公開日 2010年01月05日
更新日 2014年03月31日
平成21年仕事納め式での知事あいさつ
平成21年12月28日(月曜日) 正庁ホール
高知県庁職員の皆さん、今日で平成21年の仕事納めとなるわけでございますけれども、この1年間、本当にお疲れさまでございました。本当に心よりお疲れさまでございましたと申し上げたいというふうに思います。
この1年間、5つの基本政策に基づいていろいろな物事を着実に実行してきた1年間ではなかったかと、私は思っております。思い返せば昨年12月、丁度1年前に仕事納め式をやりました時、あの段階においてはまだこの高知県、県勢の浮揚に向けて具体的に何をすべきなのかということについて、必ずしも固まってる段階ではございませんでした。それを一生懸命考えている最中ではなかったかと思います。
今年の1月、2月、3月とこの予算編成過程を通じて一生懸命皆さんで智恵を絞っていただき、高知県勢浮揚に向けて何をすべきなのかということを固めてまいりました。そしてこの4月から「本気で実行」ということで、それぞれの政策に向けて、皆様方が本当に一生懸命汗をかいてくださいました。おかげさまで、まだまだアウトカムが出る、成果が出るという形になってないものもあるでしょう。しかしながら少なくてもインプットレベル、もしくはアウトプットレベルでは、多くの政策が実行されることとなったのではないかというふうに思っています。
そしてまた、少しではありますけども成果に結びついたものもあり、またその成果の兆しとして、本当は言いたいですけどね、まだ言えないと、そういうようなものもいくつか出てきている。本当にこれは皆様方が高知県の県民の皆様のためにという、誠意、誠実な気持ちを持って真剣にご努力をされた結果であると、本当に心から私としても嬉しく思わせていただいているところでございます。
この間、いろいろな形での取組が進んでまいりました。経済の問題で言わせていただきますれば、非常に今年はリーマンショック以降の経済の厳しい時期であり、緊急経済対策、こちらに向けて徹底した対策を講じてきた時期でございました。「あったかこうち雇用創出プラン」もありました。またインフラ整備についても追加に次ぐ追加ということで、現場の皆さんはじめ本当にこれを事業化していく取組は大変なものであられたことと思っております。
また、本県経済の体質を抜本的に強化するための産業振興計画の取組。今年の4月、5月、6月とかけていろいろと実行体制の整備、特に地域における地域本部の整備でありますとか、そういうことを行っていった後、8月から地産外商公社も立ち上がり、すさまじい勢いで地産外商の取組をはじめ、いろいろな産業振興計画の取組が実行に移されてきたところであります。
本当に嬉しいなと思いましたのは、商談会とか県産品フェア、地産外商に向けての具体的な取組、去年は13件しかできませんでした。しかし今年は48件実施できることとなった。さらには阪急・阪神グループ全社を挙げて、この1月中旬から高知フェア、これをやってくださるとか、本当に1年前においては夢のような取組も実施できるようなこととなったわけであります。
農業の担い手が110人ぐらいが毎年増えていたのが160人になったでありますとか、東京、関東においてもいろいろな売り込みの機会が増えてきたでありますとか、また林業振興部においても環境の取組が引き続き全国でトップクラスであり、さらには合わせて県外に向けて新しく売り込みをしていくための仕込みが十全に図られたでありますとか、素晴らしい取組が進んでおります。
また水産業の分野におきましても、産地を強くするための取組が具体的に進められてきました。もう1年かかるかなと思っておった「黒潮牧場」の取組が1年前倒しして行われることとなり、また活餌のいけす、こういうものもできるようになってきた。さらには水産加工の取組も具体的な形で一挙に進むようになってきたとか、本当に素晴らしい取組が進んできたというふうに思っておるところです。
商工業の分野におきましても企業研究会の取組、本当にうまくいくかどうか。この取組はいい加減にやろうと思ったらいい加減になるし、本気でやろうと思ったら素晴らしいものとなるはずだということを申し上げましたが、見事に運用していただき、来年にかけて具体的な事業が20件ぐらいは出てくるんじゃないかというところまで持っていくことができたわけでございます。
観光の分野、「土佐・龍馬であい博」がまもなく1月16日に始まることとなります。この間にかけて本当、観光振興部の皆さん、大突貫作業だったということもあって、お忙しかったことと思います。「土佐・龍馬であい博」に向けての取組、具体的に今年の3月ぐらいからコツコツと県外への商品の売り込み、PRキャラバン、こういうこともやっていただきました。おかげで何とか旅行業の皆様方、団体予約とかこういうのが去年に比べて何割も増えるとか、そういう明るい兆しも見えてきたところでございます。
産業振興の関係の取組、これを取りまとめられた産業振興部も大変だったというふうに思いますが、それぞれ皆さんが頑張られたことが一つ一つ具体の成果に繋がらんとしてきている。本当に嬉しいことだというふうに思っています。来年大河ドラマ「龍馬伝」のこの追い風を生かして、縦横にこの機会を生かして、高知県の経済が来年1年でワンステップ上に上がったというふうなものとなるように努力を積み重ねていきたいと、そのように考えているところです。
また教育の取組につきましても、本当に具体的な成果が見えてきました。体力テストの改善率が全国ナンバー1だったというのは本当に嬉しい。あれは本当に嬉しいニュースでありました。まだまだ途上ではあります。しかしながら具体的に授業を変える。放課後を変えるという取組を進めていけば、こういう形でやればできるということを如実に見せてくれたのではないかというふうに思っておるところです。
日本一の健康長寿県づくりに向けても具体的な取組が進んでまいりました。日本一の健康長寿県づくりに向けて不可欠な三つの柱が今年1年かけて土台が整ってきたのではないかと、私は思っております。第一に医療センターの改革。昨年、今の時期においてはまだまだ展望の見えない時期でありました。多大なるご努力によって、この高知県の一番の高度医療を支える、この医療センターの改革に道筋が付くこととなりました。そしてまた医師確保の問題、補正予算の見直しなどにいろいろ翻弄されたところはございましたけれども、医療再生機構の取組をはじめとして素晴らしいプランができつつあります。医師確保に向けて実効性のある取組を具体的に進み出すことができるようになった。
高知型福祉の取組についても「あったかふれあいセンター」もう既に27カ所ができるという形で、本当に具体的に物事ができたことは本当によかった。この三つの柱が揃ったことによって、高度医療の確保、そして医師確保、そして社会で支え合う仕組み、これが出来上がったことによって、日本一の健康長寿県づくり、こちらについても絵に描いた餅ではない具体的な対策が取れるようになったのではないかと、そのように考えております。
危機管理の面においても非常にご苦労が多かったことと思います。新型インフルエンザ対策は本当に皆さん、大変でいらっしゃったことと思います。多くの皆さま方、健康政策部の皆さん、さらには危機管理部の皆さん、お互いもう息もつけない形での取組をされて、本当にご苦労様でございました。また南海地震対策についても応急プランが具体的にできあがって、本当に具体的な形での対応策というのが始まることとなりました。この点について本当に敬意を表したいと思います。本当にお疲れさまでございました。
そして公営企業局におかれましても、県立病院改革のプランづくりでありますとか、さらにはさまざまな形での事業展開、こちらについて大変苦労があったことと思います。県立病院全体についての絵を描いていく仕事、大きな仕事でございましたが、本当にお疲れさまでございましたと申し上げたいと思います。
総務部の皆さん、今年の予算編成で1回たりとも本格的な予算でなかったことはないというふうに思っています。1回たりとも気を抜くことができず、年中通じて予算編成をやったり、組織の問題を議論したり、人事の問題を議論したり、職員厚生の問題を議論したり、さまざまなお取組をいただいたというふうに思っております。
そして会計管理局の皆様方におかれましても、適正な執行という点について、今年は本当に大活躍をしていただきました。皆様方、総務部、会計管理局の皆様方、二つの部の皆様方のしっかりとした仕事こそが県庁の縁の下の力持ちとなって、この本当の意味での実行体制、県行政の底支えをいただいておるわけでございます。その点についての感謝を申し上げたいと思います。
あわせて議会事務局の皆様方、今年の議会、本当に大変でした。そして人事委員会の皆様方におかれましても大変ご苦労が多かったことと思います。併せて心より御礼を申し上げたいと思います。
本日、残念ながら直接私がお話しをさせていただけない皆様方もいらっしゃるわけでございますけれども、東京事務所、大阪事務所、名古屋事務所、そして上海事務所、シンガポール事務所、そして高知県内のそれぞれの地域の出先事務所の皆様方も本当に今年は忙しかったことと思いますけれども、本当に心より私からも御礼を申し上げたいと思うところです。
文化生活スポーツ部の皆さん、何度も私と外国に今年は行っていただきました。1度もゆっくりすることはできませんでしたけれど、中国とも国交が深まり、そしてまた韓国とも、そしてまたオランダとも協定を結ぶことができました。新しい文化の取組について来年1歩、2歩前に進んでいく良いチャンスも来ている時ではないのかなというふうに考えているところでございます。今後とものご活躍をぜひよろしくお願いしたいと思いますが、世界に向かって開いた県庁という意味において、今年の文化生活スポーツ部の皆さんのご活躍というのは一つのメルクマールになられたんじゃないのかなと思っている次第でございます。
何より副知事大変1年間、お疲れさまでございました。副知事のおかげで若い私ではございますが、何とか県庁の皆さんと一緒にいろいろ仕事をさせていただいております。副知事と私で一体となって仕事をさせていただいておるところでございまして、最長老の副知事として、本当にいろいろご指導をいただいたことを感謝申し上げたいと、そのように思う次第であります。
本当に1年間、皆様方お疲れさまでございました。来年1年も、お疲れさまと言った直後で恐縮でございますが、来年1年もまた忙しい年になるというふうに思っております。来年は大河ドラマ「龍馬伝」という絶好の追い風が吹く年であります。今年1年間さまざまな形で実行してきた、この土台をしっかりと生かしていきながら、そしてこの追い風を生かしていきながら、高知県が県経済、そしていろいろな社会福祉、教育さまざまな課題についてワンステップ上に上がっていけるような、そういう足がかりを掴める、そういう年にしていきたいと考えておるところでございます。
引き続き県庁職員の皆様方の益々のご活躍を心より願ってやまないところです。しかしながら、今年ちょっと暦の関係で短こうございますが、今年1年大変お疲れ様でございました。この年末年始、でき得る限りゆっくりお休みいただいて、また鋭気を養っていただきながら、来年以降、またご活躍をいただきたいと思います。今日直接お話しのできない部下職員の皆様方にもぜひともよろしくお伝えをいただきたいと思います。
本当に皆様方、この1年間お疲れさまでございました。本当にありがとうございました。よいお年をお迎えください。そしてまた来年もどうぞよろしくお願いを申し上げます。どうもありがとうございました。