公開日 2007年12月08日
更新日 2014年03月16日
知事の定例記者会見
平成17年7月26日16時00分から(県庁二階 第二応接室)
(項目)
・県警捜査費に関する特別監査請求(1)
・モード・アバンセの不正融資事件に係る控訴審判決
・郵政民営化(1)
・大阪航路のフェリー問題
・郵政民営化(2)
・台湾での観光宣伝
・アスベスト被害への対応
・二十四万石博
・平成18年度予算
・県警捜査費に関する特別監査請求(2)
・夏期休暇
・四国アイランドリーグ
・政治資金パーティー
県警捜査費に関する特別監査請求(1)
(吉川:テレビ高知記者)
幹事社からまず、代表の質問をさせていただきます。
最初に、県警の捜査費に関する特別監査請求の件なんですけれども、議会側からの特別監査の請求があって、その後、知事が(特別監査請求を)されて、一応、前回(平成17年7月5日)の会見の時も知事から「どうしてこの監査対象で、この期間なのか」という理由を聞いてはいるんですけれども、あらためて、なぜ県警と高知署が対象で、平成12年から15年という期間を選んだのかという具体的な理由があれば、教えていただきたいと思います。
(知事)
理由は、あのとき、文書でご説明をしたとおりでございますけれども、せっかく特別監査をするからには、なるべく早く一定の結果を出す必要があるというふうに思いますので、そういう時間的なこと、また労力のことを考えて、本部と主たる部署である高知署、そして、捜査費について平成12年からということを決めました。
その中で、特段、さらなる調査がやはり必要だというふうに疑わせることがあれば、そのときにまた判断をしていきたいというふうに思っています。
モード・アバンセの不正融資事件に係る控訴審判決
(吉川:テレビ高知記者)
次に、モードアバンセの不正融資事件の件なんですが。
元副知事であります山本卓さんですとか、3人の方が判決不服ということで、上告をされましたけれども、そのことについて知事の受け止め方、思いというようなものがあれば。
知事がホームページで、判決のときに受けた思いとかいうものを書かれているのも読ませていただいたんですけれども、そのことも踏まえて、お教えいただきたいと思います。
(知事)
判決のときの印象とか感じたことは、これまでもお話をしたり、書いたりしたとおりですけれども。
3人が上告をされたということは、これは、それぞれの弁護士とご相談をされて判断をされたことだと思いますので、私からそれについてコメントするという立場にはないと思います。
郵政民営化(1)
(吉川:テレビ高知記者)
次の質問なんですが、郵政民営化について、今、参議院の審議が大詰めになっていますけども、行政単独による公共サービスの難しさとか、それを担ってきた山間部の郵便局の役割というものを地方自治体の長としてどんなふうに受け止めていらっしゃるか、どういう思いがあるかというのを教えていただきたいんですが。
(知事)
中山間地域に限りませんけれども、高知のような地方で郵便局が果たしている役割というのは、郵便サービスだけに限らず非常に大きなものがあると思いますから、そうした施設がきちんと地域のサービス拠点として残っていくということを、ぜひ期待をしていきたいと思っています。
郵政の民営化は、財政投融資に絡むこととか、財政、財源的な問題だとか、お金の使い方ということと、それから、郵便や簡易保険などの身近なサービスというふうなこと、いろんなことが絡まっておりますので、なかなか一概に「いい、悪い」と判断できる問題ではないと思います。
私自身もそれほど詳しく、その法律案の内容を読んでいるわけではありませんし、また、その内容が、地域の金融機関なり、そうした郵便サービスなり、いろんなことにどういう影響を与えるかというところまで詳しく読み切っているわけではないですので、それ以上のことは言えませんけれども。
私の立場からは、やはり地域で郵便局の果たしている役割というのは非常に大きなものがありますし、これから過疎化等が進んでくる中で、なおその重みというのは増してくるんではないかというふうに思いますから、そうした機関が地域のサービス機関として残っていくような形というものを望んでいきたいな、期待していきたいなというふうに思っています。
大阪航路のフェリー問題
(吉川:テレビ高知記者)
大阪~高知のフェリー航路のことなんですけれども、去年、(県内企業)単独の航路引き継ぎというのが断念されたということですが、今後、県外企業との交渉ですとか、見通しというものは、今、どんなふうになっているかというのを教えてください。
(知事)
県外企業に対しては、ある程度の心づもりを持った企業を対象に、お話を進めたいと思っておりますが、きのう現在の話ですけれども、まだ相手企業さんとの協議というかお話し合いができていないということですので、それ以上、具体的にはまだ進んでおりません。
(吉川:テレビ高知記者)
各社それぞれ、質問がありましたら、お願いします。
郵政民営化(2)
(釜本:時事通信記者)
先ほどの郵政民営化の絡みになるんですけれども、過去の定例会見で、知事は、地方で果たしている役割が大きいから、それが失われるようなことがあれば、地域の代表としてきちんと声を上げていきたいというようなことをおっしゃられていたと思います。
法案について、なかなか詳しく読み込まれていないということですが、やはり法案を読まれた上で、それが高知のような中山間地域が多い、いわゆる地方に対して厳しい内容であるんであれば、知事として何らかのアクションを起こすべきだというふうに思うんですけれども、その辺のお考えを。
(知事)
それはご意見としてはそのとおりだと思いますが、実際にそこまでのことはできておりません。市町村長さんは、それぞれにいろんな形で声を伝えられていると思いますし。
それで私の役割を逃れるというわけじゃありませんけれども、そうした地域の声というのは、地元の国会議員を通じて、また、いろんな形で、政府にも伝わっているんではないかというふうに思います。
私に関してはちょっと、なかなか時間的な余裕がございませんので、具体的にどういう影響を与えるであろうかというようなところまで踏み込んで、内容を読んで、判断をするには至っておりません。
台湾での観光宣伝
(釜本:時事通信記者)
トップセールスということで、先週、台湾のほうに行かれておられましたけれども、成果及びその印象についてお願いします。
(知事)
海外の出張としては、非常に手応えというものを十分感じる出張だったというふうに思います。
一番の課題は観光の分野で、今、年間、台湾から日本に100万人の方が来られるようになっているんですが、去年の統計では高知県には3,000人しか来ておられません。
実質的にはもう少し多いとは思いますけれども、統計的には3,000という数字ですので、台湾からの観光客を増やしていきたいということ。
また、その中で、台湾の教育部、文部科学省に当たるところが、(日本の)修学旅行に当たる「教育旅行」と向こうでは言っておられますけれども、これを増やしていこうということをここ数年取り組んでおられますので、その教育旅行の誘致という、2つのことのお話に参りました。
教育旅行ということでは、関係する連盟の会長さん、また、台北(タイペイ)市の支部の会長さんはじめ、教育部の方にもお目にかかって、「もっと詰めた話をしていきましょう」(というお話をしました)。
というのは、向こうの教育旅行は、こちら側に交流校があって、そして、一緒に交流をしてくれる学校が幾つか手を挙げられたところで具体的な旅の計画を作るということでございますので、それをぜひ進めたいと。
で、何千人という生徒のいる大きな工業高校が台北(タイペイ)にございまして、そこはまだ教育旅行をしていないので、ぜひ高知を1つの目的地として考えたいという話もあって、夏休みが終わった9月にまた担当者が行って、向こうの高校と話をするというようなことになっております。
それから、一般的な観光ということで商談会を開きましたけれども、かなり多くの旅行者、また航空会社の方々にもご参加をいただいて、県内からも、旅館、ホテルの関係者などが行ったわけですけれども、具体的な旅行商品づくりについてもお話があったということでございます。
それから、航空会社の中でも、高知県を含めた旅行商品を作りましょうというお話をいただいて、具体的に話を進めていくというものも出てまいりましたので、そういう意味では、非常に効果があったというふうに思います。
(釜本:時事通信記者)
知事の思いとして、そういう観光客の目標人数ですとか、何年以内にこれぐらいまで増やせればいいなということはあるんでしょうか。
(知事)
何年以内ということはないんですけれども、先ほど言いましたように、統計数字上3,000人ですので、せめて1万人にはしたいと、現地で観光協会や観光局の方だとか、交通関係の方だとかにはお話をいたしました。
(釜本:時事通信記者)
いろいろ話されたということですけれども、具体的にまとまった話というのは何かあったんでしょうか。
(知事)
まとまった話は、各旅館、ホテル関係ではあるんじゃないかと思います。それから、9月の16日から19日まで、高知発で台湾にチャーター便が飛びます。
これは、中華航空という台湾の航空機が台北(タイペイ)から飛んできて、そして、こちらからお客さんを乗せてチャーター便を組むというものですけれども、カラで飛んできてカラで帰るのはもったいないので、去年の12月にも同じようなことをしましたが、「バック・ツー・バック」とテクニカルターム〔専門用語〕で言うようですけれども、向こうから150人なり何なりのお客さんを乗せてきていただいて、そうして、四国内での旅行計画を組んで、また19日にお帰りをいただくという形をつくりたいというので、旅行社にも具体的にお話をしましたし、ぜひそれはつくる方向でやりましょう」というお話はいただいております。
そこから具体的な詰めだとか、もちろん契約文書になっているというわけではありませんので、単なる口頭のやりとりの中での話ですけれども。
そういう意味では、行って、ただ単に何かやりましょうということよりも具体的な話ができたと思っていますし、今後、それはすぐ詰めていきたいということを思います。
アスベスト被害への対応
(北村:高知放送記者)
アスベストによる被害ですが、健康被害があったりだとか、県民にも(不安が)かなり広がっているんだと思うんですけれども、それについて、県としてどのような対応を考えているのか――
(知事)
県庁全体としては、あす、その対策本部を立ち上げたいということを思っております。
副知事を本部長に、環境保全課を担当課というか幹事にして、高知県のアスベスト石綿対策本部というものを立ち上げて、民間の施設、また公立の施設の調査、点検をどうしていくか。
また、一般的な県民の皆さんの健康不安、また、従業員として、かつて何らかで石綿に関わった方の健康不安、それから環境面の調査等のことを、全部局が入って、学校のことから健康の問題等々含めて話をして、県民の皆さん方の窓口をつくっていくという対策を検討したいと思っております。
それから併せて、県だけではなくて、この問題は高知労働局と高知市等とも強く関係をいたしますので、労働局と高知市さんにもお入りをいただいて、県と三者になるか、もう少し広がるか、ちょっと分かりませんが、アスベストの対策会議という形で、そういう関係の機関との協議の場というものも立ち上げたいということで、今、申し上げた関係の機関とはお話をしているということを報告として聞いております。
(北村:高知放送記者)
調査は県有施設だけではなく民間も、ということで――
(知事)
それはまだ、あす立ち上げて、どういう形にしていきますかということですので、具体的にどれだけのことができるかは分かりません。
それから、県内でそういう検査がきちんとできるのは、工業技術センターだと思いますが、今、いろんなご依頼を受けて、かなり手いっぱいの状況だというふうに聞いております。
ですから、県の施設でも、現実、他県の調査機関にお願いをしたような事例もあるようでございますので、実際ご依頼の量がどれぐらい出てきて、どういう形でやれるかというところまで、今、把握はできていませんので、あす本部を立ち上げてから、そういうことを具体的に話をしていければというふうに思います。
(内田:毎日新聞記者)
そのアスベストの話なんですけれども、どういうところで使っているかという調査も当然大事だと思うんですが、住民の健康被害が広がっている中で、兵庫県なんかは独自に調査票を作って、市町村や企業に配って、健康診断に使ってもらうというような方針を決めたそうなんですけれど。
住民のほうの健康調査みたいなことなども考えていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
高知県の場合、これは一般論としてですけれども、例えば今、挙げられた兵庫県と比べれば、アスベストの製造工場の立地の有無とかいうことで全く条件が違いますので、同じ条件の下では語れないと思います。
実際に自分が報告を受けている範囲では、製造に関わった工場はかつて日高にあったということは聞きましたけれども、それ以外にどの程度、石綿を使った工場があるのかということが、労働局は持っておられるかもしれませんけれども、まだ県に伝わっていないというようなこともございますので、全貌がつかめないということはあります。
また、つかめたとしても、周辺住民にまで影響がすぐ出るような、また、過去に出ているような蓋然性〔がいぜんせい・ある事が実際に起こるかどうかの確実さの度合い〕というのは、高知県の場合には低いということが考えられますので、今の段階でお話のあったような健康被害についてのマニュアルを作って、回してというところまで詰めて考えているわけではございません。
けれども、あす、対策本部をつくる中で、健康福祉部のほうでは当然、住民の皆さん方からいろんなお声が出るというようなことも想定はしておりますので、そういう際にどのようにお答えをしていくか、また、検査としてどういうような検査をしていくかということは、ある程度としか今は申し上げられませんけれども、当然考えて、指示をしていくことになろうと思います。
二十四万石博
(八代:NHK記者)
二十四万石博の縮小の話が6月の議会でも出ていたと思いますけれども、二十四万石博の今後の見通しですね。縮小開催ということになるのか、そのあたりはいかがでしょうか。
(知事)
僕は、縮小というのは全く間違いだと思います。
答弁の中で「縮小」という言葉が出たのかどうかまでちょっと分かりませんけれども、縮小というつもりは、全くありません。どうやって見せるかということだと思うんです。
今、検討がまだ続いているのは、丸の内緑地の木を切って、または移して、そこに大きなパビリオンをつくって、という形がいいのか、それとも文学館だとか懐徳館だとか、従来からある施設をうまく利用して、そして、丸の内の緑地はもっとお城祭り的な、お城下的な雰囲気を出すというふうな形で楽しんでいただくのがいいのかと。
それはもちろん背景には財政の問題もありますけれども、やはり見せ方のソフトとして、従来型のパビリオンを設けてという形がいいかどうかということの議論であって、決して縮小うんぬんということではありません。
というのは、いずれの形でやるにしろ、予算額として考えている額は、県も市も今のところ変わらないということから言っても、縮小ということではないと思いますが、その見せ方。
また、それによってお客様の入りがどう違うのかというところまで、なかなかマーケティング、想定ができませんけれども、そうしたことを、さらにもう少し詰めて検討しているところです。
平成18年度予算
(亀岡:朝日新聞記者)
来年度の予算づくりについてですが、去年もだいたいこの時期、もうちょっと遅い時期でしたか、にも、だいたいの方向で、方針が見えてきていたという思いがあるんですけれども、来年度にかけてはどういう状況でしょうか。
(知事)
どういう状況かというと、単純に言えば非常に厳しいとしか言いようがないのです。
で、きょうも行政改革検討委員会の第1回を開きましたけれども、ご質問に対する直接の答えにならないかもしれませんが、やはり人件費のこと、給与の問題、このことは大きなテーマとしてあると思います。短期的にも、中・長期的にも、大きなテーマとしてあると思います。
また、そうした中で、実際のサービスにあたる投資的な経費、経常的な経費というものをどう組んでいくかということは、今まさに、政策協議を始めたばかりですので、そうした中で、何かの形なり、それぞれの部局ごとの方向性が見えてくるかどうかと。
見えてこなければ、また、さらに思い切った方針を出して取り組んでいかなきゃいけないという取っ掛かりのところで、今の段階では、想定した数字でいろんな検討をしていけば、大変厳しいと。
ちょっと具体的な数字までご説明をするものがありませんけれども、大変厳しいという状況でございます。
(亀岡:朝日新聞記者)
政策協議なり、行政改革に関する一連の議論を通じて、一定の方向がもう少し見えてくると。
(知事)
見えてくるような方向に収れんさせていかないといけないという思いはあります。
(亀岡:朝日新聞記者)
やっぱり夏いっぱい、8月いっぱいぐらいでしょうか。
(知事)
8月いっぱいでは、なかなかすべてが見えてくるというところにはならないと思うんですね。
というのは、今の予算の組み方の中での悩ましさは、やはり国の動向がどうなるかで、特に一般財源に当たる地方交付税、臨時財政対策債の枠がどうなっていくかということが、なかなか見極めがつきません。
で、17、18年度は、一般財源に関しては、必要なものはそれを確保するということが、一応うたわれているわけですけれども、そこの一般財源には当然、地方税が含まれているわけですし、その必要なものというのをどの範囲まで見るかというので、当然、財務省と総務省との考え方の違いというふうなこともあり、また、さらに国の姿勢は厳しくなるでしょうと。
例えば地方財政計画で言えば、投資的経費の例のかい離の部分。
それはもう、最初から、削減をするというような方針を、全国知事会議の冒頭で、私ちょっと、あの日、遅れてまいりましたので、自分が直接聞いておりませんけれども、香山総務事務次官がそういうことを明言をされたということもありますので、かなり厳しくなるでしょうということが想定されても、それが現実にやっぱり県の収入としてどれだけの影響かということがなかなか見切れませんので、詰めたものにはなっていきません。
ただ、このまま放っておけば、当然また200億円前後の収支不足が出るということを意識して、人件費も含め、ということは義務的な経費も含め、どうしていくかということを、秋の実際の予算編成が始まるまでには、大きな方向性として出していかなきゃいけないというふうに思っております。
(亀岡:朝日新聞記者)
ただやっぱり、当初予算を見ると、ここ何年間ずっと連続して縮小傾向にあるわけですけれども、もう少し打って出るような形にするというのは、なかなか、やはり今の現状では、難しそうな状況ですかね。
(知事)
まあ打って出るということは、打って出るための玉がないといけないので、その玉が現実にはないということだと思う。そういう意味では、もう起債しかないわけですけれども。
例えば、いろんな財政調整基金だけではなく、さまざまなものを取り崩していって、19年度以降のことはまったく考えずに、ということであれば、そういう方針の立て方もあると思いますけれども、それはできませんので。
県警捜査費に関する特別監査請求(2)
(釜本:時事通信記者)
県警の捜査費の特別監査の関係ですが、今後、とりあえず5年前までの分でやるということですけれども、確か県警のほうが、警察庁の通達で、保存期間は5年ですけれども、それより以前の書類についても多分、保存してあると思うんですが。
知事が監査を決めたときの説明の中で、どちらかといえば知事の心証で言えば、古い話のほうが多いのかなと思ったもので、その古いものについては、監査する予定なり、するつもりはあるんでしょうか。
(知事)
ご意見の思いと趣旨はよく分かります。
ただ、先ほども言いましたように、できるだけ早く、ある程度の結論を出して、そして、その後、どう判断をしていくかということをいろんな方のご意見も、県民の皆さんの世論ということも含めていただきながら判断をしなきゃいけないと思います。
で、その際に、あまりに一気に間口を広げますと、警察自身の業務、また、監査委員会の業務も含め、時間的、労力的にあまりにも負担がかかって、時間がその分かかるということになってはいけないと思いましたので、まず、12年度から…16年度は現にやっておりますので、15年度までの特別監査ということと、署は高知署を含めてということでやってみて、そこで何かさらに大きな問題を疑わせるようなものがあれば、また、それが数多くあれば、そういうことに対して、また間口を広げ、奥行きを広げ、ということを検討していけばいいんじゃないかというふうに思っています。
夏期休暇
(竹内:高知新聞記者)
場違いな話だったら申し訳ないんですけれども、夏休みは?
(知事)
夏休みは、日程的には8月14日に室戸深層水のフェアーがあるんで、それが終わった後、そのまま東京へ行って、それで15日に、知事になってからずっと出席を続けています戦没者祈念式典に出ますので、その後から1週間ほど休みは取ろうと思っております。
で、今のところ、長野に設けました別荘に行こうかというふうに思っています。
四国アイランドリーグ
(吉川:テレビ高知記者)
ファイティングドッグスの観戦なんかは、行かれるようにしますか。
(知事)
ファイティングドッグスの観戦はしなきゃいかん、いかんと思いながら、全くできないままというか、無理すればできたのかもしれませんけれども、ちょっと自分の体力的なものもあって、できないままだったので。
7月30日に午後2時から山田で試合がありますので、午前中、「さめうら湖フェスティバル」に行って昼まで向こうにいて、その後、山田に転戦をして、観戦をしようというふうに思って、ファイティングドッグスにも、石毛さんにも、ご連絡をしております。
(吉川:テレビ高知記者)
前半戦が終わって、高知県はほかの県に比べて見に行く観客数が少ないんですけれども、浸透度とかいうのは、どんなふうに評価されますか。
(知事)
私の口から言うのは何ですけれども、やっぱりナイター施設がなくて、相当暑くなってきている中を、夜、涼みながら観戦をする場がないというのは、主催者にとっても、観客にとっても、また、それを見ている県や市にとっても、なかなかつらいことだなと思いますし。
それだけではないかもしれませんけれども、それは観客数ということにも、当然影響はあるだろうということは思います。
(吉川:テレビ高知記者)
ナイター施設というのは、やっぱり県がどうこうする問題ではないでしょうけれど。
(知事)
総務部長がいる場で、どうのこうの言えませんが、やるならば、大原町にある高知市の球場だと思います。やっぱり夜、多くの市民が、気楽にふらっと行って。まあ、市民だけじゃないですけれども、みんなが気楽に行きやすい場所というのはそこですから。
それを市だけに任せるんじゃなくて、何かの方法っていうのが…。いや、全く考えてるわけじゃないですよ。でも、そういうことも考えなきゃいかんのじゃないかなと。
で、そういうものをまた、従来のように県や市がお金をつくって、発注をしてというんじゃなくて、それこそリースだとか何だとか、いろんな今のファイナンスの手法を使って、どれぐらいでどうやったらできるのかということぐらいは考えてみて。
で、みんなでお金を出してでも、っていうことがあればね。
やっぱり、せっかく一生懸命ここまで来て、ファイティングドッグスだけじゃないですけれども、四国アイランドリーグっていうものが進む中で、何か前に向いたこともみんなで考えられたらいいなと、個人的には思うんですがね。
(竹内:高知新聞記者)
ナイターがないと、昼間は暑すぎて、見に行く気しませんよ。
(知事)
もうこの季節はちょっと無理だろうと思うね。で、造るならばやっぱり、春野じゃないだろうというふうに思いますので。
それをただ、高知市さんに「さあ、だからお任せ」っていうことにはなかなかならないので、そういうことができればいいなあと思います。
(亀岡:朝日新聞記者)
市民レベルで、多少ともそういう声が出ているということはないんですか。
(知事)
声は、出ております。声は、いろんな人から聞いたというだけで、数人ですけれども、出ております。当然、硬式、軟式含め野球関係者から、かなり強い声が前々からあるんですけれども。
しかも、あれだけ四国アイランドリーグということでやって、いささか冷ややかな目で見た人もいる中で、観客動員などからいっても相当頑張っておられると思います。
そういう流れをまた、勢いづけるためにも必要じゃないですかという声は、野球関係者はもちろんなんですけれども、それ以外の方からも数多くいただきます。
政治資金パーティー
(釜本:時事通信記者)
政治資金パーティーの収支が公開されましたけれども、その使い道について、何か具体的なプラン等で動きはありますでしょうか。
(知事)
使い道は、直接、そのお金を使うことになるかどうかは、ちょっと別なんですけれども。1つは、帯屋町かどこか分かりませんけれども、そういうところに若者などが集まる場をつくる、拠点づくりから…。
今、申し上げたように、拠点づくりに資金を使うかどうかってことはちょっと別なんですけれども、いろいろな投げかけをしてくださる方もいらっしゃるので、そういう方々と一緒にやっていきたいと。
これは、私の政治活動、選挙という意味での政治活動とは全く無縁です。
そうではなくて、住民力ということの一環として、やっぱり学生のネットワークづくりということをやっていければなというふうに思いますし。まあ現実に、それを何人かに頼んで、そういうネットワークづくりの立ち上げというものを考えております。
場所づくりは、先ほども言いましたように、あの資金で、ということにはならないのかもしれませんけれども、10月ぐらいまでにはそういう場所をつくって、動きとしてじわじわと皆さんにも見ていただけるような形でということができればと思います。
やっぱり自分の政治活動としても、住民力の活動を支えていくような、また、応援をしていくようなことができればということを思いますので。選挙ということとは切り離して、住民力の応援ということに、自分の政治活動としてのかかわりができればということを思っています。
(釜本:時事通信記者)
具体的にはどういった活動をする学生のネットワークづくりということですか。
(知事)
それはさまざまなことがあると思います。
地域おこし的なものもあるでしょうし、そこは、その集まった学生と話をしながらやっていかないと分かりませんので。こちらから何かミッションを出して「こういうことに手を挙げる人」と言って応募して、ということではありませんので。
関心を持って集まってくれる学生を、今、呼びかけております。
(釜本:時事通信記者)
以前の選挙の中でやっていたものとはまた違った、学生たちの活動?
(知事)
そうですね。
あの場合には、やや公約づくりというふうな選挙との関わりがありましたけれど、全くそういう選挙的なものとは切り離して、住民力、地域活動的なものを応援していく形ができればということを思います。
併せて、後援会長さんが障害者福祉のネットワークを持っておられますので、そういうものもまた生かした活動ができればということを、今、話をしております。
(吉川:テレビ高知記者)
そろそろ時間なんですが、質問ある社、ありましたら。よろしいですか。
(知事)
ありがとうございました。