知事講話 (平成24年度の県政運営にあたって)

公開日 2012年04月13日

更新日 2014年03月31日

〔平成24年4月2日(月曜日) 正庁ホール〕

 平成24年度のスタートにあたりまして、この平成24年度の仕事について、私から皆さま方にお願い申し上げたいことを幾つかお話させていただきたいと、そのように思います。

講話する尾﨑知事


飛躍への挑戦の年

 従前より申し上げておりますように、私はこの2期目の任期4年間において、多くの県民の皆さま方にぜひ県勢浮揚に向けての実感を持っていただけるような、そういう仕事をしていきたいと、そのように考えておるところです。多くの課題を抱えておる高知県でございますが、県勢浮揚を何としても成し遂げていきたい、これは多くの県民の皆さま方の悲願であります。われわれ高知県庁として一丸となって、その目的に向けて取り組みを進めていきたいと、そのように思います。

 しかしながら、そのためには幾つかの点で飛躍をしなければならないところがあるのだと、そのように思っています。今までどおりの仕事では残念ながらパワー不足であったり、まだまだそれでは取り組みとして足りないということがたくさんあるんであろうと、そのように思っています。もう一段飛躍をしていかなくてはなりません。飛躍をしていくためにさまざまな挑戦も重ねなければならないと、そのように思っています。県勢浮揚に向けての飛躍への挑戦を行う年、これが平成24年度だと思っております。皆さま方とこれまで4年間一緒に仕事をさせていただいてまいりました。これからの4年間、なかんずくこの平成24年度、またぜひよろしくお願いを申し上げたいと、まずもってお願いをしたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。

 それでは、今まで申し上げてきたことと相当重複する点もあろうかと思いますが、あえて何度も皆さま方にお伝えしたいこととして、私から、これから大きく3点、お話をさせていただきたいと、そのように思います。


課題解決の先進県を目指す

 まず、第1点目であります。高知県は課題の先進県であります。課題の先進県だからこそ、課題解決の先進県をぜひ目指していきたいと、そのように考えています。課題解決先進県を目指して、ぜひ皆さん、頑張っていただきたいと、そのように思います。

 人口減少と高齢化に日本全国が悩むようになってまいりました。もっと言えば、世界の先進国のみならずアジアの各国においても、だんだんだんだんと生産年齢人口の減少という状況に転じようとしてきています。ずっと人口が増えていく、生産年齢人口が増えていくという右肩上がりから、おそらく人類が今まで経験したことのない生産年齢人口の減少という状況に、だんだんだんだん世界中が移行しようとしてきていると、これが今の時代であります。ある意味、日本自体が課題の先進国だという言い方をされる場合もあります。

 しかしながら、わが高知県は、平成2年から人口が自然減状態に陥り、高齢化率も全国に先行すること10年も前に、この水準にもう達しているという状況でございます。人口減少と高齢化、この問題に伴う、例えば経済の縮みの問題、そして極端な過疎化の問題、こういう問題に全国の中でも真っ先に突入していったのが、本県でございます。さまざまな点で、これが故に苦しんできていることは、皆さま方もご存じのとおり。長いこと苦しんできた県です。全国でも最も長く苦しんできた県だと思います。

 だからこそ、われわれには、他の県が持っていないさまざまなノウハウがあるはずであります。私どもは、このノウハウを生かして、ぜひ課題解決の先進県になりたいと、そのように考えています。人口減少と高齢化、この問題に負けない県都をつくっていくための処方箋というのを全国に先駆けて真っ先に示し、その処方箋を示すことでもって、後に付いてくる県に本県が希望を与える県となる。故に、移住者が増える。Uターンをしてくれる人が増えてくる。さらには、われわれが持っている処方箋をもってしてビジネスの種とし、そして地産外商につなげていくと、そういうふうに持っていければいいのではないのかなと、そのように考えています。

 課題解決の先進県として、人口減少・高齢化が進んでいる、極端に過疎化が進んでいる地域において、どういう福祉の在り方を示していくべきなのか。高知型福祉という、こういう取り組みを今までも続けてまいりました。地域の支え合いの力を意図的、政策的につくっていくために、あったかふれあいセンターの取り組みなど、新しい取り組みにチャレンジをしてまいりました。こういう取り組みをさらに充実させていくことでもって、こういう時代において福祉の充実した、人の心の温かみを感じることのできる、そういう県となることで多くのUターン者を受け入れ、多くの移住者を受け入れていける、そういう県になりたいと、そのように考えておるところでございます。ぜひ課題解決の先進県を目指して共に頑張っていきたいと、そのように思います。


仕事に対する基本姿勢
(課題に正面から取り組む)

 課題解決の先進県となるために何といっても大事なことは、目の前にあるその課題にがっぷり四つで正面から取り組むことであります。従前より申し上げておりますように、本県が抱えております問題は、決して小手先の対応策で何とかなるようなものではございません。まして「仕事をしているという言い訳ができればいいや」と、そういうことであってもいけないのでありまして、今までも皆さんそうしてきてくださいましたように、正面にあるその課題に対してがっぷり四つに取り組んでいただきたいと、そのように思います。

 縮む経済の問題に対して、外貨が稼げる経済構造をつくるためにはどうしたらいいか。稼いだ外貨ができるだけ県内に循環するようにするためには、そのためのメイド・イン高知のものづくりを進めていくためにはどうすればいいか。いろんな知恵を出して仕組みをつくって取り組んでまいりました。この2つの問題、確実に解くことなくしては、本県経済の将来はありません。必ず解かなければならない問題だと思うわけであります。正面から取り組んでいかなくてはなりません。

 医師不足の問題、過疎地域における医師不足、これに対してどうするべきなのか。ドクターヘリ、これを事実上2機体制にして空の救急体制を充実させるということで、この問題に正面から取り組んでまいりました。しかしながら、若手のお医者さんが減ってきている、40歳未満のお医者さんが20%以上減ってきているということに対して、特定の科目のお医者さんがいないから手術ができないでいることに対して、この問題に正面からぶつかっていって若いお医者さんを確保し、特定の科目のお医者さんを確保しなければなりません。

 高知型福祉の取り組みを行ってまいりました。あったかふれあいセンター、40カ所近く県下で展開をされてきました。しかしながら、何千という集落が県下にはあるわけであります。まだまだ広がりが足りません。この広がりが足りないという問題に対してどうすべきなのか。どうやってネットワークをもっともっと拡充していくか。これを考えなければなりません。

 多くの問題について、私が今、例を挙げて申し上げましたように、既に一定仕組みが整いつつあります。それは、今までの4年間、皆さんが課題に対して正面からぶつかっていってくれたからだと、そのように思います。今、例示しなかったことでも、皆さま方それぞれ胸の中で思っておられることと思いますが、それぞれの部局、部局で一生懸命頑張っていただいたおかげで、一定仕組みができつつあるし、一定「こうすればいいんじゃないか」というアイデアも湧いてきておられるのではないのかなと、そのように思います。ぜひ引き続き課題に対して正面からぶつかっていくという姿勢でもってお仕事をしていただきたいと、そのように思います。


(創造性を発揮する)

 創造性をぜひ発揮していくということが重要だというふうに思います。課題解決の先進県だけに、われわれに対して先例を誰かが提示してくれるということはありません。自らで答えを探していかなくてはならないのだと、そのように考えております。そして、成果を意識していくということが極めて重要であります。県民の暮らしの向上に本当につながったかどうかということについて、ぜひ意識をした仕事をするということが大事かと思います。

 第1点目、あえてまとめて言わせていただければ、課題解決先進県を目指した取り組みをぜひ進めていきたいと思います。引き続き、ぜひ課題に対して正面からぶつかっていっていただきたいと、そのように思います。そして、創造性を発揮して自ら答えを切り開いていく、見つけ出していくように、頑張っていただきたいと、そのように思います。そして、成果を意識していただきたいと、そのように思います。アウトカム、これが達成できたどうか、ぜひ意識していただきたいと思います。それぞれの計画、今、アウトカム目標をできるだけ明確に掲げて取り組みを進めようとしているところであります。アウトプット目標を達成したというだけではいけません。アウトカムが達成できたかどうかというところを大いに問うていただきたいと、そのように考えておるところです。ぜひ頑張ってまいりましょう。

講話する尾﨑知事


(官民協働、市町村政との連携・協調)

 大きな第2点目でございます。この4年間もそうでございましたけれども、官民協働型、市町村政との連携協調型の県政というのを、ぜひ引き続き目指していきたいと、そのように考えております。真に成果を挙げていくためには、住民の皆さま方の最も身近で仕事をしておられる市町村の皆さまとの連携・協調なくして成果を挙げていくことはできません。本当に実情に応じた仕事をしていくためにも、県民の皆さま方と協働していくという姿勢がぜひとも必要であります。そして、何といっても、経済の担い手、福祉の担い手、防災の担い手、教育の担い手、それは県民の皆さま方、お一人お一人であります。この県民の皆さま方と協働していく、共に働くという体制を確立することなくして、いずれにしても成果を挙げることはできないのだと、そのように考えております。官民協働型、そして、市町村政との連携協調型の県政、これを引き続き目指してまいりたいと考えております。ぜひ、皆さま方も、この日々の仕事の中でその点の徹底をしていただきたいと、そのように思います。この官民協働型、市町村政との連携協調型の県政を実現していくために、以下の点をぜひ生かしていただきたいと思います。


(広報の徹底)

 1つ、県民の皆さま方に対して、私たちが何をしようとしているかということについて、できるだけ分かりやすく一生懸命説明をしていくということが重要だろうというふうに思います。ぜひ県民の皆さまに、われわれが何をしようとしているか、よくよく説明するよう心掛けていただきたいと、そのように思います。さまざまな広報手段がありますでしょう。いろんな機会を生かしてその点を徹底していただきたいと、そのように思います。ホームページに載せているから説明をした。それでは説明したことにはならない。自己満足に過ぎません。そうではなくて、本当に県民の皆さまに伝わっているかということを意識した広報ということに、ぜひ心掛けていただきたいと、そのように思います。官民協働するにしても、私たちが何をしようとしているか、これをお伝えすることなくしてそれは成し遂げられないと思います。


(対話と実行の姿勢)

 そして、第2点目。県民の皆さま方の中にできるだけ入っていく、そういう姿勢に心掛けていただければなと思います。県民の皆さま方の中にわれわれから入っていくということ、これが大事だと、そのように思っております。私もこの4年間、対話と実行行脚ということで、一市町村、一日かけて回らせていただいて、いろんな取り組みの現場現場に足を運ばせていただきたいと、そのように考えておるところです。本当の生の声を聞いて、本当の実情を知りたいと、そう思っています。それを知ることなくして、本当の意味で成果を挙げられる仕事はできないものだろうと、そのように思います。私自身もそうします。県庁職員の皆さま方も、特に幹部職員の皆さま方、県民の中に足を運んでいって県民の生の声をぜひ聞いていただきたいと、そのように思います。


(県民の声を生かす)

 広報する。何をしようとしているか分かりやすくお伝えしていく。そして、県民の中に入っていって、いろいろ声を聞かせていただく。そして、そこで聞いた声を大いに生かしていただきたいと、そのように思います。

 多くの計画も実行段階に入りました。実行段階に入れば入るほど、実際がどうなっているかということを知ることが極めて重要であります。計画作りの段階では、後で修正する余地があります。しかし、いったん実行するということになると、時に後で修正が利かないということもたくさん出てくるのだろうと、そのように思います。だからこそ、県民の皆さま方の中に入っていって実情を知って、それに合った対応策をとるということが極めて重要だと、そのように考えておるところです。

 県民の皆さまの声を生かしていただきたいと思います。そして、皆さま方が得た県民の皆さま方の生の声を、ぜひ上へ上へと上げていっていただきたいと、そのように思います。県庁職員の担当の皆さん、チーフの皆さん、ぜひ課長に上げてもらいたいと思います。課長さんたちは、ぜひ部長さんに上げてもらいたいと思います。部長さんたちは、ぜひ私に上げていただきたいと、そのように思います。悪い情報ほど上に上がってくると、そういう組織でなくてはなりません。知事室協議を通ったからそれで良しとする、そういうことであってはいけないのは当然なのでありまして、結果として県民の皆さま方のお役に立ったということでなくてはならないのでありまして、であればこそ、悪い情報こそ上に上がってくる、本当の実情こそ上に上がってくるという組織でなくてはならないと、そのように思います。ですので、ぜひ担当職員の皆さん、チーフの皆さん、県民の皆さまから得た生の情報を課長に上げてください。課長の皆さんは、部長に上げてください。部長の皆さんは、副知事と私に上げてください。ぜひそうしていただければなと、そのように思います。

 官民協働型の県政、市町村政との連携協調型の県政、これを徹底していくために、繰り返しになりますが、まず第一に、県民の皆さま方に分かりやすくわれわれがやろうとしていることをお伝えをしていくということ。そして、県民の中に入って生の声を聞かせていただくということ。そして、そこで多くの県民の声を得て、それを上に上に上げていくということ。この点をぜひ徹底をしていただければと、そのように思います。

 ちなみに、これは去年来、徹底したことでございますが、計画作りの中でできるだけ成功イメージというものを明確にしようということで取り組みを進めてまいりました。4年後の目指すべき姿、10年後の目指すべき姿。例えば産業振興計画、健康長寿県構想の中でもそれぞれのイメージをできるだけ明示しようとしてきたところでございます。教育改革もしかりであります。これは、県民の皆さま方との成功イメージの共有によって、連携・協調しやすくしようとするもの、これがまず第一の狙いであるところでございます。もう1つは、成果を目指した仕事をしようということでもあろうかと思っています。そういう計画作りの段階からも、この連携・協調、非常に意識をして取り組みを進めてまいりました。ぜひとも今後とも徹底をしていただければなと、そのように思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。

講話する尾﨑知事


(全国的な視野)

 そして、3点目でございます。全国的な視野というのを、ぜひ持っていただきたいと、そのように思います。ぜひその点を意識をしていただきたいと、そのように思います。産業振興の取り組みにしても、全国各県、一生懸命頑張っておられます。大いに協調してやっていけばいいというふうに思いますし、時にライバルになるときもありますでしょう。われわれだけがやっている、そうではなく、他の県もやっているのであって、全国との競争ということをぜひ意識してもらいたいと、そのように思います。課題解決の先進県であれば、われわれの持っておるノウハウが他県に生きてくる場合もありますでしょう。われわれもこういうことでもって取り組みをしてきた。その他県の取り組みがわれわれに生きてくることもありますでしょう。複数の県が集まって、これを全国的な政策レベルまで持っていきたいと、そういうふうに思うこともありますでしょう。いろんな意味で、私どもが取り組んできていること、全国の他の県との取り組みとの協調によって、全国区レベルの政策に仕立てていくという、そういう視点も必要だというふうに思います。いずれにしても、ひとえに本県だけの取り組みではなくて、全国区の視野を持った取り組みというのを、ぜひ意識してやっていきたいと、そのように思います。ぜひよろしくお願いを申し上げたいと、そのように思います。

 ぜひとも視野を広く持っていただいて、そして、対外発信ということを意識をしていただきたいと思いますし、もう1つは、全国区的な仕事がシステマチックにできるようにしていくためにも、いろいろな全国ネットワークの中に各部、各課、それぞれが身を置くように、ぜひ気を付けていただきたいと、そのように思います。南海地震対策を所管している南海地震対策課、危機管理部の皆さんは、全国のトップレベルの学者さんの皆さんとのネットワークの中に身を置いている。だからこそ、全国でも真っ先にいろんな情報が入ってきている。今、そういう体制になっています。例えばそういう体制づくりというのを、ぜひ心掛けていただきたいと思います。新エネルギー関係の仕事をしておられる皆さんも、全国区のいろいろな取り組みをしておられる皆さんのネットワークの中に身を置いている。だから、最先端の仕事ができるのだろうと、そのように思うところです。

 そういうネットワークの中に身を置くということを、ぜひ心掛けていただきたいと思います。全国でいろんな協議会だったり、ネットワーク組織だったり、そういうものを設立をしようという動きがあるときは、積極的に手を挙げていって、そのポストも取ってきてもらいたいと思います。全国区のネットワークの中に身を置けば最先端の情報が入ってくる。だからこそ、われわれは本県の課題解決に必要ないろんな情報や知恵が得られるのだろうというふうに思います。いろんな方の協力も得られるのだろうと思います。ぜひその点を意識をしていただきたいと思います。課題解決の先進県を目指すんですから、全国最先端のいろんな取り組みをしている方々とネットワークを結ぶということは、ある意味当然だと思います。ぜひその点を意識して頑張っていただければなと、そのように考えておるところでございますので、ぜひともよろしくお願いをいたします。

 こういう形で、3つ。1点目、課題解決の先進県を目指す。2点目、官民協働型、市町村政との連携・協調を目指すということ。3点目、全国との競争。これを意識して、全国区の視野をもって仕事をしていくということ。この3点を意識した仕事というのを、ぜひこれから頑張ってやっていただければなと、そのように思います。

 その中において、共通して言えることかと思いますが、特に幹部職員の皆さま方に徹底していただきたいと思いますのは、職員の皆さま方の心身の健康にご留意をいただきたいということです。職員の皆さま、お一人お一人の人生の幸せのためにも、心身の健康にご留意をいただきたいと、そのように思います。

 そして、もう1つ。創造性豊かな仕事をしなければ、課題解決の先進県となることはできません。視野の広さを持つためにも、クリエイティブな仕事をしていくためにも、一定質の高い仕事ぶりをしていくということが重要かと思います。ぜひいろんな意味で継続的な研修の機会などを持ってもらいたい。全国区の皆さんとのネットワークづくり、そういうものの中に身を置くということも、ぜひ心掛けていただきたい。


(活力ある職場づくりと公務能率の向上)

 他方、休むべきときには休むということも非常に重要だと、そのように考えております。非常に残業が多いということと、一部の職員に偏っているということが明らかにもなりました。一定偏りが大き過ぎるということ自体問題だと思います。そして、また、私が来る前、高知県の職員一人当たりの残業時間というのは全国最下位レベルでした。しかし、今は、全国平均より少し下ぐらいまで、急激に増えているところであります。急激に増えるということ自体、なかなか大変だというふうに思っています。

 例えば水曜日、ノー残業デーということで今までやってきておりましたが、まだ徹底されていないところがあります。ぜひ水曜日はノー残業デーにして、水曜日の夜は、よほど緊急事態、例えば危機管理事象とかそういうことを除いて知事室の協議も入れないというようなことにして。私自身もそうしたいと思いますので。せめて一日ぐらいノー残業デーをつくるということ。例えばこういうことを徹底をするとか。

 さらにはもう1つ。時間外の協議を行うときについては、ここにおられる幹部職員以上の方でやっていただくようにすることで、例えば他の職員の皆さんができるだけ休めるようにするとか。いろいろな工夫をしていくことで、一定の過度の負担軽減、これには心掛けていければなと思います。心身の健康のために、そしてまた、創造性豊かな仕事をしていくために、こういう仕事の仕方の工夫ということを、ともに徹底させていただければと、そのように思います。


(おわりに)

 平成24年度、5つの基本政策をそれぞれさらにバージョンアップして取り組みを進めていくこととなります。この4月の間に、皆さま方それぞれの部局とどういう仕事をしていくかという一年間の計画について、例年のようにお話し合いをさせていただきたいと思います。それぞれの個別のことについては、その時点においてお話をさせていただきたいというふうに思います。特に南海地震対策、そして中山間対策、この2点について、最後に特にご留意いただきたい点をお話をして今日のお話を終わらせていただきたいと、そのように思います。

 南海地震対策も中山間対策も、県庁の総力を挙げて取り組んでいくことが必要であります。ある課、ある部だけが取り組むということでは、決してありません。南海地震対策課が南海地震対策をやるのではありません。全庁を挙げてやるのであります。中山間地域対策課が中山間対策をやるのではありません。全庁を挙げてやるのであります。それぞれの南海地震対策課、中山間地域対策課が、それぞれその取りまとめをやる事務局の役割を果たしていくということになります。ぜひ皆さま方、この2つの問題については、常にわが事と思って仕事をしていただければ幸いだというふうに思います。そうでなければ、これらの問題に対して有効な対処策を打ち出していくことはできないのだろうと、そのように思っています。今までもそのようにしていただいてまいりました。ただ、この2つの問題、いずれもだんだんだんだん、より実行の度合いが大きくなってくる。だからこそ、ぜひともお互い各部局がわが事と思って取り組むという姿勢を、より徹底をしていただければなと、そのように思いますので、またどうぞよろしくお願いをいたします。

 それでは、県庁職員の皆さん、これまでの4年間も大変お世話になってまいりましたが、これからもまた共に頑張らせていただきたいと思います。県勢浮揚を目指して、皆さま方と共に大いに頑張っていきたいと思いますので、またどうぞよろしくお願いいたします。それでは、どうもありがとうございました。

 

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