平成30年4月2日 新規採用者辞令交付式における知事挨拶

公開日 2018年06月08日

更新日 2018年06月08日

〔平成30年4月2日(月曜日) 正庁ホール〕

 平成30年度新規採用の職員の皆さん、まずは高知県庁に就職されましたことについて心からお慶びを申し上げますとともに、心から歓迎を申し上げます。

 本日、社会人28人の皆さんを含めトータルで136人の皆さんがおいでになっていると伺っています。ようこそ高知県庁においでいただきました。今宣誓をされましたこの宣誓書、これよりお手元に置いておいていただきたいと思います。当たり前のことを書いてあるようですけれども、ここに書いてある全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を遂行するということが一番大事なことです。これから県庁職員として仕事をしていく中でこれに対することもあるでしょう。そのときには常に今日宣誓したことに立ち返ってどうすべきか判断していただきたいと思います。

 今日入ってきていただいた若い皆さんには、それぞれが創造性を発揮していただくことを期待しております。社会人採用の皆さん方においても、それぞれのキャリアで活かされたそれぞれの力を大いに新たな公務の遂行に活かしていただければと思います。皆さんよろしくお願いいたします。

 皆さんご案内のように、高知県は課題の先進県と言える県です。高知県が人口の自然減に陥ったのは平成2年からであり、全国に先駆けること15年前という状況です。他県も経験したことのないような人口減少に伴う経済の縮みを経験し、そして中山間地域における過疎化という厳しい事情を経験してきました。ある意味私たちは人口減少時代の最先端を行っている県です。時代の最先端を行っている県、厳しさの最先端を突き進んでいる県だからこそ私たちの仕事にはとりわけ創造性が求められます。高知県庁の中で前例がないからやりませんなどということは全く通用しません。いかにしてこの困難な状況を乗り越えて行くか、そのために皆が必死になって知恵を出して新しい道を切り拓いて行かなければなりません。皆さん方はそういう道を切り拓く県庁職員として、それぞれが持てる創造性を発揮してぜひ頑張っていただきたいと思います。いずれ日本全国が高知県のような状況になっていくでしょう。そしてアジアの国々も同じような状況になっていくでしょう。私たちが切り拓いて行った道が、私たちが蓄積していったノウハウが、いずれ全国にもそして世界にも必要とされる時が必ずやってくることとなります。私たちは、そういう21世紀の先端を行く県として、時代を切り拓く仕事をしていくのだという気概を持って頑張らせていただきたいと思います。ぜひ一緒に頑張りましょう。

 とは言いながらも、最初新入社員として仕事をされる時、まずは覚えなければならないこともたくさんあると思います。特に初めて社会人になられた皆さんは、そういう側面が多いと思います。まずは職場の皆さんと良い人間関係を築いて多くのことを教えてもらい、多くのことを学んで力を付ける、そういう時期を過ごして行っていただければと思います。そしていずれ皆さんが、創造性を大いに発揮するときが来るだろうと思います。その時に備えて力を蓄えておいてください。

 社会人採用の方は、社会人としては即戦力であることと思いますが、公務というのは、民間での仕事とは違う側面があります。その公務独特の側面というものをできるだけ早く学んでいただいて、公務員としての職務を遂行していただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 毎年言っていることではありますが、皆さん方は、仕事をしない言い訳ばかりが上手になる小役人には絶対にならないでいただきたいと思います。県民の皆様方のために、一生懸命に知恵を絞り汗をかく、そういう良き公務員であっていただきたいと思います。そういう人が高知県庁にはたくさんいるはずです。ともに高知県民の皆様のために頑張りましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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