公開日 2007年12月08日
更新日 2014年03月16日
知事の定例記者会見
平成15年7月22日15時 00分から(県庁二階第二応接室)
(項目)
・三役の退職金条例の継続審議に対する受け止め
・職務に関する働きかけの公表
・日高村の産業廃棄物処理施設に対する振興策
・日高村の産業廃棄物処理施設のマスタープラン
・高知工科大学の21世紀COEプログラム(研究拠点形成費補助金)への対応
・葉山村のふるさと林道床鍋倉川線のトンネル工事(1)
・公約づくりのための地域懇談会
・イラクへの自衛隊派遣について
・全国知事会について
・葉山村のふるさと林道床鍋倉川線のトンネル工事(2)と、発注方式の見直し
(三役の退職金条例の継続審議に対する受け止め)
(職務に関する働きかけの公表)
(岡林:高知新聞社記者)
各社揃っているようなんで、始めさせていただきたいと思います。
幹事社の高知新聞です。 幹事社から2点ほど質問させていただきます。
まず、三役の退職手当についてご質問させていただきます。
6月定例会の本会議で、知事自身の人材確保の面のご答弁もありまして、そういったものを踏まえて議会の方でも議論をされて、6月定例会では継続審議という結論を見いだしたということだと思いますので、その結論に対しての知事自身のお考えと、議案自体を見直されるもしくは修正されるおつもりがあるのかどうかということを、まずお伺いしたいと思います。
二点目は、働きかけの記録公表制度、これについてお話をちょっとお伺いしたいということです。先だってのここの会見の場でも、知事自身が、「県民の声が届きにくくなる、こういったことがないようにしなくてはならない」といった趣旨のご発言がありましたので、各部局レベルでも当然その運用に向けての準備事務作業が着々と進んでいることだろうと思いますので、そういった状況を踏まえて、知事自身が、そういった声が届きにくくならないようにするためには具体的にどういったことが必要だろうかと、そういったお話をお伺いできればと思います。
以上二点ですが。
(知事)
退職金のことですけれども、議案としては、その内容にはもちろん自信をもっております。
議会として、継続してさらにご審議をいただくということですから、それは議会でのご審議を待つしかないと思います。
それから二点目の働きかけの件ですけれども、最初は各部局も「これはどうだろう」といって戸惑うこともあると思いますので、企画会議なり調整会議(政策調整会議)なり、いろんな場面で、どういうような事案があって自分の部局ではこうしたというようなことをそれぞれ報告をし合って、庁内でのレベル合わせをしていくということも必要ですし、今ご質問があったように、県民の皆さんの声が届きにくくなったり、言いにくくなったりということがないように、お互いチェックをしていきたいと思います。
いろんなご不安やご心配があるということはよくわかりますけれども、こういう心配があるから、こういう不安があるからといって、やらない理由ばかり探していくと、それは従来の役所仕事の延長線上になってしまうと思いますので、私は、いろんな経過を踏まえて議論した上で取り組んだもの、また作り上げたものですから、まずやってみて、そこでいろんな問題があればそれを修正をしていく、県民の皆さんにとってより良い形に直していく、という姿勢が必要だと思います。
そのことは、今申し上げたように、部局の間でのいろんなレベル合わせをし、情報交換をしていくことによって、自ずといい方向が出てくるのではないかと思っています。
(岡林:高知新聞社記者)
最初の退職手当についてですけど、審議の中身を待つということは、今提出されている議案を修正するおつもりはまずないということなんでしょうか。
(知事)
いや、そこまでは、特に議会が終わったばかりですので考えてませんが、継続審議ということは継続してご審議をしてくださるということですから、そのご審議をまずは待つしかないのではないかと思いますが。
(岡林:高知新聞社記者)
議員さんのやりとりの中でも、一定、見直すべきではないかといったご意見もあったように思うんですけれども。そういった意見も踏まえてということですか?
(知事)
それはだけど、各議員さんのご意見であって、この議会としての結論は継続審議ということですから、それは継続してご審議をしていただくということではないでしょうか。
(岡林:高知新聞社記者)
それからあの、人材確保の発言、ご答弁がございましたが、これに対して、議会側からは、それに対する反発的な部分もありましょうし、納得された部分もあるのかもしれませんけど、そういった部分が、今回の議案の審査の過程の中でですね、
一定、議員さんの考えの中でですね、判断の中でですね、今すぐに判断をしなくてもいいのではないかといった方向になったようにも思うんですけれど、知事自身の本会議での答弁、あの趣旨というのは、いわゆる一般論としてお答えになられたというレベルなんでしょうか。
(知事)
一般論というのは、全国どこでも通用するという意味で?
(岡林:高知新聞社記者)
そうです。
(知事)
ええ、そのとおりです。
高知県だけじゃありませんけれども、やはり日本では知的所有権というものがあまりにも低く考えられていると思います。
知的な労働力というものをもっともっと高く評価をしないといい人材は確保できませんし、そういう人材を中心にした地域づくりでも、もちろん企業の経営もそうですけれども、さまざまな経営というものが成り立たなくなるだろうと思います。
もっともっと「人」というものの価値をみんなで大切にしていくという心構えが必要だと僕は思います。
(岡林:高知新聞社記者)
あと、働きかけについてですけれど、これはあの、まずやってみて、ということでよろしいわけですかね。
(知事)
まずやってみて、というか、僕は全く問題なく行けると思います。まずやってみて、というほどアバウト(いい加減)な詰め方はしておりませんし、そうしたご心配のような問題はないと思いますけれども。
ただ心配がある、不安だということだけで、出来ない理由を挙げて先送りをする、というのはもう役所の常道ですから、そういうことを繰り返してちゃいけないんじゃないかと。
不安とか心配というのは、それを取り除くべく努力をしていくことはもちろんですけれども、併せて、多くの人からみて、やる意味のあることだと私は思いますので、これまでいろいろ県民の目の届かないところでさまざまな働きかけがあり、それによって県政が、流されたとはいいませんけれども、ある方向へ行ったというようなことも、いくつかの場面であったと思います。
そういうことをきちんと表面に出して、県民の皆さん方に(明らかにすることで)、机の下でいろんな取引がなされないような県政をつくっていくということは当然のことだと思いますので、そのことの大切さということに比べれば、その不安やなんかを消していくということはそれほど難しいことではないと私は思います。
(岡林:高知新聞社記者)
幹事社からは以上ですが、各社ご質問ございましたら。
(日高村の産業廃棄物処理施設に対する振興策)
(池:高知新聞社記者)
日高村の産廃施設の関係ですが、振興策の受け入れ、交渉が難航しておりますが、県の提示している47億という事業費について、知事として、これ以上の上積みはないというお考えでしょうか。
(知事)
47億というかたちのみが何か一人歩きをしておりますけれども、それは議論の過程で村に対して「こういう形でどうか」と、「こういうような絞り方もありますね」ということをお示しをしてますので、今後それぞれの交渉の中でどういう流れが出てくるかはまだ分かりませんから、今の時点で固定的な結論が出ているというわけではありません。
(池:高知新聞社記者)
一人歩きという面で言うと、結局、平成7年の12月に県が提示した232億、これがずっと一人歩きして、非常に罪つくりな状況になったと思うんですけれども。
当時、反対を標榜して当選なさった村長が、その因果関係ははっきりはしませんが、232億が提示されたことによって翻意をしたと。施設の受け入れ……があったと思うんですけど。
それが結局、当時議論が不十分だったことによって、村民の方には、あたかも232億、現金がそのままもらえるというような認識がずっとあったと思うんですけれども。
そういった、公共事業と代償としての周辺対策のあり方としてですね、当時のやり方、つまり計画の見通しがまだ立ってない段階で金額を示すというやり方について、知事は今振り返ってどう思っていらっしゃるか。
(知事)
そういうことを、今後の公共事業の進め方の中ではすべきでないことだと思います。
その「すべきでなかった」ということは、私自身、現村長にも、また議会の代表にも、知事室などにお見えになったときには、そういう思いを表明をしてお詫びもしております。
(池:高知新聞社記者)
それと、去年の12月でしたか、知事が村側とお会いになって、「232億についてはいったん白紙にして」というお話をされたと思うんですけど、知事の伝えたかった真意というのはひょっとしたら村側には伝わってないんじゃないかというふうにも感じるんですけれども。
というのも、知事の発言の中で、「村民の意思を、希望を積み上げたのであれば、一定検討する」というような知事のご発言があったそうで、村側からしたら、「知事のリクエストにお応えしたということで242億を積み上げて出した」と。「それに対して、その5分の1にも満たない47億を提示するのは一方的じゃないか」というふうな村側の意見がありますが…。
(知事)
それは、村側というか、村の中の一部とは言いませんけれども…、少ないという意味の一部じゃなくて「部分」という意味の一部ですけれども…、村全体の意見ではないと僕は思います。
僕自身の思いが伝わったかどうかというのは、それぞれお一人お一人の県民に確かめたわけでもございませんので、わかりません。
少なくともあの時に、二百数十億というものは、その後の様々な変化、もちろん財政上の変化が一番大きな要因ですけれども、そのことを理由に「もう出来ません」と、「それは白紙に戻してから議論してください」ということを申し上げました。
一方で当然、「村民の皆さん方が幅広い視点でご議論をいただいて、その積み上げをまたご提示をくださいね」と申し上げるのは、県の立場としては当然のことだと思いますので、そのことがですね、「積み上げたから二百何十億でも当然出来るのではないか」ということには直ちには繋がらないんではないかと僕は思います。
(池:高知新聞社記者)
そこに若干誤解を生むような余地があったというような気もするんですよ。というのも、住民の希望であれば応じると…。まあ、当時の事情もありますけど…。
例えばですね、非公式で15億であるとか20億であるとかいうような話を下話でするのであれば、(そうやって、)一定、県が出来る範囲というものを大枠でも構いませんから先に示しておけば、村側の過度な希望とか要望が膨らむ状況はなかったんじゃないかと思いますけど。
(知事)
そこは、僕が聞いている報告の中での、村というか(村議会の)委員会の中でのいろんなやりとりとかいうこととは少し捉え方に違いがあります。ここで、その違いが何かということを言い出すと、また、そうではない、ああではないということになりますから、繰り返しませんけれども。そういうふうに受けとめている人もいると思います。今ご指摘のような形に受けとめた人もいると思います。
また、そう受けとめることが、村のために、また地域のためになるというふうに思いこまれた方もいると思います。
けれども、すべてがそうではないと。そういうズレを生じるようなことを県がずっとやってきたとは思いません。
(池:高知新聞社記者)
村民の意思の確認というのはどういう方法でなさるおつもりなんですか。
先ほどおっしゃってた、「一部の判断であろう」とおっしゃるけれども、実際、交渉では執行部なり議会が窓口になってるんですね。そういったのが村民の意思だとして交渉しないことには、県として話が進まないと思うんですけど。
(知事)
村民のご意思は住民投票でお示しをいただくしかないと思います。
その前にまた、住民の声を、それぞれその要望事項について聞くということであれば、またそれについての投票をするとかいうようなことになりますから。それはやりようがないと思います。
(池:高知新聞社記者)
今後の交渉の過程で、先日話が出ました「地域協力金」というかたち…、個人的にはアイデアとしてはおもしろいと思うんですけど…。つまり、産廃のそもそもの性格として、排出者責任ということからすれば、処理業者から一定の徴収をするという意味では一定は評価できるものだと思うんですけれども、一方でその産廃税との競合が生まれかねない。
例えば、四国の知事会で合意なさってる、その、歩調を合わせて産廃税を導入していこうという中でですね、その地域協力金と二重徴収のような形になってしまわないかと、そういった危惧もありますけれども…。
あのアイデアについては、知事はどうお考えでしょうか。
(知事)
アイデアをどう見るかということよりも、今付け加えて言われた四国知事会、四国全体での取り組みとかいうこととの整合性の問題がありますので、今の時点で僕としての見解を述べることは、なかなかまだできません。
(池:高知新聞社記者)
振興策にそれを上乗せする仕組みとしては、まだ現実になりにくいと…?
(知事)
なりにくいかどうかも、ちょっとまだ分かりません。
僕自身、先週の庁議の時にそのことを投げかけて、少し担当部とも議論をしましたので。その後、担当の副部長ともメールでやりとりをしておりますけれども。
まだ、アイデアの意味はこうだというようなことを聞いて、「なるほどなあ、そうか」と思って、これから自分で考えようと思っているところですので、それに対して、その考えた結果としての判断を今のご質問に対してストレートにお答えをすることは、今はできません。
(池:高知新聞社記者)
振興策の費用を県内市町村から一定の額を募るというような手法はお考えでしょうか?
振興策の事業にかかるお金をですね、県だけじゃなくて、日高村以外の市町村から一定額を募るとか、基金にするとかいったお考えはありませんか?
(知事)
今は特段、具体的にそういうプランとかアイデアを持っているということはありません。
選択肢としてすべてを否定して言っているわけではないんですけれども、具体的なプランとしてはそういうものはまだ考えておりません。
(宇野:NHK記者)
関連なんですが、地域協力金の話については、じゃあ、文化環境部の方がちょっと先に出て言っちゃったということになるんですか?
(知事)
それぞれ仕事を進めるときに、いちいち知事に報告をしたり相談をしていかないと一歩も動けないというのでは、なかなか進まないところもありますので、それは一定、部長及び担当の副部長もおりますから、その判断の中で動いていく面もあっていいと思います。別に一歩先に出たからどうのこうのということではありません。
けれども、十分議論をした上で、県として「よし、それでもいい」という最終的な腹構えをして出しているプランではないということは、そのとおりです。
(宇野:NHK記者)
その日高の話なんですけど、今の状況でなかなか話がうまくいかなかった場合にですね、住民投票の結果というのはかなり…。まあ、このままで行けばという仮定ですけれども。
(知事)
まあ、40数億かどうかは別にして、そういう地域振興費の議論云々以前に、エコサイクルセンターを設置するということに広く村民のご理解をいただくということは、相当高い壁で難しいことだというふうには思っています。
要は、振興費がどうのこうのということだけが左右していることではないと思います。
(日高村の産業廃棄物処理施設のマスタープラン)
(池:高知新聞社記者)
6月議会の答弁で、知事が運営費の赤字補てんの容認を示唆するような答弁をなさってますよね。マスタープラン(※)で(2)案を今選択されてますよね。
これは、(3)案に比べて採算性で優位性があるというご判断だと思うんですけど、知事の答弁からいくと(3)案でもまあいいんじゃないかというか、選択肢の中に入るんじゃないかと僕は思うんですが、そこはどうでしょう?
(※)日高村に計画している産業廃棄物処理施設「エコサイクルセンター」のマスタープランで、(1)案:汚泥天日乾燥施設、破砕・選別施設、管理型最終処分場、浸出水処理施設、(2)案:(1)案+焼却炉、(3)案:(1)案+焼却炉+灰溶融炉、(4)案:(1)案+直接溶融炉、の4案を提示。6月定例県議会の文化厚生委員会において、(2)案を軸に計画を進める方針が了承された。
(知事)
基本的には、民間の事業として採算ベースの中で行われるべきものだと思います。
ただ、環境とかですね、さまざまな公共的な要因で、公費を一定そこに入れることすべてが否定をされるべきテーマでもないと思いますので、そこの弾力性というか、幅は持っていないといけないというふうに思います。ただ、今の時点で、より収支のことを中心に考えていけば、2案が今のところベストではないかということを考えております。
(池:高知新聞社記者)
(3)案に変わる可能性はまだあると…?
(知事)
それは、それこそ、地域とのお話し合いということもありますし、今の段階で、あるともないとも言いようがないです。
だから、全くないとは言い切れない、という遠回しな言い方になろうかと思いますけれども。
(高知工科大学の21世紀COEプログラム(研究拠点形成費補助金)への対応)
(木下:日本経済新聞社記者)
工科大学のことで1つお伺いしたいのですが。
知事は(工科大の)理事長でもあるわけですが、今年度の21世紀COEプログラム(文部科学省の「研究拠点形成費補助金」)、工科大から2件申請があって、両方ともそのヒアリングのレベルにも行かずに不採択となったと。
これに関する率直な感想とですね、あと、COEプログラムは大学の序列付けにつながると言われてますが、今回、前年度に続いて取れなかったということが、学生の募集であるとか、あるいはその産学連携での企業側からのアプローチに何らかの影響があると考えますか。
(知事)
後段の「学生の募集や産学連携に何らかの影響があるか」といえば、少なくとも学生の募集には影響はないと思いますし、産学連携にもたちどころに何かの影響があるというものではないと思います。
が、最初のご質問の「2件ともだめだった」また「昨年に続いて」ということは大変残念ですし、少しそこら辺の原因なり、体制のつくり方なりは協議をしたいと思っておりますけれども、ちょっと時間的な余裕がなくて、この問題について大学の中で話し合う時間が持てていませんので、それ以上、どこにどういう要因があって、どういうことを学内で分析をしているかということは、自分はつかんでいません。
(木下:日本経済新聞社記者)
今後どうしていくかという方向性について、知事ご自身のアイデアみたいなものはありますか。
(知事)
具体的なアイデアはありません。
それは、少なくとも研究テーマとして出していくテーマの玉が大きな課題ですので、そういうことについて、素人である私がアイデアを持てるわけもありませんので、そういう具体的な意味であれば、アイデアはありません。
ただ、どういう体制で組織でやっていくかということは、今どこが悪くてということを具体的に申し上げるだけの資料がありませんけれども、何か弱点があるのではないかというふうに思いますから、そこは学内でぜひ議論したいというふうに思っています。
(葉山村のふるさと林道床鍋倉川線のトンネル工事(1))
(須賀:高知新聞社記者)
ふるさと林道の、葉山村での…、床鍋倉川線ですかね、トンネル工事が粗雑工事であったことの波紋が土木行政全般に広がっているように思うんですが…。
1点お伺いしたいのは、そのジョイントベンチャーの代表者が元の県の土木部長であった…、そういうことによってですね、しかるべき検査のタイミングなり、検査をきちっと行う正規のタイミングの時にですね、どうしてきちんとした検査ができなかったかという疑念に対して、県の職員の、そこに…、どういうんでしょう、気働きというのか気兼ねというのか、そういうものがあったのではないかという見方をする人もいます。
(知事)
初めて聞きました、それは。
(須賀:高知新聞社記者)
だからまあ、要するに、土木部長であった人…、それから(建設)技術公社の理事長もやっておりますけれども、その関係についてですね、そういう事実…
(知事)
どういう事実?
(須賀:高知新聞社記者)
県の(元の)土木部長がジョイントベンチャー(の代表者の職)をたまたま占めておったと言うべきかどうかわかりませんが、その工事で非常にその…粗雑工事が発覚しまして、やり直しの工事だとかですね、県の土木工事全般にわたる県体制の見直しだとか、そういうことにまで影響がきてると思うんですが、そのことについてですね、知事は現場からどのような報告と、それに対してどういう所感を抱いているか、その1点です。
(知事)
現場からの報告というのはどの点についてですか?
細かい報告をいっぱい受けていますから、それを全部ちょっとこの場で逐一ご説明をするだけの記憶もありませんし…。
例えば「こういう報告を受けているか」ということであれば、イエス・ノーで答えられますけれども…。
(須賀:高知新聞社記者)
いや、それは報告がなかったらおかしいわけですから、その中で、私が言ったようにですね、県の(元の)土木部長…、私、たまたま知事室からその方が出られるのを見ましたけれども、どういう話をされたかもちょっと聞いてみたいような気がしますけれども。いずれにしても、事の背景にあるのはこれは天下りの問題じゃないかとみる人もいるわけですよね。
(知事)
そうですね、それは全然別の問題だけども…。
工事にミスがあったということと天下りがイコールじゃないですけれども、私は天下りそのものはもうやめるべきだというふうに思ってます。ずっと言い続けてますけどね。
(須賀:高知新聞社記者)
今回のケースに及んで、特段その意を新たにしたという…?
(知事)
その意を新たにしたというのは?
こんな事がなくたって、ずっと意は新たにしてます。
(須賀:高知新聞社記者)
でも、足下ではそういう不始末が起きるわけですよね。
(知事)
それはだから、天下りとどう関係があるかは、何の因果関係も立証されてないと思いますよ。別にかばうわけではないけれども。
(須賀:高知新聞社記者)
立証したいとも思いませんか?
(知事)
いや、だから、立証できる証拠があればいくらでもやりますよ。
是非教えてください、それは。
(須賀:高知新聞社記者)
これは証拠うんぬんという話ではないと思いますよ。
そういう環境、日頃知事が言われるような環境を排除していくという、そういう方向があったら考えていくという、前向きに考えるべき問題だと思いますよ。
(知事)
それはもちろん考えます。考えますけれども、それを今回のことが何か因果関係があるというふうに結びつけるのは、あまりにもちょっと飛躍が激し過ぎると思いますよ。
(須賀:高知新聞社記者)
短絡的過ぎますか?
(知事)
いや、短絡じゃなくて、飛躍が激し過ぎると思いますよ。話が飛び過ぎてると思います。
(須賀:高知新聞社記者)
えー、どんなお話でした?
(知事)
どの話ですか?
(須賀:高知新聞社記者)
どんなお話ですか?その代表者の方が知事室に入られて…。
(知事)
代表者の方が来られて、10分間、「大変申し訳ございませんでした」という話をされて帰りました。
(須賀:高知新聞社記者)
それに対して知事さんは?
(知事)
「承りました」と。
それはもう、「申し訳ありませんでした」と言われれば、それは承るしかないので。
(須賀:高知新聞社記者)
えらい淡々とした話ですね。
(知事)
淡々とした話ですよ。
(須賀:高知新聞社記者)
このことに関する深刻な受けとめ方がないように思いますけれども…。
そういうふうには聞き止めませんでしたけどね。
(知事)
何がですか?
(須賀:高知新聞社記者)
知事自身が深刻な受けとめ方をされていないような受けとめ方をしましたですよ。
そうではないですか?
(知事)
そうではないです。
だから、「業者だけではやってはいけませんよ、検査も」(と言いましたし)、業者だけではない検査の仕方をしております。
(須賀:高知新聞社記者)
防止策というのは、どうなんでしょう?講じられるんですかね?
(知事)
防止策は、その検査の結果によると思います。調査の結果に。
(須賀:高知新聞社記者)
調査の結果を見て、それによって対応をしていくと?
(知事)
何でもそうだと思います。
何も事実関係がわからないのに、それに対する対応策というのは出てこないだろうと思います。
(須賀:高知新聞社記者)
一定の事実関係は出てますよね?
(知事)
例えば?
(須賀:高知新聞社記者)
コンクリートの厚さの薄さですね、まず。
どうしてこんな手抜き工事が見過ごされるのか…。そのことについて県の方からの県民に対する申し開きというのは今のところないですよね。
(知事)
申し開き…?それは対応をきちんとこれから(やっていきます)。
今の段階で、事実関係とその原因が何かということを調べれば分かることですから、分かってきちんとやっていくべきじゃないでしょうか。
(須賀:高知新聞社記者)
うーん。
(知事)
何をいきり立っておられるのかがちょっと…。
大変重要な問題だけれども、「重要な問題だと認識してない」というのなら、「そんなことはありません」と…。
きわめて重要な問題だと思っています。
(須賀:高知新聞社記者)
この問題、端緒はですね、県の自発的なものではないですよね。
一片の指名回避措置によって、紙によって、報道資料としてまわされたものだけなんですね。
そのことによってですね…、どうなんでしょう…、こういうその検査のあり方と工事のあり方というものについて、県自身が自らですね、「こういうことになっていた」という報告事例というのはあったと思えないんですね。
(知事)
ん?何?ちょっと…。
(須賀:高知新聞社記者)
県の方から自発的に発表されるような感じではなかったんですよ…、こういう工事の実態が…。
5月の時点で分かってたんですよ、県は。森林局も土木も。ですから、そういうことを問題にしているわけですよね。
外部からの指摘によってわかって、その中では、当然、いま分かっている事実関係の中だけでも、県の検査の体制に疑問点があったというふうに思われるわけですね。
(知事)
であれば、もうどんどんその点を指摘してほしいですね、それは。
(須賀:高知新聞社記者)
その辺は行政の長たる人のコメントとしてはふさわしくないんじゃないですか?
(知事)
いや、もちろんやってますよ。だけど、自分の気づけない、気づかないことももちろんあるかもしれないから、そうであれば、その点をどんどん指摘をしてほしいと…。
僕は、マスコミと行政の長だって別に敵対する関係じゃなくて、「こういう情報がありますよ」「おかしいんじゃないですか」と、「これやっぱり直していくべきじゃないですか」という情報を上げてくださっても全然かまわないだろうと思いますね。県民のためということを思えば…。お互い県民のためにやっているんだから。
県民のためにプラスになるような動きを、マスコミと県知事が一緒になってつくっていっても全然おかしくないんじゃないですか?
(須賀:高知新聞社記者)
そのことについては異論はないですよ。
(知事)
だから、どんどん、そういう情報があれば、ぜひ下さい。具体的な情報があれば…。
おかしいですか、言っていることが。
(須賀:高知新聞社記者)
うーん。
(知事)
いや、「うーん」じゃなくて、おかしいですか?
(須賀:高知新聞社記者)
いや、あの、定例会(6月議会)の知事の答弁にもあったように…、あれは二神(議員)さん(の質問)に対する答弁だと思いますけれども…、「行政の長たる自分と、県民に選ばれた県民の代表として、ある種、行政組織を管理監督というか監視する立場の知事と、その二つ」ということを申し述べられてますけれども、その使い分けがですね、時としてあるように思うんですよね。常にそのスタンスに一貫性というのはないようにみえるんです。
(知事)
いや、使い分けじゃなくて、当然それは(どちらの軸足に重きを置くかという意味の)使い分けなんですよ。
そういう二つの軸足があると。その軸足の中で、「県民に選ばれた」という軸足の方を重く置くべきではないかということを、そもそもメールマガジンにも書いてますので…。
それは使い分けということではなくて、ふたつの軸足があるわけです、知事という仕事には…。その中のどっちに軸足を、中心を、重きを置くべきかという自分の考え方を述べているということです。
(須賀:高知新聞社記者)
それに対しての考え方は多様であるというふうに思いますけれども…。
(知事)
いや、多様ということじゃないと思います。それは、双方の軸足は当然あると思います。
やっぱり、組織の中で、組織を動かして、組織の人と一体となって仕事をしていくということを全くしないのであれば、それは知事としての役割の半分を放棄をするということになると思いますし、
一方で、県民に直接選ばれた知事として、県の組織にどっぷり浸かってしまって、県の組織の長としての自分の地位に安住をするのではなくて、「県民から選ばれた」という視点からその組織そのものをきちんと見ていく、ということも当然必要なことで、その両方のバランスをとりながらやっていくのが私の仕事だと思います。
その中で、特に県民に軸足を置いた仕事の仕方というのがこれからは特に必要ではないかと、今のバランスではそちらに重点を置くべきではないか、ということを言っています。使い分けうんぬんということではないです。
(須賀:高知新聞社記者)
軸足は分かりました。その軸足から今回のケースも見てらっしゃる?
(知事)
そうですね。当然です。
最も県民に軸足を置くべきケースの問題だと思います。
(須賀:高知新聞社記者)
ですからまあ、知事の責任論という話もいろいろ出てこようかとは思いますけどね。
今日はいいですけども…。
(知事)
いや、何だか言っている意味が分からないので…。
(公約づくりのための地域懇談会)
(井上:産経新聞社記者)
全然話変わりますけれども。
今、公約ということで地域をまわっていらっしゃいますけれども、反応とか、あるいは見えてきたものとか、何かありますでしょうか?
(知事)
いや、なかなか地域で懇談をしても、そこに集まられる方の数というのは限られますし、また、それぞれの思いもばらばらですから、そこから直接見えてくるというものは、個別の具体事例としてはないです。
ただ、従来の、地域でこういろいろ話をしていたときと違うのは、「こういうことにもっと県が補助をしてくれないか」という話が出たときに、「いや、それは自分たちでやらなきゃいけないだろう」と、「少なくともそういうことは自分たちでやって、あと、その動きが出たところで、県にまた力を借りるべきじゃないか」というふうな意見が何人かの方から出てくる。
ということは、従来の「これやってね、あれやってね」ということだけが出てくるような住民との懇談会とは、かなり色彩に違いが出てきているのではないかなというふうに思います。
これからの県政を進める上で、そういう県民とのパートナーシップづくりというのは非常に重要な点ですし、その自立ということからも、地域住民の方の中にそういう意識がだんだんと芽生えてきているのではないかなということは感じました。
(井上:産経新聞社記者)
それを9月までにまとめられると…?
(知事)
まあ、あれだけでまとめることはできませんので、この間もちょっと学生さんの何人かと話もしましたけれども、いろんなそういうプロセスを出来る限り、短い期間ですけれども積み重ねて、その中から次の政策づくりというものを考えていくということになりますので、あれだけ、これだけ、ということではなかなかつくれないと思います。
(市川:共同通信社記者)
それに関連してですけども、学生の方との意見交換で、学生の方もいろいろ取り組み、作業を進めていると思うんですけれども、学生の方の取り組みを見ていて、ご感想はございますか?
(知事)
非常にまじめな学生さんというか、こういうことに興味を持って取り組んでくれる学生さんが数多くおられるということで、非常に心強く思いました。
ただ、それぞれに、自分は環境とか資源循環のことに関心があるとか、医療のことに関心があるとか、それから教育や教師の質ということに関心があるとか、いろいろ思いが違いますので、そういう学生の思いの違い、興味・関心の違いというものを、どうやって一つにまとめる方向のエネルギーに変えていくかというのがなかなか難しいかなと。
そこをどう調整をして、学生の力があまり空回りしないようにしていくかということが、これから1、2ヶ月の、このことをやっていく一つの大切なポイントかなと思っています。
(イラクへの自衛隊派遣について)
(松浦:朝日新聞社記者)
全くまた別の話になってしまうんですが、今も国会の方でイラクへの自衛隊派遣をする法案が審議をされていますけれども、知事も法案と異なる見解を持ってらっしゃると思うんですけれども、(法案に対する)ご意見をいただきたいと思うんですが…。
(知事)
僕はまあ、いろんな、国のご事情というのもあるんだろうけれども、全体的に、何でもかんでもアメリカの言うことを聞いていく、アメリカに追随をしていくということが、政治の面でも経済の面でもさまざまなひずみを生んでいると思いますので、そういう日本という国のあり方そのものを、今、そろそろ見直すべき時ではないかなと。
それは別にアメリカやイギリスと敵対をするということでは全くなくて、よりよいパートナーシップ、きちんと自分の意見が言えるような両国の関係をつくっていくということが必要ではないかと思っています。
イラクも、毎日のように、米兵に関わること、また国連機関の職員に関わるさまざまな事件、事故のことが報道をされていますし、本当に自衛隊の方が行かれたときに、その安全が保障されているのかどうか。
また、そういう状況の中で自衛隊が外国へ出ていくということを多くの国民がどう受け止められるかなということを、自分が自衛隊を派遣することに強い疑問を感じながら、多くの国民も…多くのというか過半数の国民もですね、そういうことを感じられているのではないかと思っています。
(全国知事会について)
(関谷:毎日新聞社記者)
全国知事会が、今週(飛騨)高山で開かれたと思うんですが、その中で小泉政権への対応とかですね、三位一体改革への全国知事会としての意見なんかを、可能な限りご紹介いただければありがたいんですが。
(知事)
一つは、神奈川県の松沢知事が、マニフェストという言葉を使いながら、「総選挙も近い」と、「総選挙の時には、各政党に三位一体の改革についての具体的な数値とか期限を含めた目標を政党として盛り込ませる、そういうアピールを知事会として出したい」という提案をされました。
で、それに対して相当かんかんがくがくの議論がありましたが、「そうやって政党に投げかけるよりも、まず知事会として、三位一体の改革はこうあるべきだ、こう進むべきだという数値なり、期限なりの目標をまとめて、それを明示することの方が先決ではないか」とごもっともな意見がありました。
ただ、自分自身は、政党に投げかけるということであれば、一方で知事会として方向性をきちんと明らかにして、それを出していくということは必要なことですけれども、その一方で、知事会の中で各論の話をしていくと、相当詰めるのに時間がかかることも想定されます。
そういう中で、迫り来る総選挙を前に、まず自分たちが詰めて、ということをしていたら、政党へのアピールということでは気の抜けたビールということになってしまうので、そこは、自分たちの仕事は自分たちの仕事としてやっていくとして、一方、政党へのそういうアピールをしたらいいんじゃないかということを申し上げましたが、結局それは何かはっきりわからないような形で、「そういう意見があったことを記者発表の時に申し上げる」というようなまとめで終わってしまいました。
それから、三位一体の改革については、4兆円の国庫補助負担金の話があります。
これについて、片山総務大臣が、「4兆円を何を当てるかという腹案は政府として既にもっている」という話をされました。で、「それは、多くの知事さんが見当のつくようなことで議論が進んでいる」という言われ方をしました。
と同時に、「政府としてもそういう議論をしているので、知事会としても、4兆円ならまずこういうものからやるべきだという提案をされたらどうか」という投げかけがあっています。
で、その松沢さんの提案等も含めてですけれども、知事会として正式に決まったわけではありませんけれども、やはり知事会として、「国庫補助負担金なら何をどうまずやっていくべきか」ということを、長野県が出されたような形でやっていくことが必要だと思います。
ご質問とは少しずれていきますけれども、我が県としても、国庫補助負担金のどれをどうやめるべきだとか、削減・廃止すべきだということを明確に打ち出していく必要があると思いますので、それを財政課を中心に早急にまとめていきたいと思います。
ただ、政策協議を8月の上旬にやりますので、それと同時進行でやりますと、もう頭がこんがらがってしまいますから、政策協議を一定終えてですね、そこで、各部局のもっている国庫補助負担金について、674本、国の補助事業が入っている事業をそれぞれの部局が持っているらしいですが、それの見直しというか、削減・廃止に向けての考え方というのをまとめていきたいなということを思っています。
あと、片山さんの発言で「うん、そうか」と思ったのは、市町村合併に関して、「(平成)17年度の、今進めている市町村合併の期限後、単独で残った市町村、その合併をその後もやっぱり促していくことが必要ではないか」と。「その時にはかなり厳しい手法をとらざるを得ない」という趣旨のことを言っておられました。
それも、今後の市町村合併ということへの国としての考え方を、ちらっとちらつかせられたかなと。
今度、私の留守中ですが、27日ですかね、お見えになって、副知事も出ますけれども、そういうときにもそのようなお話をされるのではないかなということを感じました。
(葉山村のふるさと林道床鍋倉川線のトンネル工事(2)と、発注方式の見直し)
(宇野:NHK記者)
さっきの葉山村のトンネルの件なんですけど、今回、5月の大雨で亀裂が出来て分かったということですが、工事の間の中間検査なんかにおいては、書面や写真等の提出があってですね、まあ、ちゃんと出来てるということになってるわけですよね。まあ、そこが何故かというのはまた別の問題なんですけれども。
ただまあ、亀裂が出来た段階で分かったのは逆に良かったような話でですね。過去の北海道のトンネル(事故)の話もありますので…。
直接的に命に関わる問題でもあると思うんですけども、もうちょっと能動的な検査というかですね、まあ言葉が悪いんですけど、疑ってかかる検査というのがあってもいいのかなと思うんですが、そこらあたりどう思われますか?
(知事)
当然、僕もそう思います。
どういう体制がとれてというところまで今具体的に申し上げられませんけれども、当然そういう検査の仕方に変わっていかなければいかない時だということを思います。
それから、今の発注の方式もですね、最初に契約をしたら(前払金として)40%渡してしまって、あとはまた出来上がってからというやり方です。こんな契約の仕方の事業などは他にないと思いますね。
やっぱりもっと、一月ごと、その進み具合をきちんと見て、それに対して出来高払いでやっていくというような方式だとか…。
今それこそ工科大の先生が中心になってそういう手法について検討してますし、その先生を今回の検査に入れてますけれども…、そういう新しい発注の方式やなんかに、今回の問題をつなげていく必要があるというふうに思います。
今回のことは、そういう検査体制だとか、発注…入札という意味ではなくて契約後のやり方ですけれども、そういう手法を変えていくきっかけになる出来事ではないかなというふうに思います。その意味では、歴史に残る出来事になっていくのではないかと思います。
(釜本:時事通信社記者)
今、契約後のモデルを変えていくというお話が出ましたけれども、いわば、高知方式じゃないですけれども、そういう新たな手法を整備していくというふうにとっていいんでしょうか?
(知事)
それは、まだ僕の個人的な思いとしてお話をしたので、具体的な例というか、どういうことかということをお話ししないと、何を話してるのか分からないだろうと思ったから、そういうことをお話ししましたけれども、今申し上げたようなことも含めて、変えていく大きなきっかけになるのではないかというふうに思っています。
実際の検討はこれからやっていかないといけないことですけれども。
(釜本:時事通信社記者)
検討作業にはまあ、着手されると…?
(知事)
検討作業というほどのものには、まだなっていません。
というのは、先ほども言いましたように、きちんとやはり検査をして、そんなに時間をかけるべきものではなくて早くやらなければいけませんけれども、その結果を待ってですね、さまざまな処置、処分のこともありますし、対応策のこともあります。やっていかなきゃいけませんけれども。まずはきちんとした調査をしたいということです。
今、自分の申し上げたようなアイデアについては、担当の職員にはそういう話を投げかけたことがありますけれども、具体的に、担当部として、それを受け止めて協議に入っているという段階ではまだないです。
(岡林:高知新聞社記者)
他にご質問がないようでしたら、これで終わりにしたいと思いますが、よろしいですか?
(須賀:高知新聞社記者)
最後に1点すみません。
働きかけですが、一応、知事以下三役、それから知事部局の職員に対する働きかけを公表していこうということで、今細かいところを詰めてらっしゃると思いますが、三役については、とりわけご本人だけじゃなくて、知事だけじゃなくて、例えば奥様も含むとか、そういう考え方についてはどう思われますか。
(知事)
それは、奥さんに対する働きかけも公表してほしいというご要望があれば、いくらでもいたします、それは。
(須賀:高知新聞社記者)
してほしいという要望があれば、ということですか。
(知事)
あんまり奥さんに対して働きかけをする人はいませんので…。
過去12年そういう事例があまりありませんでしたから…。
奥さんに対して、何とかの募金の委員会をやってほしいとか、ソロプチミストに入らないかとか、そういう働きかけはありますけれども、いわゆる県の事業に関しての働きかけがうちの妻になされたという事例は、ちょっと僕は思い出すものがないですので…。
ただ、それでもお疑いで、「何か出しなさい」というのであれば、全然問題ありません、それは。資産公開と同じように、妻も含めても。
ただ、県民の方は異様に思われるんじゃないですかね…、県の職員(への働きかけ)ということでやっているのに…。