令和8年9月18日 知事の記者発表

公開日 2026年10月01日

【知事説明】令和8年度9月補正予算(案)及び県内転職支援拠点「キャリアカフェこうち」の開設

1 大河ドラマ「ジョン万」を生かした観光博覧会について①
2 大河ドラマ「ジョン万」を生かした観光博覧会について②
3 動物愛護センターについて
4 大河ドラマ「ジョン万」を生かした観光博覧会について③
5 南米3か国訪問について
6 大河ドラマ「ジョン万」を生かした観光博覧会について④
7 消防広域化について①
8 消防広域化について②
9 消防広域化について③
10 消防広域化について④
11 消防広域化について⑤

記者発表資料(R8.9.18)[PDF:1.08MB]

(司会)
 ただ今から知事記者発表を始めさせていただきます。冒頭、知事から令和8年度9月補正予算(案)の概要と県内転職支援拠点「キャリアカフェこうち」の開設について説明いたします。

令和8年度9月補正予算(案)及び県内転職支援拠点「キャリアカフェこうち」の開設
(知事)
 それではまず、令和8年度9月補正予算(案)の概要につきましてご説明をさせていただきます。
 まず、県議会の9月の定例会でございますが、これを来週9月25日金曜日に招集をいたします。今回、提出いたします議案は一つには令和8年度の一般会計補正予算など、予算の議案が2件、条例その他の議案が10件、報告議案が23件、合わせまして35件の提出を予定をしているところでございます。
 まず、補正予算につきまして、中身の概要のご説明をしたいというふうに思います。今回の補正予算でございますけども、一般会計の総額が35億円余、債務負担行為で5億円あまりを設定という中身になっております。
 具体的な柱としては、大きく言って3本ぐらいということでございまして、一つは、昨日も観光博覧会のための委員会等を行いましたけれども、大河ドラマの「ジョン万」を生かした観光博覧会の推進のために5,000万円余ということでございまして、具体的な中身は市町村などで、例えば、施設の改修などのような観光客の方々の受入環境の整備を行うと、そういったような動きがございます。こういった時間がかかるものについては、放送があるのは再来年の年初からでありますけども、早目に始めておかないと間に合わないということでございまして、こういったものにつきまして、県として財政的な支援をするというような中身を計上しています。
 それから、2点目が高校教育改革の問題であります。これにつきましては、拠点校におきます先導的な取り組みを推進をいたしますために、いろんな施設整備などを予定をしております。これについて、報道も既にされておりますけれども、早い段階で、まず、小津高校の理数系の取り組みが採択になり、そして追加分が先だって東高校の遠隔教育に関わるようなもの、後は高知農業高校ですか、のアドバンストエッセンシャルワーカー、職業系の教育、こういったものが追加で採択になるというような動きがございました。
 今回の予算で計上させていただこうと思っておりますのは、それと併せまして、まだ採択はされておりませんけれども、丸の内高校の「まんが・アニメコース(仮称)」などの取り組みを含めて、これはまだ、追加で採択になるチャンスがないわけではないだろうというような情報もございますので、予算は計上させていただいておいて、仮に丸の内高校の方は採択が追加でされれば、この予算をすぐに執行して、何分、年度末までに執行しないと駄目ということになっていますので、かなり時間的な制約がありますから、そういった形で、予算は先行して計上させていただいて、もちろん採択にならなければ、本年度は、この部分については、補助事業としては見送りということになりますけれども、早期に対応ができるような備えだけはさせていただきたいということで、残り3校については採択になりましたので、いずれにいたしましても、これは文科省の仕切りもありまして、全国で3000億円ぐらいの枠のある予算ということでありますが、一旦県の方でつくっております基金の方に、国の財源を積立をさせていただいて、一旦基金に積立をしたものを使うということでございまして、建物の整備などもありますから、債務負担行為の分を動かしてもらうということもありますが、この辺の、中身としては4校分になりますけども、6億円の歳出予算を組ませていただこうということであります。
 3点目は、これも例年ございますが、インフラ整備、港湾、道路、砂防等々。港湾、海岸関係が今回、多いわけでありますが、これにつきまして、例年のことでありますが、当初予算で年間の見込みの計上をしておりますけども、実際、関係の省庁、国交省などと折衝をした中で、それ以上に事業費の配分が見込まれるという部分につきましては、年度の折返しの9月の補正予算で追加で計上させていただいて、増額をすると、それで事業を執行していくということで、事業のスムーズな執行をさせていただこうと。この分が20億円余りということであります。  その他といたしましては、いわゆる昨今の物価高、資材高騰に対応しまして、今整備をしております高知龍馬空港の国際線ターミナルの工事費ですね、これも上積みをしないといけないということがございまして、これが3億円弱。それから、2点目が国の交付金を活用いたしまして、防災関係の取り組みでありますが、県市町村で食料とか水とか毛布、こういったものの備蓄を共同で調達をするというのが1億2000万円余り。そして、最後に掲げてありますのが教育費でございますが、県独自のタブレット、端末などでも活用できます学習支援プラットホーム「高知家まなびばこ」、これが更新期になりますので、運用保守契約の更新をするというための契約を打つための債務負担行為の設定をさせていただくというような中身が主なものであります。
 これは全体的な数字でございまして、35億円余でありますが、歳出をご覧いただきますと投資的経費が、先ほどの高校関係の整備等々がありまして、あとは空港の整備などもありまして、この部分が大きくなっております。これに対応して、国庫支出金とか県債が計上されていることであります。その他につきましては、先ほどありました高校採択関係も一旦、基金に積み立てるというのが、ここの一般行政のその他のところに入ってきますので、そういった歳出が入って、一般財源の必要な部分は繰越金を3億6000万円ほど充てさせていただくというような全体像になっております。
 以上が予算関係の概要でございます。本日は、この機会にもう1点、別件でありますけれども、この度、県内の若者に県内で転職をしていただくということを支援していくための「キャリアカフェこうち」と言います施設をUIターンサポートセンターの中に今日オープンをするということがございますので、ご紹介をさせていただきたいと思います。
 ここにありますように、東京リーガルマインドに相談業務を委託するということでありまして、UIターンサポートセンターの事業といたしまして平日の昼間、県内の若者で転職を考えている若者たちに、県内で仕事を見つけるということをサポートしようということでございます。
 この趣旨としましては、ここのところ、やはり毎年2,000人、3,000人ぐらいの規模で県外への若者の転出の超過ということが続いております。いろいろ分析を近年しております中で、最近は就職を一旦されましても、数年で辞めて転職をする。他の仕事に移るというようなことが、ごく一般的になっています。我々の今までの施策を検証してみた中で、どちらかと言いますと、この転職の時点におきます転出超過を抑制をするという対策が、必ずしも十分ではなかったんではないかと。どちらかと言いますと、高校とか大学を卒業した直後の、新卒のときの就職対策というのは頑張ってきたけれども、転職のタイミングを捉えた若者の支援というのが、十分ではなかったのではないかということの反省もありまして、今年度予算の計上をして準備をしてまいったわけでございます。
 実際、アンケート調査などをしますと、結果的に県外に転職で出て行かれた若者も、8割ぐらいの方は一旦高知県内でいいとこないかなというふうなことで、転職先を探そうとしたというようなことはあるようでありまして、そういう方々にもっときめ細かくサポートをさせていただこうということでございまして、専門のコンサルタント3名を置きまして、転職を検討しております県内在住の若者に、どんな企業、仕事が高知にあるのかという情報を、きめ細かく提供する。そして、例えば、履歴書の書き方とか、そういう転職の際の様々な活動の具体的なサポート、支援などもやっていくというようなことでございまして、こういう形で、なかなか県内に自分の考える仕事、進路が見つからなくて、県外に出ていかれることは残念なことでありますし、できれば県内でということがあります。
 ただ、そのこと自身はなかなかやめろとは言えない部分はありますけれども、それにしても、まず県内のことを良く知っていただいて、転職を考えている方々にターゲットを絞って、県内でまず転職を考えませんかというところを、後押しをしようという取り組みを、今回、始めようということでございます。
 大体、今年度、年度途中になりますが、相談者が150人ぐらいあって、現実に県内での転職というところに結びつく人数が60人ぐらいを目標にしまして、この相談窓口が機能をするということを目指していきたいと考えております。以上であります。

(司会)
 各社からの質疑に移ります。質問をされる方は挙手をして社名とお名前を発言の上、質問をお願いします。

大河ドラマ「ジョン万」を生かした観光博覧会について①
(村上・高知新聞記者)
 大河ドラマの「ジョン万」を生かした観光博覧会の件で、知事にお伺いをします。先日、観光博覧会の名前が「どっぷり高知旅博」になりまして、今回の定例会の関連予算にも盛り込まれていると思いますけども、知事として、改めて、この観光博覧会というものを、どういうふうにしたいというふうにお考えになっているかというのを教えてください。

(知事)
 過去の「らんまん」「あんぱん」に続けて、間を置かずに三度、今回は大河ドラマによって、高知県の認知度向上に大きなチャンスが得られたと。これを最大限に生かしていきたいということが動機にあります。これがまた、素材が郷土の偉人ジョン万次郎ということでありまして、もちろん、もともとこれについては、来年、草の根交流サミットなどもやっていくということで、国際交流の一つの大きな基盤だったわけでありますが、これを国際交流はもとより、特に県の観光の振興に生かしていくということ。そして、さらにはそれに飽き足らずに、1年間大河ドラマの枠で、ジョン万次郎が放映をされるということで、高知県の認知度も上がるチャンスでありますから、これを生かして、いわゆる県の地産外商活動であったり、移住の促進、定住人口増加対策、こういったものにも効果を上げるようなイベントにしていきたいというのが、もともとの動機であります。
 その意味で、まず観光がコアになるということでありまして、これはかつて「龍馬伝」のときにやっておりましたように、全県を対象にした観光博覧会を開催をすることによりまして、土佐清水とか、出港した土佐市の宇佐とか、クジラの関係で室戸とか、この辺が一番観光客の方々のターゲットになりそうな1次的な場所でありますが、そこだけということではなくて、そこに来られたお客様、目指して来られた観光客の方を県内全体に、周遊を誘導していくと。これも三層構造でしていくというような計画も立てまして、この盛り上がりを県内全体に波及をさせていこうと。そのために、ここ3年やっています「どっぷり高知旅キャンペーン」という長期滞在、あるいはリピーターを増やしていくという観光キャンペーンでありますが、これとドッキングをさせるということで、博覧会の名前も「どっぷり高知旅博」という名前にしようというようなことで、今回、取り組むということでございます。

大河ドラマ「ジョン万」を生かした観光博覧会について②
(村上・高知新聞記者)
 もう1点、今回5,000万円ぐらいが盛り込まれていると思うんですけれど、さらに今後、どのような支援が必要だというふうに、今回の支援だけで終わりでは、当然ないと思うんで、どのような支援が必要かというのと、さらに、もしあれでしたら、これぐらいの予算をこれからもつぎ込んでやりたいというお考えがあれば教えてください。

(知事)
 規模感を今あらかじめ持っているわけではありませんけれども、過去の「らんまん」だったり「あんぱん」だったり、あるいは「龍馬伝」だったり、ざっくり言えば数億円規模の予算を組んできているというのが相場感としてはあるということは、私の頭にももちろんあります。ただ、これは数字ありきということでは決してありませんので、ただ一つには、今回、設計費などの支援も計上しておりますけど、やはり観光客の方においでいただいて、きれいな施設でお迎えをするということになると、そういうハード的なものは、当然一定程度お金がかかるということでありますから、これが、今回は設計費などのスタート分ということだと思いますので、これの実際、整備をするそのものの建築費的な予算が、ないしは、それに対する補助というのが、後を追っかけてくるだろうということもありますし、各種のキャンペーンですね、広報関係の、いろんな媒体を使ってのキャンペーンというようなことも、当然考えていくことになろうと思いますから、そういったことを積み重ねていきますと、自然と、恐らく過去の数億円といった規模というのは視野に入ってくるんだろうなという思いを持っております。

動物愛護センターについて
(三木・高知さんさんテレビ記者)
 議案のことで、高知動物愛護センターのことについてお聞きしたいです。来年の秋頃に開所予定ということで、このセンターに期待することとか、あとは目指している譲渡率はいかがでしょうか。

(知事)
 高知動物愛護センターですけれども、これは高知市と共同の運営という形で、兼ねてから懸案でありましたけれども、いろいろ候補地について曲折ありましたけども、最終的に高須の美術館の近くの県有地を活用してということで決まったものでありまして、今回、建築の主体工事の議決をお願いをするということであります。
 47県を見ましても、しんがりかそれに近いようなタイミングにはなったとは思いますけれども、今までが小動物の管理というような、どちらかと言いますと受け身と言いますかね、の対応が中心の行政であった部分を動物愛護という、よりポジティブな、昨今でありますと、象徴的に掲げられるのが殺処分ゼロを目指していくということですね。そういう世の流れがありますから、そういったものに対応できる動物愛護の、県内の拠点となる施設として、しっかりと整備をし、また高知市と共同で運営をしていきたいということでございます。
 そうした中で、動物愛護の具体的な取り組みとして譲渡会などの開催をして、飼育をしていただける方との橋渡しをしていくというのも、大きな活動の柱になると思いますので、今ちょっと数字的なものは、私持ち合わせませんけれども、こういう活動の柱として、そういった目標的なものも掲げながら、積極的に取り組んでいくということを考えたいと思っております。

大河ドラマ「ジョン万」を生かした観光博覧会について③
(井手上・高知放送記者)
 先ほどの「どっぷり高知旅博」博覧会についてなんですけれども、土佐清水市、特にその周辺というのは、交通関係の不便なエリアでもあると思いますけれど、どっぷり高知旅というのは滞在日数を延ばすという狙いのあるキャンペーンだと思いますが、交通関係やまた宿泊関係などで、何か今後、フォローを入れるような部分というのは考えていらっしゃいますか。

(知事)
 特に土佐清水のエリアは、ホテルとか旅館もかつてに比べますと、キャパシティもそれほど多くないというようなこともあろうかと思います。そういったものをカバーする取り組みとして、一種の町並みを活用したホテルというんですかね、1戸、古民家などを再生をして、古民家群でこれを一つのホテルのように使っていくというようなプロジェクトが、現実に土佐清水でも窪津地区で始まって、かなり成果を上げているということがございますので、あとは時系列の問題からしましても、今から大きなホテルを建てるといいましても、昨日、神事が行われた高知市内のホテルも、やはり2年ぐらいかかるということでありますから、タイミング的に見ましても、そういった大型のものというよりは、今申し上げた古民家活用をした地域をホテルとして、使っていくという取り組みといったものを含めて、キャンペーンといいますか、この博覧会に似合うような形でということになりますと、そういったものがむしろ中心ということで、考えていくことになるであろうというふうに思います。
 また、そうした形を追求していくということが、特にインバウンドの方々などに関して言いますと、これは人にもよるということだと思いますけど、県内各地でそうした古民家の1棟貸しのようなところで、かなり単価的にも高い形で借りていただける、滞在していただける、長期に滞在していただける、まさしく、長期滞在プラスリピーターにもっていきたいというふうな思いがございますけども、そういった部分に関して言えば、まさしく、どっぷり高知旅キャンペーンが目指した、高知の魅力も深く、じっくり、たっぷりと味わっていただくというところと、合致してくるということだと思いますので、宿泊に関しては今申し上げたところを、当面、重点において、充実を図っていくということではないかと思っています。

(井手上・高知放送記者)
 併せて、交通関係についてはいかがでしょうか。

(知事)
 交通に関して言いますと、今回のキャンペーンの中で考えておりますのは、例えば、幡多地方でしたら、中村駅が交通の結節点ということになると思いますので、そういったところの近辺に、周遊を促していくような拠点のコーナーというようなものを整備をして、人の流れをつくっていくということでございますけども、交通手段そのもの、これに関しては、常日頃の地域交通の問題も、公共交通機関ということで言いますと、当然絡んでくると思いますが、それに、ある意味、加味をして今回のタイミングで、全県的な観光博覧会をやっていくと。「ジョン万」の放送に乗じて、プラス観光客の方々もかなりおいでいただけるのではないか。その方々を温かくお迎えするという観点も含めて、この地域のローカル交通であったり、デマンド交通なども含めてだと思いますが、公共ライドシェア的なものとかも含めて、今、地域の公共交通ということでは、各ブロックで市町村にお集まりいただいて、広域的な対応も含めて、どういう方向で整備をしていくのかというところは、検討の作業をしていただいておりますので、そういうところもベースにしながら、観光客の皆さんの人の流れというものもドッキングをさせてといったときに、さらに、どういう手が考えられるのかというところも含めて、対応を検討していただきたいと思いますし、そういった観点からの支援の要請などがありましたら、それは前向きに我々としても、検討していきたいというふうに思っております。

南米3か国訪問について
(立石・NHK記者)
 南米視察のことを伺います。この夏、知事、南米3か国に視察に行かれました。その件に関連して、まずその3か国、南米視察の成果についてお話いただきたいのと、それに関連して、他県では海外視察のあり方という辺りが見直し、メスが入っていたり、なかなかちょっと厳しい状況になってますが、知事としては海外視察のあり方であったりとか、費用の公表についてどのようにお考えか、それも併せて教えてください。

(知事)
 8月のお盆明けの時期でありますけれども、5泊9日という、前後2泊は機内泊というような日程でありましたが、南米の3か国の訪問をさせていただきました。1番日程的に長かったのはパラグアイでありまして、これは秋篠宮皇嗣殿下ご夫妻もおいでになりまして、日本からの移住自身が90周年という記念の式典がございましたし、それとタイミングが重なって、パラグアイの高知県人会も結成50周年、式典が行われるということで、ぜひ、知事が訪問してほしいというようなお話は、兼ねてからお伺いをしておりましたので、議会からは議長さんも含めて、ご参加をいただいて、訪問団を組織をして、十数人の訪問団だったと思いますが、訪問させていただいたということであります。
 特にパラグアイは、日本からの移民、移植をされた方々を県別に見ましたときに、一番多い県が高知県だというような事情もありまして、非常に高知県人会、高知県人の存在感というのが、日系人のコミュニティの中でも高いところでございました。
 そうした中で、本県と、いわゆるルーツを同じくする方々が南米で、成功されておる方々を中心に旧交を温める方々も含めてでありますけれども、親交を深め、絆を確認できたということ。
 そして、そういう意味では文化というんですか、人的な交流というところを引き継いでいくというんですか、という側面が多かろうと思いますが、実際、これは今からということにもなりますが、県人会の幹部の方からは、できれば、それにとどまらず経済面の交流というようなことでも、例えば、日本の高知の産品を南米でもっと販売ができないかとかいうようなところも、研究ができないだろうかというような問題提起もいただきましたので、できればそういったところも含めて、元々の出身地が高知県というご縁で地球の裏側で、今、成功しておられる方々との交流を深め、そして、次の世代に続けていくということ自身は、私は、国境を超えた高知県人としての絆を守り、そして、次の世代に続けていくという意味で、積極的な意義があるんではないかというふうに思います。
 そのことについて、最近、福岡県議会に端を発して、海外視察の在り方というのが問われているかと思いますけれども、こうした県人会の、海外の県人会との交流であったり、あるいは姉妹交流であったり、こういったものは、やはり、地域と地域の国と国との外交関係では、ある意味、達成できない草の根の交流を、人対人のレベルで維持をし増進をしていくということが、ある意味、広い意味での国際平和の基盤になっていくという積極的な側面もあるということだと思いますので、いわゆる視察として観光旅行的な要素について、県民の皆さんの疑念だったりお叱りだったりいただくというところとは、一線が画せるのではないかなというふうに思います。
 もちろん、いろんなご意見あろうかと思いますので、その点は、我々も謙虚にお聞きをするという姿勢は持たないといけないと思いますけれども、今、言われているような文脈で、海外の視察訪問をもっと減らせとか、最小限にしろという話が直接、関係をしてくるような分野ではないように、私自身は思っているところであります。

大河ドラマ「ジョン万」を生かした観光博覧会について④
(遠藤・テレビ高知記者)
 ジョン万関係についてお伺いします。たくさんトピックのお話、先ほどされましたけれども、知事としては、どんなスピード感を持って進めていくビジョンを描いていますでしょうか。

(知事)
 これは、スピードもそうでありますけれども、重層的に攻めていくという戦略かなと思っています。ジョン万の放送そのものは、大河の放送は再来年の年初からということでありますけども、そこにいくまでに、来年入りましたら、同じく大河も幕末続きでありまして「逆賊の幕臣」ですか、というようなタイトルで幕末の、ちょっと、名前、今のところ忘れましたけれども、失礼しました。主人公が幕末の幕府の官僚の方々が取り上げられるということでありますので、これ、まだ分かりませんけれども、来年の大河でもジョン万次郎も登場するのではないかとか、というような話もありますし、来年は、その草の根交流で、ずっと、元々はジョン万次郎とホイットフィールド船長のご家族との交流が綿々と続いてきた流れを受けて日米草の根交流サミットというのを、この高知で開催されるということもあります。
 そうした意味では、もう再来年の放映に向けて、ずっと盛り上げていく要素がたくさん来年もあるということだと思いますので、再来年の放映に向けて、もう今年からもそうでありますが、来年も段階的に盛り上げていける環境があると思っておりますから、それも最大限に生かして、再来年の本番は、本当に十分な助走を経て、年初からフルスピードでというような形で、このジョン万の放送ということの効果を生かしていきたいなというふうに思っております。

消防広域化について①
(蒲原・高知新聞記者)
 消防広域化に関してお伺いしたいです。消防広域化のスケジュールに関してですが、先日、10日の高知市市議会の調査特別委員会で、市の消防局の方から高知市と土佐市の指令システムが、更新時期の令和16年から4年ほどは延ばせる。スケジュールの見直しにも柔軟に対応できるというような趣旨の答弁がありました。県の方では、システム統合の期限は、この令和16年に決まっているというようなご認識だったかと思いますが、改めて、消防広域化のスケジュールの見直しについて、お考えを聞かせていただければと思います。

(知事)
 報道で、そういったやり取りが市議会であったということはお聞きしております。ただ、中身そのものは、私は率直にいって初耳でしたので、その中身については、事務方によく消防局の方でのお考えを聞いてほしいということで指示をしております。
 令和16年に更新期というのは、一般的な機器の更新が10年と言われておりますので、もう2年ぐらい前に、この基本構想を出した時点から、そんなような話は、私の方としては時期のめどとしてお示しをしてきておりますので、そういう話があるのなら早く教えて欲しかったということも気持ちとしてはありますが、それはそれとして、当然、これ機械のことでありますので、10年経ってもまだ使えると、何年かは、という意味で、その10年というのが絶対的なものではなくて、やりようでは、延命措置を施せば数年間、例えば、3年、4年延ばせる余地はあるというようなお話をされたのではないかと思いますし、それは、そういうことはあり得るんだろうというふうに思います。
 ただ、私はちょっと報道でしか存じ上げておりませんが、やり取りの中で、そうはいいましても、今、どういう流れで出てきた発言かということで考えますと、今、県が提案をしております令和10年度に体制をつくってスタートをしても、令和16年の完成というのが、物理的にかなり厳しいんだというような文脈でのお話も併せてあったように思います。私の感覚からすれば、だったらむしろ、もっと早く始めないといけないのではないかと、体制の整備をですね、と思うぐらいの話ですので、いずれ事実関係、かつ技術的な耐用年数とかいう問題だと思いますので、市の消防局の方でいろいろ分析をされ、オプションも考えておられるのだとすれば、そういう話は情報として、我々も教えていただいて、必要があれば、今後のスケジュールを考えていくときに、一つの要素としていくべきだと思います。
 ただ、私自身は一つ、ぜひ、高知市の当局の皆さんにもご理解いただきたいのが、そこは、様々な可能性があるんだと思いますけれども、今回、システムの共同化をやろうという以上は、早くめどを立てて、他の消防本部もそれに合わせて、この更新期を調整をしてもらうという作業が必要なわけです。
 ですから今回、2年前に、10年後の16年をめどにということで、それを前提に、その前に更新期がくるところは、それこそ、あと何年かは最小限の改修をやって、延命をして16年までは持たそうということをしたり、あるいは、そうでなければ、ちょっとフルスペックではないけども、最小限の置き換えをして、更新をして5年間をつなごうとか、というような、各消防本部で今持っているシステムの耐用年数が違うわけでありますから、そこを調整していくというのが、今からの実務的な作業、今までもやってきていますけれども、大事なポイントになりますので、そういう話が本当にと言いますか、スケジュールを詰めてくるという中で、現実の課題になってくるということであれば、それは早くめどをお示して、それに合わせて、それから、今のところも結構、例えば、安芸市なんかも、今16年度更新というのを前提にしたときには、今のシステムは間に合わないから、今年契約もして、そこまでのつなぎという前提で新しいシステムを入れるというような工事とかをしているはずですので、そこの調整ということも当然考えなくてはいけないので、市の方でそういう事情というか、物理的な要因があって調整ができるということは、それは、そういうことかもしれませんけれども、それが市の問題だけではなくて、他の消防本部が、これは本部の統合でなくてシステムを共同化していこうという、最もベーシックな部分でありますので、技術的にすり合わせていく上でも、早く方向を決めて作業に乗せていかないといけないということでありますので、今後、スケジュールの見直しをしていく中でも、一つのテーマといいますか、問題点、論点として提示がされてくるだろうと思いますので、よくその辺はお聞きをして、今回の全体のスケジュールをどうするかというところとも併せて、検討すべき課題ということではないかというふうに思います。

消防広域化について②
(蒲原・高知新聞記者)
 消防の件でもう1点、これも、市議会の調査特別委員会で意見が出されていましたが、3日の実務協議会に際して、県の方で事前に市町村長の意見を聴取しておられました。前日に返ってきた意見の棄権Aの取り扱いの変更をされたと思います。この対応について、委員会の方でも無理やり数え方を変えたのではないかというような不信感を、複数の委員が口にされておられまして、体制が分かってルールを変更するような、ちょっと言葉悪いですけど、後出しじゃんけんのようなところもあったかと思うんですけれども、なぜ、このような対応になったのかお聞かせください。

(知事)
 結果、そういう印象を与えるような対応になってしまったということは、とても残念ですし、私、それこそ南米に行ったり、東京出張をしながら、様々な指示をしながら準備をしておりましたので、その点、もう少し明確な形で指示をしておけばよかったなというのは、反省点としては持っております。
 今回は、いわゆる採決という形で大きな方向を決めていきませんと、その後の実施計画案をつくる作業がもう進まないという段階まで、私はきていると思いましたので、ああした形で、協議会のメンバーの多数意見というのがどういうところにあるかというのを、今までよりもより責任を持ってご披露いただける、最終的には、どこの市がどういう意見を言われたかというところは公表するつもりで準備しておりましたので、そうした形で、あの日は準備をしておったということが前提にあります。
 ただ、残念ながら、そのときにも、様々な選択肢をつくる過程でも、高幡の方での方針が、最初は乗るにしても退くにしても、高幡5市町は1本でいくという方針だと伺って、それを前提にした選択肢を準備しておったんですが、どうも首長さんがお集まりをやった中では、それではまとまらなくて、5市町それぞれの路線でいきましょうと。そうなると、前提となる選択肢も変えなくてはいけないというようなこともあり、それについて、今回、可、否、棄権もABというような選択肢にしたわけですが、これをやり取りする中でも様々なご意見があって、選択肢として棄権、その前は一任でどうかとか。それでは、意が尽くせないから棄権をつくってくれと、こんなご意見もあったり。それは、ちょっと、今回初めてのこともありましたので、ある意味、試行錯誤しながら組み立ててきたというところがあるというのが、弁解の一つであります。
 ただ、今回のご指摘あった点は、棄権という選択肢をつくってほしい、つくるべきだという申し出は市町村側の方から、やっぱりありまして、ただ、棄権といってもいろいろあるんだろうと。今回の須崎市さんのように、そもそも今回ここで採決するのがおかしいとかいうような前提、これは棄権Bの類に整理したんですけれども、これまで議論を積み重ねてきて、ここで方向を出さなくてはいけないということ自身は理解するので、でも、立場としてどっちとも、これはなかなかコミットできないから、棄権はするけども出てきた結果は、多数決の結果は尊重して今後議論には参加していくと、これは棄権のAと整理させていただきましょうと。
 各市町村も可か否か棄権か、棄権の中でもAかBかということを、ご自身の意見として出すということを、議会の側にも、市町村民の皆さんにもお示しをさせていただくということで、そこは相当悩んでいただいて、真剣に考えていただいたということは確かだと思いますので、そうした中で、その棄権Aの扱いをどうするか。私は棄権Aも定足数には入れるべきだと言っていました。だから、採決に参加するかどうか、採決が成立するかどうかですね。これを、成立させないためには、一般的には棄権にしてしまうということはあり得る話なので、でも、その棄権Aというのが、さっき申し上げましたように、自分の意見を言うのは控えるけども、そこで採決して出てきた結果は尊重するということであれば、その採決自身の成立を妨害するものであってはいけないでしょうから、定足数には入れると。
 ただ、そこで賛成票、反対票に入らないというのが棄権という本来の趣旨だと思っておりますので、そうした中で、元々事務的なやり取りの中では、それは3分の2を数えるときの分母というんですか、母数には入れようということで打ち合わせはしていたということを、私は前日報告受けまして、それは、聞いた中でそうだとすると、結局、3分の2を取るところのハードルが上がっていくということになるわけですね、棄権のAを選ぶということは。それは、棄権といったときの、棄権Aの棄権を選ばれた方々の、賛成でも反対でもない、可でも不可でもない。でも、結果は尊重するというところと、その扱い方においてずれが生じるのではないかというふうに、私は思いましたので、これは今後、こういう手法を取るかどうかは別ですけれども、今後の、こういう形で意思疎通、意思決定をしていく中にも関わる問題であるので、ここは事務的に、そうでない前提で準備をしてきたというところは分かるけども、今後のことを考えても、この扱いはちゃんとしておかないといけないのではないかという意見を、私は申しまして、その点で、十分、県の中での意思疎通が、必ずしも十分できていなくて申し訳ないですがということで、市町村の皆さんにはご説明を、事務方からしたというふうな経緯であります。
 そういう意味で、外から見れば、おっしゃったような印象をお持ちになる方もいるということはあり得ると思いますけれども、私の真意はそういうことで指示をしたということでありますので、その点は、この機会にご説明をさせていただきたいと思います。

消防広域化について③
(蒲原・高知新聞記者)
 でしたら、前日、知事は、棄権Aの取り扱いで、ちょっとどうかなということに気づかれて、前日の協議で、それで指示を出されて取り扱いを変えるということになったという経緯でしょうか。。

(知事)
 はい。だから、定足数に入れるというのは、採決が成立するかどうかというときの総得票数に入れるかどうかというので、私は、それは入れるべきだろうと。採決すること自身については理解してもらっているのだから。ただ、それが賛否、可・否というところからいうと、可とも不可ともいえないので棄権にするという意思でしょうから、その棄権というのを選んだ結果として、この3分の2という、これ半々でもそうですけども、その可の数の計算をするところで、そこに影響が及んでくるわけです、その3分の2を×母数にしてしまうと。それは、効果として棄権を選んだことが、逆でもそうですけど、否決しようというときでも、そのときにハードルを上げてしまう、変えてしまうというのは、棄権という選択肢を選ばれた趣旨と、それを、どう全体意思として集計するかというところにずれが生じてしまうということではないかというふうに思ったというのが、私の理解というか、そうした判断をしましたので。
 さっきも申し上げましたように、これは今回限りのことでもないので、先々こういう票決をせざるを得ないことがあったときにも影響をしてき得る話ですので、事務方として、そういう解釈、取り扱いでやりましょうという了解事をしていたというのは報告を受けましたけれども、それでも、軌道修正がいるのでないかということを、私の方から指示したということであります。

消防広域化について④
(村上・高知新聞記者)
 知事は答えを見て、その答えで3分の2に合わせるために、やり方を変えたということではないということですか。

(知事)
 そうではありません。ただ、より正確に言うと、前日の段階で予備的に、態度はこうする、していただくということは登録をしていただいて、当日スムーズにやるために。その上で当日変えてもいいんですけども、前日の段階で、わが市はこの選択肢を取るんだということは報告をしてくださいということはお願いしていましたので、そのときに、3分の2に足りているか、足りていないかという数字は見える状態だったことは確かです。
 私が指示しましたのは、その数字を確か見ました。見ましたが、可と否の比率が2対1よりも可の方が多かったということですから、3分の2ということだとすると、賛成が反対の倍以上ということ、普通はそういうことですよね。2対1で賛否の比率が2対1以上になっているのに、その分母にというか母数に入れてしまうと、3分の2はクリアしないという状況になりそうだというような話でしたので、それは、どっちを取るのが正しいかといったときには、最終的には、もう解釈の議論になりますけども、規約等で出席者の3分の2と書いているので、総数の3分の2と書いてないわけですよね。委員さん全体の3分の2ということであれば、そういうことでいいんだと思いますけれども、要は出てきて、票決に参加した人の中の3分の2にというふうに扱うのが、それが正しいのではないかと、それは可とした人と否とした人の数が2対1以上で、可の方が多ければ、それは3分の2をクリアしたというのが、というふうに扱われるような形になるような棄権票の扱いというのが、3分の2というところの解釈としては、説得的ではないかということを、私は思ったというところであります。

消防広域化について⑤
(三木・高知さんさんテレビ記者)
 今の消防の広域化の話に関連して1点お聞きしたいです。前回の知事会見以降で須崎市長と何かお話などはされましたでしょうか。

(知事)
 以降は、特にお話をする機会は、電話等も含めてありません。報道等で知るぐらいしかございません。

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