人事異動についての知事談話

公開日 2007年12月08日

更新日 2014年03月16日

人事異動についての知事談話

平成15年4月1日

 本日、4月1日付けで行う2,115人の人事異動を発表しました。

 平成15年度に向けては、昨年のよさこい高知国体とよさこいピックの成功をこれからの県づくりにつなげるとともに、21世紀初頭の変革の時代にあって高知県の進むべき方向性を明確にして県政の発展に全力で取り組むため、県庁の組織を大きく改正しました。

 組織改正に当たっては、政策立案・調整機能や地域支援機能の強化、また、責任をもって県民ニーズに迅速かつ的確に対応するための課室規模の見直しなどにより、人と知恵で仕事ができる仕組みづくりを念頭に置きながら、透明性やスピード感を持つとともに、県民の皆さんと正面から向き合う県庁となることを目指しました。

 また、予算編成においては、今後おおむね5年間を見通して想定される中期的な4つの重要課題に対応するため、限られた財源をこれまで以上に重点的に配分しました。

 今回の人事異動では、こうした組織改正や予算編成の見直しで目指したことを真に実効あるものとすることに意を用いながら臨みました。

 人事異動に際しての基本方針の第一は、若手職員の登用です。人事考課に現れた能力や成果と職員の適性に基づき、経験年数や職種にとらわれない配置を行うことに努めました。特に、組織改正で課室の数が増えるこの機会に、課室長には思い切って若手職員を登用しています。これは、組織経営の能力と意識を若いうちから養うことも必要だと考えたからです。

 第二は、女性職員の登用です。課長級、班長級の職に多くの女性職員を充てていますが、これからの県政を県民の視点に立って進めるうえでは、男性中心の考え方を切り替えていくことが大切だと考えています。

 第三に、組織改正の大きな柱である政策調整機能や地域支援機能の充実強化を実効あるものとするため、若手や女性を含む多様な人材を配置して、幅広くかつ新しい発想と行動力を活かすことができるように心がけました。

 第四に、中期的な4つの重要課題である「南海地震に備える」、「産業を育成する」、「こども、高齢者、障害者が安心して暮らせる地域を創る」、「資源循環型社会の先進地域を目指す」に対応するため、重点的な配置に努めました。

 今後の県政を進めるうえでは、県庁の職員が県民の皆さんと向き合いながら仕事に当たることが何よりも大切ですし、また、意欲のある職員が情熱をもって仕事に取り組むことができるよう努めなければなりません。組織の垣根にとらわれずに、県民の皆さまの視点に立った仕事をするため、行政経営品質向上の取組みにより職員が主体的に自己点検を行うことを進めますとともに、コンピテンシー型能力開発などを通じて、職員の意識改革にも継続して取り組みます。

 今回異動することになった職員はもとより、すべての職員が意識を新たに、高知県の発展のために、県民の奉仕者としての使命感と責任感のもとに、全力をあげて職務に当たることを期待します。

Topへ