはスポーツ関連行事を行うということで全県あげて準備に邁進中です。高知国体に負けないような盛り上がりのある、意義深い大会にしたいと期待しているところでございます。

 来年、静岡では、これまで県を挙げて推進してまいりましたユニバーサルデザイン、全ての人にとって良い、そういうユニバーサルデザインの主旨が生かされる施設も運営面も、ハード、ソフト両面にわたって十二分に実感をされ、また定着するようなそういう国体にしたいと思いますし、さらにまた、本県は音楽関係の楽器とか、あるいはレコード、CD等の産業が日本一集積している所でございますので、全ての競技や行事の展開にあたって、ふんだんに音楽を取り入れて、音楽産業集積地域だということを実感していただけるような彩りも添えたいと考えております。

 来年の秋の国体、それからまた、その後に続きます障害者スポーツ大会、全国各地から大勢の方々がやってきて、静岡県民と感動を共にし、また濃密な交流、コミュニケーションが実現しますことを期待しております。報道関係の皆様方にもご理解とご支援を賜りたいと思います。以上です。
 

(司会)
 ここで、出席者のご紹介をいたします。松尾徹人(まつお てつと)高知市長でございます。秋季大会の開催地市町村を代表して、松尾高知市長からコメントを申し上げます。

(松尾高知市長)
 今回のよさこい高知国体秋季大会を終えまして、会場地市町村の立場でお話を申し上げますと、大変長期間にわたりまして、苦労も多かった大会ではございましたけれども、それぞれ工夫をしながら、それを乗り越えるこができ、そして大きな感動を得ることができまして、またトラブルもあまり大きなものはなく、それぞれ私たち自身は大成功であった思っておりますし、本当に終えて、ほっとしておるのが私自身の正直な気持ちでございます。

 特に、大会を通じまして、私たちがもっとも重点を置きましたのは、市民総参加の感動国体にしようという呼びかけをいたしまして、特に高知市におきましては「ひとりひとやく運動」ということで、市民の方々お一人お一人がこの国体に関わっていただき、お互いに感動を分かち合おうではないか、

そして全国から来られた選手・監督の皆様方を温かくお迎えしようではないかという、そういう運動を進めてまいったところでございますけれども、それぞれ、コスモスの花いっぱいについても、大変好評でございましたし、また一斉清掃、さらには民泊、あるいは会場でのボランティア活動など、

いろんな面で約70種類に及びますボランティアのメニューを皆さんが一生懸命こなしていただいた、その姿がたいへん私たちには感動的でありますし、それぞれ携わっていただいた方々にとりましても、「これまでにこれほど燃えたことはなかった」、「地域の結束が固まった」、「全国の方々と素晴らしいふれあいができた」などの声をたくさん聞いておりまして、

私たち自身そういった面でも大成功であった思っております。この感動、そしてこの地域の結束を国体が終わった後は、まさに街づくりに向けての「ひとりひとやく運動」としてしっかりつなげていき、また展開していく、そのことを私たちはこれから地域の方々とともに取り組んでまいりたいと思っております。この大会が大成功に終わることができましたのも関係の多くの方々のお力でございまして、あらためて御礼を申し上げまして私からのコメントにさせていただきます。
 

(質疑応答) 
(司会)
 それでは、質問がございましたらお受けしたいと思います。なお、ご質問の際は、社名とお名前をお願いいたします。
                           
(共同通信記者)
 天皇杯を開催地としてとれなかったのは非常に久しぶりたが、そのことについて選手は全力を尽くしたということですが、国体自体に投げかける意味ですとか、あるいは知事の以前の発言が選手に与えた影響はどうだったかお伺いしたい。

(橋本高知県知事)
 選手に与えた影響がどうだったかについては、選手の皆さんの声を聞いたわけではないので、私にはわかりません。私が見る限り、選手はそうしたこととは関わりなく、自らの力を高めるために、これまで練習に励んでこられたと思います。

 こうした結果が、今後の国体にどういう影響を与えるかということは、スポーツ関係者というよりも一般の国民の皆さんが、この国体というものを今回の高知国体を機会にどう考え、そして一般の方々の考えが国体の今後の開催にどう反映をしてくるかということに関わってきますので、今、この場で私がこうなるのではとか、こういう影響を与えるのではということを予測することはとても難しいと思います。

 けれども、今回の天皇杯をとれなかったということに対して、先ほどもご紹介しましたように、この4、5日だけでも40通のメールが来ましたし、全て肯定的なご意見でございます。また、県民の皆さんの声を聞かれたマスコミの報道などを見ましても、多くの県民の皆さんが「高知らしく自然体で良かったのではないか」というご評価をいただいていると思います。

 それぞれの県で持っているそもそものスポーツ競技力の力、またそこにある企業の力等の条件、環境が違いますので一概にいうことはできませんけれども、逆に言えばまた、一概に一律、毎回毎回開催県が優勝しなければいけないということでもなくて、トラウマというとおかしいですけれども、既成概念あったのであれば、そういうことを一定打ち破って、そのことに対して、いろんな方々が関心を持っていただいたというのは一石を投じたことにはなろうかと思います。
 

(熊本日々新聞社記者)
 熊本は3年前に国体を開き、天皇杯をとりました。今日、県の役員の方々や選手団の監督などにお話を聞いてきたが、「天皇杯をとらないというか、とれなかったというか」と先ほど、知事が発言されましたが、先催県は一律、天皇杯をとるために強化選手の移入だとか、地元選手の強化とか努力をしてきたわけで、強化選手については、一部批判の声もありますが、強化選手が地元に残って選手を育てていくという側面があります。

 そういう先催県の努力に対して、橋本知事の発言に憤りを感じる先催県の役員なり、選手団の監督などいらっしゃると思うが、そういう声に対してどういった感想を持っているか。

(橋本高知県知事)
 そういう声は聞いたことがないので、何も答えられません。おられると思うがという予想のご質問ですので、そういう方がいらっしゃるのならご紹介ください。その方にお話をします。今あなたがおっしゃったことは天皇杯をとるということとは全然別のことだと思います。

(静岡新聞社記者)
  両知事にお伺いします。まず、橋本知事が先ほど「身の丈にあった開催」ということをおっしゃいました。その中で、今後の開催県、自治体に対し、一石を投じたということに、静岡が準ずるべきか。その意思を引き継いでいただきたいという思いがあるのか。

 石川知事に対しては、高知が一石を投じた部分を何かしら引き継いでいきたいという気持ちがあるのか。また、閉会式を見て、高知の終わりは静岡の始まりだという、気持ちを新たにされたのかご感想をお聞きする。

(橋本高知県知事)
 いろんなご質問を聞いていて、なぜ僕にしゃべらせないと天皇杯についての記事が書けないのかといつも疑問に思います。どうして自分で判断して、自分の考え方で県民に訴えることができないのか、そういうマスコミの弱さが、この国体を何となくマンネリ化させてしまった大きな原因ではないかと思います。終わった後もなお、私のコメント以外書くことがなければ、ちょっとマスコミの力量としてあまりにも寂しすぎないかと思います。

 静岡と高知との関係で言えば、常識的に考えても、静岡には大昭和とかヤマハだとかもともとスポーツで実績を上げられている企業もありますし、シャンソンのバスケット、エスパルスを頂点とするサッカーなど、競技別でもその実力というか底力は全く違いますので、そういう県と本県で何が何でも天皇杯云々という、その目指す距離も、何合目にいるかという距離も違うわけですから、そんなことを私の口から静岡県に対して申し上げるという問題でもないと思います。
 

(静岡新聞社記者)
 簡素化とかも含めて高知は新しいシステムをとられたと思う。その高知スタイルというものを質問されて、それが全て天皇杯をとれなかったということを意図して質問されているというふうにお感じになる知事もいかがなものかと思います。

(橋本高知県知事)
 そういう風に質問が聞こえなかった。天皇杯の話しか出なかったように思ったので、そう思ったが、簡素化やいろんなボランティア活動をどう次につなげていくかということは、これは本県だけのことではなくて、それぞれの県がやって欲しいとかやるだろうとかではなくて、当然お考えのことだと思います。

 また、簡素化そのものは日体協も是非やりたいと思っておられることです。問題は日体協と先ほど言いました各中央の競技団体の関係だと思います。中央の競技団体の考え方がまだまだ極めて古いのではないかと思いますので、各県がどうするかということよりも、今のご質問であれば、中央の競技団体の意識をいかに切り替えていくか、またその方々が意識を切り替えるかということが今後の国体の大きなポイントだと思います。

(石川静岡県知事)
 高知県で橋本知事の指導のもとに、それぞれの地域の実情にあった、地域の特色を生かした国体を開催するということを実現されたわけてすが、静岡県も同様の考えでこれまで取り組んできている。特に、最近の経済情勢なり財政状況を踏まえて、簡素であまりお金をかけないでやるということも、最近の国体運営でも、また県民からも求められている。我々も当然そういうことを踏まえてやります。

 したがって、来年静岡で開催されたものは、当然高知でいろいろ実現されたものの精神は当然引き継がれたというか、同じコンセプトで我々取り組んでいますから、そういうことが感じられるものもありましょうし、静岡は静岡としての特色、またこれまでの静岡の個性を踏まえて全国の方にアピールしたいと思っていいろいろやっていますから、静岡ならではのものも出てくると思います。

 これまでもそうだったでしょうけれど、静岡も静岡の考え、これを国民体育大会に関係するスポーツ団体にも呼びかけて、できるだけ両者の意志疎通を、それぞれの競技団体と開催する県、市町村と意見のすりあわせしながらやっているので、特段、事を構えてやっているという感じはしないけれど、何を皆さんそう大騒ぎしているのか不思議でしょうがない。

 また、閉会式は感動的な閉会式だったと感じました。これから静岡が始まるというのではなく、もう始まっています。いよいよやるぞと言う感じです。
 

(高知新聞社記者)
 国体局長にお伺いする。いろいろな課題で、宿泊・交通、特命審判問題、団長の直前交替、さらに屋内での閉会式の開催など、紆余曲折だらけだったと思うが、振り返って3年間務めてきて、今、何を感じられているか。

(西野秋美高知県国体局長)
  お話にもありましたが、宿泊の問題をはじめとして、特に、秋の大会を開催するにあたっては、大変大きな問題がございました。そのことも陸上の先行開催などで一定クリアーすることができました。

 特に、宿泊の部分では県民の皆さんにたいへん支えていただいた、そのことがとにもかくにも、厳しい状況の中でこうして閉会の日を迎える事ができたと思っています。中央競技団体、日体協、さらには県民の皆さん、そういったたくさんの皆さんの支えに感謝しているというのが今の気持ちでございます。
 

(中日新聞社記者)
 石川知事に2点質問します。今大会、静岡県は天皇杯9位という結果で、前大会、前々大会よりも順調に天皇杯は上がっていて、これまでの地道な強化策が一定の評価を見せたと思う。県知事から見た静岡県勢の戦いぶりについての感想と、天皇杯に関わって申し訳ないが、来年の静岡大会でどう活躍して欲しいか。

(石川静岡県知事)
 今度の国体での静岡県選手の活躍ぶりについて、私はたいへん頑張ってくれたと思うが、総監督はもっと高いところを狙っていて、うまくいかなかったと言っているが、私はたいへん頑張ったという感じがします。

 来年ですが、国体は、静岡県が目指しているスポーツ力の向上、特に競技力の向上もスポーツ全体を県内にもっと盛んにしていくきっかけとなりますから、当然目標としては、天皇杯を獲得するという目標を掲げ、各団体に頑張ってもらいたいということをメッセージとして出しています。

 しかし、とかくそういう目標を掲げ、天皇杯取得至上主義で無理な強化策を講じる、これは結果として、スポーツ王国再建、あるいはスポーツの振興を息長く図っていくという観点からは、逆な効果になりかねない。そういった道はとらないと考えている。
 

(高知新聞社記者)
   知事から、団体によっては今回の主旨が伝わっていないという発言があったが、具体的にどういうところが感じられたのか。

(橋本高知県知事)
 それはスポーツ担当の記者なら、皆知っていることだから、社内で聞かれたらどうでしょうか。
 

(高知新聞社記者)
 10位という成績で成果をどう評価して、今後どう繋げていくことがこの大会を成功させたということになるのでしょうか。

(橋本高知県知事)
 先ほどコメントでも申し上げましたし、中澤団長からも言いましたけれども、私は全力を出しきった素晴らしい成績だと思います。特に、少年、高校生等の活躍も目立ちましたので、だんだん地域のスポーツの競技力として根付いてきている面もあると思います。

 今後は、生涯スポーツとして、地域地域に特徴のある、また得意なスポーツというものをつくり、生涯のスポーツとして、方向性としてはクラブスポーツ的な形で地域のスポーツが根付いていくきっかけになることが大切だと思いますし、そういう努力をしていきたいと思います。
 

(秋田さきがけ記者)
 高知県にとって、国体とはどういう存在だったのか。また、開催したことによって得たものは何だったのでしょうか。

(橋本高知県知事)
 国体というのは高知県では今までにやったことのない大イベントでした。その大イベントで得たものは、たくさんあります。例えば、ハードの整備で言えば、鉄道とか高速道路、高知市内の幹線道路とか、国体という締切がなければ、まだ1年、2年かかったかもしれない事業が、この数ヶ月の間に一気に出来上がりました。

 こういうことも、閉め切りということを考えて国、県が仕事ができた結果だと思うし、それは国体だけでなくて県民の利便性ということでも大きな効果につながったと思います。もっと大切なことはやはりソフトのことで、県民の皆さんがいろんな形でボランティア活動に参加してくださいました。

 いろんな地域に行きますと、おじいちゃんなんかが「僕も今日は公民館の泊まりで行かなきゃいけないんだ」という話を喜んでされる、もう引退をされている方々が自分の役割を見つけて、地域活動に取り組むきっかけができたと思います。ボランティア活動ということを頭で考えにながらも実際にどういうことがあって、何ができるかわからなかった方々が、それを経験され、実感をされたこと、それは今後の地域にとって、とても大きな意味を持つのではないかと思います。

 併せて、当然のことですが、スポーツの競技力というものが一定向上してきたこと、これを単に競技の面だけではなく、地域の生涯スポーツとして健康づくりなどにつなげるような形で広げていく、そのきっかけが作れたことも大きなことです。そして、施設もいろんなものが整備されました。それはもちろん負担がありましたから、今は差引の勘定で言えば、まだまだプラスにはなりきれていないかもしれません。

 けれども、そういう施設は今後、例えば、近畿圏の大学の運動部の方々に来ていただく、それによって交流人口を増やしていくというような、地域の経済にもつながる資源として活かしていけるものだと思いますので、今の段階では収支が完全にプラスになったとは言い切れませんけれども、その収支をプラスにしていくだけの大きな芽は出てきたと思いますし、それを今後育てていく事が県としての仕事だと思います。私は、このよさこい高知国体を高知で開いて良かったと思いますし、多くの県民の皆さんはそう感じていただけたのではと思います。
 

(高知新聞社記者)
 これからも1県開催が予定されているが、高知も1県開催したことがアクシデント続きのことになったし、船代だけでも1億1千万円も払うなど、もったいない事だと思うが、分散開催というものを他の知事とも話をして、文部科学省、日体協に働きかけていくようなことをしたいとは思われていないか。

(橋本高知県知事)
 特に、そんな働きかけをしたいとは思いません。というのは、その必要性がどうかとは別に日常の仕事がありますから、そんな働きかけを終わった後にしているという余裕はないという事が現実問題としてあります。

 今、言われたような意味あいで分散をしていくということであれば、私は日体協も本当の意味での競技の大会にしていきたいと言われているのですから、そうであれば東京とか大阪の競技施設の揃っているところで毎年、今のような形の国体は開かれたら良いのではないかと、もしスポーツイベントということを地域で開催していくのであれば、どこかの時点で別の形を考えていったらいいのではないかと思います。
 

(高知新聞社記者)
 橋本知事に、来年以降も国体は続きますが、競技力レベルの維持について、どう継承されていくのか。生涯スポーツという形の競技スポーツでない部分に転換されるという発言にも聞こえたのですがどうでしょうか。

 松尾市長に、簡素化に関して、県は簡素化マニュアルということで、かなりの部分県費でみないということで、開催市町村はそれなりの歓迎準備等をやりました。持ち出しの部分は非常に多いと思われるが、県の考え方と開催市町村の考え方の違いがあったでしょうか。

(橋本高知県知事)
 全てはバランスの問題なので、どちらかだけということではないと思います。本県はご承知のとおり生涯スポーツ、地域スポーツは非常に弱いと思いますので、こういうことをきっかけにその意識を持って、その芽を育てていくということが必要ではないかという主旨で申し上げました。

 一方、競技力ということで、国体での競技力をどう保持していくかということは予算に関わってくるので、今この時点でどの程度まで保持するとは言い切ることはできません。けれども、気持ちとしては、これで終わったからと言う一過性ではいけないということを最初のコメントでも申し上げました。

 どういうバランスがとっていけるか、また県外から来ていただいたアドバイザー、コーチの方々にどのような形で今後も関わっていただけるかというのは、それぞれの競技ごとの環境もあるでしょうし、選手の皆さんの思いもあるでしょうから、あまり全体のつかみということではなくて、それぞれの競技の実情に応じて体協並びに競技力向上の対策の担当の人たちと十分話をして考えていきたいと思います。

(松尾高知市長)
 簡素化の件でございますが、簡素化という表現でひとくくりにはできない面があると思います。私も先催県に何回か行き、先催県の方々の話しもお聞きしてきたが、やっぱり贅肉の部分が随分あると私は思っています。それぞれの開催県として、従来の伝統を引きずっている面、そして開催県として必要以上のことをやらざるを得ないという、おもてなしを別の面でかなり無理をしておられるという事が感じられました。

 そういう意味では、県が出されました方針はたいへん評価してますし、それに沿って私たち自身はやったと思っています。特に、炬火リレーの問題については、市町村としては是非やりたい、市町村の全体ムードを盛り上げる、あるいは市民参加のリレーとしてやっていくことはたいへん異議大きいということで、県に強い要望させていただき、実現したということでありますので、私たちも喜んでおります。私は、こういったやり方については、今後も是非、後で開催されます県にも引き継いでもらいたいという気持ちをもっております。
 

(司会)
  それでは、特段ないようでございますので、以上をもちまして、共同記者会見を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
 


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