知事の定例記者会見(捜査費に関する県警の後段調査結果報告を受けて)

公開日 2007年12月08日

更新日 2014年03月16日

知事の定例記者会見(捜査費に関する県警の後段調査結果報告を受けて)

平成18年12月6日11時35分から(県庁二階 知事室)

記者:
 先ほどですね、警察本部長から捜査費執行に係る内部調査結果の報告がありましたが、これについての知事の受け止めをお聞かせ願えますか。

知事:
 はい、前の県費に関わる捜査費の調査結果とですね、基本的にはまあ同じような形で調査がなされ、その結果が報告をされたというふうに受け止めております。

記者:
 県監査委員のですね、特別監査報告と比較いたしましてですね、金額はもとよりですね、組織的な不正を指摘した監査報告とはずいぶん落差があるものと受け止めますが、それについての知事の所感は。

知事:
 そのことは、県警が前段の調査と言われております監査委員の特別監査の結果に対する県警の調査が出ました際にも申し上げましたけれども、県民の受け止めということから見れば、まだまだいろいろ疑問に感じられる点が、残っているんじゃないかなというふうに自分は受け止めます。

記者:
 県民のまだまだ疑問が残っているという、その思いに対してですね、知事としてですね、それを埋める方法として、何か方策めいたものは、今、頭の中にございますでしょうか。

知事:
 それは、前の時点と今の時点に、そんな大きな違いがもちろんあるわけではございません。これまでも申し上げてまいりましたように、本来、監査委員はそれぞれに重い守秘義務を持っておられますので、その監査委員及びその事務局に対して、もっと情報を開いて県民の皆さんが納得をされる形で、私は調査が進んでほしいとこう思っておりますけれども、現実にそういう対応がなされないという中では、なかなか、その県民の皆さんが感じる疑問というものとですね、今回また前段の調査の結果との穴を埋めるという適切な手段がなかなか見つからないというふうに自分は受け止めています。

記者:
 知事すみません、県警はですね、今回の報告をですね最終報告という位置づけのもとに報告されたと思います。それについて、一定、県警側から見ればですね、決着を図りたいと。言葉は悪いかもしれませんが。

  そういったことついて知事自身が実際にですね、県費分の返還のときに中間報告というニュアンスでお話をされたケースもありました。今回の最終報告というものに対しても、実際知事自身はですね、これ以上のものを今後求めていこうという考えがあるのか、ないのか、今、率直な感想としてはどうですか。

知事:
 今の時点での受け止めは先ほど申し上げたとおりですけれども、今後どう対応していくかということについては、私自身は、昨日少し事前に県警本部長からも短い時間でご説明を受けましたけれども、正式な報告は今日の本会議になされたわけですし、これから議会でも、当然この問題を中心にかなりの質疑が交わされると思います。

  そういう質疑の内容を見せていただく、また、その中での県警本部の対応とかお答えのされ方ということもあると思いますので、そういうものをきちんと見ながら、県としてどう判断をしていくか、どんな対応をとっていくかということを決断をしていきたい、判断していきたいと考えています。

記者:
 9月の定例会にですね、一部会派からマスキング、黒塗りをはずした再監査、それから監査委員が違法・不当と認定した約1,800万ですか、これについての返還というような見解を示した会派もありました。

  そうしたことも、今後の議会のやりとりの中で、知事自身も推移を見守っていって、そうした判断もあり得るというようなニュアンスとして受け取ってよろしいでしょうか。そこはどうでしょうか。

知事:
 個別、今、具体例として言われました2つのことについて、直接お答えをするという意味ではございませんけれども、あらためて特別監査の結果とですね、前段及び今回の県警本部の調査結果というものを自分自身もきちんと読み比べてみて、県民の皆さんの視点から見て、どういう判断をしていくべきかということを考えてみたいと思っています。

  ですから、個別の今、具体例としてあげられたことを、選択肢として、検討課題としてということではございませんけれども、いくつかの選択肢ということを可能性としては含めて考えてみたいというふうにと思っています。

記者:
 今定例会中に当然判断をされるというお考えと受けとってよろしいですか。

知事:
 定例会中というか、定例会でのいろんなご議論がありますでしょうし、その中での議会の対応とか、いろいろあると思いますから、期間として定例会が終わるまでに確実にということになるかどうかは、今日の時点でははっきりと申し上げられませんけれども、議会の日程ということで言えば、そう遠くない時期にですね、県としての判断は出していきたいというふうに思います。

記者:
 あと一点すみません、いわゆる県費分の返還、447万円を入金されている。これは県警側が入金されている。それに対して今回新たに776万円、国費分も含めたものですが、そうしたものの返還というものについて、今回、本部長が言及されました。そうしたものへの対応というものは、現時点ではどういうふうにお考えでしょうか。

知事:
 今回の国費分及び高知署を除く15署の分については、前段と同じような取り扱いになっていくというふうに思います。

記者:
 そこには例えば、うちはちょっと書かせていただいたんですけれども、財政当局の考え方としてですね、いわゆる捜査費報告をですね、応諾したような形、そうした印象は避けたいという思いもあったように思います。そのスタンスは、現時点では変わっていないですか。知事自身。

知事:
 財政当局とですね、調査結果を応諾したくないという思いについて、私と財政当局が共通認識を持ちながら何か判断をしたということはございません。けれども、調査結果をそのまま応諾をしたということでは、もちろんございませんので、そういうことを前提として、返却ということに対しては対応していきたいというふうに考えています。

記者:
 すみません、金額はもとよりですね、県監査委員に対しては捜査員がですね、組織的不正を暴露している。片や県警内部調査ではそうしたものは一切ないと言っている。現段階で、金額はもとより、不正があったかなかったのかという点について180度の違いがあるわけなんですが、知事は現時点でどっちを信用されてます。

知事:
 それは、どっちを信じているということは、重みではありません。けれども、それは県の監査委員の監査結果というものは、非常に重きをおいてとらえております。


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