平成27年度 新規採用者辞令交付式での知事挨拶

公開日 2015年04月02日

〔平成27年4月1日(水曜日) 正庁ホール〕

 本日から高知県庁職員のメンバーになってくださいました皆さん、本当に心から歓迎を申し上げたいと思います。ようこそ高知県庁へおいでいただきました。


 先ほど、今、皆さん宣誓をされましたね。民主的かつ能率的に職務を遂行するもの、誠実かつ公正に職務を遂行するもの、そのように宣誓された。このことはこれから皆さんが公務員として生活していかれるにあたって、基本の基本となることだとそのように思っております。ぜひ今した宣誓書を常に身近に置いて、迷ったときにはその宣誓書に立ち返って職務を遂行する、というふうにしていただければなとそのように思います。


 皆さん、この高知県庁に来ていただいて、皆さんの若い力が加わることは我々にとっても本当にありがたいことだとそのように思っております。


 高知県はある意味今まで前例のないチャレンジを行っていかなければならない、そういう状況にあります。皆さんご存知のように、高知県は人口減少、自然減状態になるのが全国で一番最初である、人口が減って経済規模が縮小し、そして中山間が衰退し少子化が進み、結果としてさらに人口が減って経済規模が縮小しという、こういう負のスパイラルがずっと平成以来続いてきたのだろう、これが高知県の姿だとそのように思っています。さらには最高波予測が34mというような未曾有の災害にも立ち向かっていかなければならない、南海トラフ地震、未曾有の災害と予想されるものに対して、立ち向かっていかなければならない、これが高知県の姿だと、そのように思っているところです。そういう状況だからこそ、高知県庁には前例がない故にやらない、そういうことはありません。我々は前例のない世界において、新しい解決策を模索をしていく、そういう仕事をしていかなければならないのだと、そのように思っています。


 それぞれ配属先に行っていただいて、それぞれの特性がありますからね。ルーティンワークを地道にやっていくことが全体を底支えしていく、そういう職場もあります。さらには先ほど申し上げたような、前例のない課題に対して正面から立ち向かっていく、そういう最先端にいる職場もあります。それぞれ配属先、時々によって変わっていって、そういう最先端にいったり、さらには縁の下の力持ちになったり、そういう形で皆さんこれから仕事をしていくことになるわけでありますが、ただ、県庁全体としては、そういう形で前例のない状況において、いかに創造的に新しい解決策を見出して、結果として県民の皆様のためになるか、県勢浮揚につながるか、そういう仕事を一生懸命やっているわけです。皆さんもこれから大いに自分たちはこういう状況にあるのだということを念頭において創造的な仕事をしていただきたいとそのように思います。


 私は新規採用職員の皆さんにいつも言っているのですけれども、決して仕事をしない言い訳ばかりが上手な「小役人」になってはいけない、そうではなくて、県民の皆様のためにという思いで次から次へと創造的なアイデアを出して、仕事に正面から向き合っていく、そういう職員になっていただきたいと、そのように考えているところです。ぜひ皆さん頑張ってくださいね。皆さんのこれからの生活が幸多きこととなることを本当に望んでいます。


 その上で、皆さんが採用されたばかりの方であるということを踏まえて、3つアドバイスを申し上げたいとそのように思います。当たり前のことのようですが、私は新社会人として大事なことだとそのように思っています。


 一点目、ちょっと驚かれるかもしれませんが、皆さんは採用されたばかり、これから高知県庁の職員としての仕事をまずは覚えていかないといけない、という立場にあると思います。ぜひこれから5年後6年後10年後、大いに創造的な仕事をしてもらいたいと思いますけれども、まずは仕事を覚えるということが大事ですよね。ぜひ職場の中で愛される存在になって、多くの皆さんから色々教えてもらって、そしてそれを貪欲に学んでいってください。まずは基本を学ぶということが大事です。その土台の上に立って、創造的な仕事をいずれ皆さん大いに頑張ってやってもらいたいなとそのように思います。それが第一。


 二点目、先ほど申し上げたように、色んな前例のない仕事に立ち向かっていかなくてはなりません。我々として過去なかったようなアイデアを生み出していかなければならない、そういう状況において大事なことは、日々研鑽を積むということだと思います。社会人になったわけでありますけれども、ぜひ勉強をこれからも続けていっていただきたい、そのように思います。僕だってそれを欠かしたことはありません。常にそれを続けていこうとしていつも本を読んだりなんだかんだ努力をしているところなんですけれども、皆さんそれぞれのやり方で常に研鑽を積んでください。県庁組織全体としても常に進化し続けなければならない、皆さん一人ひとりも常に進化し続けていただきたいとそのように思います。


 三点目、県庁の職員さんとの付き合いが大事だと最初申し上げましたが、それ以外の外の皆さん、特に学生時代からの友人、これから社会人になったからこそ大事だと思います。私自身もそうだった、それぞれが色んな道を行く、故にそれぞれの見方を持っている、率直に話し合って、新しい世界、自分たちの知らない世界の姿を知るということは非常に大事なことだとそのように思っています。これからこそ、今までの人間関係が大事になると思っていただいて、逆に言うと、ぜひ県庁組織の中だけに埋没しないように、県庁職員なんだから県庁のことだけ、では決していけません。先ほど申し上げたように、新しい時代を切り開いていかなければいけない。そとの世界と大いに交わって、新しく色々と貪欲に学んでいただきたいと思います。そのためにもまずは学生時代からの友人を大いに大事にしていただきたいとそのように思います。


 皆さんこれから30年40年と高知県庁で仕事をしていただくことになるだろうとそのように思います。皆さんの公務員としての生活が本当に幸多きものとなりますように、皆さんの人生が本当に志を満たされる幸せなものとなりますように、心からご祈念をいたしまして、私の挨拶とさせていただきます。


 皆さん一緒に頑張りましょうね。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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