平成21年4月のトピックス

公開日 2009年04月13日

更新日 2014年03月31日

〔4月14日〕教育改革への取組〔3〕 運動習慣を変える! こうちの子ども体力アップアクションプラン

 今年の1月に公表されました「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果では、体力合計点で小学校男女とも全国47位、中学校男子45位、女子46位という非常に残念な結果となりました。

 この結果を受け、教育委員会では「こうちの子ども 体力アップ アクションプラン」を策定し、各学校がそれぞれの実態に応じた取組を進められるように、体力向上に向けた基本的な柱を示しました。また、年度毎に重点的に取り組む「プロジェクト」を設定し、体力向上につながる子どもたちの運動習慣の定着を図ります。

こうちの子ども体力アップアクションプランのイメージ図 体力向上に向けた重点課題の一つが「学校体育の充実」です。運動を積極的行う子とそうでない子の二極化現象がいわれていますが、「できる・わかる」体育の授業、友だちと関わりながら楽しめる体育の授業を行うことで、すべての子どもたちが運動を好きになる。好きになれば、休み時間や放課後など、積極的に体を動かした遊びをするようになります。子どもたちの運動への意欲を高めるような授業がすべての学校で行えるように、指導資料の作成や指導力を高める研修を充実させていきます。

 もう一つの重点課題が「運動習慣の定着」です。県ではこれまで「早ね・早おき・朝ごはん」運動によって睡眠と栄養のバランスがとれた生活習慣を身に付ける取組を進めてきました。今回の調査結果を受けて、これに体力向上に向けた「運動」をプラスすることで、生活の中で「運動習慣」が定着するよう取組を進めていきます。

 1年目の今年度の重点プロジェクトは、(1)体力テスト実施率100パーセントを目指す『体力テスト実施100%プロジェクト』、(2)体育の授業の指導力向上を目指す『小学校体育授業プロフェッショナルプロジェクト』、(3)スポーツ選手夢先生派遣など『外部指導者で体力アップ派遣プロジェクト』、(4)遊びを通じて健康づくり『遊びの復活プロジェクト』の4つに取り組みます。

 今回のアクションプランは、単に体力を向上させることだけが目標ではありません。体力向上に向けた取組は、 心も体も元気な子どもたちを育てます。また、学習面でもいい影響があります。高知県の輝かしい未来を担う子どもたちのためにアクションプランに取り組んでいきます。

  担当課・問い合わせ先: 教育委員会 スポーツ健康教育課(学校体育担当)
                 電話 088-821-4929 E-mail  310501@ken.pref.kochi.lg.jp    

           

〔4月16日〕国の直轄道路事業「費用便益比(B/C)の点検結果」に関する意見書を提出しました

 さる3月31日、国土交通省から、国が整備する直轄国道の「費用便益比(B/C:ビーバイシー)の点検結果」が公表されました。

 その中で、「B/Cの値が1以下の事業については、平成21年度の事業執行を当面見合わせ、事業内容の見直し等の検討を行い、再評価を実施して事業継続の可否を決定する予定である」ことが示されました。本県では高知東部自動車道高知南国道路(高知市から南国市 延長=15.0km、B/Cは0.9)と国道440号地芳道路(檮原町から愛媛県久万高原町 延長=8.9km B/Cは0.5)の2つの事業の執行が対象とされました。

 今回の点検は、最新の交通量予測などを基に、時間短縮効果や走行経費の減少、交通事故の減少という従来からの評価手法で算定されており、本県が提案し国が採用した「通行規制解消便益」など、新しい評価項目が全く反映されていません。従来の評価方法で算出した結果が1を下回ったからといって、「事業執行凍結」と一方的に示されても納得できるものではありません。

台風の高波による越波(奈半利町) 本県では、年間延べ1万5千時間にものぼる道路の通行止めが発生しています。特に東部地域では、片側1車線の国道が1本しかなく、台風時の越波や強い雨などですぐに通行止めとなり、また、交通事故が発生すればたちまち大渋滞が起こり、救急車は対向車線を走らざるを得ません。今回の事業凍結はこういった地域の実情を捉えきれていない評価をしてきた結果ではないでしょうか。道路は純粋公共財であり、多様な人々が様々な目的で利用するものです。今までの評価方法では単純すぎますので、本県が提案した考え方が採用されることとなったはずです このため、4月6日に2路線に関係する市町村長や議会議長の出席のもと、四国地方整備局長に対して今回の事業凍結箇所の早期の再評価などを求める意見書を提出しました。

渋滞のなか、対向車線を走る救急車(安芸市)

 意見書提出にあたっては、国が採用することとした「通行規制解消便益」などの「命の道」の要素を取り入れるとともに、事業コストの縮減を行って、できる限り早期に再評価を行うことを強く申し入れました。

 また、出席の市町村長、議長からも、早期の事業再開を求める意見がでました。

 意見書の内容は以下のとおりです。

1.高知南国道路、地芳道路の事業内容の見直し等の検討を行い、早期に再評価を実施していただきたい。その際には、 「通行規制解消便益」などを考慮するとともに、コスト縮減の検討を行い、事業の進捗に影響が出ないようにしていただきたい。

2.B/Cが1.0を超えている事業についても、コスト縮減などの見直しを行い、事業効果の早期発現を図っていただきたい。

3.補助事業も含めた今後の事業評価にあたっては、地域の実情を反映した多用な効果を的確に評価する仕組みを構築していただきたい。

 4月17日には、私と関係する市町村長等の皆様が国土交通省を訪れ、早期の再評価の実施と地域の実情を反映した便益の検討を要望することとしています。

 「命の道」を守る!! 今後もこの活動を全力で進めます。

 担当課・問い合わせ先: 道路課(企画担当)   電話 088-823-9834 E-mail  170701@ken.pref.kochi.lg.jp  

 

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