公開日 2016年01月22日
平成27年仕事納め式での知事あいさつ
平成27年12月28日(月曜日) 正庁ホール
【動画】知事あいさつ
県庁職員の皆様、平成27年、今年1年間大変お疲れさまでございました。皆様方にこの1年間大変ご尽力をいただきましたことにつきまして、心から御礼を申し上げたいと思います。大変お疲れさまでございました。そして、本当にありがとうございました。
平成27年に、私が3期目の選挙を迎えるということで、8年間について振り返る機会の多かった年だったと思っております。本当にいろんな面からこの8年間の取り組みについて振り返り、そしてまた来年に向けた構想を練るということをさせていただきました。その中でいくつか思ったことがあります。
まず第1に、この8年間、皆様方といろんなことをさせていただいてきたなということをつくづく感じます。8年前、初めて就任をさせていただいたとき、正直、私自身、この高知県についてまだまだ分かっていなかった。そして、どのように対策を講じていったらいいかということについて五里霧中という感もあったとき、皆さんといろんな意味で議論をさせていただき、ご指導もいただきながら、いろんな政策を練り上げてまいりました。この8年間を通じて、それぞれの政策が一つのそれぞれの体系になってきた。皆様とともに作り上げてきた政策の体系なのだなと、その歩みを改めて振り返らせていただいたところであります。
そしてもう一つ、その結果はどうであったかということについてです。この点については二つに分かれると思いますが、一つには、「あぁやればできるんだな」ということを非常に実感をさせていただきました。
私がちょうど選挙の告示日に、選挙カーの中で、有効求人倍率が1.0を超えるということが明日発表されるというのをメールで教えていただきましたけれども、正直なところ非常に涙が出るような思いでありました。長い間の悲願でありましたし、0.4前後で推移していたときは、いつまで経っても高知県は変わらないのかもしれないなとそういうふうに思って、苦しい思いをしたこともありましたが、いよいよ1.0を超えることができた。
そしてもう一つ、津波についても34mの津波ということについて、本当に対処できるんだろうか、こんなの無理じゃないかと思ったこともありました。しかしながら、1,445カ所の避難路・避難場所、そして115基の津波避難タワー、この9割がようやく完成するということとなって、34mの津波でも対抗できるのだということが見えつつある。そういう状況になってきつつあると思います。
学力にしても、高知県はいつまで経っても上がらないんじゃないかと思いました。でも、小学校の学力は全国上位まで向上することができた。
そういうふうに言い出したらいろんなことがあろうかと思いますけれども、一言で言うと、やればできるんだ。県勢浮揚、これは成し遂げることができるはずだ。そういうことを一定確信できる年であったと思います。
ただ、3点目として、先ほども評価が分かれると申し上げましたけれども、他方で我々が持っている課題、向き合っていかなければならない課題の厳しさというものも、改めて実感をした年でもあったと考えております。
ルネサスの工場の撤退という大変大きな、我々としてはショックなこともございました。多くの皆さんが大変この問題に多大なるご尽力をいただきました。大変お疲れさまでございました。
有効求人倍率1.0ではありますが、正規の有効求人倍率は0.56、地域間の格差もあります。県内から人が流出しているその人数も、かつての全国での好景気のときの半分ぐらいとはいえ、まだまだ2,000人ぐらいの人々が県外に流出をしているという状況であり、南海トラフ地震対策をとっても、災害時の医療救護をはじめとしてやらなければならない、解消していかなければならない課題はまだまだ多い。そして、中山間地域の過疎化・高齢化による厳しさというのは、まだまだ根深いものがあります。
いろんな意味において、やればできるという思いとともに、改めて私どもはまだまだ多くの厳しい課題に直面しておるのだということもまた、ある意味裏返しとして見えてきた年であったと思っています。ただ、逆に言えば、前に進んできたからこそ、また次の課題が見えてきたということなのだと。次の課題が見えてきたということは、我々が前に進んでいるということなのだろうと思います。
厳しいところもありますけれども、我々が歩んできたこの道のりの長さに思いをいたし、ある意味自信を持ってこの新たなる課題に向き合っていく、そういう来年にさせていただければなと思う次第でございます。
皆さん、この1年間大変お疲れさまでございました。私といたしましても、本当に心から感謝を申し上げる次第でございます。
今日は月曜日、来週の月曜日が仕事始め式ということで、今年は少し日にちが短いわけでありますけれども、ぜひ年末年始ゆっくり休んでいただきたいと思います。さっきまで宿題を出しておいて何だと思われるかもしれませんが、ぜひですね、年末年始はゆっくり休んでいただいて、また、年明けから集中して仕事をさせていただければと思います。
それでは皆さん、大変お疲れさまでございました。この1年間の皆様方、大変ご尽力いただきましたことに心から感謝を申し上げますとともに、皆様、ご家族ともども、良きお年を迎えられますことを心よりご祈念いたしたいと思います。本当に今年はありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いを申し上げます。