知事の定例記者会見(高知女子大学学長の件)

公開日 2007年12月07日

更新日 2014年03月16日

知事の定例記者会見(高知女子大学学長の件)

平成14年10月10日14時50分から(県庁知事室)

(知事)
 今日、午後、高知女子大学の学長室をお訪ねをして、成田学長に、先日お出しになっていた辞表を受理をするということ、そして代わりに、今副学長を務めていらっしゃる吉野先生に代行をお願いをする、という県としての判断をお伝えをいたしました。

 成田学長からは、わかりましたというお答えでございました。
 また、何日付かという日付については、事務的に少し詰めることもございますので、今日の段階では決定をしておりませんが、できるだけ早い段階で、成田学長の方にも日付をどうするかということをお話をしたいと思っております。

 それともうひとつ、これは、女子大の学長としての立場とは関わりませんけれども、成田先生には、高知県体育協会の副会長として、国体の選手団の団長、また、こちらに来られる皇族の方のお供といったようなお役をお願いしております。
(注:「皇族の方のお供といったようなお役を」と発言していますが、この部分は知事の思い違いでしたので、後日知事は、成田先生にお詫びし訂正をいたしました。)

 これについては、国体は県民をあげての取り組みでございますので、是非、ひきつづき、このお役はお務めをいただきたいということを、これは設置者としての立場ではございませんけれども、私から成田学長にお願いをいたしました。
 以上でございます。
 

(記者)
 辞表が提出されて1週間以上、(知事の)出張という事情があったとはいえ、これまで判断を保留していたわけですが、慰留しなかった理由というか、そういうことはございますか。

(知事)
 それはご本人から辞表が出ているわけでございますし、ご本人がこちらに来られてお話をされましたときにも、この申請をするのであれば、自分は続けてはできないということを言われておりました。
 

(記者) 
 学長からは他にどんな言葉がありましたでしょうか。

(知事)
 学長からはですね、ここ1年ほど、県と大学とのパイプが少し詰まったのではないかと自分は感じている、と。今日の新聞を見ると、知事は「大学の中でのパイプが詰まっている」と言われていて、そういう面もあろうかとは思うけれども、県と大学とのパイプというものが従来に比べるとずいぶん通りが悪くなったと。

 今後、新しい体制にバトンタッチをしていくときに、そのことには是非配慮をしてもらいたいと。すべて学長がおっしゃった通りのお話ではございませんけれども、そのような趣旨のお話がございました。これに対して、私からは、「私は別に大学のパイプが詰まっていたことがすべての原因だともちろん申し上げているのではない」と。

 「私はすべての問題について、オールオアナッシングでは考えないので、いろんな要素があったのではないか。県と大学とのパイプということも一つ問題点として挙げられるかもしれないけれど、と同時に、大学の中でのパイプということも問題点として挙げられるのではないか」と、そういう思いを申し述べました。

 で、それに加えまして、そうは言いましてもやはり大学と県というのは一体感をもって仕事を進めていかなければいけない関係でございます。

 昨日も4学部長がお見えになりましたときに、「是非、例えば総務学事課長と定例的に意見交換、懇談をする場を持ちたい」というお話がございましたので、「それだけではなく、いろんな場をもうけて、大学と県との関係、もしパイプが詰まっているということであれば、その関係をよくしていくために自分も努力をしたい」ということをお答えとして申し上げました。
 

(記者)
 学長の方から、辞表に至った経緯の中で、人事問題をクリアしてない、評議会が開かれていない、そういうことから申請ができないというあらためての説明、それに対する知事からの答というような、そういう具体的な話は?

(知事)
 まったくございません。
 

(記者)
 学長のこれまでの取り組みも、だいぶ、来られて期間が経つのですが、これまでいろいろ厳しい状況の中で学長も取り組んだと思うんですが、それを知事、今現時点でどういうふうに評価されるんですか。

(知事)
 それについても、もちろん学長に申し上げました。
 「学長が、池川先生に替わって学長になられてから、たいへん難しい環境、学内のこともございますし、それから学外の少子化、大学改革の流れ等々、さまざまな環境の変化を指しておりますけれども、そういう中で、学長が取り組んでいただいた仕事の大きさ、重みというものは充分に受けとめて評価をしております。

 それだけに、こうした結果になったことをたいへん残念に思います」と。「ただ、学長がこれまで取り組んで来られた改革の流れというもの、またその思いというものを受けとめて、それがさらに進んでいくように、これから設置者として努力をしたいと思う」ということを申し上げました。
 

(記者)
 知事のお考えは、学生、あるいは県民のサービスなりを優先すべきだと。学内の手続論、成田先生は手続としての、評議会を踏まえてないとか。そういうことを強調されとったんですが、知事は、そういう県民サービス、あるいは学生のサービスを優先すべきだと、そういうような意識の違いというものをちょっと感じたんですが。

(知事)
 僕は、意識の違いでもないと思いますし、優先とか何とかいうことではないと思います。優先ということであれば、何に優先するのかということになりますよね。
 

(記者)
 まあ、学内手続が整っていないと…。

(知事)
 「整っていない」というのは、整えることができるだけの十分な時間があるのにそれができていないということですので、優先するとか何とかいう問題ではまったくないと思うんですね。
 当然のことだと思うんです。

(記者)
 だから、そこらへんに学長との…、学長はやっぱり学内の合意というのが必要だというふうにお考えになった…。

(知事)
 と言っておられますけれども、私には思いはよく…、充分には理解できませんでした。
 

(記者)
 慰留をしなかった理由のところで、辞表を出された学長の意思を尊重したというようなことになるんですかねえ?あちらがもう辞めるとおっしゃってる以上ですね、その方に学長をやっていただくのはというような判断…。

(知事)
 そうですね。ご自身で辞意を表明をされているわけですから、基本的にはその思いを尊重すべきだと思いました。
 

(記者)
 午後に行かれて、どれぐらいの時間?

(知事)
 15分か20分ぐらいだと思います。
 

(記者)
 もう冒頭知事の方から、「受理しました」という、いきなりその話から入られたわけですか?

(知事)
 順番はですねえ、最初に申し上げました、「先日提出をいただいた辞表を受理をいたします」と、あわせて、「吉野さんに…」ということを、冒頭、申し上げました。

 あわせて、国体関係のことのお願いと思いということも申し上げました。また、日付について、「現時点ではまだ決定をしていないが、学長としてのお考えはあるか」というようなこともお伺いをいたしました。

 それに対して、学長からの、先ほど申し上げた大学と県との間のパイプのことなどのお話がありですね、一方、その日付に関しては、「知事はどうお考えなのか」というご質問がございましたので、「今現段階で、いつという心づもりを持っているわけではない」と。

 逆にそこは、「学長として辞表を出されたときに、受理をされたら、どういう段階でお辞めになるというお考えがあったんだろうか」という質問をしましたけれども、「それはもう、なるべく後のバトンタッチがスムースにいくように」というご趣旨のことで、これといった決まった日付の思いを持たれていないということでございましたので、「そこはそれじゃ事務的に詰めて、なるべく早い段階にまたお答えをいたします」ということにいたしました。

 あわせて、その他の役職のことについては特段のお言葉が最初はございませんでしたので、重ねて「国体の問題は…」ということをもう一度お願いをし、そのことについては、成田先生からも、「なるべくご迷惑をかけないようなことにしていきたい」という趣旨のお話がございました。

 最後に、私から、これまでのお仕事への評価というか、感謝とですね、「今後そうした改革の流れを、成田先生の思いというものも汲んで、生かして、取り組んでいきたい」ということを申し述べて終わりました。
 

(記者)
 日付のことなんですけれども、受理をしたのは今日、というふうに言ってよろしいんですかね?

(知事)
 受理をしたのは今日で結構です、はい。
 

(記者)
 ただ、学長の実際に辞められる日付はまだ相談をしていないということに?
 受理イコール辞任ではないということになるんでしょうか?

(知事)
 そうです。辞任を認め、辞表を受理したと。私として決裁をしたということですが、日付については、何日付けで辞任をされるかということは、ちょっとそのバトンタッチをされる事務的なこともございますので、少し手続がかかるというか事務的に詰めることがある、という趣旨でございます。
 

(記者)
 吉野さん、当面は代行という形になるんですか?後任ということでは、確定ということではない?

(知事)
 いや、そんなことは手続的にはあり得ないことなので。
 

(記者)
 この話自体、辞表が出るほどのことでもないんじゃないか、という見方もあると思うんですが、そのへん知事のお考えは?

(知事)
 辞表というのは、そのご自身のその地位をかけた思いがございますので、私の立場で「辞表が出るほどのことでもない」とか何とかいうコメントを申し上げることではないですし、また、そんなことを言うのも成田先生に大変失礼なことだと思います。

 ただ、私は、どうして、そもそも辞表に至る前のですね、そもそも手続的に、かなり遅れ遅れになってもですね、9月30日までに充分時間があって、進められる余地があり、しかもその準備も整っていたものが、スムースに進んでいかなかったのか、というのが、今もって私の疑問でございます。
 

(記者)
 最初に、成田先生の意思は確認はされずに、そのまま「受理します」ということですか?

(知事)
 それはおかしな質問だと思います。
 

(記者)
 会ったときに「お考えは変わりませんか」というようなことではなくて…?

(知事)
 それはおかしな質問だと思います。辞意を出されたまま、何らその他の意思表示はないわけですから。直接2度もお目にかかってるわけですから。
 

(記者)
 今日会ってから辞表を受理したという形になるわけですよね、会ったときは「受理しますよ」と言って。

(知事)
 そうですね。はい。
 

(記者)
 手続的には、会談の直後に受理したということになるわけですか?

(知事)
 手続的な細かい時間的なあれはちょっと私には…。
 

(記者)
 お会いしたのは1対1で会った?

(知事)
 総務学事課長と秘書課長がうちはおりました。もう1人どなたか部屋におられましたけれども、どなたかわかりません。
 

(記者)
 つまり、国体に関してはご迷惑をかけないようということですから、まだ団長としての引き続きやるという確約は…?

(知事)
 いただいておりません、はい。
 「ご迷惑」という言葉を使われたかどうかもちょっと。趣旨は、私、そういうふうに受けとめました。
 

(記者)
 知事が今日この日にですね、結論を出されたというのは、例えば、国体が間近に迫っているとか、そういうことを考えてのことだったのか、議会の終わりに…?

(知事)
 まあ、最初のご質問にも、「出張ということはあっても、辞表が出てからずいぶんの日時が経って」というご質問があって、私もそのとおりだと思います。

 こういうものの処理は、慰留をするのか受理をするのかということを、なるべくやっぱり早く決断をし、お伝えをすべきものだと思います。が、その出張のこともあったのと、突然のことでございますので、9月の下旬の段階で、「申請書を出すのならば、辞表もともに出すことになる」というご意思というかお話は承りましたけれども、実際にその辞表云々という話はかなり突然のお話でございました。

 ですから、学内の状況とか、今後の体制ということを少し考える時間的な余裕、それから情報を収集する必要性がございました。ですから、これだけの日数があいたということになりますけれども、もうこれ以上、その、何か延ばしてですね、新たに状況が変わるとか、新たな情報が入るということではございませんので、今日の段階で判断をいたしました。
 

(記者)
 その情報収集というのは、30日に知事の手に辞表が来てから、県議会で「辞表を受け取りました」と答えるまでの間も、情報収集というのは、そういう県の動きがあったんですか。委員会が終わった後、「これから学内の情報収集してみないとまだ判断できない」と、「収集してから早く判断する」というコメントが出てたもんですから…。

(知事)
 それは、表に出たのがその時最初だから、そういうことをしてますというのを申し上げたので、その前からですけれども、その辞表の提出があってすぐその翌日から誰かが聞いたかどうかというところまではちょっとよく覚えてません。
 

(記者)
 可能性としては、情報収集したうえで、いろんな新たなことが認識できたとか、ということがあれば、慰留するということも可能性としてはお考えの中にあったと?

(知事)
 それは、可能性としては否定できませんね、当然。


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