平成17年度 愛媛・高知交流会議

公開日 2007年12月08日

更新日 2014年03月16日

平成17年度 愛媛・高知交流会議

平成17年5月18日(木曜日)13時45分から14時45分(高知城懐徳館)


(出席者) 
 加戸守行(愛媛県知事)
 橋本大二郎(高知県知事)

(項目)

18年度NHK大河ドラマ「功名が辻」のPR
松山・上海便を活用した国際交流の促進
四国西南地域での連携、グリーン・ツーリズムの取組、野菜・果物の消費拡大
災害時における4県連携について
資源循環型社会の構築について
三位一体改革への対応
8の字ルートの早期完成
SLの復活・運行
四国アイランドリーグへの支援


 

【開会】
(十河高知県企画振興部長)
 ただいまから、平成17年度 愛媛・高知交流会議を開催させていただきたいと思います。開会に当たりまして、橋本高知県知事からご挨拶を申し上げます。

【あいさつ】
(橋本高知県知事)
 ようこそ、おいでくださいました。この会は、加戸さんのご提案で平成11年から始まりまして、12年は愛媛丸の事故がありましたので、これを除いて交替で開催をして6回目ということになります。去年は内子座の方で開いていただきましたので、あの伝統・風格に対抗するといえばお城ぐらいしかないかなということで、今日は、この昔の本丸御殿を使うことにいたしました。
 併せて、ここにパンフレットがございますが、来年、大河ドラマで「功名が辻」が放映をされますので、その宣伝もかねてという思惑もあって、こちらを使わせていただきました。
 今日は、色々フリートークということでございますので、よろしくお願いいたします。

(加戸愛媛県知事)
  はい。

(十河高知県企画振興部長)
 それでは、加戸知事さんからも。

(加戸愛媛県知事)
 はい。今日は本当にありがとうございました。
 歴史と風格のある会場を設定いただきまして、なんとなく山内容堂公に接見していただいてるような松平藩主の気分でございます。今日は、話もお城に合わせて少し格調高い話にしなきゃいけないのかなという責務を感じております。本当にありがとうございました。

(十河高知県企画振興部長)
 それでは、早速フリートーキングに入っていただきたいと思いますが、では、高知県の方からよろしくお願いします。

(橋本高知県知事)
 これは、県木でございます馬路村のやなせ魚梁瀬杉を使った机を、馬路村からたぶん借りてきたものですね。それから、お座りいただいてるこれが、間伐材で作りました木の座布団でございます。

(加戸愛媛県知事)
 中は空洞ですか。

(橋本高知県知事)
 ええ。それで、これを使った鞄などもあって、私はそれを使っています。
 また、一度お試しをいただければと。ちょっと固いですけどね。堅い話にあまりならないように……。

(加戸愛媛県知事)
 (笑)。

【18年度NHK大河ドラマ「功名が辻」のPR】
(橋本高知県知事)
 で、せっかくここで開きましたので、「功名が辻」の宣伝というか、PRからでございますが、来年、NHKの大河ドラマでやっていただくということで、県も力を入れております。

 ただ、「功名が辻」というのは一豊とお千代さんの出世物語でございますので、出世物語でゴールの土佐にたどり着くまでは、長浜あり、掛川あり、もう何ヶ所も動いておられますので、最後に土佐にたどり着くのは、大河ドラマでいけば相当あとの方になるだろうと。

 それで客が来ないんじゃいけないということで、「土佐二十四万石博」というようなものも、先ほど上がってまいりました追手門のすぐ横に丸ノ内緑地という公園がございますが、そこを使って来年の3月から19年の1月の初めくらいまでやりましょうということになってるんです。

 このご時世ですので、そうお金はかけられませんけれど、なるべく知恵を使って人の来るものにしていきたいと思いますので、ぜひ、またいろんな意味でご協力をいただければなと。

 というのは、高知に来た人は、たぶん道後を通って帰られるでしょうし、また松山へ入られた方が高知に来るきっかけにもなると思いますので、お互いのプラスになるのではないかと。あわせて例の「坂の上の雲」のスペシャルドラマもございますので、松山・高知を合わせて売っていく1つの良いきっかけになるのではないかと、こう思っております。

(加戸愛媛県知事)
 今まで、高知はどちらかというと坂本龍馬、龍馬で来ましたから、そういう意味で売りがもう一つ、山内一豊が出て来ると、ずいぶんお客も増えるだろうなと。やっぱり、その波及効果を期待もいたしております。

 さっき山内家の国宝文化財を拝見させていただいて素晴らしいなと思って、これだけある物を活かして連動させれば、たぶん、客層も違うかもしれませんけど、高知の良いPRにもなるのかなと思ってますし、側面的に応援させていただきたいと思います。

 そのあと引き続いて、今度は愛媛県のスペシャル大河ドラマで「坂の上の雲」。松山市長が一生懸命やられて、頑張ってますけども、舞台が江戸から明治へということで、そういう効果がずっと両県を通じて継続していくことを期待してますので、その節にはまた教えもいただければと思います。

(橋本高知県知事)
 はい。まあ、大河ドラマでは間違いなく観光客は、上乗せになりますね。

(加戸愛媛県知事)
 そうですね。

(橋本高知県知事)
 だから、それを何年この力を保っていくかと。

(加戸愛媛県知事)
 目減りをどう減らすかですね。

(橋本高知県知事)
 そういうブームだけじゃなくて、何かそれを機会に人が回れるようなものができればなというふうに思っておりますので、この知恵を、また両県一緒にやっていければなというふうに思っております。

 で、龍馬の話もありましたけども、ぜひ、もう一度「竜馬がゆく」をやってもらえないかという話も前からしておったんですが、やっぱり「一度題材として使ったものは、龍馬を別の切り口で書いた、有名作家の作品でもあれば別だけど……」という話で、なかなか上手く行かなかったのもあって、まあ司馬さんが亡くなったこととか色んなことが重なって、今回この「功名が辻」にたどり着いたということでございます。

(加戸愛媛県知事)
 でも、まだ自由民権運動をテーマにしたものは、ちょっと固すぎるかもしれませんけどね。

(橋本高知県知事)
 そうなんですよね。前の海老沢さんとお話をした時、「幕末から明治初めぐらいの話というのは、なかなか客がつかないんだ」と。「わりとファンがいることはいるんだけど、一般大衆がなかなか、視聴率ということじゃあ……」と。

(加戸愛媛県知事)
 それからもう1つは、大河ドラマはやっぱり女性が出て来ないと。ちょっと自由民権じゃあ女性があまりいませんからね。

(橋本高知県知事)
 そうですね。そこに、だから何か絡ませないと。

(加戸愛媛県知事)
 フィクションでも良いから。

【松山・上海便を活用した国際交流の促進】
(橋本高知県知事)
 そうですね。
 それで、観光ということでいいますと、昨年(の会議)は例の上海便の開設間近ということもございました。で、高知でも広報紙などでも宣伝をさせていただきましたけれども。

(加戸愛媛県知事)
 ありがとうございます。

(橋本高知県知事)
 その後、例の反日運動というか、ああいうことがあって心配をしておりますけど、現状はいかがでございましょう。

(加戸愛媛県知事)
 正直言って困ってるところで、3月までは7割近い搭乗率で、ものすごい順調な滑り出しだなと思ってましたし、また高知県の方からもかなりのご利用をいただいてありがたかったんですが、4月に入って、あのデモの影響で3割台に落ち込んで。

(橋本高知県知事)
 キャンセルですか、それは。

(加戸愛媛県知事)
 そうです。それから、尻込みですね。キャンセルもありますし、申込みも減るということで。特に、5月・6月は2割切れるんじゃないかという今の予約状況なもんですから、このまま運行が続けられるかどうか、重大な局面にきてるので、今の外交問題は外交問題として、民間友好・交流ですから、なんとか早く復元してもらえないかなと思ってますし、愛媛県も一生懸命「中国へ、中国へ」と草木もなびいて欲しいという気持ちなんですけれども、また高知県の方からもご支援いただければなと思っております。

(橋本高知県知事)
 先ほども、文学館の方で上海事務所の所長にお会いいただきましたけれども、所長も言っておりましたように、出来事は出来事として、一般の大衆ベースというか、経済ベースではまったく影響はもう今の時点で感じられないということでございますので、ぜひ、そういうこともPRをしていかなきゃいけないなと思います。

(加戸愛媛県知事)
 本当に、日本人というのはわりと過剰反応ですからね。そういった点で。

(橋本高知県知事)
 まあ、何でも「さわらぬ神……」か「君子危うきに……」か分かりませんが、何かあると避けよう、避けようということかもしれませんね。

(加戸愛媛県知事)
 ですから、どなたか中国へつい最近行かれた方が「いや、ちっとも変わらないよ、良かったよ」という形で。

(橋本高知県知事)
 クチコミ運動。

(加戸愛媛県知事)
 クチコミが、大きい影響を持つんだろうと思っておりますしね。

(橋本高知県知事)
 現実に、高知から考えても関西空港は非常に便として使いにくいという点がありますので、岡山か松山かということで、まあ松山も今度、月曜・金曜で時間帯が早まったということですから、丸々ウィークデイを使うか、丸々休日・週末を使うか、両方できるようになりましたから。

(加戸愛媛県知事)
 ですから、金・月で時間が早くなって有効利用ができるようになったので、客がドッと増えるかなと期待してた矢先だけに、本当に残念なんですけれども、いずれ盛り返すだろうという期待はしておりますけれどもね。

(橋本高知県知事)
 まあ、いずれ盛り返すまでの間に閉じられないように、何とか、ということでございますね。

(加戸愛媛県知事)
 愛媛県も1校、修学旅行が止まったんですけど、まだあと十数校残ってますので、これは行っていただきたいし、高知県からも中国への高校生の修学旅行を奨励していただければありがたいなと思っております。

(橋本高知県知事)
 はい、分かりました。今、やっぱり飛行機を使った修学旅行もずいぶん出て来ておりますが、昔の上海の列車事故の思い出等もあるのかもしれません。

(加戸愛媛県知事)
 そうですね。

(橋本高知県知事)
 そこはちょっと分からないんですけれども、まあ、そういう意味では、流れとしては飛行機で北海道・沖縄へ行く修学旅行が非常に増えてきてますので、またぜひそういう利用も考えてもらうように、教育委員会にも働きかけたらなあと思いますね。

(加戸愛媛県知事)
 いつも高知県の上海事務所にお助けをいただいてありがとうございます。私どもも、人のフンドシを借りて上海事務所に愛媛県から次長でも派遣して、「高知・愛媛上海事務所」になることを期待しております。

(橋本高知県知事)
 軒を貸して母屋を取られないようにしなきゃ。(笑)
 あれでしょうか、上海の方では何かそういう観光キャンペーンとか、そういうものもお考えなんですか。

(加戸愛媛県知事)
 ええ。春・夏2回、観光セミナーというのを開いて、地元の旅行業者関係者を集めて大いに宣伝をやってるんですけれども、現実問題としてまだなかなかインバウンドの方は、ちょっと伸び悩みですよね。

(橋本高知県知事)
 そうですね。

(加戸愛媛県知事)
 かなり裕福層は出て来てると思いますけれども、どうしても日本へ来るといったら東京とか、関西・大阪とか、あっち方面になっちゃうもんですから、日本へ初めて訪問する時に四国へというふうになかなか触手が動かないのかなと。

 そういう意味で、割に2回目の方々をゲットするのが現実的かなと思ったりもしてますけれども、そういう意味で、四国全体で見所がいくつもあるんだし、それを連携した上手い商品が開発できればと思ってます。

(橋本高知県知事)
 僕もまだ十分勉強ができてなくてあれですが、やっぱり中国の方や韓国の方や台湾の方がどういうことを望まれるかというのをですね。

(加戸愛媛県知事)
 韓国ははっきりしてるんです。国民性もあるんでしょうけども、温泉とゴルフが好きなもんですから、そういった点では千葉近辺はかなり来ていただいたようですけど、中国の方というのはちょっと趣向を見たらね、食べ物じゃなさそうだし、歴史的といっても、中国5千年の歴史に比べればこっちは短すぎますから。

(橋本高知県知事)
 大阪の中国の総領事さんと話をした時も、お寺や何かというのは、中国人は「うちの方が先輩である」と。「何千年の歴史でこんな物を見ても…」という意識が非常に強いと。

 やっぱり、別に大企業じゃなくても、その工場で近代化というものを見せるといたく感心をすると。だから、松下さんだ、トヨタさんだという大工場じゃなくても、地域にある「これは」という工場で、外に見せていただけるような所で、「こんな物を作ってます」と、そういうものに非常に関心を持つ層が多いということを総領事さんは言われてました。

(加戸愛媛県知事)
 町工場の手作りの技術とか。

(橋本高知県知事)
 ええ。だから、そこから少し近代的なものに発展した物を作ってる所とかに非常に関心があるんだということを言われてましたね。

(加戸愛媛県知事)
 むしろ、日本人の感覚でプランを考えるよりも、中国人のセンスで考えた方が良いですね。

(橋本高知県知事)
 そうそう、考えてもらった方が良いですね。

(加戸愛媛県知事)
 どれだけ既存の四国の資源を活用できるかということにかかってるかなと思いますね。

(橋本高知県知事)
 四国立県の推進協議会でも、向こうのマスコミの方を招聘してというのもやってますので、単なるイベントじゃなくて、実際に何かそういうものを、マスコミの方は代理店の方じゃないから商品企画は専門じゃないけども、自分たちで回るとしたらどんな物がいいですかということを、言ってもらったらいいと思いますね。

(加戸愛媛県知事)
 中国の観光関係の、旅遊局の方々が愛媛へ来て一番感動していたのは海なんですね。中国人は、あんまり海に接する機会がないからですけれども、ただ、この海は考えものなのは天候によって、常に、コンスタントに海が資源として活躍できるわけじゃないというのはありますけど。

(橋本高知県知事)
 高知もモンゴルとの交流があって、モンゴルの中学生なんかが来ますけど、モンゴルももちろん海がないですので、海にいたく感動するんですけどね。確かに、天候との加減がありますから、そういう問題ですね。
【四国西南地域での連携、グリーン・ツーリズムの取組、野菜・果物の消費拡大】
(橋本高知県知事)
 あと観光で言うと、四国西南の方の力の入り具合というのはいかがでございますか。

(加戸愛媛県知事)
 実は、愛媛県は去年「えひめ町並み博覧会」で内子と宇和を中心にやったんですけど、波及効果は宇和島より南の方はほとんどないに等しい状態でしたから、やっぱり独自のものを、宿毛・中村も含めた幡多地域、いわゆる西南地域の独自のものを考えていかないと難しいかなという感じがします。
 もちろん、何と言っても交通のアクセスの面が一番大きい。しかし、これは言っても10年先、20年先…。

(橋本高知県知事)
 まあ20年ですね。

(加戸愛媛県知事)
 長いスパンで考えなければいけませんから。ただ、今の交通不便な状態の中で西南地域の売込みというのは、本当にこれは両県共同で知恵を出し合っていくことかなと思ってますけどね。
 かなり長期間の滞在がないと、西南地域までは来てもらうのは難しいでしょうからね。

(橋本高知県知事)
 そうですね。まあ、役所の補助金が入ればどうのという時代じゃないですけど、例の国土交通省の「観光交流空間づくりモデル事業」ですか、あれも、たまたま全国16カ所の2カ所がついて、南予とうちの四万十が指定されてますからね。そういう、やっぱり体験型でしょうかね。

(加戸愛媛県知事)
 そうですね。

(橋本高知県知事)
 ええ、何かの体験型で作っていけるかどうかということだと思いますね。ただ、道が、うちの方はまだまだですので、愛媛の西の方から下りてきてもらうという方が現実的かなと、最初は。

(加戸愛媛県知事)
 どっちが早いんですかね(笑)。宇和島の南の津島までは行きそうですけど、それからの展望が開けてませんから。
 高知の方も、しかし、中村まではもう大体は出来上がってるということじゃないですか。

(橋本高知県知事)
 いや、いま一応絵が描けてきたのは佐賀町という所までで、佐賀から中村はこれからです。それから宿毛から内海までになるということですけれども。まあ20年先に概成と言われて、「概成とは何か?」ということもありますし。

(加戸愛媛県知事)
 まあ、これはかなり他力本願的なところがありますからね。

(橋本高知県知事)
 そうですね。

(加戸愛媛県知事)
 だから、自力でできるのもやっぱり知恵の出し方にかかってますかね。

(橋本高知県知事)
 まあ、高知でも宿毛・平田とかですね、今年度事業着手になったものは、最初から片側1車線、全面2車線でやってますので、そういうローカルスペックというか、地域事情で、それで十分賄えるところはもう、という絵を早く描くということでしょうね。

(加戸愛媛県知事)
 グリーンツーリズムとか、川下りとか、自然と親しむ四国西南地域ロマン紀行とか。

(橋本高知県知事)
 グリーンツーリズムはいかがでございますか。ずいぶん愛媛の方は進んでおられると。

(加戸愛媛県知事)
 力を入れてはやってるんですけれども、飛躍的に伸びるわけではなくて、やっぱり、そんなに多く客足が出るわけじゃないんですね。「ああ、良いのがあるな」っていう程度でしょうからね。

(橋本高知県知事)
 この間も、前々からグリーンツーリズムをぜひやろうということを言って呼びかけてますが、進んできてない訳じゃなくて地域でやってる人はいますけど、県全体として進んできてるかと思って訊きましたら、「まだ全国的に見れば保育園か幼稚園のレベルです」と。

 「どうしてそうなるんだ」と言ってたんですけどね。なかなかやっぱりグリーンツーリズムって言うと、わざわざ「ブルーツーリズム」と「漁業」とを分けてみたりとか、そういうまあ縦割りとか、「そういうものはなかなか意識として受けない」とか、様々な事情を言っておりましたけどね。

 グリーンツーリズムは、確かに数としてありませんけれども、地域で何かやっていこうというコミュニティづくりにはとても1つの価値のある切り口だと思うんですよね。

(加戸愛媛県知事)
 それと、両県の特性なんでしょうけど、1次産業の中でも農業面では、高知は野菜が第1位だし。

(橋本高知県知事)
 そちらは果物ですよね。

(加戸愛媛県知事)
 愛媛は果物ですから、なんか果物と野菜とでドッキングさせてね。

(橋本高知県知事)
 そうなんです。ぶつかり合わないとこが。

(加戸愛媛県知事)
 これは競合しませんからね。

(橋本高知県知事)
 そうですね。その意味では、野菜の消費量、果物の消費量をぜひ伸ばしましょうというので、この2月のNHKの会談の時も申し上げて、あの後4県共同という形で、私が代表して農水省の方にも陳情をしたんですが。

(加戸愛媛県知事)
 ありがとうございました。

(橋本高知県知事)
 それで、自給率もカロリーベースだけじゃなくて価格ベースで出して、もっと実態にあったものにしていったらどうかということも言ったんですけどね。

(加戸愛媛県知事)
 果物の場合には「1日200g」という数値目標があるんですけど、野菜の何百gという数値は。

(橋本高知県知事)
 野菜は350g。

(加戸愛媛県知事)
 350gですか。

(橋本高知県知事)
 厚生労働省の健康づくりのほうですけどね。

(加戸愛媛県知事)
 じゃあ、200gと350gで、合わせて550gを1日・・・(笑)。かなり野菜と果物でお腹いっぱいになっちゃうかな。

(橋本高知県知事)
 ところが、いま全国平均があって、全国平均よりもさらに高知の野菜の消費量はまだ低いんですね、90何%で。

(加戸愛媛県知事)
 そうなんですか。

(橋本高知県知事)
 ええ。野菜生産県でありながら。で、それをまず伸ばしていかないといかんというので、5年間で300gまでというふうに言ってるんです。
 この間も庁議で話をしたら、「国が350になってるのに、5年間で300の目標で良いのか」という話が出たりしたんですけども、まずは現実的なことから。
特に、年代層から言うと20代男性・40代男性という、若い男性と働き盛りの男性のところは1日252とか282とか、ものすごい少ないんですよね。

(加戸愛媛県知事)
 そう言われてみると愛媛は似た事情があるのは、県庁所在地の果物消費量1人当たりは、リンゴは青森が全国一で、甲府市がブドウの日本一で、岡山がモモの日本一。ミカンは松山が日本一かと思ったら、30何番で、もう最低から数えた方が早いんですね。だから、「愛郷精神がない」と私はぼやいてるんですけども、野菜も同じことが言えますかね。

(橋本高知県知事)
 地域の物がなかなか地域で上手く回ってないところがあるかもしれませんね。
 まあ、まずは、その何にでもプロジェクトを付けりゃってことじゃないですけど、農林と健康福祉部と教育委員会で、ぜひ「食育」から始めて、少し系統立って野菜の消費量を上げていきましょうということを始めております。

(加戸愛媛県知事)
 愛媛も、今年から「えひめの味販売拡大キャンペーン」とか、大プロジェクトはやるんですけどもね。

(橋本高知県知事)
 ええ、ブランド化を含めてね。

(加戸愛媛県知事)
 そんな意味では、本当に果物と野菜の、まあ親戚筋だから、ドッキングしたキャンペーンができるかなと思いますのでね。

(橋本高知県知事)
 ええ、まったくバッティングしませんので、まあ個別の物ではね、そういう物があるかもしれませんけれども、総体的なことでは、もう数字的に見ると野菜と果物で全然、愛媛と高知は違いますから、そういう意味では良い組合せになろうかと思いますね。
 「えひめの味」のプロジェクトの方は、今年度からでしたっけ。

(加戸愛媛県知事)
 今年からです。

(橋本高知県知事)
 これはまた何部局か、その、乗り入れの形のプロジェクトですか。

(加戸愛媛県知事)
 それはもちろんそうなんですけどね。

(橋本高知県知事)
 ブランド化というのと、消費拡大ということになると、どちらに重きが。

(加戸愛媛県知事)
 連動してるんですが、要するに、良い品目の中でもコレという絞った形で重点的にやらなければ、ただ「愛媛のミカンが美味しいですよ」「愛媛のなんとかが美味しいですよ」ではいかないだろうなというのは思ってますけどね。

(橋本高知県知事)
 そうですね。だから、グリーンツーリズムや、地産地消や、いろんな言葉とその意識と取り組みが出て来ましたので、もうちょっとなんかそれが繋がって、愛媛と高知で繋がると良いですね。
 特に、先ほどの南予から四万十ですとか、そういうものに合ってる所ですからね。

(加戸愛媛県知事)
 はい。多分高知も似た状況かもしれませんが、愛媛県にとっても今一番落ち込んでるのが南予地域だし、完全失業率も高いし、一次産業主体だから衰退も……というような感じで、そういう、何か元気が出る要素というのは考えなきゃいけませんけど、今の観光面と、それから野菜・果物消費面とか、何か総合戦略を、そうですね、西南地域重点にひとつ共同して取り組んでいければなと思いますけど。

(橋本高知県知事)
 そうですね。今度、四万十市になりました中村と西土佐ですけど、西土佐村の口屋内という所でおばちゃん達がやってる「しゃえんじり」という名前の野菜レストランを開いて。「しゃえんじり」というのは“野菜園”の方言だそうですけれども、そのおばちゃん達も、要は、昔は林業で稼いでたけど林業はダメだと。

 そして、それに代わって現金収入でやってた公共事業ももうその先が見えてると。で、「ダメだダメだ仕事がない、というのならば、自分たちで何か少しでも稼げるものを」ということで始められてるんですけども、要は、まだまだやる気を持ってそうやって頑張るという人たちはいますし、特に女性の力というのは非常に強いものがあるので、そういうものを盛り立てて、単に「こんなものがありますね」という、何か紹介的な、プランナー的なものじゃなくて、それが広がるように、ぜひ愛媛と高知で。

(加戸愛媛県知事)
 やはり女性パワーはすごいなと思ったのは、去年の「えひめ町並み博覧会」も、84のグループが自主企画イベントを半年間やっていただいたんですが、ほとんど主体は女性ですからね。そういった女性の潜在力というのは、大いに活用できるなと思ってます。

(橋本高知県知事)
 やっぱり、梼原なんかで一番最初に農家民宿なんかを始めたのも、まあ亭主ももちろんいますけど、奥さんの方が、女性が中心になさってますしね。梼原なんかで聞きますと、ずいぶん愛媛からいろんな調査というかですね、調査って変な意味じゃなくて、グリーンツーリズムで「どうやってますか?」というような方が来られたということなんで、上手く繋がっていけば、道路もあそこら辺の所は繋がってきましたので、いけるんじゃないかなと思いますね。ぜひ、ひとつ担当の方で力を入れて取り組んでいければなということを思います。

【災害時における4県連携について】
(加戸愛媛県知事)
 そうですね。
 話は変わりますけれども、去年、愛媛県は、台風6本の被害を受けまして、それで災害に対する意識という点では、県民は盛り上がってきたんですけど、これからを想定すれば、当然のことながら南海地震ですから、色んな形で自主防災組織の立ち上げだとか、これから万全を期す取組だとか色々やってるんですが、前にも4県知事会議で災害時の連携というお話をしておりましたけれども、ちょっとこの間数字を見てみたら、南海地震が発生した場合に高知県と愛媛県の被害想定状況を見たら、死者の数は高知は愛媛県の30倍で、被災世帯数は、家屋の被害想定が愛媛の14倍ということで、これはちょっと桁がだいぶ違うなと。

 それでちょっと考えてはいるんですが、すぐに、ある意味の応援態勢といっても、もちろん愛媛も被害を受けるでしょうが、圧倒的に十何倍・30倍というような状況だとすると、もちろん時間が経てば他県から応援が様々来るでしょうが、私は今度の、来月の四国知事会議で提案したいなと思ってますのは、いうなれば、今は共同防災訓練を想定してますけれども、それがベースになるんでしょうが、仮定どおりの地震が起き、想定の被害が出るという前提に立った場合に、当然、猛烈な人手不足になるはずですから、そういった時には、これは私の感じですけどね、香川はほとんど全面的に応援できるでしょうと。

 高知の次は徳島も被害があるにしても、愛媛は被害があっても高知の何十分の一だし、それならば消防団をはじめ色んな救援体制、あるいは復旧支援体制というのは相当人を出す義務があるんじゃないのかなと。

 とすると、そういったものを想定した時に、例えば、高知県知事が災害対策本部長になって、これに対しては、直接命令権を持ってもらうというような仕組を予め作っておけば、いざといった時に慌てなくても済むのかなと。そんなフレームワークを作ったらどうかという提案をしてみようとは思ってますけれども、その話は高知の方から言いにくい話だと思いますので。

(橋本高知県知事)
 ええ、そうですね。高知県知事が指示命令系統を持つから良いの、悪いのということじゃなくて、前にも「緊急用の物資で蓄えてる物を、もっと一括して被害を受けた所は出していけるようにしたらどうか」ということを言っておられて、そのとおりだと思いますね。

(加戸愛媛県知事)
 当然、事務レベルから言えば、「あの時落とした経費の後埋めはどこから、どこがどんな割合だ」という話は、それはガタガタちっちゃなトラブルはあるでしょうけど、災害の時はまず応急対策なのであって、その時はもう、なり振り構わずどうするのがベストかという応対をすればいいと思いますし、初めから細かいことを決める必要、詰めておく必要は私はないと思うので、一応、事ある時の臨戦態勢はどうするんだということだけを決めておけば良いと思います。

(橋本高知県知事)
 そうですね。4県の提携の協定はできても、具体的な手順の詰めというのはそういう意味でないわけですから、共同訓練も共同訓練として、事務方によると共同訓練をして、そこでの結果を見てということになるでしょうけど、それはそれで必要だと思いますけれども。

(加戸愛媛県知事)
 とりあえずは想定被害を前提にした対応ですから、そんな意味で、愛媛も南予は相当やられるとしても、中予・東予はほとんど被害は大きくないですから、そうすると中予・東予のスタッフ、人員体制というのは、相当、動員は応援できるんだろうなとは思ってますから。

(橋本高知県知事)
 それはぜひとも。どういたしましょう。何か、もう具体的に。

(加戸愛媛県知事)
 愛媛県の方から。

(橋本高知県知事)
 知事会の時に、はい。

(加戸愛媛県知事)
 四国知事会に提案をさせていただいて、「今の愛媛の話はありがたい話で、高知県にとっては……」と。

(橋本高知県知事)
 相づちを打つように。

(加戸愛媛県知事)
 はい。

(橋本高知県知事)
 うちの県はもちろんのことですが、ぜひ、そうしたいという思いがありますので。

(加戸愛媛県知事)
 こんなのは、たぶん私なんかに言わせると、自衛隊は当然やってると思うんですね。「もし、どこの地域が攻撃されたら、どこからどう応援を回していく」ということをしてるでしょうね。

(橋本高知県知事)
 そうですね、善通寺とか。

(加戸愛媛県知事)
 はい。それと似たような意味で、災害関係もある程度の、特に南海地震なんか想定できるわけですからね。津波の場合はどの程度の被害が出るのか、これはまた見当が付きませんけどもね。

(橋本高知県知事)
 まあ津波の被害は、どう避けても被害としては大きいですね。亡くなる方の数をどれだけ減らすかということは最大のねらいですけど、被害が大きいことは間違いありませんので、ぜひ、そうした4県連携ができれば大変ありがたいですね。

【資源循環型社会の構築について】
(加戸愛媛県知事)
 あと、面白い話としては、今、橋本知事が森林の排出権の話を一生懸命取り組んでられることをお聞きしましたけれども。

(橋本高知県知事)
 まあ、例の京都議定書がロシアの加盟で批准もされて、閣議決定で政府としての効力を持つようになってきたということで、今後すぐ排出権取引にはならないわけですけれども、そこに至るまでにいろいろ何か取り組むことがありはしないかなと。

 つまり各県が、いま和歌山とか長野とか「企業の森」というような形でメセナで森づくりを手伝ってもらうというのをやっておられて、一方で、今度は2007年ぐらいにまた改定していく時に排出権取引の話が出てくると。その途中に、単なるメセナじゃなく排出権取引というほどきちんとしたものではないけども、企業が関心を持って投資をするだけのプラス価値のあるような、何かある意味での商品企画というか、そういうものが作れるんじゃないだろうかと。

 そういうものを提案をして、企業に高知の、四国の森林の保全に投資をしてもらうと。そういう仕掛けができないかなということを思いまして、「排出権取引推進監」と副部長級の職を作ってですね……。

(加戸愛媛県知事)
 本格的ですね。

(橋本高知県知事)
 そこで考えてもらってるんですが、森林吸収だけだと、今も言われてますように、なかなかCO2削減ということでは、十分なものになかなかならない、上手く使えないと。

 ただ、切り捨て間伐などをしてるものを、これを例えばチップ化をして、企業のヤードまで運んで、バイオマスとして使っていくということが、コストの面の問題がまだあるわけですけども、そこに何十%か分をCO2削減への企業のご協力というような形で使っていただき、その分何か投資をしていただくというふうな商品企画が作れないかというので、4月から始めて、「3ヶ月ぐらいで何か荒っぽいものでも良いから商品企画を考えてみろ」と。

 で、7月ぐらいから名古屋でも東京でも行って、少し関心のある企業の方に集まっていただいてアピールをしていくようなことができないかというようなことを考えておりまして。

(加戸愛媛県知事)
 いやいや森林環境税も先端を切って走られて、愛媛県も2年遅れてやっと続くことができましたけど、また排出権の話は愛媛も少し真似することができるのかな、なんて思ったりしてますけどもね。

(橋本高知県知事)
 ええ。勉強というか、うちで色々何かしたものをまた投げかけて、もう四国の森を、高知県だ愛媛県だって言ってもあんまり意味のないことですので、四国山地のことですから。

(加戸愛媛県知事)
 ええ、「四国山の日」ができましたから。

(橋本高知県知事)
 ええ、できましたので、ぜひ、そういう形で、またご一緒にやっていければと思いますし。

(加戸愛媛県知事)
 排出権では2、3年前になりますかね、愛媛県の大王製紙がオーストラリアのタスマニア島、あそこでユーカリの植林をやって、話を聞いたら、1つは原料として、ユーカリがパルプ原料に良いということが1つと、それから今の排出権としてこれが有効じゃないかということで、かなり先読みでやってるなとは思ってたんですけどね。

(橋本高知県知事)
 そういうのも、ぜひやれればなと思いますね。
 あと、環境エネルギー絡みで、風力発電の受け入れに四国電力さんが上限を作られて、瞬間出力が20万kWですかね、そこまでにしますということを言われて、実際問題として、ちょっと県内で大月町だとか三原だとか、何ヶ所か契約してる所が難しくなるなということがあって。愛媛でもずいぶん風況の調査をされてるということなんですが。

(加戸愛媛県知事)
 かなり愛媛の方が進んできたかと思いますけど、今もう12万kWかなんかで、かなり大きく取り組んできていただいてるんですが、ちょっといくつか気がかりなことは、1つは、私もよく分からないですが、風力発電というのは気まぐれな感じで。

(橋本高知県知事)
 そうなんです。周波数の影響がありますので。

(加戸愛媛県知事)
 そうです。この問題は、このことはちょっと県サイドとしてお願いしたからといって……。

(橋本高知県知事)
 そうそう、押し切れるかどうか、そこはあります。

(加戸愛媛県知事)
 はい。お願いしたからといって、そこは突破できる壁かどうかというのが分からないのがあります。それから、コスト面でかなり高いですから、NEDOのそういった援助が一体いつまで、どの程度まであるのかというのがちょっと読めないこともありますので、あんまりのめり込んでいくのもどうかなと。

 しかし、クリーンエネルギーだから、そういった意味では非常に良いことだと思います。
 あと、自然景観の問題がありますからね。選ぶ地域が難しいなと。

(橋本高知県知事)
 そうですね。柳谷でも反対が……。

(加戸愛媛県知事)
 そうです。

(橋本高知県知事)
 ということがありますので。

(加戸愛媛県知事)
 かなり、県内ではその希望は強いですか。

(橋本高知県知事)
 ええ。次々とやはりそういうことに手を挙げるという所はございますし、この間もたまたま新聞でスタンフォード(大学)かなんかが調査をしたら、富士山と室戸岬が一番良いと。富士山と同じかという気がしますけどね。

(加戸愛媛県知事)
 (笑)

(橋本高知県知事)
 そういう新聞記事なんかもありましたですね。

(加戸愛媛県知事)
 あれも、野鳥保護の会からは「渡り鳥があそこで引っかかって落ちる」とか、色々ありましたけどね。

(橋本高知県知事)
 ええ、それもありますね。

(加戸愛媛県知事)
 今日も車で来る時に、県境を越えて入ってきたんですが、何か…。

(橋本高知県知事)
 大豊の方ですね。

(加戸愛媛県知事)
 ええ。風力発電機が2基見えましたけどね。

(橋本高知県知事)
 ええ、大豊はそうですね。まあ、ぜひ課題としてはまたこういうことも。

(加戸愛媛県知事)
 そうですね、はい。

(橋本高知県知事)
 国策として進めたもので、四国でも共同のビジョンを作ったばっかりでございますので、なんとか、またそういうことをと思います。

(加戸愛媛県知事)
 愛媛県も、バイオマスのプロジェクトで菜種油からディーゼル燃料を作って、残滓は肥料に使うなんてね。上手くいくか……まあ上手くいって欲しいんだけども。

(橋本高知県知事)
 菜種は、滋賀県がずいぶん主力でやってらっしゃるんですよね。

(加戸愛媛県知事)
 ええ。

(橋本高知県知事)
 あと、地球温暖化の関係で、「省エネルック」ですね。それと「省エネラベル」というようなこともやっておりますけど。

(加戸愛媛県知事)
 愛媛県は、夏は週に1日だけカジュアルでしてるんですけどね。本当は、正直、私なんかも家へ帰って最初にやる仕事はネクタイを外すことです。玄関入ったらすぐネクタイをパッと外すんですけどね、全国的にやっていただくとどうですかね。東南アジアなんかは当たり前ですよね。日本も、夏は東南アジア並みになってくるんだから。

(橋本高知県知事)
 そうです。これから温暖化で、そうですね。この間、沖縄で会があって、稲嶺さんともお話をしたら、今年は、いつもは5月からしてるのを、もう4月から全部(「かりゆしウエア」に)替えるという。

(加戸愛媛県知事)
 今日は、メディアの皆さんもほとんど、やっぱり背広ですからね。

(橋本高知県知事)
 で、議会も全部それになると非常に良いと。背広・ネクタイでいろいろ議会で嫌味を言われるよりは、ああいう格好で言われるとあんまり「胸に響かない」と稲嶺さんは言っておりました(笑)。何を言われても、ええ。

(加戸愛媛県知事)
 私は、もう愛媛県議会は寒くて困るんです。いつも、真夏も、私は議会答弁の時は膝に毛布を掛けてました。

(橋本高知県知事)
 どうしてですか。

(加戸愛媛県知事)
 いや、冷房がずいぶん低いんですよ。

(橋本高知県知事)
 ああ、効き過ぎて。

(加戸愛媛県知事)
 ええ、効き過ぎ。でも県議会議員の皆さんは、なんか暑がり屋が多そうな感じで。

(橋本高知県知事)
 (笑)。熱しやすい人が多いんじゃないですか。

(加戸愛媛県知事)
 あそこだけは知事の支配権が及びませんので、県庁の温度より議会の温度の方が……。

(橋本高知県知事)
 あと、その「省エネラベル」というものをですね、今年度からやろうとしてるはずなんですが、従来、経済産業省がなさったやつは絶対評価なので、100%で良い物はもう200%だ何だということになって分かりにくいというので、トリプルA(AAA)からCまでの5段階で、結局、もう国で作られた基準をもとに、それを絶対評価しないで相対評価をして、それで冷蔵庫とエアコンに、地域によってはテレビまでという所もあろうと思うんですけど、そういうことで、京都や東京が割と最初に、京都はそういうNPOがあるようですけど、始められて、「これ、四国でもやりましょう」という話になんかなっておるそうでございます。

(加戸愛媛県知事)
 へぇー。

(橋本高知県知事)
 で、これはビジュアルですけども、こういうパターンで、四国の全部でやっていくという話になってますので、こういう、まあできることからまた統一でやっていけばいいんじゃないかなと。マークは、なんか各県でもおやりになったらいいし、統一でやってもいいしということなんですけど。

(加戸愛媛県知事)
 この間、四国電力の社長がお見えになって、平成16年度の決算の話があって、成績が伸びてお陰様でといってましたから、「ということは、省エネがあまり進んでないということですな」といって、皮肉に言ったんですけど(笑)。

(橋本高知県知事)
 その地球温暖化防止は、何か共同のセンターを作ろうかという話で14年度頃から勉強してたんですが、結局受け皿なしでそれはあきらめて、こういうできることからと。

(加戸愛媛県知事)
 これは現実に、もう高知ではやってるんですか。

(橋本高知県知事)
はい、もうやっています。

(加戸愛媛県知事)
 メーカーによって喜ぶ所と悲しがる所とあるでしょうけどね。

(橋本高知県知事)
 それはそうです。まあ、そういうことを客観的にやっていかないと。で、そんなにそれぞれの各県基準でやってることじゃなくて、国の出しておられる基準を相対化してる、レラティブにしてるということですから、こういうようなこともぜひやってみたらどうかなということを思っております。

(加戸愛媛県知事)
 逆に言うと、私なんかは、今の子ども達が弱くなったのは、自然のままで育てないで、家庭自体が冬は暖房、夏は冷房、あれが子どもをヤワにしてるんじゃないかという感じがするんですけどね。

(橋本高知県知事)
 学校でもそうですね。

(加戸愛媛県知事)
 私なんかが子どもの頃は冷暖房はなかったから、冬はガタガタ震え、夏は汗をダラダラかき、それでたくましくみんな育ってた気がしてますけどね。

(橋本高知県知事) 
 冬なんか、顔洗うのがたまりませんでしたからね。

(加戸愛媛県知事)
 はい。それから、廊下の雑巾掛けはね、冬なんか、もう手がかじかむ思いでやりましたけどね。まず省エネは学校で、家庭からやっていくという必要があるかもしれませんな。

【三位一体改革への対応】
(橋本高知県知事)
 そうですね。
 あと、少し固いというか、三位一体では、もう影響は今さら言うまでもないことですが、どう受け止めておられますか。

(加戸愛媛県知事)
 去年の経緯からすると、平成18年度も、一応、総額確保というふうに言ってますけど、私の予想は、当然、市町村合併の推進経費、あるいは合併特例債の償還はまだそんなに影響は大きくないでしょうけど、総額というのが一体何を意味するのか。玉虫色ですよね。

(橋本高知県知事)
 玉虫色です。

(加戸愛媛県知事)
 だから、現実に今までの行政事務執行からすれば、かなり厳しくまたなってくるのかなという予想をしておりまして、特に平成19年で大幅な削減が私は来ると見てます。

 そういった点で、もう各県がそれぞれスリム化を図らなければいけないんでしょうし、愛媛県はご承知のように、かつては財政指数等では良好な方ではあったんですが、愛媛県自体の見通しを立てても、来年度予算編成はおそらく200億を超える原資不足ですから、もう切り込む所がどこにあるのかということで、クビが回らんようになる状態ということは、正直言って他の県はもっとひどいんだろうなという想定はしてますけどもね。

 やっぱり、私自身はそういった点で、この前の森林環境税、金額的には微々たるものであるとしても、これから向かう方向は、新しい施策を県民が求めるならば、それは財源とセットで考えなきゃいけない。

 結局、「特別目的税という形で新規事業に対応するしかないのかな」と想定してますけどもね。もちろん、切るところは切った上の話ではありますけども、単純に、今までだったら何かやるたびに他の所を切って回すということが、もうこれ以上難しくなってくる時代だろうと私は思ってますけどもね。

(橋本高知県知事)
 前に、それが目的税に相応しいかどうかは別にして、乳幼児の医療費のことだとかね、色んなことで言われてましたよね。それがさらに、こう……。

(加戸愛媛県知事)
 正直言うと、今、おそらくどの県でも乳幼児医療費はのどから手が出る程、財政的には切りたいんだろうと思いますけども、しかしそうはいかないと。
 ですから、今まで国が交付税算定の基礎としていた必要経費以外の分野で各地域が上積みしていた部分というのは、これからどの県にとっても手枷足枷になっていくんじゃないのかなという想定はしてますけどね。

(橋本高知県知事)
 内部的な経費の削減に向けた取り組みはいかがでしょうか。

(加戸愛媛県知事)
 ええ、それはもう相当進めていきつつあるところですけどね。
 基本的に、まあ正直言うと、あと出て来そうなお金というのはもう給与カットしか残されていないんじゃないのかなというのが、「給与カット」という言葉が良いかどうかは別にして、「人件費削減」ですか。

 定員と、それから給与執行の問題と、それ以外どこを見てももうひねり出す金はない。でも、それ自体でも全然足りませんからね。かと言って、国に「助けてくれ」と言っても、国は助けるどころの騒ぎじゃないでしょうから。

【8の字ルートの早期完成】
(橋本高知県知事)
 先ほどの、その西南地域を含めての、8の字ネットワークのことは何か、最近は新たな県としての要望のような形は。

(加戸愛媛県知事)
 それはございません。愛媛県としていまお願いしてるのは、とにかく南予への高速道路延伸、「多々益々弁ず」の話だけですから、少なくとも今までのペースダウンはしないで欲しいというような形ですよね。

(橋本高知県知事)
 ぜひ、それもどこまでも四国一体で運動をしていくということを。

(加戸愛媛県知事)
 そうですね。

(橋本高知県知事)
 徳島、香川も。

(加戸愛媛県知事)
 これは、繋がらなければ意味のない、半分意味のない道ですから、これは当然のことではあるんでしょうね。けれども、これも国家財政の影響を受けることはあるだろうけれども。

 ただ、あれは公団もし、一方で今は新直轄へどんどん切り替わっていってきてますので、とすると道路特定財源の枠の中の泳ぎの話になりますから、今度は地域間のぶんどり合戦という形は激しくなるんだろうなとは思いますけどね。

(橋本高知県知事)
 そうですね。確かに、最初の発射台が高ければ高いほど、それは前例として……。

(加戸愛媛県知事)
 ただ、ひがみ根性かもしれんけど、四国から出て余所の地域を車で走ってみると、ひがみかもしれませんが、四国の道はずいぶん整備が遅れてるという感じがしますよね。

(橋本高知県知事)
 そうですね。

(加戸愛媛県知事)
 しかも、新幹線もない所ですからね。

【SLの復活・運行】
(加戸愛媛県知事)
 そう言えば、SLの話、香川県も何かなんとか協調・協力体制に入ってきてるようで、前へ進みそうで良かったですね。

(橋本高知県知事)
 この間、JR四国の社長さんがお見えになって、「機関車より先に列車の方は確保いたしますから」ということでおっしゃられました。

(加戸愛媛県知事)
 そうですか。

(橋本高知県知事)
 ええ。

(加戸愛媛県知事)
 あれを見てね、経済活性化にはそれほど大きな影響はないんでしょうが、シンボル的な問題ですね。「四国はSLがずっと走ってるよ」っていうのは、相当大きな意味があると思いますからね。

(橋本高知県知事)
 ずいぶん加戸さんにも色々な形でお力をいただいたから。

(加戸愛媛県知事)
 いや、いや。私自身、子どもの頃の個人的ノスタルジアがあるもんですから。列車というと一番思い出す、私は八幡浜生まれなもんですからね。

(橋本高知県知事)
 はい。

(加戸愛媛県知事)
 八幡浜・大洲間に「夜昼トンネル」というのがありまして、戦争中はまったく燃料の石炭が悪い石炭で、あえぎながらやるもんですから、列車に乗ってたら顔が真っ黒に、ススだらけになるんですよね。

 「それが列車だ」という、子ども心の記憶があるもんですから、やっぱり、何と言うか煙を噴いて走る、環境には良くないのかもしれんけども、やっぱり「汽車 汽車 ぽっぽぽっぽ走れ」という“汽車ぽっぽの歌”が、子ども達が素直に歌えるテーマが、電車だと歌が悪いんじゃないかって。そんな意味では、SLというのはすごい期待もしてるもんですから。

【四国アイランドリーグへの支援】
(橋本高知県知事)
 あと、今年の話題では「四国アイランドリーグ」もありますけれども。

(加戸愛媛県知事)
 これは、もう高知県おめでとうございます。もうマンダリンパイレーツは、ファイティングドッグスに連戦連敗で、この間やっと1勝させていただきました。(笑)

(橋本高知県知事)
 オープン戦でもなんか5戦5勝だったそうで。

(加戸愛媛県知事)
 いや、高知県が、ファイティングドッグスが7割で、マンダリンパイレーツが3割では、ちょっと、なんとか秋口には盛り返してもらわないと。

(橋本高知県知事)
 ただ、各県のいろいろご努力を聞きますと、ずいぶん観客動員に努力をされてるというので、ちょっとやっぱり高知県の努力が足りないんじゃないかと思いますが。

(加戸愛媛県知事)
 観客面はさりながら、力の入れ方は高知・香川が立派だなと、私は感心してるんです。

(橋本高知県知事)
 民間レベルではですね。

(加戸愛媛県知事)
 はい。それがまた見事に成績に反映してるもんですからね。

(橋本高知県知事)
 ええ。ただ香川県は、県庁でもメールや何かで試合予定や何かを流しておられるということですし、徳島県もホームページに挙げておられますよね。うちもやっぱり県庁でもそれぐらいの協力というか、努力はしないと。まあ「試合を見に行け」とノルマを課すわけにはいかないんですけども。

(加戸愛媛県知事)
 でも、強ければノルマを課さなくても大丈夫ですよ。

(橋本高知県知事)
 あ、そうですか。

(加戸愛媛県知事)
 弱いと、ノルマを課さなきゃいけなくなるんですよね。

【来年度の開催】
(十河高知県企画振興部長)
 それでは、そろそろ予定の時間になりましたが、来年度の会議の開催についてはいかがいたしましょう。

(加戸愛媛県知事)
 当然、愛媛県の方でぜひ開催させていただければと思ってますが、今日、素晴らしい会場だったので、愛媛も歴史と文化と風格のある……。

(橋本高知県知事)
 毎年、風格を上げていかれたら……(笑)ねえ。

(加戸愛媛県知事)
 (笑)。飛行船に乗らなきゃいけなくなる。

【閉会】
(十河高知県企画振興部長)
 どうもありがとうございました。これをもちまして、交流会議を終了させていただきます。加戸知事さんはじめ、愛媛県さん、どうもありがとうございました。

(加戸愛媛県知事)
 本当に、今日は素晴らしい会場に呼んでいただいてありがとうございました。やっと、江戸時代の藩主の気持ちが半分ぐらい分かりました。(笑)


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