公開日 2007年12月08日
更新日 2014年03月16日
見て!選んで!カラダ元気!フォーラムでの知事祝辞
平成15年10月30日(木曜日)高知市文化プラザ かるぽーと 大ホール
みなさん、こんにちは。
今日は元気フォーラムなんだけど、このフォーラムのパンフレットにも配られているように、ちゃんと朝ご飯を食べなきゃいけませんよというような規則正しい食生活をしていないせいか、昨日の朝から急にのどを痛めて、がらがら声になっちゃいました。聞きにくいと思いますが、我慢して聞いてもらいたいと思います。
今日は、このフォーラムに本当に大勢の方々がお出でいただいて、特に若いみなさんがいっぱいご参加をいただいてとてもうれしく思います。
で、日本人の平均寿命は、食生活が良くなった。、また、病気に対する保健医療の仕組みがとても進んだ。そんなことから、どんどんのびて、今では、世界一の長寿国になってきています。
で、そうした中で、病気の内容もずいぶん変わってきました。昔は、いろんなウイルスやばい菌に感染する感染症の病気が中心でしてけれども、今は生活習慣病といって毎日毎日の規則正しい生活をしないためになっちゃう病気。そういうものがどんどん増えて、たとえば、癌ですとか、心臓、心疾患、脳血管疾患、こんな病気が無くなる方の6割以上を占めるようになりました。
また、今言いました生活習慣病は、糖尿病とかがそうですが、だんだん目がみえなくなってしまうとか、寝たきりになっちゃうとか、また痴呆になってしまうとか、様々な障害をもたらす恐ろしい病気です。
こうしたことに対し、平均寿命がいくら延びたといいましても、ただ長生きすればいいと言うのではなく、元気で健康で長生きしなければいけない。そういうことを健康寿命といいますが、健康寿命を延ばして行かなきゃいけないことが大切なテーマです。
そのためには、さっきいいました生活習慣病というものを少しでも予防していかなければなりません。では、どうすれば予防できるかと言うことですが、そのためには一番大切なことは、毎日毎日朝ご飯をきちんと食べる、適当な運動をする。などといった規則正しい生活をすることだと思います。
僕が子供の頃、日本のそれぞれの家庭では、おとうさん、おかあさん、家族そろって、ごはんとそして、おかずと前菜とそういうものがならんだ食生活が当たり前でした。
だけど、だんだん、だんだん日本人の食生活も変わってきました。
みなさんのお宅がどうかは判りませんけれども、最近ではいろんなレトルト食品や加工食品を使ったり、またちょっと外へ食べに行こうねと外食したり、そしてみなさんのなかにもちょっと太りすぎではないかと、行きすぎたダイエットをしたり、などなどちょっと不規則な食生活をしている人もいっぱいいるのではないかと思います。
これくらいと思うことを毎日毎日、続けていくとカラダのどこかがおかしくなっていく。それがその生活習慣病と言うものです。
このことを、ぜひ若いうちからみなさん方にも気づいてもらいたい、なんか注意してほしいな、そういう思いで、高知県では平成13年度から、若い人たちが行くお店を中心に外食のメニューだとか、またそこで売られる食品等の栄養表示をする、栄養情報を出す、そういう仕事をしてきました。
今日は、そういうような、若い人たちにいろんな栄養のことについて知ってもらう,そう言うふうな県の取り組みを広く県民の方々に知っていただこう、こういう思いでこのフォーラムを開きました。
このあと、女子栄養大学という、ま、栄養専門の大学の香川先生という学長先生が、「食べることは生きることだ」という食べることの大切さ、また朝食をとることの大切さ、さっき、控え室で学長先生と話をしたら、ちゃんと朝食を食べる子と食べない子とでは、成績が5点ぐらいのひらきがあるというきちんとした調査統計もあるそうです。 成績が良くなろうと思ったら、朝のご飯をきちんと食べた方がいいのかもしれません。
といううようなはなしをこの後、香川先生がしてくださいます。
ぜひ、良く耳を傾けて、おうちがそうでなかったら、「おかあさん、こういう話を聞いてきたよ。これからうちのご飯もこういうふうにしていこうね」と話したりまた友達と外で、ちょっと何か食べるときに、「栄養のことについても注意していこうね。」と声をかけあっていただければうれしいです。
今日のフォーラムが、みなさん方の栄養に対する感心、また食生活に対する感心を呼び起こすきっかけになることを、心から願ってご挨拶とさせていただきます。