平成22年1月のトピックス

公開日 2010年01月26日

更新日 2014年03月17日

 

〔平成22年1月26日〕 南海地震に備える取組を進めます!

 

 1月12日に政府の地震調査委員会が、今年の1月1日を基準日とした長期評価による地震発生確率を公表しました。それによると、今後30年以内に南海地震が発生する確率は、昨年の「50%~60%」から「60%程度」に高まりました。一昨年が「50%程度」であったことを考えますと、着実に切迫度が増していると考えられます。

昭和の南海地震:高知市内の大橋通の様子 実際にも、最近強い地震が起こっています。高知県内でも昨年7月に室戸市で、12月に黒潮町で震度4の強い揺れを観測しましたし、8月には駿河湾を震源とする震度6弱の地震が発生しました。特に駿河湾のときは、東海地震に関連する情報である「観測情報」が初めて発表され、連続する地域の「東南海・南海」にも影響があるのではないかと懸念されました。

 また、今月1月13日にはカリブ海のハイチでマグニチュード7.0の大地震が発生。首都が壊滅し、死者が10万人を超える悲惨な状況を目にして、改めて地震の怖さとともに南海地震対策を着実に進めることの必要性を感じました。ハイチ国民の皆様には謹んでお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた皆様に哀悼の念を捧げます。

 1946(昭和21)年、本県を襲った南海地震では、本県の広い地域で多大な被害が発生しました。次の南海地震でも、事前の備えがなければ、長く続く強い揺れや地震直後に襲ってくる津波によって、本県の全域で16万7千棟以上の建物が全半壊し、約2万人の死傷者が出ることが予想されています。こうした甚大な被害を軽減するためには、県や市町村はもとより県民や事業者の皆様が互いに連携し、それぞれの役割を果たすことが特に重要となります。

 このため、平成20年4月に「高知県南海地震による災害に強い地域社会づくり条例」を制定し、「自助・共助」を基軸として、県、市町村、防災関係機関、県民、事業者、自主防災組織、社会貢献活動団体等が連携しながら南海地震対策を推進していくために必要な事項を定めました。

 また、昨年2月には「高知県南海地震対策行動計画」を策定し、現在県として実施すべき111項目の具体的な対策(ハード・ソフト)に全庁をあげて取り組んでいるところです。

 さらに、実際に南海地震が発生したときに、どのような組織体制で、どのように応急活動を行うのかといった、具体的な応急対策活動を定める「高知県南海地震応急対策活動計画」を今年の2月までに策定します。

昭和の南海地震:地震直後の高知市内の様子 

 このように、県では、地震の発生前の備えと発生後の迅速な対応など被害軽減対策を軸として、南海地震対策を進めてまいりますが、県民の皆様一人ひとりが、そして地域や事業所ごとに南海地震への備えに取り組むことが被害を最小にしていくために何より重要です。自らの命を守るための建物の耐震補強や家具の転倒防止対策などの「自助」の取組、自主防災組織を中心とした地域での支え合いによる避難・救助活動などの「共助」の取組、そして、事業所での事業継続計画の策定などの「防災対策」を進めていただきますようお願いします。

 ※関連リンク:『南海地震に備えてGOOD!!』 http://www.pref.kochi.lg.jp/~shoubou/sonaetegood/

〔担当課、問い合わせ先〕
 南海地震対策課   電話823-9798  電子メール 010201@ken.pref.kochi.lg.jp


 

〔平成22年1月25日〕 出会いのきっかけづくりに取り組んでいます!

 

 先月、出会いのきっかけを求める独身の方を対象に、高知県が主催する「高知・であいのきっかけときめきパーティ」を開催しました。

 「県が婚活支援をするのか?」と驚かれるかもしれませんが、本県は全国に15年先行して人口の減少が始まっており、少子化対策は県にとって大きな課題です。少子化の要因は様々ですが、本県でも以前と比べて結婚年齢が高くなったり(晩婚化)、結婚しない方も増えたり(未婚化)という傾向がみられ、子どもの数も減っています。

第1回高知・であいのきっかけときめきパーティ この晩婚化、未婚化の要因もまた様々だと思いますが、その大きな一つに“出会い”の機会が少ないことが挙げられます。各種調査でも結婚しない理由の1位は「適当な相手とめぐり合わない」となっていますし、「対話と実行」座談会でも出会いの場づくりが必要だとのご意見を多く伺いました。

 「ときめきパーティ」は、こうしたご意見を踏まえ、できるだけ多くの方々に“出会い”のきっかけを提供しようと初めて実施したものです。今回は募集に対して4倍の申し込みがあり、最終的に102名の方が食事をとりながらの交流会に参加いただき、12組のカップルが成立しました!!

 すでに申し込みの受け付けは終了しましたが、来月に開催する2回目のパーティにも1回目を上回る申し込みがありました。このことも、出会いのきっかけがあれば結婚を考える独身の皆様が多いという証左ではないかと思います。 

 県では、このほかにも出会いのきっかけをつくる事業として、市町村やNPOの皆様が行うイベントへの助成や、企業や団体と協力して出会いを応援する仕組みづくりなどを行っています。こうしたことも併せて、結婚や家庭を持つことに希望が持てる高知県となるよう取組を進めてまいります。

 関連リンク:少子対策課のホームページはこちら

〔担当課、問い合せ先〕
 少子対策課 電話 088-823-9640  電子メール 060501@ken.pref.kochi.lg.jp


 

〔平成22年1月18日〕 「土佐・龍馬であい博」が開幕!

 

 1月16日(土曜日)、「土佐・龍馬であい博」が始まりました!

 これから一年間、高知市のメイン会場をはじめ安芸市、梼原町、土佐清水市のサテライト会場で、坂本龍馬、岩崎弥太郎、ジョン万次郎をはじめ多くの幕末維新の先人たちの足跡を通して高知の歴史や風土、精神を体感いただきたいと思います。また、この4つの会場を中心に県全域で、龍馬のルーツをたどりながら、高知県の海・山・川、美味しい「食」など高知の魅力を知っていただきたいと思います。

<メイン会場> 
 高知・龍馬ろまん社中 〔高知市:JR高知駅南口広場〕

<サテライト会場> 
 安芸・岩崎弥太郎こころざし社中  〔安芸市:安芸市役所すぐ東〕 
 ゆすはら・維新の道社中  〔梼原町:梼原町役場前〕
 土佐清水・ジョン万次郎くろしお社中 〔土佐清水市:海の駅あしずり〕

土佐・龍馬であい博メイン会場の様子 「社中」とは組織・仲間を意味する言葉で、全国の人に高知を訪れてほしいとの思いから各会場の名称にも使用しました。このうち「高知・龍馬ろまん社中」は、今月から放送が始まった、大河ドラマ「龍馬伝」と連動した企画展示やその時代背景などを紹介するテーマ館でもあります。また、メイン会場には、観光情報発信館「とさてらす」も同時にオープンしました。ここは、映像やジオラマを使って訪れる皆様の旅巡りのお手伝いをするなど、県内の観光情報・地域情報を満載しています。また、地場の特産品などの展示・販売も行うなど、多くの皆様に楽しんでいただけるスポットです。

 是非、多くの皆様にお越しいただきたいと思います!そして各会場を起点として、その地域の周遊を楽しんでいただき、本県の魅力を発見してほしいと思っています。

 この「土佐・龍馬であい博」は、本県の経済体質の強化に向けた取組である、「高知県産業振興計画」のリーディングプロジェクトです。これを契機に、周遊バスや観光タクシーなどいわゆる二次交通の充実、観光ボランティアガイドの養成や「まち歩き」など新たな滞在型観光プランの実行、漁業体験や農業体験など地域にあるいろんな観光資源の磨き上げといった、単に一過性のイベントにとどまらない総合的な仕組みづくりを進めます。

 開幕初日から各会場には大勢のお客様をお迎えすることができました。「龍馬伝」効果で今後ますます多くの皆様が高知に関心を持ち、多くの観光客の皆様に来てもらえるものと期待をしています。おもてなしの心でお迎えし、高知ファンを増やしますとともに、“龍馬のふるさと”高知の魅力を全国に発信していきます。

☆☆ 会場・イベント情報、チケット情報はこちら ☆☆ 
 公式サイト http://www.ryoma-deaihaku.jp/index.html

〔担当課・問い合わせ先〕
 土佐・龍馬であい推進課  電話088-823-9706  電子メール 020401@ken.pref.kochi.lg.jp


 

〔1月7日〕 子どもの読書環境の充実に向けて

 

 今年(平成22年)は、「国民読書年」です。本県の読書に関しての取組を紹介します。

 全国学力テストで明らかになったように、本県の小中学生の学力は全国に比べ低い水準にあります。その要因の一つとして「読解力」の不足が挙げられています。

 本県ではほとんどの小中学校で全校一斉読書が行われており、また、「読書が好き」という回答が全国と比較して多いという学習状況の結果にも関わらず、読解力が不足していることは、自発的な読書が定着していないこと、特に学校以外での読書習慣が少ないこと、また、読書の質に問題があることによると考えられます。特に、約半数の生徒が家庭などでの一日の読書時間が10分未満であるなど、中学生の読書活動に課題があります。

 こうした現状の背景としてゲーム機などの普及による読書離れということもあるでしょうが、これは本県に限ったことではありません。本県の読書環境の特徴として、▽中山間地域には公立図書館や書店がない町村が多いこと、▽子どもに本を紹介する専門の司書や読書ボランティアなどが少ないこと等があげられます。

 読書は学力の向上のためだけではなく、子ども達の生きる力や人としての深みを身につけ、より充実した人生を送るために大変重要なことです。公立図書館のあるなしにかかわらず、子どもの身近にいつでも本があり、本を手渡す人がいる環境の整備と、読書の楽しさ、面白さを感じてもらうことが必要です。今年度の補正予算では、県立高校での専門図書の充実と県内小中学校での図書購入の支援を行いましたが、まだまだ十分とは言えません。

子ども司書養成講座の様子 このため、今年度から県教育委員会では、「子どもの読書活動推進総合事業」をスタートさせ、人的体制の整備、地域間格差の解消、自発的な読書の推進と質の向上に向け、次のような様々な取組を進めています。

▽読書楽力検定事業

 いろんなジャンルの作品の内容を問う50問(3択式)の検定。図書館や図書室等で実際に本を開きながら解いてもよいので、自発的な読書の動機づけと、本に触れるきっかけづくりを狙いとしています。応募者は全問正解なら「読書名人」となり、以下、正解率により1級から4級までの認定証が贈られます(昨年度の読書名人は4名)。

▽子ども司書養成講座

 子ども司書とは、本好きで読書活動に意欲のある中学生に、周りの友人や家族に読書の楽しさや大切さを広めてもらう推進役となってもらうものです。そのための研修(基礎、実技、専門)を夏休みなどを利用して行いますが、将来の図書館司書や地域のボランティアとして活躍していただくことも狙いとしています。

▽ブックレビュー事業

 県内の全中学校から、個人や団体で「友だちに薦めたいこの一冊」を推薦してもらい「高知県の中学生が贈る133冊」というタイトルのブックレビュー(推薦図書リスト)を作成しました。全中学生に配布するとともに、県内各書店とも連携し、リストに載った本の紹介などを行っていただきます。

▽子どもの読書活動支援員配置事業

 子どもの読書環境の地域間格差を解消するため、公立図書館がない13町村と、市町村合併前に公立図書館がなく現在も読書環境が不十分な地域のある4市町の計17市町村に、子どもの読書活動支援員を配置しています。

 支援員は、公民館図書室や学校図書館など図書のある施設で、図書室の整備や貸し出し業務、子どもたちへの読み聞かせ、読書イベントの実施などに取り組んでいます。各町村からは、「物置状態であった公民館図書室が整備され、子どもや地域の方が集う場となってきた」などの声も寄せられています。

 

 「子どもの読書活動推進総合事業」を進めることで、学校を中心に推進してきた読書活動に加え、家庭や地域での読書活動、「家読」につなげていき、子どもたちの可能性を広げていきたいと考えています。

〔担当課・問い合わせ先〕
 教育委員会事務局生涯学習課
  電話088-821-4629  電子メール 310401@ken.pref.kochi.lg.jp

 

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