知事の定例記者会見

公開日 2007年12月07日

更新日 2014年03月16日

知事の定例記者会見

平成15年3月7日11時40分から(知事室)

(知事)
 私の次男が先月警察に逮捕をされるという事件がございましたので、その経過と今の私の思いとをご説明したいと思ってお集まりをいただきました。私の次男といいましても、もう33歳の家庭をもった、独立した大人ではございますが、その次男は先月22日に警視庁に強制わいせつなどの容疑で逮捕されました。

 その数日前に、次男から家族に電話がありまして、その後のやりとりを聞いているうちに、次男が犯罪を犯したということを知りましたので、すぐに次男に警察に出頭をして自分のやったことを洗いざらいお話をして警察のご指示に従うようにということで、その日の夜、警察に出頭をさせました。

 その後はもちろんのことですが、司法当局の捜査にお任せをしておりますし、現在も捜査中、拘留中でございます。また何よりも被害者の女性の方のことを配慮しなければいけませんので、事案の内容については私からこれ以上申しあげることはできません。

 また、今の思いですが、まず第一に、親として被害者の女性の方に心からお詫びを申しあげたいし、申し訳ないという気持ちで一杯でございます。また、息子に対しても、被害者の女性へのお詫びと償いとを第一に考えるようにと伝えております。伝えておりますというのは、接見禁止の状況でございますので、弁護士を通じてそのように伝えております。

 また、私も先月中旬の発端から逮捕ということを通じて、大変大きな衝撃を受けましたし、正直気落ちというか、落胆をいたしました。またこれからいろいろ県民の皆さんに、また広く国に対していろいろ発言をしていく時に、その説得力が失われるんではないかなと、自信喪失というか、そういう思いもございました。

 ただ、またその一方で、子どもの起こしたこととは言え、33歳の独立をした大人が起こした、また家族のプライベートな出来事を公の仕事のなかに持ち込むということにも、逆の意味でのご批判があるかということを思って、今は、ほんとうに思い悩んだ末、自分の心は整理をしているつもりでございます。

 特に今、来年度からの4つの重要課題を含んだ予算案のご審議をいただいている議会の最中でございますし、さまざまな県の事件を乗り越えて新しい組織体制でまた次の飛躍を、高知県庁として、県政として目指していこうという大切な時でございますので、今取り組んでいる仕事に精一杯力を入れていきたいという思いでございます。わたくしからは以上でございます。


(質問)
県庁内にさまざまな話が広がって、県民に対してもそのへんに対してはどういう呼びかけを。

(知事)
 それは先ほどもお話をしましたけれども、プライベートな問題で、息子の起こしたことですから、被害者の女性に対しては親としての務めというのが、いくら33歳の大人ではあれ、あると思いますし、そのことは尽くしていかなければいかないと思います。

 しかし、一方で33歳の独立をした大人が起こしたプライベートな事件を、県庁の職員や、県民の皆さんの受け止め方というのはまた別ですが、少なくとも県庁の職員が何かそれに影響を受けたり引きずられたりすることがあってはなりませんので、そのことはわたくしの家族のプライベートな問題なので、気にしないで仕事にまい進をして欲しいと。

 また、わたくしもそういう職員の皆さんと一緒に来年度に向けての仕事に当面全力を挙げていきたいと、その姿を見て欲しいという思いです。県民の皆さんの受け止め方ですとか、これからのわたくしの言葉をどう受け止めてくださるか、そのことはこれからのことでございますので、今日初めて県民の皆さんもそういう衝撃的な話をお知りになるわけですから、さまざまな県民の皆さんの声を聞かせていただくことになろうと思います。

 そういうお声を聞くなかで、メールなどをいただいたり電話などをいただいたりすれば、それはひとつひとつにできるだけお答えをしたいと思いますし、そういうさまざまな声をお聞きした上で、もし県民の皆さんに何か直接呼びかけなければならないことがあれば、その時また改めてそういう機会を作りたいと思います。

 *記者と知事との質疑応答はもう少しありましたが、プライバシーに関わる部分ですので、掲載は差し控えています。


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