公開日 2007年12月08日
更新日 2014年03月16日
第1回高知県食の安全推進会議での知事挨拶
平成16年2月13日(金曜日)山内会館
皆さん、こんにちは。本日は、高知県食の安全推進会議にご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
このように、生産から流通まで、ずばり供給者の側、そして消費者の側、また行政と一体となって、食の安全について語り合う場ができましたことを大変嬉しく思います。
と同時に、このように県を挙げての場を早く創ったらというご要望をいただいておりました県の消費生活協同組合連合会の皆様方、また、農協中央会の皆様方にも心から感謝を申し上げたいと思います。
いまさら言うまでもございませんが、BSEの問題など食に関する問題が起きますと、これまで我が国の場合は、どちらかというと供給者側の対応を重視してきたという歴史がございます。
これに対して、消費者の視点を重視した方向に大きく方向転換しようという流れの中で、食品安全基本法が制定されましたし、また、食品衛生法など関係の8つの法律が改正されております。
こうした中、昨今、BSEによるアメリカ産の牛肉の輸入禁止、また、タイや中国産の鶏肉の輸入の禁止等々ありまして、吉野家から牛丼が消えたニュースを初めとして、もう連日、この食の安全に関するニュースが流れない日はないというくらい関心を呼んでおります。
このような状況の中でございますので、供給者、そして消費者が一体となってこのことを考えることは、大変意味のあることだと思います。けれども、従来からあるこういう会議のように、ただ単に、行政が関係者を集めて行政の対応をお話し、ご意見を聞くというだけでは意味がございませんので、3者がそれぞれ対等の立場で、つまり消費者も事業者も行政も対等な立場で、この食品の安全を考えていく、そういう場にできればと思っています。
さらに、欲を言えば、ただ単に食の安全、安心を確保するという守りの立場だけではなくて、こうした話し合いの場を通じて、高知県の食は安全だ、食の安全が高知県のブランドだというようなものを全国に発信できる、そんなきっかけを作っていければということも思っております。
いずれにしましても、官と民の皆様方、また、民と民のそれぞれの色々な立場の皆様方が、一緒になり、共に働き、協働して、新しい形の会議をこの場を通じて創っていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。