平成28年仕事納め式での知事あいさつ

公開日 2018年03月30日

平成28年仕事納め式での知事あいさつ

平成28年12月28日(水曜日) 正庁ホール

【動画】知事あいさつ

 県庁職員の皆さん、本当に今年1年大変お疲れ様でした。

 今年1年、一人一人大変頑張っていただきました。

 県知事といたしまして、心からお礼を申し上げたいと思います。

 私は、今年の年頭のあいさつで、ぜひ県勢浮揚を目指して、それを実現し得るに足るだけのパワフルな施策を作って、そして実行していく年にしましょうという話を申し上げました。この1月、2月、3月にかけてそれぞれの計画について、いわゆる第3期計画という形でバージョンアップする仕事をしていただきました。産業振興計画しかり、日本一の長寿健康構想しかり、南海トラフ地震対策しかり、教育については新たな教育大綱を作ってということもありましたし、それらに伴ってインフラ整備の取組しかり、中山間対策もバージョンアップをし、少子化対策、女性の活躍促進の取組についてもそれぞれバージョンアップを行いました。

 皆さんの大変な尽力によりまして、第3期計画、新しい大綱など、パワフルなものができ上がったと考えております。

 それらについて、この4月からロケットスタートを切ってそれぞれ実行したわけでありますけれども、パワフルな施策である分、この実行過程においては、苦労も多かったと思います。正直なところ、第1期、第2期に比べてそれぞれこの第3期計画というのは非常に大型の施策になっていて、かつ多くの県民の皆様、市町村の皆様とともに協働して達成していこうという施策であっただけに、職員の皆さんのご苦労は大変大きなものがあったのではないのかなと思います。

 それぞれの施策について、少なくともアウトプットと言われる形での成果というのは、第3期計画の新しく付け加えた部分についても、十分出てきているのではないかと考えています。一例を挙げると、クラスタープラン、地域産業クラスターを作っていこうという構想、それ自体、ある意味非常に野心的な取組でありますが、高知のためにはぜひやっていかなければならないものであります。16のプロジェクトそれぞれについて、まもなくクラスタープランができるという段階まで取組を進めていただきました。

 人材誘致の取組についても、新たに事業承継・人材確保センターにおいて、これをやれば定性的に人材が確保できる状況までいけるのではないかというところまで持っていっていただきました。

 地産外商の輸出促進の取組についても、一次産品、防災関連産品、さらには木材も含めて、それぞれこういう形で展開していけば新しい輸出振興ということに本格的につなげていけるのではないかと、その礎を築くというしっかりとした成果を出していただいたものと思っております。

 日本一の健康長寿県構想についても、厳しい環境にある子どもたちへの対策を進めるということについて、積年の課題であり、言うは易く行うは難しの政策課題だと思いますが、母子保健からしっかりと地域福祉の取組へつなぐという仕組みづくりを進めていただいたと思っております。

 教育の分野においても、教育大綱に基づくチーム学校の取組は、着実に県内の学校に定着しつつあり、少なくともモデル的に取り組んだ学校においてはそうであったと思います。

 また、中山間においても集落活動センターを、ついに30カ所まで立ち上げることができました。さまざまな分野において、新たな挑戦が行われた年でありましたし、より難しい課題にチャレンジをしていただいた年でもあったと思っています。

南海トラフ地震対策についても、熊本地震における教訓を踏まえた新しい対策をいち早く取り入れて対策を講じていただきました。そしてインフラ整備の分野についても、ついに悲願であった浦戸湾の三重防護の取組に着手することができることとなりました。

 それぞれ例を挙げたら切りがないところであります。あくまで一例ということでありますけれども、皆さんが1月、2月、3月を含め大変野心的な、大型でパワフルな施策を作っていただき、それを着実に実行していただいた成果だとそのように思います。結果として、アウトカムの分野でも、史上初めて、年間を通して発表された有効求人倍率の数値は、全て1倍を超えておったということであります。

 来年の年頭において、私の方から詳しくお話をさせていただきたいと思っていますけれども、この第3期計画について、皆さんがこの1年築いていただいたアウトプット的な成果、さらにはアウトカム的な成果のある意味土台のようなもの、その上に立って、より本格的な事業展開を行い、いよいよ地産外商の成果を拡大再生産でありますとか、長寿県構想の五つの柱の取組でありますとか等々、それぞれの取組について、具体的な成果が出始める年にしていきたいものだと考えています。

 今年1年、皆さんに尽力をいただいた延長線上には、一部加速をしないといけないものも出てくるだろうと思いますが、必ず成果は見えてくるものだと私も信じているところであります。また、来年も1年、ともに頑張らせていただければと思います。

 本当に皆さん、大変この1年お疲れ様でした。今年はちょっと年末年始の休みが短いですけれども、ぜひゆっくり休んでいただきたいと思います。ご家族の皆さんにもどうぞよろしくお伝えください。帰りの遅いことも多かったと思いますけれども、ご家族の皆さんに、私からお詫びとともに、感謝の念を伝えていただければと思う次第です。

 それでは、皆さん、来年1月4日にそろって新しい良き年を迎えて、来年1年頑張らせていただきたいと思います。この1年の皆さんの尽力に心から感謝を申し上げて、私のお礼のあいさつとさせていただきたいと思います。そして、皆さん、どうぞ良き年を迎えてください。来年もよろしくお願いします。

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