知事の定例記者会見

公開日 2007年12月08日

更新日 2014年03月16日

知事の定例記者会見

平成19年10月30日14時00分から(県庁二階 第二応接室)

(項目)
 ・全国学力・学習状況調査
 ・知事選立候補予定者へのスタンス(1)
 ・選挙公約の点検結果の受け止め
 ・知事選立候補予定者へのスタンス(2)
 ・知事選についての認識(1)
 ・働きかけの公表
 ・知事選についての認識(2)
 ・女子大に関する引継ぎ
 ・後任知事候補に関して
 ・次の知事への引継ぎ事項
 ・知事選についての認識(3)
 ・知事退職後の設計
 ・知事選についての認識(4)
 ・運転免許



全国学力・学習状況調査
(石山:朝日新聞記者)
 まず幹事社から3問、質問があります。

 最初は、全国学力調査についてなんですが。10月24日に発表された結果によりますと、高知県の場合、中学生はすべての教科で全国で下から2位以内に入るという厳しい結果が分かりましたけれども、この結果をどう受け止められるのか、ご感想をお聞かせ願いたいのと、その要因をどう分析されるのか。

 さらには土佐の教育改革とも関連するんですが、教育改革で子どもの基礎学力の向上を柱の1つとして取り組まれていましたけれども、「教育改革10年を未来につなげる会」の提言では中学生の学力低下が課題の1つとして提言がありました。

 今回の学力調査の結果を受けてあらためて教育改革についてどう総括されるのか、お願いします。

(知事)
 最後のご質問からのお答えになりますけれども、土佐の教育改革は今から10年余り前の教育界の状況ということを考えたときに、とても意味のある取り組みだったと思いますし、また、その後の経過を見ても、開かれた学校づくりというような点、あるいは県立の高校でのある程度のレベルの向上といったような面、さまざまな面で効果も上げてきた改革であったというふうに思います。が、その中で、今回の結果でも示されましたように、全国的に見ても中学校での学力的な問題がある。

 また、小学校と比べると中学校で学力が低下をするということは、あらためて本県の教育の大きな課題として受け止めなければいけないと思っています。が、このことは今もお話にございましたように、「教育改革10年を未来につなげる会」の提言の中でも一番大きな課題として挙げられていることでございます。

 その原因として何が考えられるかということですけれども。これは教育改革の10年ということを抜きにしても状況としては変わってはおりませんけれども、小学校に通っておられる児童のうちどれぐらいでしょうか、(高知市内では)3割またはそれに近いお子さん方が中学の時点で私立の学校などに抜けていく。

 単に学力というだけではなくて、クラスをつくっていくときのリーダー格になるような子どもたちが抜けていくという中学での教育の難しさということが、今もって大きく影響している面があると思います。

 また、本県の場合には全国に比べてもご家庭の経済状況で就学援助を受けられている生徒さんが多くなっているという状況にございますので、こうした家庭環境ということ。

 このことは、朝食を食べられないなど、さまざまなことにつながりますし、また、勉強ということで言えば、家に帰っての勉強時間が全国に比べても非常に低くなるというようなことにもなると思います。

 で、こういうような家庭の経済状況等々とも深く絡んできておりますので、なかなか従来の学校教育だけで解決できないという深さがございますけれども。

 いずれにしろ、中学の問題というものが本県の教育の一番大きな課題であるということは、今回の結果を待たず、本県の行ってきた土佐の教育改革とその後の検証の中でも明らかになっていることですので、今、進めています中学での教育の充実、工夫ということを着実に進めていくことが必要なときだというふうに思います。

知事選立候補予定者へのスタンス(1)
(石山:朝日新聞記者)
 2問目なんですが、今度の知事選に関することなんですけれども。現時点で4人の方が立候補の意志を表明されております。で、知事のスタンスとしては、候補者に対してはあくまでも中立というお考えなのか、それとも、何らかの形で支援をされるお考えはあるのか。

 さらに、十河部長に対する打診を現在も続けていらっしゃるのか。あるいは、もう断念されたという形なのか、お聞かせ願えますか。

(知事)
 現在立候補の表明をされている4人の方に対しては、私が直接応援をするというようなことは考えておりません。中立ということでいえば、中立の立場を貫いていきたいと思っています。

 また、十河部長に関しましては、既に直接打診をするということはしておりませんけれども、私の気持ち、心としては、別に断念をしたというわけではありません。

選挙公約の点検結果の受け止め
(石山:朝日新聞記者)
 3問目ですが。金曜日に(特別職知事秘書の)今城さんから説明がありました公約の点検結果についてなんですけれども。知事ご自身はあの結果をどうご覧になっているのか、お願いします。

(知事)
 これは私が掲げた公約ですので、それを県職員に調査点検をしてもらったという数字的な結果ですから、そもそも私が良かった、悪かったと評価すべきものではないとは思いますが、今、マニフェストという言葉が非常に定着をしてきましたけれども、公約というかマニフェストというか言葉は別にして、こういう形で県民の皆さんに選挙の際にお約束したことをきちんと点検していくと。

 その点検の内容の深まりとかいうことは、今後もいろんな技術的なことを考えてそれを高めていくことができると思いますが、そういうことをやったということそのものが私は大切なことではないかなと。

 今後とも、選挙に出て公約を掲げて戦って、そして選ばれた人は、きちんと公約についての評価、点検ということをしていくということが定着していくことを、自分なりに望みます。

 で、内容的にはもう今城特別職知事秘書から説明をしたと思いますけれども、(平成)17年の中間点に比べてそれぞれ職員がいろいろ工夫をし、努力をした結果、対応済みという項目も増えてきておりますし。

 また、方針転換としたものをもう一度見直して事業が進むようにしていくなど、いろんな努力、工夫を職員がしてくれているというのは、やはり公約として知事が掲げてきた事業というものを、その知事が選ばれたという結果を踏まえて実現に向けて努力をしていくということが、職員一同みんなに身に付いてきて、やってもらえているのではないかということで、私はその点をとても心強く思います。

(石山:朝日新聞記者)
 幹事社からは、以上です。何かご質問ありましたら、ご自由にどうぞ。

知事選立候補予定者へのスタンス(2)
(浜田:高知新聞記者)
 先ほどの知事選に絡みますけれど。誰を推すか、または誰を推さないのかというやりとりとも関連しますが、知事の支援者を頼って支持を訴えている方がいらっしゃいます。

 このことは橋本知事の耳にも情報として入っていると思いますが、それについて知事はどういうふうなお考えなのかをお聞かせ願いたいんですが。

(知事)
 私のほうに「こういう方が来られたけれども、知事が支援しているのか」という問い掛けが何件か来ましたけれども、それに対しては、今申し上げたように「私は中立の立場なので、その方を応援していることはありません」ということを明確に伝えておりますし、そういう問い掛けをしてきた方は「よく分かりました」と言って受けていただいております。

 そのほか、私はどういうところを回っておられるかが分かりませんので、それぞれに「回ってきたのではないか」といって確かめの電話を入れたりとか、否定の電話を入れたりというようなことはしていません。

(浜田:高知新聞記者)
 その立候補予定者の方とのやりとりは、あるんでしょうか。
 もしくは、その周辺の方とのやりとりで、「私が推しているように見えるんで、そういうことはちょっとご遠慮願えないだろうか」とか、そういうやりとりは。

(知事)
 そのことはこの間後援会の解散の話のときに(取材を受けて)若干申し上げましたけれども、要は立候補予定者とは話をしております。

 で、私の立場というか思いは、あくまでも十河さんを意中の人として県民にもご説明をし、自分もそういうスタンスで臨んでいるんだから、そういう意味ではあなたを応援をすることはないですよ、ということは伝えてあります。

 そう十分理解されたかどうかは分かりませんけれども。

(浜田:高知新聞記者)
 そうですね。現状を見ると、そう思います。

(竹内:高知新聞記者)
 知事選なんですけれども。どの立候補予定者からも、応援とか支援の要請というのはないんでしょうか。

(知事)
 いわゆる応援、支援の要請はないです。

(竹内:高知新聞記者)
 どの候補も直接応援することはない、中立ということをおっしゃいましたけれども、これは今もって十河さんへの気持ちが強いからそうなのか。あるいは、4人の顔触れを見て、どれもダメだなということなのか。どういうお気持ちなんでしょうか。

(知事)
 「どれもダメだな」というようなことはもちろん思いませんし、その判断はまさに県民の皆さんがなさることですので、今の段階で何人かのかたがお出になると言っておられる中で、私が「この人は良い。この人はそうではない」というようなことを申し上げるべきではないと思います。

 で、どちらかというとやはり私は十河さんを意中の人として考え、今もって「うん」というお答えは頂けてはおりませんけれども、自分としては今の高知県の置かれた現状の中で、県民の皆さんにお薦めをするのであれば、今は十河さんをおいてはないだろうという気持ちに変わりはございませんので。

 そういう自分の思いというものを貫く意味からも、その後、立候補の意志を表明された方のどなたかを推すということは考えておりません。

知事選についての認識(1)
(浜田:高知新聞記者)
 具体的な支援どうこうというのは別として、知事は平成3年の選挙で脱政党、脱官僚というのを掲げて当選されました。その後、そのような形で政党の推薦を受けずに知事になった方も増えてきたわけですけれども。

 今回、何の因果かというか、ごく最近まで官僚だった方を4党が結果として相乗りするという形になっているんですけれども。そのことも踏まえて、知事は今回の知事選の現状をどういうふうにとらえていらっしゃるのでしょうか。

(知事)
 それは、私自身は、自分が選挙に出る限り「知事選に臨む者は政党の支援を受けるべきではない」と。その理由もいろいろ申し上げましたけれども、そういう気持ちを持っておりますし、今もその気持ちに変わりはありません。

 ですから、できる限り政党の支援というものでいろんな団体との関係をつくらずに、広く県民の皆さんと直接の関係の中で選ばれる知事であってほしいということは、今も思い続けております。

 ただ、それぞれのいろんな状況の中で、個人個人、立候補を予定される方が判断をされるわけですから、私がそのことにまた踏み込んで「好ましくない」とか言える立場ではありません。それは個人個人の、政治を志す者としてのご判断だろうと思います。

(浜田:高知新聞記者)
 過去、特に(平成)11年、15年、16年の3回の選挙では、政党を向こうに回して戦ったんですが。知事から見て、政党の推薦を受けることの功罪というか、是非というか、そういうのをどういうふうにお考えになっているのか、ちょっとお聞きしたいんですけど。

(知事)
 肌で感じることと、それから理屈で感じることとありますので、うまくきちんとご説明できるかどうか分かりませんけれども。これまでもずっと言ってまいりましたけれども、ある政党には、いろんな業界団体の組織がついておられます。それから、ある政党には、組合の方々がついている。

 例えば県庁という組織を考えてみれば、県庁の職員団体には、知事が最初からそういう形で選挙の応援を得るというような形で関係を持つべきではないと思うんです。

 県知事になれば県庁の組織のリーダーではあります。けれども、あくまでも県民の代表として、そういう組織とあるときは対峙〔たいじ〕をし、あるときは協調しながら、組織全体を動かしていくというのが知事の立場ですので。

 例えば職員団体であれば、今回の選挙に関しても文書を流していますけれども、そのような中で関係をつくっていくべきではないと思います。

 それから、別の産業関係の団体にしても、それぞれの団体がその産業にかかわる人たちの気持ちを本当に広く糾合し代表している時代かというと、決してそういう時代ではないわけで。

 そういう中で、そうした関係によってある意味選挙の集票を助けていただく、そして知事になった後にそういう関係を引きずって、知事としての仕事をしていくということは、望ましくないことだというふうに、私自身は思っています。

 もっと現実ということで言いますと、これまで何度か私的に皆さんと懇談をした場で申し上げたことがありますが、「議会との関係がもう少し良くならないか」というご指摘を受けて、議会との関係、パイプをつくっていこうという努力を、ここ何年というか何カ月というか、してきました。

 そうしますと、もう明らかに自分の内心忸怩〔じくじ〕たる思いとして申し上げたことがありますが、働きかけにあたることを相当具体的に言ってこられます。やっぱりまだまだそういう体質というものが色濃く、それは政党ではございませんけれどね。

 正しい意味での政党ってことじゃないですけれども、その政党に所属する政治家の方々がそういうような知事とのかかわりというものを、未だにきちっと整理できていないという現実があることを、相当痛感をいたしましたので、そういう意味からも、私はまだまだ望ましくないなということを思います。

 で、特に政党政治ということで言えば、これだけ参議院選挙で自由民主党と民主党がぶつかり合って、そして大きな転換というものが言われ、次の衆議院選挙がどうなるかということが言われている中です。

 しかも、地方に対する考え方というものにも、そのグローバリズムの中での競争至上主義と、そして、そうではない形の地方への対応とかいろいろあるわけですが、そこは、本来政党の中でも考え方にかなり違いが出てきているのではないかと思われますし、違いが出てきてなければおかしいと思うんですよね。

 にもかかわらず、知事という権力者を選ぶとなるとみんなが一緒になってしまうということは、しっかり考えていこうという県民の皆さんから見たときに、相当違和感のあることではないかな、とも私は思います。

(浜田:高知新聞記者)
 相乗りを批判しているように…。

(知事)
 相乗りを、私は批判します。

(浜田:高知新聞記者)
 選挙で通る前は、県民の願いを実現するためにも、フリーハンドを確保しておくほうがいいんじゃないかという。

(知事)
 いいと思います。先ほど理屈の部分を長く言いましたけれども、現実面からも相当にいろんな関係をつくられようとする傾向が未だに根強く残っておりますので。

 これまでもそうですけれども、特にこれからの地方政治ということを考えたときに、そういう関係のないところからスタートをすることが最も望ましいというふうに、私は思います。

働きかけの公表
(竹内:高知新聞記者)
 働きかけの話なんですけど。以前、知事は、働きかけの公表の件数は少なくなってきていることを、自分自身の忸怩〔じくじ〕たるものも含めて述べられたことがありました。

 こういった政治家の働きかけというものも、ここ最近見たこともないなとも思ったりもするんですけども。そういうのを公表するおつもりとか、ございませんか。

(知事)
 考えております。

(竹内:高知新聞記者)
 いずれかの時点で?

(知事)
 いずれかといっても、現職でいる間じゃないと。

(竹内:高知新聞記者)
 退任までの間に、それを公表するおつもり。

(知事)
 まあ、公表というのか、働きかけがあったという記録を残すということですよね。

(竹内:高知新聞記者)
 それは、県民が閲覧できる形で。

(知事)
 それは、通常の手続きで。

(浜田:高知新聞記者)
 定時のものじゃなくて、知事だけの働きかけのものを公表する?

(知事)
 いや、そうじゃないです。だから、定時という意味です。

 知事だけのものを公表するっていうのは変な話で。知事であれ、一般職員であれ、いろんな働きかけがあったときの(記録を閲覧できる形で残す手続きは同じです)。いい悪いっていうことじゃないんですよね。

 それを県民の皆さんが広く知って、「ああ、活動として、こういうことを自分たちのためにやってくれてるんだな」と思われる方もいるだろうし、今、たまたま政党から県議会議員の話をしていますが、議会のかただけではなくて、いろんな立場の人が、一部個別のことを言うのはどうだろうなというふうな、いろんな判断の材料になっていけばいいので。

 そういう意味で、働きかけはすべて記録をして、県民に閲覧できるようにしていくことが望ましいということを強く感じております。

知事選についての認識(2)
(畑本:読売新聞記者)
 知事選の話に戻りますが、ちょっと想定の話で恐縮なんですけれども、今回の選挙戦で争点にすべきだと思う点、知事がお思いになる点を教えていただきたいんですが。

(知事)
 それは自分が出ないので、何とも難しいですね。

(畑本:読売新聞記者)
 例えば一県民として今の高知県でリーダーを選ぶときに、何を考えるべきなのかということをお話ししていただきたいと思いますが。

(知事)
 それは一言ではなかなか言い難いですね。ご質問としては受け止めましたので、後ほどでも来ていただければ、考えてまたお答えしますけれど。

(畑本:読売新聞記者)
 知事がこれまで選挙のときに支えてきてもらった草の根というものが、今後高知に根付いていくのか、あるいは橋本知事が高知県知事として仕事を終えられるのと同時になくなってしまうのか。それはどういうふうに思われますか。

(知事)
 すべてがなくなっていくということはないだろうと思います。

 そのことは、県の職員の皆さんの意識でもそうですけれども、よく知事が交代したら、中内さんが悪かったという意味ではなくて、単なる十数年前という意味ですけれども、「昔流の県政に戻るのではないか」という言い方をされる方がいます。

 けれども、私自身もそうは思いませんし、県の幹部の人たちと話をしても、私の薫陶うんぬんということではなくて、やはり16年の間の時代の変遷。

 その間で私が知事として言い続けてきたこと。その中で仕事を積み重ねてきた経験から、職員全体の組織としての考え方というのはそう簡単に変わったり、元に戻ったりするもんじゃないと。そこは信頼をしてほしいということを多くの幹部の方は言われますし、私自身もそう思います。

 同様に県民の皆さんの意識とか政治に対するスタンス、考え方というものも16年という歳月の長さということもありますけれども、その間に私自身の言ったことだけではなくて、大きく社会も変わってきていますので、その意味では、草の根っていうのが厳密に何を意味するかっていうのは難しいですが、草の根的な行動とか判断というものは、相当の固まりというか力として残っていくのではないかということを、私は希望的に思っています。

女子大に関する引継ぎ
(浜田:高知新聞記者)
 9月定例会で関連予算が削除された女子大なんですけれども。

 閉会後のぶら下がり取材の際におっしゃていた「今後の対応は次の知事に委ねる」というのは時間的制約からも、物理的なことからも、当然だと思うんですけれども、新しい知事に引き継ぎすることが多分あると思うんです。

 女子大に関しては、次の知事に引き継ぎ項目としてどういう申し送りをしたいなというお考えでしょうか。

(知事)
 これはまだ厳密に引き継ぎ項目ということで担当部から上がってきて、しかも、どういう内容で引き継ぐかというところまで議論を詰めていませんので、確実にこうなるということではありませんが、私自身がその後、山根学長ともお話をして確認をしたことを前提に申し上げれば、大学側も一部を除いては、これまで県がご提案をしてきたことを是として認めておられるし、そのことを揺るぎなく県としても進めてもらいたいというご意志だというふうに、私は受け止めています。

 ですから、これは今後の山根学長をリーダーとする大学内でのまとめの結果を待たなければいけませんけれども、今の山根学長およびその意志に従っての大学内の流れということで言えば、9月議会にご提案をした内容を、(平成)21年4月ということは無理になりましたので22年の4月からということを目標にして、来年の6月の議会ぐらいまでにお諮りをしていくという流れになるのではないかと。

 大学側の、少なくとも学長はそういう受け止めですと。もう一度白紙に戻してうんぬんというふうな受け止め方ではありません、ということは次の知事さんに引き継いでいく内容になると思います。

 ただ、県庁として完全に議論をしてこういう形で引き継ぐということを決めたわけではございませんので、今の段階での知事としての思いということですけれども。

後任知事候補に関して
(岡村:高知新聞記者)
 1つ確認ということで、記録しておきたいというか。知事選で参議院議員の広田一氏に対して、実は十河さんの前に知事が後任として要請したのではないかと、要請をしたというふうなうわさが未だにあるんですけれども。これはないというふうに捉えていてよろしいんですよね。

(知事)
 それは捉えるのではなく、はっきり記録をしておいてください。ありません。

(岡村:高知新聞記者)
 そう思われるような発言をしたことも、ないですね。

(知事)
 発言も何も、広田さんに会ったことも、電話をしたこともありません。

(岡村:高知新聞記者)
 ないですね。分かりました。

次の知事への引継ぎ事項
(浜田:高知新聞記者)
 女子大以外ではどうでしょう。知事として、これだけはきちんと引き継いでおきたいという。特に高知競馬とかそういうものが筆頭に挙がるかなと思うんですけど。何かありませんか。

(知事)
 ひとつ、さっきの話にあった働きかけのことなどは。県政改革ということを進めてきて、何事も時間がたてば、「のど元過ぎれば…」っていうほどではないにしろ、やはり日々の仕事に慣れ親しんでいくという部分がありますので、働きかけの公表ということは、具体的に非常に効果のあることだと思います。

 情報公開とかの基本はもちろんですけれども、働きかけなども申し上げておきたいと思います。そのほかいっぱい、引き継いでおきたいことはあります。

 アウトソーシングのことも、変にゆがんだ形でアウトソーシングというものが進まないように、単なるスリム化というふうな受け止め方で進まないように、「自分の思いというのはこうなんだ」というようなことをお伝えをしたいというようなこともあります。

 それから、事業から言えば、今の高知競馬ということも大きな課題です。

 これは相当厳しい現状にあって、それを何とかやり繰りをしようということで、今、努力をしておりますが。500人、600人という雇用をどう考えるかということを早い段階で、もちろん私はもう引いた後のことですけれども、議会にもご説明をして、議論をいただく必要はある。そういうようなことを含めて、次の知事さんにも引き継いでいくべき大切な事項の1つになると思います。

知事選についての認識(3)
(畑本:読売新聞記者)
 先ほどの草の根の質問をさせていただいたお答えの中で、県民の政治スタンスというものが大きく社会の中で変わってきていると。県民の政治スタンスというと、この場合どういった?ちょっとイメージがわかないので。

(知事)
 それは別にアンケートしたわけでもないし、そうであったかどうかは分かりませんけれども。これは高知県だけでないですけれども、一般的な感覚で言えば、昔は組織が決定をすれば、その組織に属するようなお仕事の方々はそれに従っていく。

 また、家族の中でも、その組織にかかわるご主人が「こうしようね」と言えば、ご家族もそれに従っていくという傾向が強くあっただろうと思います。これはもう時代の流れの中で個の確立ということであって、草の根うんぬんではないかとは思いますけれども。

 だけど、16年前のあの選挙のときに感じられた思いというものを今も大切に胸の中に持っていらっしゃる方、もうおじいちゃん、おばあちゃんになられた方が多いですけれども、あちこち行きますと、私が直接知らなかったような方で多くおられます。

 いわゆる支援者として出てこられたような方じゃなくて、「16年前に一度あなたと握手をした」というような方で。そのときの思いというものを大切にやってきたというような方が、何人もいらっしゃいますので。

 そういう意味で「組織の決定だ」「家族の中の何とかだ」ということにかかわらず自分自身の判断で、県のあり方だとかこれからの県の政治だとかいうことを考えていこうと。そういう思いの方がそれぞれの地域には残っているというか、根付いているのではないか、という趣旨です。

(服部:毎日新聞記者)
 相乗りは批判されると。で、これからは議会もさまざまな団体に協力して、この厳しい状況だから努力して安心感をメッセージとして県民に与えられるような知事がいいんじゃないかということをこれまでおっしゃっていますけれども。

 その辺、ちょっと矛盾というか。選挙が終わってから、知事になられてから安心感(を与える)っていうことでいいんですかね。選挙のときは相乗りは批判するけれどもということでしょうか。

(知事)
 私は相乗りということには非常に違和感を持ちます。で、十河さんを意中の人ということで申し上げたときにも、それで県民がみんな一緒になってやっていけるというのは、別に政党が相乗りをしてくれということを申し上げたつもりはありません。

 知事という立場では最初から申し上げているように、政党が直接、知事選挙や何かにかかわらない形が、地方のあり方としては一度みんながそういう流れになるということも必要ではないかなと、ずっと思い続けてきました。

 最近ちょっといろいろ別のことも思うようになってきましたので、そこら辺の歯切れは少し悪くなりますけれども。

 結論から言えば、政党の相乗りっていうのは、いくら何でもこれだけ国政で厳しい状況になり、次の衆議院選挙っていうのがこれだけ注目を浴びている中で……参議院選挙後の最初の知事選挙ですよね。最初の知事選挙でそのまま相乗りになるっていうのは、いささか疑問を感じます。

知事退職後の設計
(畑本:読売新聞記者)
 衆院選のことなんですけれども。
 新居というんですかね。高知市にお残りになるということで、お住まいになるおうちは、もう決められたのでしょうか。

(知事)
 契約はしておりませんけれども、決めるということは不動産屋さんには伝えました。

(畑本:読売新聞記者)
 当面は、住居としてはそこでずっとお暮らしになるということなんでしょうか。それとも、行き来の中で、半分半分ぐらい。

(知事)
 それは正直なところ、どこかから生活費を頂かないと、年金だけではなかなか暮らしてはいけませんので。生活をどうやってやり繰りをしていくかということで、東京での時間の使い方、高知での時間の使い方ということが決まってくるだろうと思いますので。今の時点で半々ぐらいだとか、7対3だとかいうことが言える状況ではございません。

(畑本:読売新聞記者)
 具体的に「こんなことをしてほしい」というようなオファーっていうのは、まだないんでしょうか。

(知事)
 全くございません。

(畑本:読売新聞記者)
 同時に、国政の意欲というものをずっとお示しになっておられたわけですが、この辺の進ちょく状況は。

(知事)
 全く進ちょくはございません。

(浜田:高知新聞記者)
 全く進ちょくがない中で、聞きづらいんですが。新しい住居は(衆議院議員の)何区の管内でしょうか。

(知事)
 それは、1区の管内です。

(浜田:高知新聞記者)
 別に1区に住んでいても2区に出ることができますし、3区もできますし。

(知事)
 常識的に、今申し上げたように、高知でもいろいろ活動していくという基盤と考えたときには、やはり高知市に住まうというのが。それは県議会議員でも皆さん、高知市にマンションを借りられたりなんかしておりますので。

(岡村:高知新聞記者)
 フリーになったら、高知県は公共交通が不便なんですが、運転免許を持ってないですよね。免許に挑戦するとかそういうことはないですか。

(知事)
 免許には挑戦をしたいと思っております。これはまた、「やめろ」という人もいますので(笑)。妻は経費の関係で「やめろ」というふうに言いますし。それから、もともとそう運動神経があるわけじゃないので、「やめたらいいんじゃないか」とまじめに言ってくださる人もいます。

 しかし、自分で車を持たなくとも免許は持ってないと、そのうち身動きできなくなるぞというご指摘もありますので、ぜひ免許は取ってみたいなとは思っております。

(浜田:高知新聞記者)
 それは取材OKですか(場内笑)。

(知事)
 もちろんですよ。どこか、泊まり込みかなんかで。

(畑本:読売新聞記者)
 通いというのではなくて、短期集中で。

(知事)
 高知はそういうの、ないんでしたっけ。あるでしょう。

(竹内:高知新聞記者)
 合宿教習所がありますね。

(知事)
 そうそう、合宿。それをやって。だって、そのほうが早いんでしょう。いや、(実際にどうなるかはまだ)分かりませんよ。

(畑本:読売新聞記者)
 ちなみにマニュアルとオートマがありますけれども、やっぱりオートマでしょうね。

(知事)
 そうでしょうね。僕も教習所に3日間か4日間、通ったことはあるんです。福岡の時代に。当時は教習所の教師ってのは生意気で、すぐけんかして、やめたんです。今はお客さまを大切にしてくれるので、気持ちよくできるかなと思って。

(畑本:読売新聞記者)
 何で今、免許を取ろうと。動機としてはやはり、交通機関のことですか。

(知事)
 そうですね。それはそのとおりです。
それと、蓼科の別荘にいたときも、車がないがために身動きできないのと。いちいちタクシーを呼んでいたら、とても……というようなこともあって。

知事選についての認識(4)
(竹内:高知新聞記者)
 ちょっとまた話、戻るんですけど。相乗りの批判のことなんですけれども。国政で国取り合戦をやっている政党同士が、一緒の候補を相乗りでやることに対しての批判。

 そうすると、高知のような地方の知事選挙においても、あくまでも国政の戦いの構図を持ち込んで、政党のイデオロギーで戦うべきだというようなことなんでしょうか。

(知事)
 イデオロギーというか、今、これだけ国と地方とのぶつかり合いというか、かかわりということが、地方としての生き残りの大きな課題になってきていると私は思うので。

 そういうときには、「地方交付税をどうしていくのか」とかいうようなことはきちんと政党の考え方として出してもらって、それをぶつけ合っていくのがよろしいのではないかなと思うんですよね。

 で、ちょっと先ほどの質問の「十河さんに関してみんなで……」ということを言ったので、自分でも若干つじつまが合わなくなって言いにくくなったんですけれども。

 かつては私、政党の推薦は受けずにやっていくべきだということを言いましたけれども、今、ここまで国と地方とのことっていうことが言われてくれば、政党っていうものがもっと明確にそれぞれ地方交付税のことだとか、それからいろんなことをきちっと出していって。

 村長選でも自民党対民主党対共産党で村長選をやるとかいうことのほうが、地域住民の国と地方との関係の意識というものを広げていくというか、問題を理解してもらうためにはいいのかなと思うようになってきたんですよね。

 国のことは国のことで政党間でやるけれども、地方はみんな一緒になってということをやっていったら、これまでの自由民主党が、自由民主党がっていうと、なんか自由民主党の悪口を言っているように聞こえますが、自由民主党が地方も、右も左も、すべて丸め込んでやってくというような仕組みからは、一切抜け出せなくなるんではないかということを感じます。

 別に民主党や共産党、公明党に個別のシンパシーを抱いてという意味じゃないですけど。そういう小さな村の選挙でも、何百票対何百票でも政党同士が争うというようなことのほうが、今、この地方の問題っていうものを明確にみんなが(考えられるようになるのではないかと)。

 道路のこともそうですよね。道路特定財源のこともそうだし、地方交付税のこともそうだし。今回もそうですけども、これまでの地方選挙っていうのはそういうものは棚上げにして、地方交付税で国がどうのこうのしている、道路特定財源でどうのこうのしている、郵便局がこういうことになってどうのこうのと。

 それは全部、どっちがいい、とっちが悪いっていう意味で申し上げているんじゃないけれども。それはそれで棚上げにして、地方はみんな一緒に、地域の代表が仲良くやっていきましょうということでやってきて、果たしていいのかなというように、今は、感じるようにはなりました。

運転免許
(畑本:読売新聞記者)
 免許のことにこだわって、すみません。以前通ったのは、何歳ぐらいのころですか。

(知事)
 27歳ですね。

(畑本:読売新聞記者)
 記者時代?

(知事)
 記者時代です。福岡へ行って1年目、2年目は所轄回りと県警本部をやりましたんで、3年目に裁判所に行ったらスケジュールをもって仕事をできるようになったので。

 で、裁判所が赤坂門の近くのお堀の中にあって、割と近くに教習所があったんですね。それで、そこへデスクには内緒で、視聴者の皆さんにも内緒で、勤務中に通っておりました。正直を申し上げると。

(浜田:高知新聞記者)
 それは自分の能力に限界を感じてやめたわけじゃなくて、反りが合わなかったからということですか(場内笑)。

(知事)
 それはもう全く能力が分かる以前。

(浜田:高知新聞記者)
 反りが合わなかっただけで。

(知事)
 そうそう、反りが。とんでもないやつでした。

(石山:朝日新聞記者)
 よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。

(知事)
 ありがとうございました。
 

(終了)
 

 


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