知事の定例記者会見(高知龍馬空港について)

公開日 2007年12月08日

更新日 2014年03月16日

知事の定例記者会見(高知龍馬空港について)

平成15年8月7日9時00分から(県庁第二応接室)

(知事)
 皆さんおはようございます。
 今日は、今年の11月15日に高知空港を「高知龍馬空港」という愛称に呼び替えることを、県民の皆さんにも、また広く国民の皆様方にも、飛行機を利用する多くの方々にも知っていただきたいと思って、記者会見を開かせていただきました。

 このことは、もともとは、今日同席をいただいてます土佐経済同友会の日和崎代表幹事、また龍馬を愛するいろんなグループや団体の皆さん方から、「ぜひ高知空港を高知龍馬空港に」というご提案をいただいたのがきっかけでございますし、それをきっかけとして、龍馬は11月15日が誕生日でもあり、また命日でもありますので、それにちなんで11万1500人の署名を集めようという活動が始まりました。

 この署名も今7万人を超えておりますし、このあいだの県議会でも、高知龍馬空港という愛称に替えようという請願(「高知龍馬空港」という愛称の活用支援を求める請願書」)が全会一致で可決をされました。

 さらに一昨日のことですけれども、高知空港ビル(株)の取締役会が開かれまして、空港ビルの看板を「高知龍馬空港」という形に替えようということが全会一致で決定をされています。

 このように、大きな方向付けができましたので、今日記者会見を開いて、このことを皆さん方にも知っていただきたいと思いました。
 「高知龍馬空港」という愛称については、みんなが龍馬が好きというわけでもありませんので、「なぜ龍馬好きの人の思いを他の人にまで押しつけるのか」というようなご批判のメールもいただきました。

 また、「高知には龍馬以外にも、ジョン万次郎もいるじゃないか、板垣退助もいるじゃないか、中岡慎太郎もいるじゃないか。いっぱい有名なすばらしい人材がいるのに、なぜ龍馬だけなんだ」と、こういうご意見があることも知っています。

 しかし、龍馬は、やはり多くの国民にとってちょっと特別な存在ではないかと思っています。ついこの間、ある会社(住友生命)がなさった「今、一番会いたい人」(というアンケート調査)で、歴史上の人物も入れた(有名人で)会ってみたい人というのは、1番は小泉総理大臣でした。

 これはまあ、やむを得ないことだと思いますが、2番は坂本龍馬、3番が織田信長、というように、(龍馬は)歴史上の人物の中ではもう圧倒的な人気を誇っている、日本人の心をぐっとつかんでいる人材だと思います。

 また、坂本龍馬に関しては、ちょうど来年、NHKの大河ドラマが新撰組を取り上げますけれども、この中でも、近藤勇、土方歳三と並んで主役の扱いになっておりますので、大変いいタイミングではないかなと。

 併せて、高知市の方でも、来年の春に「龍馬の生まれたまち記念館」がスタートをするというお話を聞いておりますので、その意味でもいい時期ではないかと思いました。

 もう一つ、世界を見渡してみますと、シャルル・ドゴール空港だとか、ジョン・F・ケネディ空港だとか、個人の名前をつけた空港というのは、いっぱいございます。これに対して、日本ではまだ個人の名前を付けた空港というのはありません。そういう意味でも、インパクトというか、アピール効果があるのではないかと思いました。

 また、さらに付け加えて言えば、今「時代がたいへん閉塞をしている」ということが言われますけれども、龍馬はまさにそういう閉塞した時代を切り開いた人だし、だからこそ、多くの国民に今も根強く人気のある歴史上の人物です。

 そんな意味から、「龍馬」という名前をこの空港の愛称に使わせてもらうことで、「高知県からこういうすばらしい人材が出ていった」、「時代を切り開いていった人が出ていった」ということを全国にアピールしていけるのではないかと。

 そのことを通じてまた、高知は、先ほど申し上げたような、時代を切り開いた様々な人材が出ていった、そういう風土を持った県だということも、ついでに売り込んでいけるのではないかなというふうに思っています。

 また、それだけに、単に「高知龍馬空港といって看板を付け替えたね」ということで後で冷やかされないように、民間の皆さん方とも一緒になり、また航空会社や関係の団体とも一緒になって、この運動を盛り上げていきたいと思いますし、併せて僕も、全国あちこち行ったときに、この「高知龍馬空港」を宣伝をして、交流人口の拡大にも繋げていきたいと思っています。

 そういう意味で、記者会見が終わりましたら、関係各機関や団体、また航空会社などに、「高知龍馬空港という愛称を11月15日から使います」ということについてのお知らせと、そしてそのことへのいろんなご協力要請のお手紙を差し上げたいと思っております。
 私からは以上でございます。
 

(日和崎:土佐経済同友会代表幹事)
 おはようございます。
 「愛称「高知龍馬空港」を実現する会」という会が発足をしまして、たまたま私ども土佐経済同友会に「会長をやってくれ」というご要請がありました。

 様々な皆さん方の思いと、私ども土佐経済同友会という組織としての活動内容からして、お受けをさせていただいたという経緯がございます。
 この「高知龍馬空港を実現する会」、県民の多くの皆さん方、そして、県外からも大変多くの方々の署名を頂戴しました。

 現在もまだ、(署名活動)を続行、継続をしておりますけれども、先ほど橋本知事さんがおっしゃられましたように、11万1500(人)という数字を当面の目標として、署名活動を引き続き続けていますが、過日、この「実現する会」のファーストステップの役割はほぼ完了したということで、新たに具体的な活動を推進していくという目的のために、組織を変更いたしました。

 「高知龍馬空港活用促進連絡会議」という会議(に変更した)でございますけれども、今までのいきさつ上、その議長役を私が引き続き仰せつかったわけであります。

 (現在、)11月15日のオープニング、つまりスターティング・ディ(始まりの日)までの活動と、それ以降と、散発的に終わらせないで、数年、この活動を持続的に展開していこうということでございます。

 (連絡会議では、)高知空港ビルさんの社長様に表記変更部会という部会の部会長さんにお就きいただいてますし、空港利用促進部会には高知県観光コンベンション協会の豊島専務さんにお就きをいただいています。

 さらに、記念イベントというのを11月15日に行おうということでございますけれども、その部会長には、全国龍馬社中の橋本会長、当会の副議長をしていただいてますが、そういった人たちが、この「高知龍馬空港」の実現に向けて最終的な事業を展開していくという格好にさせていただきました。

 最後に、この(「龍馬」という)ネーミングの問題は、確かに、橋本知事さんがおっしゃられましたように、「坂本龍馬」という名前じゃなくてもよかったのかもしれませんけれども、知事さんからご説明がありましたような理由で、最終的にはやっぱり坂本龍馬の名前を冠した空港名称がいいだろうということで、その名前にさせていただいたわけであります。

 これはあくまでも手段でありまして、本来の目的は「高知県への観光誘客をさらに増大を図りたい」ということと、「それに派生する経済波及効果というものを睨んだ」、これが本来の目的でございますので、そこらへんを誤解をされますとですね、「なんだか、龍馬好きが…」というふうなところに行き着いてしまうわけです。

 決してそうではないということを、最後に申し添えておきたいと思います。
 今日は本当にお時間をいただきましてありがとうございました。
 

(田村:NHK記者)
 知事にお伺いしたいんですが、支援というか、今後県として、具体的にどういった形で、龍馬空港のPRなり、誘客につなげるためのCMとかを検討されてるかをお聞きしたいんですが。
 

(知事)
 これまでも、JALグループ、それから全日空グループには、各社の幹部の方々にお会いをして、私が直接お願いをしております。
 そのお願いは、様々な協力もありますけれども、こういう事を機会に、ぜひ全国に機内誌等を通じてPRをしていただいて、高知への交流人口の拡大に繋げていただきたいという思いも込めております。

 県としてできること、まあ様々ございますけれども、予算を伴うものの難しさということもございますので、ここ(高知龍馬空港活用促進連絡会議)にも3つの部会がございますけれども、それぞれの部会に県も関わりながら、できることからやっていきたいということを思います。

 今ご質問のあった誘客、人を呼んでくるということとは直接関係ありませんけれども、例えば表記ということで言えば、国道、県道、農道も含めて、「高知空港」と書いた看板が各所にございます。国道で言えば9箇所ございますし、県道には31箇所ございます。

 県道に関しては、既に予算として計上しているものの枠の中から、できるものは11月15日までにもうやっていきたいと思っておりますし、また、国道の9箇所に関しては、ご協力いただけないかということを国土交通省の事務所の方にもお願いをして、協議を進めております。

 その他、外に向けてのPRということでは、今日の会見がまずきっかけでございますので、これをスタートにして、いろんな活動をしていきたいと。

 そして、11月15日までには、この高知空港を「高知龍馬空港」というふうに愛称を替えることで何ができるか、何をするかというアクションプログラムをまとめて、それを、行政だけではなくて、民間の方々…、というのは、この運動にご協力をいただいたというだけではなくて、

今日、(高知県観光誘致連絡協議会の)藤本さんも来ておられますけれども、旅館、ホテルなど、直接関わりのあるいろんな業界団体、また、観光コンベンション協会ももちろんですけれども、そういうところと手分けをして様々な活動をしていきたいと思っています。
 

(廣末:高知新聞社記者)
 「龍馬空港」という愛称で呼ぶのはかまわないんですけども、あと表記をいろいろ変えるということについては「納得しかねる」というような声も多いんですが、看板を替えるというのはそもそも知事のご発案ということでしたけども…。
 

(知事)
 いや、誰の発案ということではないです。
 「高知龍馬空港」ということで愛称を変えるのであれば、それはまあ、看板は替えないと、アピール効果もないだろうということで、みんなで「看板は替えていこうね」ということになりました。
 

(廣末:高知新聞社記者)
 一番の象徴は空港ビルの看板?

(知事)
 そうですね。
 やっぱり空港に着いたとき、また空港を利用されるときに、「高知龍馬空港」という名前がついていることは、非常にインパクトもあるし、アピール効果もあるんではないかというふうに思いました。

(掛水:高知新聞社記者)
 その点なんですけど、空港ビルの社長さんは、「そういう経費を自分ところで単独負担するのはきびしいんじゃないか」というふうな見解も示されていたんですけれど。
 それはどうなんでしょう、その補助とか…。

(知事)
 ちょっと僕は違う観点からお話をしたいと思いますが。
 高知県の一番いけないところはですね、みんなで何かやっていこうというときに、必ず、「こういう反対の声があるが、どうですか?」と言って、いろいろ、ごちょごちょ、ごちょごちょと足をひっぱるような議論をすることが、一番やっぱり高知の力を弱めてることだと思います。

 私たちも、そういう声があることは、先ほども申し上げたように、分からないわけではありませんし、また、こういう活動と予算とのバランスというのは、いつも考えなきゃいけないことです。

 また、空港ビルは、もちろん株式会社としてやっていくんですから、その営業にマイナスになるようなことがあってはいけないということで、取締役の皆さん方にもいろんな働きかけをし、そして、取締役会の中でもご議論をいただいて、

看板も「見積の料金よりもはるかに安い形でやっていく手法は何か」ということをこちらも情報を提供し、お考えをいただきましたし、さらに、空港ビルにとっても、もし利用客が増えていけば当然マイナスばかりではないわけですから、そういう営業の考え方として、ビジネスサイドで考えてもいただいて、ご決定をくださったというふうに理解をしております。

 ですから、できることはもちろん、県としても、先ほどの県道の表記の付け替えだとか、また、今後これを利用したコンベンション協会への支援だとか、様々な形での応援の仕方があると思いますけれども、せっかく「みんなでやっていこう」というときに、

「こういう声もある。ああいう声もある」と言って冷水をかけるという高知県人らしいやり方を、もうそろそろ止めたらどうかと。ここはひとつ「みんなで外に向けて打っていこう」ということを考えてみたらどうかなと。

 県民の皆さんの中にいろんなお声があることは重々理解をしてますし、そのバランスというのは私どもも考えながら仕事をしているつもりです。
 

(田村:NHK記者)
 できることからやっていこうというお話があったんですけど、県が発行するものとして、パンフレットからそれこそ公文書まであると思うんですけど、どこまでその「龍馬空港」という表記を使われる…。
 

(知事)
 いろんな印刷物は、今あるものを全部一斉に刷り直しをするということではなくて、それを増版するとか、内容を切り替えるとか、そういう何かやり替える時期に、「高知龍馬空港」という形で替えていく。

 観光パンフレット等もそうですけれども、増刷をしたり、何かをするときに、その版下を替えていく、というやり方で、順次切り替えていきたいというふうに思っています。
 

(掛水:高知新聞社記者)
 県道の看板ですね、既定の予算で順次やっていかれる?
 とりあえず、11月15日までにいくつぐらいやれそうなんでしょうか?
 

(十河:県企画振興部長)
 高知空港線という、(国道)55号から入って空港に至る県道がありますけれども、そこの当面3箇所はすぐに発注する予定ですが、あとの箇所については、予算の推移を見ながら、予算残が出てきたときに対応していく計画です。
 

(掛水:高知新聞社記者)
 とりあえず、3つ?
 

(十河:県企画振興部長)
 3つは最低やります。
 もうそこは、県民の皆さん、県外の皆さんが通るところはやります。
 めったに通らないところにも20数カ所(看板が)ありますけども、それは順次やると。
 

(掛水:高知新聞社記者)
 はりまや橋から高知空港までの間の?
 

(十河:県企画振興部長)
 国道は、先ほど知事から申し上げましたように、ご協力いただくように要請してますし、それにお応えをしていただけるんではないかと思ってます。
 

(知事)
 国の方も前向きな話をしてくれていますけれども、事業主体が違いますので、この場で明確に申し上げるわけにはいきませんから、「協議をしている」というふうに表現をしました。かなり前向きに受けとめていただいております。
 

(釜本:時事通信社記者)
 県内の看板の付け替え(高知空港ビルとか)はいいんですが、(高知空港と結ばれている)他の空港についての対応…、例えば、羽田空港の(行き先表示を「高知龍馬空港」と書き換えるといった)対応ですとか、そういうことについての目標は?
 まあ、最終的には全部「高知龍馬空港」(と表示してもらうこと)を目指すということだと思うんですけど、いつごろまでに…。
 

(知事)
 ソラリー(パタパタ回転する発着表示板)のことでしょうか?
 

(釜本:時事通信社記者)
 ええ。
 

(知事)
 ソラリーはもう最終的な課題になるだろうと思います。
 これは、各空港ビルの所有に基づいて、その予算でやっていくものですので、例えば、他にいろいろやり替えるものが出てきたときに…、例えば中部国際空港だとか、(その他の)空港名の変更だとか、全国的にいろんなものが出てきたときに、併せてやっていただくとかですね。

 それは、航空会社の航空チケットにも、発券機の(コンピュータ)ソフトもそうですけれども、そういうものは、最後の方に、他のことでやるときに併せてやっていただくということでどうかと、例えば航空会社であれば、そういうようなお話を各幹部の方には投げかけております。
 

(釜本:時事通信社記者)
 高知県から、例えばお金を出して替えるということはしない、ということでいいんでしょうか?
 

(知事)
 しないというか、それはもう、できません。
 要は、このアイデアは何かと言えば、なるべくお金をかけず、特に県民の皆さんにご負担をかけずに、なおかつ外に少しでも「高知」というものを売っていこう、また、高知を訪れてみようという方を増やしていこうという、いささかずるい作戦ですので、県民の皆さんがご心配をされるような、県民のご負担を増やすようなことは考えていません。

 なるべく県民負担を少なく、いろんなお力を借りながら、じわじわと流れを変えていきたい。
 ただ、それが出来上がるまで待ってると、ずるずると時間が経ってしまいますので、ここは思い切って、せっかく署名も7万(人)を超えたということですし、県議会での請願の決議もいただきましたので、11月15日をもってやっていくということをぜひ皆さん方にもご理解をいただきたいという思いで、会見を開かせていただきました。
 

(掛水:高知新聞社記者)
 正式名称とかにもっていかれるような考えはあるんでしょうか?
 それとも、愛称ということで一段落ということなんでしょうか?
 

(知事)
 それは今申し上げたことと裏腹で、正式名称ということになれば、それは航空会社から何から、変更等を考えなきゃいけないということになります。

 ただ、正式名称になっても羽田は「羽田」で略称でやっているわけですから、そういう面もありますけれども、少なくとも、正式名称になれば、さまざま予算のご負担をお願いしなきゃいけないことがありますので、これはもう当方だけで決められる事ではなくなってしまいます。

 ですから、まずは県だけで、しかも県民のご負担もなるべく少ない範囲でやっていって、なおアピール効果をということで、まずは愛称を、ということにいたしました。今の段階で、正式名称の切り替えまで含めて考えているわけではありません。そのためのタイムスケジュールを考えているわけではありません。
 

(掛水:高知新聞社記者)
 次の活動は何になるんですか。今日の会見のあとですね。具体的に…。

(知事)
 次の活動は11月15日からスタートをしますので、その日のイベントとして何をやっていくか。
 「まず出来ること」ということを言いましたけれども、「11月15日に高知龍馬空港になったのに、単に看板だけだね」ということではいけませんので、先ほども言いましたようにアクションプログラムを作ってですね、龍馬空港の中にどういうようなコーナーをつくっていけるかとか、また龍馬関係のグッズを集めたりとか。

 また、さらには、空港に着いたら、龍馬だけではありませんけれども、歴史関係のルートとしてどういうルートの周り方ができるかというような案内をしていくとか、それこそ、お金をかけずに知恵と人繰りで出来ることをやっていかなきゃいけません。

 そういうことを、観光コンベンション協会、また観光関連の業界の皆さん方とも知恵を出しながら、とりあえず11月15日に向けては取り組んでいきたいと思っています。
 


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