平成25年仕事始め式での知事あいさつ

公開日 2013年01月15日

更新日 2014年03月31日

平成25年仕事始め式での知事あいさつ

平成25年1月4日(金曜日) 正庁ホール

県勢浮揚に向けての5つのポイント
(1) 課題解決先進県を目指した取組
 (課題に真正面から取り組む)
 (創造性の発揮)
 (成果目標を意識した取組)
(2) 市町村政との協調と官民協働
(3) 全国区の視点を持った取組
(4) 綱紀の粛正
(5) 心身の健康


仕事始め式であいさつする尾﨑知事

 どうも皆様、あけましておめでとうございます。本当に旧年中も大変お世話になりました。また、本年も皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 2013年の年明けにあたりまして、改めまして皆様方と今日こういう形でお会いさせていただき、私自身も皆様方の大変清々しいお顔に改めて勇気をいただく思いであります。本当に、皆様あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いをいたします。

県勢浮揚に向けての5つのポイント

 2013年、引き続き飛躍への挑戦、こちらを続けていかなくてはならない、その覚悟であります。県勢浮揚に向けて、2012年、いろんな形で今までやってきた仕込みが一つひとつ成果を生みだしてきた点もございました。しかしながら、まだまだ足りないというのもまた、皆さんの思いでもあろうかと思います。何と言っても私自身がそのように思っております。2013年、今まで築き上げてきたこの土台の上に立って、さらなる飛躍に向けての取組を皆様方とともに知恵を出して、そして汗をかいて、県民の皆様とともに取組を進めていきたいと、そのように考えております。ぜひとも、皆様、ともに頑張ってまいりましょう。どうぞよろしくお願いをいたします。

 この県勢浮揚に向けての取組を進めていくにあたって、今までも数々申し上げてきたことでございますけれども、改めまして5点、県庁職員の皆様とともに、私自身も含めてこの点をぜひ肝に銘じながら仕事をしていこうということについてお話をさせていただきたい、そのように思います。

(1) 課題解決先進県を目指した取組

 まず、第1点でありますけれども、課題解決先進県を目指した取組を進めていこうということでございます。人口減少、高齢化、平成2年からこの逆風にさらされておる本県、非常に厳しい状況にあります。しかも、未曾有の災害県であり、人類史上最大級の災害にも備えていかなければならないだろうと、そういう予測もされている本県でございます。客観的な情勢というものは非常に厳しいわけであります。しかしながら、人口減少、高齢化、これひとえに高知県だけの問題ではありません。全国の他の県も同じ様な状況に、これからだんだんだんだん同じ状況に陥ってくるわけであります。防災の問題も今や全国の問題ということになってきつつあります。私たちが今苦しんでおるもの、この苦しんでいるからこそ身につけてきたノウハウ、苦しんできたからこそ新たに生みだしてきたノウハウというのは、いずれ日本全体にとって必要とされるノウハウとなるはずであります。今、私たちが身につけるこのノウハウ、これはいずれ地産外商に生きてくるかもしれません。移住促進に生きてくるかもしれません。何といっても、多くの後続の県にとって、私たちの取組は希望の星となる、そうなる可能性のあるものだと、そのように考えておるところです。故に私は日ごろより課題先進県である本県は、課題解決の先進県を目指すんだということを申し上げてまいりました。従前より、このための取組、多くの皆さんに、取り組んできていただきました。引き続き、ぜひ課題解決先進県に向けた取組、皆さんとともに歩んでいきたいと、そのように考えております。

(課題に真正面から取り組む)

 課題解決先進県となるために、まず第一に重要なことは、課題に真正面から取り組むということであります。今もう高知県庁は課題に正面から取り組むということは当たり前のこととして、多くの皆さんそういう取組をしていただいております。しかしながら、時には余りにも課題の大きさにひるみそうになることもある、そういう場面もあろうかと思います。しかしながら、やはり正面からぶつかっていかなくてはなりません。何よりまず、我々県庁がこの問題にぶつかっていかなくてはならないと思うのであります。皆さんとともに、課題に正面からぶつかっていく。

(創造性の発揮)

 そしてもう一つ、解決の先進県となるためには、何といっても創造性を発揮していくことが重要だと、そのように思います。かつてない課題に直面しておるからこそ課題先進県なのである。その解決の先進県となるためには、過去前例のないことに取り組んでいかなくてはなりません。新しい物事にチャレンジをしていく力。これが今後とも求められていくのだと思います。ぜひとも、平成24年において、23年においてもそうだったと思いますが、多くの皆さんに、取り組んでいただいたように、新しいチャレンジ、こちらにどんどん挑んでいっていただきたいと、そのように思います。

(成果目標を意識した取組)

 そして3点目に言えば、成果を求めて、そしてそのために具体的なアクションをしていくという姿勢。5W1Hをはっきりさせるという言い方でも構わないかと思います。もっと単純な言い方で言えば、しっかりと成果目標を定め、そのために具体的に何をするのかということをしっかりと明らかにしていくことが非常に重要だと、そのように考えておるところです。今、県計画、ほぼ全ての計画が具体的な成果目標を掲げて、そのために何をするのかという、その工程を具体的に示すと。そして、その達成度合いをPDCAサイクルを回して、それをお互いに確認し合う。そういう取組を続けてきております。これも引き続き徹底をしていきたいと、そのように思う次第でございます。またどうぞよろしくお願いいたします。

(2) 市町村政との協調と官民協働

 そして、大きな第2点目についてお話をさせていただきたいと思います。県勢浮揚に向けての歩みを進めていくために、何と言っても大事なことは、市町村の皆さんと連携協調すること。そして、官民協働で取組を進めていくことだと、そのように思います。私たちの努力と、そして市町村の皆様方の日ごろからの努力と、これが同じ方向を向いてお互いに相乗効果を発揮してこそ県勢浮揚を成し遂げることができるのだと思います。そして、何と言っても県民の皆様方と私どもが力を合わせて頑張っていく、そういう体制ができることによって県勢浮揚は成し遂げていけるのだと、そのように思います。市町村政との連携協調、官民協働、この取組、この姿勢をより一層徹底をしていきたいと、そのように考えております。市町村政との連携協調を図る、官民協働の取組を徹底していくため、そのために非常に重要なことは、それは、私たち自身が分かりやすい形で説明責任を徹底をするということではないかと、そのように思います。私たちは何を目指していこうとしているのか。何が私たちの目指す成果なのか、成果目標なのか。そして、そのために私たちはこうこういう理由で、こういう取組を進めようとしているのだということについて、これを分かりやすく県民の皆様にお伝えをする。そういう姿勢、そういうことができてこそ初めて協働の体制は取れるのではないか、そのように思っておるところです。分かりやすく、本当にそれぞれの職員の皆さん一人ひとりが腹に入った形で、なぜこの制度は目標を定めたのか。そして、なぜこういう手段をとることに決めたのか。このことが皆さん腹に入っていることが非常に大事だと、そのように思います。

 課長に言われたからではない。部長に言われたからではない。まして、知事に言われたからこれをやるのだ、それでは駄目なのであります。それぞれの職員の皆様方が今のこの県の状況に鑑みて、故に、これを成果目標として定めなければならない。故に、だからこういうことをやるのだということについて、お互い腹に入って、自分の言葉で県民の皆さんに語りかけることができるようになる。これが非常に大事だと、そのように考えておるところです。私の知事室でも徹底して皆さんと議論をさせていただいてまいりました。これからもぜひ徹底して議論をさせていただきたいと思います。部長室でもぜひ議論を繰り返していただきたい。課長席でもぜひ議論を繰り返していただきたいと、そのように思います。なぜ、この目標を定めるのか。何でこんな厳しい目標を定めないといけないのか。そして、なぜこのような工程表を定めていかなければならないのか。そこを、お互いみんなで腹の底から共有できる、そういう県庁でありたいと思います。そうであってこそ、自らの言葉で語れるから、市町村政との協調も官民協働も成し遂げられるのだと、そのように思う次第であります。人とともに仕事をするためには、まず自分が何をしたいのか、心の底から自分の思いを伝える必要があるのだと、そのように思います。皆さん、ぜひそういう県政を目指していきたいと思います。ぜひとも皆さま方と率直で忌憚のない議論、これを今年も繰り広げさせていただきたいと、そう思う次第であります。

(3) 全国区の視点を持った取組

 大きな第3点目でありますけれども、全国区の視点をぜひ持っていただきたいと、そのように思います。我々高知県庁も必死になって、今仕事をしております。しかし、他の県もまた一生懸命頑張っております。また、我々のいろいろな取組、これはまた世界のいろんな動きの中にある、また一つの動きであります。私たちがどのような取組をしていくのか。また、全国の中でどうであるのかという視点を持って仕事をしていくということが非常に重要だと、そのように思う次第です。皆様方には、いろんな機会において、それぞれの機会において、全国のいろんな仲間の皆さん、先生方、そういう方々と接触する機会を持っていただくよう、今までも努めていただきました。お陰様で、例えば、全国の著名な先生や、アドバイザーの方々と付き合いを持ったり、そういう機会をたくさん持っていただくようになっている、そのように思います。全国の大きな、いろんな流れの中に身を置いていくことで、全国区の視点の中から高知県を改めて見直し、そして今高知が何をやるべきかということについて考えを致すということが非常に重要だと、そのように思います。いわゆるメタ認知ができなければ、本当の意味で進むべき方向をしっかりと定めることはできないのだろうと、そのように思うわけでございます。引き続き、全国の中の高知県、そういう視点を持って、全国区の視点でもって職務を遂行していただきたいと、そのように思う次第であります。

(4) 綱紀の粛正

 4点目であります。ぜひとも、引き続き、綱紀の粛正、この点は徹底をしていただきたいと、そのように思っております。一生懸命仕事をしていただいております。非常に意識高く仕事をしていただいておると、そのように思っておるところでございますけれども、やはり、この綱紀の粛正を図るということ、コンプライアンスの確立を図るということ。これは不断の努力が必要なことだと、そのように思っております。新しい県政改革アクションプラン、これが平成21年に定められたことは皆様もご存じのとおりであります。県政改革アクションプラン、改めて各部局でこのプランがあることを、徹底をしていただいて、それを十全に機能させていただくようにお願いをしたいと思います。そして、日々の一つひとつの業務、これを確実に法令遵守の姿勢でもって行っていくということ。これもまた、足腰、この強さに繋がっていくものだと、そのように思っております。凡事徹底という言葉がございますけれども、 日々の取組、これを一つひとつ確実に法令遵守の下で積み上げていくということもまた非常に重要であります。ぜひこの点もお願いしたいと思います。

(5) 心身の健康

 最後、5点目であります。ぜひとも、職場のお互いでもってお互いの心身の健康、これに留意をしていける、そういう職場でありたいと、そのように思っておるところでございます。本当に皆さん、頑張っていただいておる。県の置かれておる、高知県の置かれておる客観情勢の厳しさに従って、県庁職員の皆様方も大変厳しい職務環境の中に置かれておる。その中で皆さん、本当に頑張っていただいておると、私も感謝をいたしております。であればこそ、お互いの心身の健康を気づかう、そういう温かい職場でありたいと、そのように思います。残業を少しでも減らせるように、そして意味のないと思われるような仕事はできるだけ減らしていけるようにする。その分、本当に県民の皆様のお役に立つ仕事だと、そういうものに注力をしていく。そういうメリハリ付けも大事だろうと、そのように思うわけです。そしてまた、水曜日はノー残業デーということを去年の4月に申し上げましたけれども、例えばこういう形でお互いの残業時間を減らしていく1つ仕組みを仕込んでおき、そしてまたそれを遵守していくことも重要かと思います。特にこの1月、2月、新しい施策を練り込んでいく時期、また3月、議会もあります。ある意味、忙しい時期も続いてくるわけでございます。全てそのとおり、徹底できるかどうか分かりませんけれども、できる限りこの点について留意をしていきたいと思います。

 ぜひとも、特に幹部職員の皆様方、私自身も含め、この点についてご留意を賜ればなと、そのように思います。私自身も大いに気を遣ってまいりたいと、そのように考えておる次第でございます。

 

 本当に皆さん、この1年、またともに皆様方と仕事ができますことを、本当にありがたく思っております。この1月、2月と平成25年度予算、これを組み上げていく過程において、改めて本当に今の高知県にとって何をしていくべきなのか、新しい発想でもって、課題に正面から取り組む姿勢でもって、新しい施策を練り上げさせていただきたい、そのように思います。全国区の視点を持って新しい施策を練り上げさせていただきたいと思います。そしてまた4月からは新しく、この練り上げた施策を全速力でもって実行する。官民協働で実行する。市町村政との連携、協調でもって実行する。それにあたっては、私たち自身の言葉で、何をしようとしているかということについて、多くの皆様方にご説明していく。そして共感を得て、協働の姿勢を作り上げていく。そういう県政でありたいと、そのように思う次第です。ぜひとも皆さん、ともに頑張ってまいりましょう。本当に去年1年ありがとうございました。また、今年もともに頑張ってまいりましょう。どうぞ、よろしくお願いをいたします。

 

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