知事の定例記者会見(平成16年7月議会)

公開日 2007年12月08日

更新日 2014年03月16日

知事の定例記者会見(平成16年7月議会)

平成16年7月7日9時00分から(県庁二階 第二応接室)

(項目)
 ・議案の説明
 ・児童生徒の安全対策について
 ・出納長人事



【議案の説明】
(知事)
 皆さんおはようございます。
 7月の定例の県議会を7月13日に招集をすることに致します。
 提出を致します議案は、一般会計補正予算1件と、条例その他議案31件の、合わせて32件でございます。
 一般会計補正予算では、宿毛と大分県の佐伯とを結びますフェリーの再開に向けての支援にかかる経費、また、県内の小中学校に通う児童生徒の皆さんに防犯ブザーを携帯をしていただくための経費など、合わせて2億円あまりを計上しております。

 また、条例議案では、市町村合併に関わる議案が数多くございます。
 といいますのも、この10月1日にひらがなで書きます新しい「いの町」が、また来年の1月1日に新しい「高知市」、そして2月1日には「津野町」が発足を致しますが、これら3つの地域の8つの市町村につきまして、町と村、また市と村との廃置分合について県議会の議決をいただくための議案、また、この廃置分合に伴います、関係する条例の規定の整理等にかかわる議案がございます。

 このほかにも、県税条例の一部を改正する条例の議案など、条例議案が17件、その他議案が14件でございます。
 私からは以上でございます。


【児童生徒の安全対策について】
(池:高知新聞社記者)
 防犯ブザーについてよろしいですか。
 2月17日か18日だと思いますけれども、公明党の県議、市議さんから知事室で要望を受けたのを、私も取材してたんですけど、その際には、積極的姿勢といいましょうか、非常に前向きに取り組みますというふうにおっしゃってました。

 それの1ヶ月ぐらいあとの2月定例県議会の質問戦で、公明党の議員さんだと思いますけれども、「高い物ではないので補助してほしい」というような話に、「高い物でないのなら、お父さんお母さんに買ってもらえばいいのではないか」と、そういう趣旨の答弁をなさったと思うんですが。

 そういった経緯からして、今回に至る…、いまひとつ一貫性を欠くというか、ふらふらした感じ。これ、どういうふうに説明をする…?

(知事)
 いや、全然ふらふらはしておりません。
 お父さんお母さんに買ってもらうということなど、いろんなことを選択肢としては考えながらやり方をつめていったらいいのではないかということを申し上げているのであって、こうすべきだ、ああすべきだということをその都度申し上げていることはありません。

 この問題も、私も「どうしたものか」とこの数ヶ月考えましたが、東京での特別区の中とか、主に大都市部ですけれども、また福岡市などには、子どもさんを出迎えるための請負の会社などもできております。

 というように、大都市部を中心に、相当、この子どもの安全のことには関心も高まり、また緊急性も高くなってきているのではないかということを感じました。
高知市が中心になりますけれども、高知県内でもそうしたことというのは必ず大きな影響としてやがて近い将来出てくるだろうというふうに思いますので、そういうことを予防していく、そのための予算として、決して費用として高すぎることはないというふうに判断をしました。

 また、民間の方々にもいろいろご寄付等のことをお話をする中で、ライオンズクラブだとかそういう団体や個人を含めて、かなりの方が関心を寄せておられますので、具体的に「寄付」という形でも関心を寄せておられますので、そういう、官と民とが一緒になって取り組んでいける事業の一つではないかと思っています。

(池:高知新聞社記者)
 お聞きしたかったのは事業の是否よりは行政の手順の話であって、あえてお聞きしますけど、教育長の再任の交換条件というようなご認識はお持ちです?

(知事)
 それは全くございません。

(池:高知新聞社記者)
 市町村議の皆さんが2月に県下一斉に要望されてますよね。だから、知事に要望されたのと同じように一緒に話が進んで、県が決断されるまでの約4ヶ月の間に21町村ですか、すでに貸与が始まってるんです。しかも今回の補助の制度が「既に貸与を始めたところは補助の対象にならない」という財政課のご説明でしたので、そういう意味でいうと公平性も欠くんじゃないかなと、結果的にですね。そういうものにならざるを得ないですかね。

(知事)
 そういう意味での公平性ということよりも、県としては、今の時代環境の中で、児童生徒のいろんな危険を予防するという趣旨で、決して全員が携帯をするための施策をとることに問題があるとは思っておりません。

 また、公平性ということで言えば、防犯ブザーだけではなくて、そこで何か予算的な余りが出るのであれば、それをこういう子どもたちの安全を守るための地域での取り組みや仕組みづくりなどに使っていただく形をとっておりますので、そこはそれぞれの市町村がご判断をされて、プラス、いろんな活動をしていただければいいのではないかと思います。

(池:高知新聞社記者)
 いや、ちょっと…。事業の是否を、私も別にそんな悪いことだとは思ってないんですけども…。
 何と言いましょうか…、例えば、地産地消の事業なんかで、財政課とのお話の中でも、「いわゆる国からのヒモ付き補助金というような形で出て、料理教室なんかやってるんですよ」と。「三位一体って言ってる中で、こういった補助事業がまだ残ってて…」というような皮肉り方もされてたんですけども。

 そういう状況がある一方で、妙に、県がやってる(ことの)やる気のある市町村に対する不公平感、あるいは、2分の1補助出しますからどうですかというような形ですよね。ちょっと大雑把な話かもしれませんけれど、国と地方の関係というのに対しての知事の今までのご発言と、県と市町村の補助金のあり方っていうのもですね、そんなに大差ないかなという雰囲気も見えてしまうんですけど。

(知事)
 いや、ちょっと趣旨が…。料理教室と比べて議論されるのがよく分かりませんけれども。
 冒頭言われたように、やっぱり「事業としてやるべきかどうか」という判断はあってしかるべきだと思うんですね。どういう仕組みをしていくかということより先に。
まず仕組みありきで、市町村との補助金のあり方がどうかという理屈で入っていったら、役所の考え方に陥ってしまうのではないかと。

 そのことよりも、やはり、県民にとって試みる価値のある事業かどうかという判断があって、そのあとにそれぞれの仕組みづくりというのはあるんじゃないかと私は思いますけども…。

(池:高知新聞社記者)
 議会で「お父さんお母さんに買ってもらえばよい」というふうなご答弁をされたのは、これはつまり、「行政としてそこまで補助するほどではない」というふうなご判断をされたから、そういう答弁されたんじゃないですか?

(知事)
 そういう選択肢もあるんじゃないかと。「いろんな選択肢を考えてみるべきではないですか」ということを、(公明党は)ご提案された党でございますから、あえてご提案された党に、「いろんな選択肢も考えてみたらどうですか」ということを投げかけました。

(岡林:高知新聞社記者)
 いわゆるその三位一体改革に伴う財政状況、非常に厳しいですよね。その中で、今回このベル(防犯ブザー)を貸与するというような決断をされた。これは、その中でも非常に緊急性が高い分野であるという、まず判断をされたということですか。

(知事)
 緊急性は高いと思いました。

(岡林:高知新聞社記者)
 その三位一体改革に伴う財政状況が厳しいのは県だけですか。

(知事)
 いや、そうではございません。

(岡林:高知新聞社記者)
 市町村もですよね。

(知事)
 ええ。

(岡林:高知新聞社記者)
 それであるならば、先ほどちょっと話があったと思うんですけれど、いわゆる一方で「行政の平等性」というのが、例えば県民に向けられる平等性という部分と、市民・町民・村民という部分を介した平等性という部分もあろうかと思うんですよ。そういう意味合いにおいて、市町村の財政が非常に厳しいという状況の中で、市町村も「そのベル(防犯ブザー)が必要である」ということで踏み切った市町村があるわけですよね。
 それに対して、本来であれば、今回新たに全小中学生でやるという対応とともに、その(すでに踏み切った)市町村に対しても補助を出すべきじゃないんですか?そういうお考えはないですか?

(知事)
 そういう突き詰めた公平性で議論していけば、いろんな事業でそういうことが起きてくるだろうと思います。
 僕は、こういう厳しいときだから、県も市町村も一緒になって、お互いそういう突き詰めた論理・理屈だけではなくて、やったらいいと思う事業をどうやってお互いがやっていくかというお互いの共同関係の中で県と市町村が仕事を進めていくべきではないかと思うんです。

 あまりにも不公平で理解できないというふうなことをしていくならともかく、一定のリーズナブルな金額の中で、お互いが「これをやってみたらどうか」「試みる可能性(価値)があるね」と思う事業を取り組んでいく。その中に、事前にいろんなことにチャレンジをしているところもあって、そして、その市町村がまた他のことに(他のこともやってみることができるように)、「同じ趣旨で事業をするならば、それもやってくださいね(やっていいですよ)」ということも言いながら、こういう事業を組み立てていくことに、それほど追求を受けるほどの不合理性があるとは僕は思いません。

(岡林:高知新聞社記者)
 それは、市町村から見てもそうということなんでしょうかね。

(知事)
 いや、それはそれぞれの受け止め方があると思います。
ですから、そういうものを一緒にやっていこうね、という市町村との関係を、この事業だけじゃないですけれども、すべての事業についてつくっていく必要はあると思います。

(岡林:高知新聞社記者)
 そうですよね。
 というのは、額の多寡ではなくて、市町村との関係において、これから県と市町村は一体になって取り組んでいかなければいけないという大前提があるならば、先ほど言った、既に自腹を切ってやられている市町村に対しても、なんらかの対応、なんらかの話というのがあってしかるべきかな、と思うんですけど。そこらへんの対応はされてるわけですか。

(知事)
 いやそういうことは、だから…。できればいろいろやっていけばいいと思います。ただ、僕は、まずこの事業をやる価値があるのではないかと判断をしました。
 その事業としての価値ということを考えたときに、いろんな精査の仕方というのはまた…、これは公立だけのことを言っていますが、国立や私立をどうしていくのかとか、いろいろ、細かいというか、その他の付属することは出てくると思います。

 そういうことを一つ一つ全部整理してからやりましょうというのがこれまでの役所のやり方ではないかなと。
 そうではなくて、やっぱり、やるべきと判断したものをみんなで一緒にやってみると。その中で、よほどの何か問題が出たら、それを修正をしていくということで、僕はいいのではないかと思います。

(岡林:高知新聞社記者)
 ただ、その「やるべき」という判断の時期が、多少、市町村と比べたときに、県の方が遅れ気味であったということがありますよね。

(知事)
 それはそうです。

(岡林:高知新聞社記者)
 そういうことに対してはやっぱり、対応なり、説明をするというようなことをしていった方がいいんじゃないですか。

(知事)
 それはちょっと僕も…、直接そういうご不満が出ているかどうかというところまでは分かりませんので、そういうご不満が出ているのであれば、そこは当然、協力関係をつくるためにもご説明をすべきだと思います。


【出納長人事】
(池:高知新聞社記者)
 出納長人事の見通しを。今議会で提案はあるんでしょうか。

(知事
 まだいろいろと検討をしておりますけれども、それはお相手もあることですし、今の時点では白紙の状態です、そういう意味では。
 


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