平成30年仕事始め式での知事あいさつ

公開日 2018年03月30日

平成30年仕事始め式での知事あいさつ

平成30年1月4日(木曜日) 正庁ホール

【動画】知事あいさつ

 皆さん、明けましておめでとうございます。

 ご家族とともに良き新年を迎えられたことと思います。皆さんとともに、この良き新春を迎えられましたことを慶び合いたいと思う次第です。

 今年、平成30年もまた皆さんとともに飛躍への挑戦を続けさせていただきたいと考えております。一部に、県勢浮揚へのいろいろな兆しが見られるようになってきました。GDPデータやマクロデータも浮揚してくるようになり、いろんな意味でいい傾向が見られていくだろうと思います。この県勢浮揚に向けた歩みを確固たるものにしていく。そして、先々にわたってその歩みが確固たるものになるように取り組んでいく。こういうことがこれからの高知県に求められていくことだと考えています。

 人口減少などの逆風もあります。そういうものをはねのけて、さまざまな壁を乗り越えて、いかにこの県勢浮揚への歩みを確かなものにできるのか。皆さんとともにこれまで積み上げ、実行してきた施策をさらに充実させていくことによって、この歩みを先々にわたって確かなものになるように取り組んでいければと考えております。今年一年も、どうかよろしくお願いを申し上げます。

 今年1月、2月にかけては、平成30年度の予算編成を行っていくことになります。この平成30年度の予算編成にあたって、県勢浮揚に向けての歩みを先々に向けて確かなものとしていけるようにという観点から、大きく三つの点について、お話をさせていただきたいと思います。

 第1点目は、今まで組み上げてきた施策をしっかりと統合していく。より大きなシステムに、より大きな絵を描いて、そういう取組を進めていこうということです。そして第2点目、地域間競争も激しくなってきているという中において、いかにして全国に先駆けて、さまざまな施策を展開できるかということです。このことも非常に重要な点になってきていると思います。そして、第3点目です。人材育成と確保、このことを各分野において、非常に重要視していきたいと考えております。

 まず第1点目の、全体のさまざまな取組を統合してより大きなシステム、絵を描いていくという点に関しては、まず産業振興計画について、地産外商の成果を拡大再生産の好循環に乗せるということを、これまでも申し上げてまいりました。この拡大再生産の好循環に乗せるために必要なこと、これには大きく二つの側面があるだろうと考えています。

 一つは、人手不足などと言った形での、成長を続けていくために壁となる事項。これをいかに乗り越えていくかという側面。そしてもう1点、こちらが一番大事だと思っていますが、先々にわたって成長し続けていくためのエンジンをしっかり確保していく取組をするということ。マイナスに対処するというところとプラスを伸ばすということと、この両方の側面があってこそ地産外商がより大きなものになり、好循環のバスに乗っていくことになるのだろうと考えています。

 ぜひ、そういう大きな絵柄というものを、皆さんに意識していただければと思います。壁を乗り越え、人手不足を克服していく。そのためにも移住促進の取組、人材育成の取組など、さまざまに重要な施策があると思いますが、これも単発の一つの施策でもって成し遂げられるものではないということは、もう皆さんも知っているとおりであります。さまざまな施策を組み合わせていかなくてはなりません。人材育成のさまざまな取組を重視していく中で、それを良き導線として県外から若い人を招き入れていく、そういう移住促進の取組につなげていくということも大事だと思います。また、県内にあるさまざまな情報をしっかりお伝えしていく。そういう取組も大事だろうと思います。

 単発ではなく、いろいろな施策において良き連携をつくっていくことで、大きな絵が描かれていくのだと考えています。ぜひその大きな全体像を意識していただければと思います。

 また、プラスの面を伸ばすという側面において、経済の成長を成し遂げるものは、新たな付加価値の創造です。新たな付加価値を意図的に創出し続ける仕組みというものを、しっかりとこの高知に根付かせていくということが大事だろうと考えています。

 今年は維新博の第2幕目が開幕します。歴史観光を確固たるものにしていく、そういう取組をこれまで進めてきました。そしてポスト維新博に向けて、新たに自然を生かした観光という新しい付加価値をこれから本格的に創り出していこうとしています。ものづくり地産地消という言い方をしてきましたけれども、課題解決型の産業創出を図っていこうということ。これも意図的に付加価値を生み出していこうとする取組です。この付加価値を創造し続けるという体制を、しっかりこの高知に根付かせていくことができれば、高知県は持続的な成長のバスに乗り続けていくことができると思う次第です。

 ぜひ、皆さんとともに、さらなる発展の原動力を強く育てていく段階から、壁を乗り越え、そしてエンジンをさらに強化をしていくまで、ともに歩んでいきたいと思います。

 中山間の取組についても、集落活動センターについて41のネットワークができあがっていくなど、さまざまな取組が進められてくるようになってきました。この集落活動センターの取組についても、3段階のシステムによって、大きな絵柄のもとに、この集落活動センターを一つ一つ発展させていくという取組を講じていく必要があると考えています。

 成長戦略の取組と地域アクションプランの取組、そしてまた、長寿県構想を通じたさまざまな福祉の取組と、この中山間対策の切り札である集落活動センターの取組というのは、決して独立しているものではありません。それぞれが連携し合い、より一つの大きなシステムとなり、初めて大きなことを発揮するものだと考えているところです。

 より骨太な産業政策を講じるという観点から、極めて大事だと思うことは、民間活力の活用ということだと考えています。私たちが県庁として必死になって汗をかいてきた分野、もしかしたらもう既に確立をしたと思われる分野、こうしたところからはもう手を引いてもいいのかもしれません。私たちはより厳しいフロントに立つべきなのだと思います。

 私たちが手を引いていく中において、民間にバトンタッチすることで、ずっと大きな素晴らしい絵につながっていくことになるかもしれません。私たちは、民間の皆さまとともに仕事を進めてきました。最終的な目標は民間の経済の発展です。ぜひ、この民間活力の活用という点も大いに意思表示できるようにと思います。

 こういう観点から、昨年は経済同友会をはじめ、さまざまな企業の皆さんと包括協定を結んできましたし、県外の大学の皆さんともさまざまなタイアップをさせていただいきました。県外の非常に大きく、パワフルで先進的な力を招き入れてくるということも大事なのだと思っています。観光振興にしても、さまざまな産業振興にしても、地産外商にしても、各分野において、この民間活力の活用とタイアップについて、ぜひ意識していくことができたらと考えております。

 地産外商の成果を拡大再生産の好循環へ、これを成し遂げていくために、私たちは今までの土台の上に立ち、より大きく統合的なシステム、また、より大きな絵を描いていく、そういう年にできればと思います。

 日本一の健康長寿県構想の観点から言えば、もうこの点は今までもお話をさせていただいておりますが、それぞれのパーツにおいて、さまざまな施策を展開してまいりました。いよいよそれらを統合して、より本格的で骨太な高知の健康長寿のための施策を展開していくときだと考えています。

 高知版の地域包括ケアシステムをつくり上げ、さらには高知版のネウボラのシステムをつくり上げていくということを成し遂げることができる。そういうときが来ていると考えています。そういうことを通じて、高齢者の皆さまには、よりQOLの高い生活を送っていただく。厳しい環境にある子どもたちにとっては、少しでも救われる。そして、働きながら子育てをしている若い世代の皆さまにとっては、少しでも暮らしが楽になっていく。そういう環境につながっていくようなシステムを、つくり出していくことができればと考えているところです。そして、そういう取組は究極の少子化対策にもつながっていくのだと考えています。

 今まで、その点を意識して再編成してきましたけれども、それぞれパーツとして取り組んできた高知版の地域包括ケアシステム、高知版のネウボラのシステムという二つの取組を、大きな絵として描き上げていく。今年はそういう年なのだということをぜひ意識して、ともに取り組んでいただければと思います。

 南海トラフ地震対策も常々申し上げてきました。命を守る対策から、命をつなぐ対策へ、より大きな対策が求められるときが来ています。教育改革につきましても、教育大綱の取組を、より一層充実させていかなくてはなりません。そうした中で、保幼小中の連携や、高校におけるチーム学校化の取組など、教育大綱をこれからさらに充実をさせていかなくてはなりません。また、教育大綱で描いた大きな絵について、私たちとしてさらに充実させていかなければならないパーツがあります。ぜひ今年、この教育大綱の取り組みについて、フルパワーで動き出すことができればと考えています。

 インフラ整備の取組について、昨年1年、新たな推進本部を立ち上げて取り組んできました。インフラ整備は全ての取組の基本となります。ぜひ、今年も各部局との連携を大いに意識したインフラ整備を推進していただければと思います。

 そして、それぞれ5つの基本政策、3つの横断的な課題に取り組んでいくにあたって、支えていただいている総務部をはじめ、各部局の皆さんがいるわけです。県庁組織が忙しくなってきている中において、フルパワーで仕事をしていこうとしている。その取組を皆さんの力で引き続きしっかりと支えていただきたいと思います。そしてまた、皆さんそれぞれの仕事、暮らしを守っていただく取組を、これからもぜひよろしくお願い申し上げたいと思う次第です。

 先ほどから申し上げておりますように、この平成30年、非常に重要な年だと考えています。県勢浮揚に向けて、一つの兆しが見えてきた。これを一過性のものに終わらせてしまうのか、それとも力強い歩みに変えていくことができるのか。さらに、先々においてこの歩みが確固たるものとなるのか、そういう状況をつくり出していくことができるのか。まさに今年が正念場だと思っています。

 有効求人倍率が昨年も一年を通して1倍を超えました。GDPデータを見ても、昔のように人口減少に伴って縮む高知県経済ではなくなった。むしろ拡大する経済へと転換しつつあります。やればできるというもの、昨年も申し上げましたが、今年もそのように思っております。ぜひ、皆さんとともに、しっかりとこの県勢浮揚の歩みを先々にわたって、確かにすることができるように。そのためのパワフルな施策をこの1月、2月にかけて、ともに練り上げていこうと考えています。

 もう1点の、全国に先駆けた施策の展開。そして、重点を置く人材育成・確保の点について、こちらも支援させていただければと思います。全国に先駆けたという点について言えば、全国はさまざまな形で地方創生の取組を展開するようになっていることは、皆さんもご存知のとおりです。移住促進も本当にいろんな県が取り組むようになってきています。IT・コンテンツ産業の育成や、さまざまな歴史観光の取組も全国的に広がってきている状況にあります。インバウンド観光にいたっては、本県のようにどんどん展開をしている県がたくさんあるのもご存知のとおりかと思います。

 井の中の蛙になってしまってはいけません。常に他の県も努力をしているということを意識して、全国の情報を収集し、私たちとして打つべき手段を確実に取っていく。そうした取組が大事なことだと考えています。

 人材育成・確保の点について、それぞれの分野で、この取り組みを強化して欲しいということをお話をしてきました。健康長寿県構想の分野しかり、文化の分野においてもしかり、中山間分野においてもしかり、産業振興計画全般については言うに及ばずということかと思います。年頭所感や、さんSUN高知でも書かせていただきましたけれども、さまざまな変化に機敏に対応して、中長期の発展を確かならしめるものは人の力であります。高知の県勢浮揚に向けての取組を先々でも確固たるものにしていくためにも、極めて大事なことは、人材の育成と確保だと考えてます。高知の将来のために、この人材育成・確保の取組について、各分野において重点を置いて取り組んでいただければと思います。

 繰り返しになりますが、第1点目、それぞれの取組を大きく統合して、より大きなシステムを組み上げていこう。第2点目、全国との競争を意識して全国に先駆けた取組を打っていこう。そして第3点目、人材育成・確保の点を重視していこう。こういう観点から、予算編成をしていきたいと思います。

 以上が、今年の施策展開についての話であります。そして、毎年申し上げていることですが、基本姿勢5点について、新年改めて、簡潔に申し上げさせていただきたいと思います。

 第1点、課題に正面から取り組んでいただきたいと思います。第2点目、先例はありません。常に創造性を発揮して、常に進化していただければと思います。第3点目、官民協働、市町村政との連携・協調。これが極めて大事です。今年もこの点を徹底していただきたいと思います。そして、これを成し遂げられるためにも、それぞれの施策について、その目的のためにかくなる手段をとろうとしているかということを、自分の言葉で、県民の皆さんや市町村の皆さんに説明できる。そういうことが大事だろうと考えています。自分の言葉で説明ができるという点を徹底してほしいと思います。そして4点目、先ほど申し上げたことにも大いに関わりますが、全国区の視点で仕事をしていただきたいと思います。井の中の蛙にならずに、全国からさまざまな民間活力も招き入れ、全国の大きな流れを味方につけたいと考えているところです。

 そして5点目になりますが、職員の心身の健康が第一です。そうした職場がつくられるように努力していただきたいと思います。私も努力したいと考えています。それぞれの所属において、どのような政策目的を持って、それにどのような意義があって、そしてそれに向けてどのような歩みを講じていこうとしているかについて、徹底をしていただければと思います。仕事の意義がしっかり理解できていれば、皆さんやりがいを持って仕事ができるものだと考えています。また、過剰な超過勤務については、特に気を付けて是正していただくよう、それぞれの所属長が気を付けていただければと思います。私自身も留意したいと考えております。

 以上5点、毎年申し上げていることですが、改めてこの新年も徹底をさせていただきたいと思います。

 最後の最後にこれも毎年申し上げていますが、極めて大事なこととして、悪い話ほど私か副知事に速やかに上げていただきたいと思います。悪い話というものは、なかなか上げたくないものだと思います。もしかしたら、仲間の評価を傷つけることになるかもしれない。部下の評価を傷つけることになるかもしれない。怒られるのがいやだとか、そういうこともあるかもしれません。悪い話というものは、なかなか上に上げていきたくないものだろうと思います。しかし、速やかに上げていただいて、速やかに対処することで、結果として仲間や部下を守るということになるということが大多数だと思います。結果として対処が遅れてこじれてしまったが故に、結果としてみんなを傷つけるということになってしまってはいけないのです。ぜひ、悪い話ほど早く上げるということを徹底していただければと思います。何と言っても、県民の皆さま方に対する誠意の問題です。悪い話は速やかに対処しなくてはなりません。ぜひこの点を徹底していただきたいと思います。皆さん、随分と最近は上げてきていただいておりますが、新年になりましたので、なお一層この点を徹底をいただければと思う次第です。

 新しい年、県勢浮揚に向けて、皆さんとともに頑張らせていただきたいと考えております。私自身も今年もなお一層頑張りたいと思います。皆さんとともによき年をつくり上げていくことができればと、そのような思いでございます。

 それでは、今年2018年、平成30年も、皆さんどうぞよろしくお願い申し上げます。

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